著者
小林 宏行 武田 博明 渡辺 秀裕 太田見 宏 酒寄 享 齋藤 玲 中山 一朗 富沢 麿須美 佐藤 清 平賀 洋明 大道 光秀 武部 和夫 村上 誠一 増田 光男 今村 憲市 中畑 久 斉藤 三代子 遅野井 健 田村 昌士 小西 一樹 小原 一雄 千葉 太郎 青山 洋二 斯波 明子 渡辺 彰 新妻 一直 滝沢 茂夫 中井 祐之 本田 芳宏 勝 正孝 大石 明 中村 守男 金子 光太郎 坂内 通宏 青崎 登 島田 馨 後藤 元 後藤 美江子 佐野 靖之 宮本 康文 荒井 康男 菊池 典雄 酒井 紀 柴 孝也 吉田 正樹 堀 誠治 嶋田 甚五郎 斎藤 篤 中田 紘一郎 中谷 龍王 坪井 永保 成井 浩司 中森 祥隆 稲川 裕子 清水 喜八郎 戸塚 恭一 柴田 雄介 菊池 賢 長谷川 裕美 森 健 磯沼 弘 高橋 まゆみ 江部 司 稲垣 正義 国井 乙彦 宮司 厚子 大谷津 功 斧 康雄 宮下 琢 西谷 肇 徳村 保昌 杉山 肇 山口 守道 青木 ますみ 芳賀 敏昭 宮下 英夫 池田 康夫 木崎 昌弘 内田 博 森 茂久 小林 芳夫 工藤 宏一郎 堀内 正 庄司 俊輔 可部 順三郎 宍戸 春美 永井 英明 佐藤 紘二 倉島 篤行 三宅 修司 川上 健司 林 孝二 松本 文夫 今井 健郎 桜井 磐 吉川 晃司 高橋 孝行 森田 雅之 小田切 繁樹 鈴木 周雄 高橋 宏 高橋 健一 大久保 隆男 池田 大忠 金子 保 荒川 正昭 和田 光一 瀬賀 弘行 吉川 博子 塚田 弘樹 川島 崇 岩田 文英 青木 信樹 関根 理 鈴木 康稔 宇野 勝次 八木 元広 武田 元 泉 三郎 佐藤 篤彦 千田 金吾 須田 隆文 田村 亨治 吉富 淳 八木 健 武内 俊彦 山田 保夫 中村 敦 山本 俊信 山本 和英 花木 英和 山本 俊幸 松浦 徹 山腰 雅弘 鈴木 幹三 下方 薫 一山 智 斎藤 英彦 酒井 秀造 野村 史郎 千田 一嘉 岩原 毅 南 博信 山本 雅史 斉藤 博 矢守 貞昭 柴垣 友久 西脇 敬祐 中西 和夫 成田 亘啓 三笠 桂一 澤木 政好 古西 満 前田 光一 浜田 薫 武内 章治 坂本 正洋 辻本 正之 国松 幹和 久世 文幸 川合 満 三木 文雄 生野 善康 村田 哲人 坂元 一夫 蛭間 正人 大谷 眞一郎 原 泰志 中山 浩二 田中 聡彦 花谷 彰久 矢野 三郎 中川 勝 副島 林造 沖本 二郎 守屋 修 二木 芳人 松島 敏春 木村 丹 小橋 吉博 安達 倫文 田辺 潤 田野 吉彦 原 宏起 山木戸 道郎 長谷川 健司 小倉 剛 朝田 完二 並川 修 西岡 真輔 吾妻 雅彦 前田 美規重 白神 実 仁保 喜之 澤江 義郎 岡田 薫 高木 宏治 下野 信行 三角 博康 江口 克彦 大泉 耕太郎 徳永 尚登 市川 洋一郎 矢野 敬文 原 耕平 河野 茂 古賀 宏延 賀来 満夫 朝野 和典 伊藤 直美 渡辺 講一 松本 慶蔵 隆杉 正和 田口 幹雄 大石 和徳 高橋 淳 渡辺 浩 大森 明美 渡辺 貴和雄 永武 毅 田中 宏史 山内 壮一郎 那須 勝 後藤 陽一郎 山崎 透 永井 寛之 生田 真澄 時松 一成 一宮 朋来 平井 一弘 河野 宏 田代 隆良 志摩 清 岳中 耐夫 斎藤 厚 普久原 造 伊良部 勇栄 稲留 潤 草野 展周 古堅 興子 仲宗根 勇 平良 真幸
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.333-351, 1995-07-31
被引用文献数
2

