著者
齋藤 優貴 袴塚 亜衣 久野 貴司 鈴木 崇 熊澤 弘之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.387, pp.13-18, 2010-01-16
被引用文献数
5

帝京大学宇都宮キャンパスでは,携帯電話を使った出席登録システム(Moblle-MARS)により,出席登録や小テストを実施している.しかし,「URLページにアクセス」 → 「学籍番号と個人認証パスワードの入力」 → 「講義名と講義パスワードの入力」 → 「出席登録の選択」といった手順で出席登録を行っているため,入力項目が多く手間がかかるという欠点を有する.本報告ではQRコードと携帯電話が持っている端末IDを利用することにより,入力項目を極力少なくしたシステムについて新しく提案し,システム構成,システム概要,認証方法,登録手順,システム開発結果、実証実験について述べる.
著者
野崎 寛也 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.448, pp.633-638, 2011-02-24
被引用文献数
1

ストリーミングは、かつてはRTP/UDPとRTSPを用いる方式が主流であり、HTTP(TCP)ストリーミングはファイアウォールを超えられない場合の代替手段として用いられていた。 しかし、ネットワークの広帯域化の進展と共に、最近はYouTubeなどに代表されるHTTPストリーミングが主流となりつつある。さらに、Appleが提案したHTTP Live StreamingがiPhone、iPad等の普及により注目を集めている。そこで本研究では、HTTP Live Streamingを想定してTCPの比較評価実験を行った。ネットワークの広帯域化に伴い、様々な輻輳制御方式のTCPが提案されてきたが、その中で、Loss-based手法としてのTCP-Reno、Delay-based手法のTCPとしてのTCP-Vegas、Loss-based手法で、現在、Linux標準となっているCUBIC-TCP、Hybrid手法として筆者らが提案したTCP-Fusionを評価対象としている。
著者
ICHIKAWA Haruhisa SHIMIZU Masashi AKABANE Kazunori
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.90, no.12, pp.3445-3451, 2007-12-01
被引用文献数
8

Many devices are expected to be networked with wireless appliances such as radio frequency identification (RFID) tags and wireless sensors, and the number of such appliances will greatly exceed the number of PCs and mobile telephones. This may lead to an essential change in the network architecture. This paper proposes a new network architecture called the appliance defined ubiquitous network (ADUN), in which wireless appliances will be networked without network protocol standards. Radio space information rather than individual appliance signals is carried over the ADUN in the form of a stream with strong privacy/security control. It should be noted that this is different from the architectural principles of the Internet. We discuss a network-appliance interface that is sustainable over a long period, and show that the ADUN overhead will be within the scope of the broadband network in the near future.
著者
山田 祐司 康 敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題
巻号頁・発行日
vol.97, no.531, pp.59-66, 1998-02-06

本研究では、4彩色問題の解法として、マキシマムニューロンを用いた解法を提案する。この問題に関する従来の解法では、地図を構成する領域の各々に、4色を表わす4つのニューロンを割り当て、発火したニューロンに対応する色で領域を彩色する。この場合、領域毎に1つのニューロンのみが発火する必要があるが、マキシマムニューロンはこのような条件を、常に満たすニューロンモデルである。48〜430領域の5種類の地図に対してシミュレーションを行い、従来の解法との性能比較を行ったところ、本解法は非常に優れた性能を示した。更に本研究では、ニューロンの出力値の更新タイミングについても、議論する。
著者
中島 高英 高橋 淳 牧野 理 落合 秀也 江崎 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ASN, 知的環境とセンサネットワーク
巻号頁・発行日
vol.114, no.65, pp.43-44, 2014-05-22

分散型指向によるエネルギーのベストミックス。水素ガス、LPガスに重点をおいた最新省エネビルにおける標準通信プロトコルIEEE1888を利用したベンダーに依存しないオープン化統合BEMSシステム。供給・備蓄・消費エネルギーの三位一体の見える化の実現。分散型エネルギービルにおいて、ベンダー別の垂直統合型から、ユーザー・イニシアティブによる、水平統合型オープン化システムを実現した。
著者
野本 義弘 大崎 博之 井上 史斗 今瀬 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.458, pp.357-362, 2009-02-24