新規キノロン系経口合成抗菌薬grepafloxacin (GPFX) の内科領域感染症に対する臨床的有用性を全国62施設の共同研究により検討した。対象疾患は呼吸器感染症を中心とし, 投与方法は原則として1回100~300mgを1日1~2回投与することとした。<BR>総投与症例525例のうち509例を臨床効果判定の解析対象とした。全症例に対する有効率は443/509 (87.0%) であり, そのうち呼吸器感染症432/496 (87.1%), 尿路感染症11/13 (84.6%) であった。呼吸器感染症における有効率を疾患別にみると, 咽喉頭炎・咽頭炎19/22 (86.4%), 扁桃炎17/18 (94.4%), 急性気管支炎53/58 (91.4%), 肺炎104/119 (87.4%), マイコプラズマ肺炎17/19 (89.5%), 異型肺炎5/5, 慢性気管支炎117/133 (88.0%), 気管支拡張症48/63 (76.2%), びまん性汎細気管支炎17/19 (89.5%) および慢性呼吸器疾患の二次感染35/40 (87.5%) であった。<BR>呼吸器感染症における細菌学的効果は233例で判定され, その消失率は単独菌感染では154/197 (78.2%), 複数菌感染では22/36 (61.1%) であった。また, 単独菌感染における消失率はグラム陽性菌48/53 (90.6%), グラム陰性菌105/142 (73.9%) であり, グラム陽性菌に対する細菌学的効果の方が優れていた。呼吸器感染症の起炎菌のうちMICが測定された115株におけるGPFXのMIC<SUB>80</SUB>は0.39μg/mlで, 一方対照薬 (97株) としたnornoxacin (NFLX), onoxacin (OFLX), enoxacin (ENX) およびcipronoxacin (CPFX) はそれぞれ6.25, 1.56, 6.25および0.78μg/mlであった。<BR>副作用は519例中26例 (5.0%, 発現件数38件) にみられ, その症状の内訳は, 消化器系18件, 精神神経系13件, 過敏症3件, その他4件であった。<BR>臨床検査値異常は, 490例中49例 (10.0%, 発現件数61件) にみられ, その主たる項目は, 好酸球の増多とトランスアミナーゼの上昇であった。いずれの症状, 変動とも重篤なものはなかった。<BR>臨床効果と副作用, 臨床検査値異常の安全性を総合的に勘案した有用性については, 呼吸器感染症での有用率422/497 (84.9%), 尿路感染症で10/13 (76.9%) であり, 全体では432/510 (84.7%) であった。<BR>以上の成績より, GPFXは呼吸器感染症を中心とする内科領域感染症に対して有用な薬剤であると考えられた。
著者
三木 文雄 小林 宏行 杉原 徳彦 武田 博明 中里 義則 杉浦 宏詩 酒寄 享 坂川 英一郎 大崎 能伸 長内 忍 井手 宏 西垣 豊 辻 忠克 松本 博之 山崎 泰宏 藤田 結花 中尾 祥子 高橋 政明 豊嶋 恵理 山口 修二 志田 晃 小田島 奈央 吉川 隆志 青木 健志 小笹 真理子 遅野井 健 朴 明俊 井上 洋西 櫻井 滋 伊藤 晴方 毛利 孝 高橋 進 井上 千恵子 樋口 清一 渡辺 彰 菊地 暢 池田 英樹 中井 祐之 本田 芳宏 庄司 総 新妻 一直 鈴木 康稔 青木 信樹 和田 光一 桑原 克弘 狩野 哲次 柴田 和彦 中田 紘一郎 成井 浩司 佐野 靖之 大友 守 鈴木 直仁 小山 優 柴 孝也 岡田 和久 佐治 正勝 阿久津 寿江 中森 祥隆 蝶名林 直彦 松岡 緑郎 永井 英明 鈴木 幸男 竹下 啓 嶋田 甚五郎 石田 一雄 中川 武正 柴本 昌昭 中村 俊夫 駒瀬 裕子 新井 基央 島田 敏樹 中澤 靖 小田切 繁樹 綿貫 祐司 西平 隆一 平居 義裕 工藤 誠 鈴木 周雄 吉池 保博 池田 大忠 鈴木 基好 西川 正憲 高橋 健一 池原 邦彦 中村 雅夫 冬木 俊春 高木 重人 柳瀬 賢次 土手 邦夫 山本 和英 山腰 雅宏 山本 雅史 伊藤 源士 鳥 浩一郎 渡邊 篤 高橋 孝輔 澤 祥幸 吉田 勉 浅本 仁 上田 良弘 伊達 佳子 東田 有智 原口 龍太 長坂 行雄 家田 泰浩 保田 昇平 加藤 元一 小牟田 清 谷尾 吉郎 岡野 一弘 竹中 雅彦 桝野 富弥 西井 一雅 成田 亘啓 三笠 桂一 古西 満 前田 光一 竹澤 祐一 森 啓 甲斐 吉郎 杉村 裕子 種田 