本報告は,広域・広帯域のIPネットワークの下で,遠隔ストレージとのデータバックアップ用途に適用するiSCSIプロトコルのTCPコネクション数制御機構iSCSI-APT(iSCSI with Automatic Parallelism Tuning)に関する.現在,国立情報学研究所(NII)の学術情報ネットワークSINET3では利用中に無瞬断で物理帯域を変更可能な帯域予約型サービス(通称,L1オンデマンド)をモニター公開中である.筆者らは,利用帯域の特性に応じてTCPコネクション数を自動調節可能なiSCSI-APT技術をL1オンデマンドに適用し,その効果について実測評価を行っている.現在のiSCSI-APT実装は帯域予約完了後の制御を中心に進めている.本報告では,今後,iSCSI-APTに追加予定の回線使用中の動的な帯域追従機能について,実装に先行したシミュレーションによる解析を行い,TCPコネクション数の調整を行わない方式との違いを明らかにする.その結果,TCPコネクション数を固定で利用する方式と比較してデータ転送効率が向上することを示す.
著者
藤田 祐介 和田山 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.840-847, 2001-06-01
被引用文献数
2

2元線形符号の全コセット重み分布は, その符号の深い性質を示す重要なパラメータであるが, 全コセット重み分布の一般式が知られている符号はわずかである.本論文では, 与えられた符号の全コセット重み分布を効率良く数え上げるアルゴリズムの提案を行う.提案方法では, 対象符号のシンドロームトレリスを利用して重み分布多項式の計算が行われる.更に, 計算時に必要とされるメモリ量を削減するために, 重み分布多項式の辞書を利用する手法とシンドロームトレリスのセクション化に基づく手法の提案も行う.提案法により(63, 45, 7)原始BCH符号, (64, 45, 8)拡大原始BCH符号, (64, 39, 10)拡大原始BCH符号, (64, 42, 8)Reed-Muller(3, 6)符号の全コセット重み分布が得られた.
著者
Uesugi Shiro
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.375, pp.7-12, 2007-12-04

2007 is the year of e-Money in Japan. There are two existing large services of e-Money- Edy of bit Wallet and Suica of East JR both built on the infrastructure of Felica system provided by Sony. The competitions between the two parties are called "Edy-Suica War." To make it more complicated, the "War" is not the battle only between the two parties. NTT DoCoMo had entered in the competition by establishing their "iD/DCMX" services, and QUICPay of JCB and AEON came as well; both of which use the same Felica smartcard embedded in the mobile phones. In 2007, Seven & i Holdings Co., Ltd. enters into the competition. The numbers of smartcard issued is expected as many as 10 million, one of the largest scales. The technology they are going to deploy was announced Felica as well. In all, 2007 may be marked as the year of "ubiquitous" Felica. There is no other country where Felica is used so commonly than Japan. How would this peculiar monopoly have been attained? This paper provides an analysis about how and why Felica became the standard of smartcard in Japan, and considers how the true ubiquitous business in Japan is carried out. There was a failure of getting international standard as smartcard from ISO/IEC for Felica in the first instance. But years later, another category as Near Field Communication (NFC) by ISO/IEC was established, and now it is perfectly working. This is a paper to investigate the reasons about this.
著者
山本 太郎 千葉 直子 間形 文彦 高橋 克巳 関谷 直也 中村 功 小笠原 盛浩 橋元 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 : IEICE technical report (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.231, pp.25-30, 2010-10-08
被引用文献数
4

我々は,インターネットにおける安心の研究の一環として,東京23区在住者500名を対象として,インターネット利用時の不安をテーマとした,訪問留置方式により質問紙調査を実施した.本論文では,その調査及び我々の研究の概要を述べるとともに,調査結果から得られたCGM利用者と非利用者の傾向の違いについて述べる.一例を挙げると,CGM利用者であるかどうかと個人情報書き込み等の不安の大きさとの間に有意な相関が見られ,CGM非利用者の方がより強く不安を感じていることが判明した.
著者
三浦 周 辻 宏之 遠藤 邦夫 藤野 義之 豊嶋 守生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.152, pp.47-52, 2013-07-17

同一周波数帯を共用する地上回線と衛星回線に携帯端末によってシームレスに接続可能な,地上/衛星共用携帯電話システムの研究開発が行われている.本研究では,地上-衛星間の周波数共用の成立性を検証することを目的として,同一チャネル干渉下で許容される地上/衛星回線の同時収容回線数の評価を行った結果を報告する.STICSでは希望波回線である衛星上り/下り,地上上り/下り回線に対して同一周波数を用いる地上,衛星回線が干渉する.収容回線数の評価は,地上/衛星間干渉経路が衛星-地上端末間の場合に行う.評価シナリオは,衛星カバーエリアを日本の排他的経済水域として,平時のトラフィックと,災害時に被災地域に衛星回線のリソースを集中するケースの一例を検討する.干渉のメカニズムが異なる衛星端末-基地局間については,ワーストケースとして衛星端末と基地局が衛星セルエッジ近傍で共用可能となる離隔距離(空間ガードバンド)を計算している.
著者
筒井 達大 浦林 宏行 山本 幹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.448, pp.545-550, 2011-02-24
被引用文献数
3

ネットワーク内に配置されたキャッシュを自律的に協調させる方法として,コンテンツの存在方向を示す足跡情報(インネットワーク誘導)をルータに残すBreadcrumbs方式が提案されている.コンテンツ要求は当初ロケーションIDにより転送されるが,所望コンテンツの足跡にヒットすると,その足跡方向に誘導される.この誘導により,サーバへの経路上にキャッシュがなくても適切な方向のキャッシュからコンテンツを取得することが可能である.本稿では,このBreadcrumbs方式が部分普及した状況での,サーバダウンロード低減効果を評価した.その結果,単なる部分普及時には非対応ルータにおける誘導経路の分断により,足跡情報の無効化が多く発生し,サーバダウンロードがそれほど低減されないことを明らかにする.また,その解決手法の一つであるオーバレイによる手法の評価も行い,その有効性を明らかにする.
著者
平井 徹 本地 由和 池田 雅弘 清水 寧 川上 福司 東山 三樹夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.161, pp.25-32, 2000-06-23
参考文献数
6
被引用文献数
11

壁面部分の音場制御により、二つの空間を音響的に結合させ、一つの空間と等価な音場を実現することを目的とした「Acoustic Virtual Wall(AVW)」を提案している。それには、結合境界面における(1)反射音の除去と、(2)音場の連続性確保が必要であり、これらを満たす「高度吸音」と「音圧一致」を条件とするモデルを構築した。本報告では、AVWモデルが建築的な結合、即ち物理的な界壁の除去と等価であることを、Kirchhof-Helmholtz積分公式による定式化と解析によって示す。また、多チャンネル双方向拡声系のループゲイン構成要素を考察し、ハウリング安定化の方法について述べる。さらに(財)ヤマハ音楽振興会(東京都目黒区)とつま恋ミュージックガーデン(静岡県掛川市)に設置されたAVWシステムを紹介する。
著者
松岡 清利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.227, pp.21-26, 2012-09-27

近年,歩行ロボットのようなリズミックな運動をするロボットに対して,振動子を適用する例が数多く見られるようになった.基本的なスキームは,振動子がロボットを駆動する一方で,ロボットのなんらかの状態量が振動子にフィードバックされるというものである.これによって,振動子は制御対象の固有振動に同調することになり,エネルギー効率の高い駆動が実現される.そのような形で用いられる振動子モデルの中で,筆者が四半世紀前に提案した神経振動子モデル(松岡振動子)は現在最もよく知られているものであろう.本講演では,松岡振動子を用いたロボットの運動制御の様々な例を紹介し,またその特徴について述べる.
著者
光成 滋生 渡辺 秀行 吉田 真紀 境 隆一 笠原 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.212, pp.117-122, 2002-07-12
参考文献数
17
被引用文献数
5

本稿では放送型コンテンツ配信における不正者追跡問題を考える.従来の配信法は,想定された人数以上の不正者の結託により追跡不可能な海賊版復号器を作製することが可能になるという問題点をもつ.筆者等は,既に楕円曲線上のヴェイユペアリングを用いることにより,この結託問題を解決する方式を提案した.本稿ではこの方式を拡張し,鍵漏洩の自己抑止力と非対称不正者追跡機能,および加入者排除機能をもつ方式を提案する.提案方式では放送量は従来方式より小さく,また加入者が何人結託したとしても結託者以外の個人鍵を生成することができないという拡張前の方式の特長を受けもつ.
著者
高橋 正昌 野崎 利光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06

近年、暴力団以外の者の拳銃入手が容易になり、一般社会への拡散と相次ぐ発砲事件へとつながっている。このため、発砲を検知するシステムの開発が必要となっている。本稿では銃音検知器開発のための基礎実験として、銃音及び環境音を測定したので報告する。