和清 井上 哲郎 加藤 晃史 松島 敏春 二木 芳人 吉井 耕一郎 沖本 二郎 中村 淳一 米山 浩英 小橋 吉博 城戸 優光 吉井 千春 澤江 義郎 二宮 清 田尾 義昭 宮崎 正之 高木 宏治 吉田 稔 渡辺 憲太朗 大泉 耕太郎 渡邊 尚 光武 良幸 竹田 圭介 川口 信三 光井 敬 西本 光伸 川原 正士 古賀 英之 中原 伸 高本 正祇 原田 泰子 北原 義也 加治木 章 永田 忍彦 河野 茂 朝野 和典 前崎 繁文 柳原 克紀 宮崎 義継 泉川 欣一 道津 安正 順山 尚史 石野 徹 川村 純生 田中 光 飯田 桂子 荒木 潤 渡辺 正実 永武 毅 秋山 盛登司 高橋 淳 隆杉 正和 真崎 宏則 田中 宏史 川上 健司 宇都宮 嘉明 土橋 佳子 星野 和彦 麻生 憲史 池田 秀樹 鬼塚 正三郎 小林 忍 渡辺 浩 那須 勝 時松 一成 山崎 透 河野 宏 安藤 俊二 玄同 淑子 三重野 龍彦 甲原 芳範 斎藤 厚 健山 正男 大山 泰一 副島 林造 中島 光好
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.526-556, 2005-09-25

注射用セフェム系抗菌薬cefozopran (CZOP) の下気道感染症に対する早期治療効果を評価するため, ceftazidime (CAZ) を対照薬とした比較試験を市販後臨床試験として実施した。CZOPとCAZはともに1回1g (力価), 1日2回点滴静注により7日間投与し, 以下の結果を得た。<BR>1. 総登録症例412例中最大の解析対象集団376例の臨床効果は, 判定不能3例を除くとCZOP群92.0%(173/188), CAZ群91.4%(169/185) の有効率で, 両側90%, 95%信頼区間ともに非劣性であることが検証された。細菌性肺炎と慢性気道感染症に層別した有効率は, それぞれCZOP群90.9%(120/132), 94.6%(53/56), CAZ群93.3%(126/135), 86.0%(43/50) で, 両側90%, 95%信頼区間ともに非劣性であることが検証された。<BR>2. 原因菌が判明し, その消長を追跡し得た210例での細菌学的効果は, CZOP群89.5%(94/105), CAZ群90.5%(95/105) の菌消失率 (菌消失+菌交代) で, 両群間に有意な差はみられなかった。個々の菌別の菌消失率は, CZOP群91.1%(113/124), CAZ群90.8%(108/119) で両群問に有意な差はみられなかったが, 最も高頻度に分離された<I>Streptococcus pneumoniae</I>の消失率はCZOP群100%(42/42), CAZ群89.5%(34/38) で, CZOP群がCAZ群に比し有意に優れ (P=0.047), 投与5日後においてもCZOP群がCAZ群に比し有意に高い菌消失寧を示した (P=0.049)。<BR>3. 投薬終了時に, CZOP群では52,4%(99/189), CAZ群では50.3% (94/187) の症例において治療日的が達成され, 抗菌薬の追加投与は不必要であった。治療Il的遠成度に関して両薬剤間に有意な差は認められなかった。<BR>4. 随伴症状の発現率はCZOP群3.9%(8/206), CAZ群5.0%(10/202) で両棊剤間に有意な差はなかった。臨床検査値異常変動として, CAZ群に好酸球増多がCZOP絆より多数認められたが, 臨床検査値異常出現率としては, CZOP群31.6% (65/206), CAZ群32.2% (65/202) で, 両群間に有意な差は認められなかった。<BR>以上の成績から, CZOPは臨床効果においてCAZと比較して非劣性であることが検祉された。また<I>S. pneumoniae</I>による下気道感染症に対するCZOPの早期治療効果が確認された。
著者
児嶋 剛 庄司 和彦 池上 聰 鈴木 慎二 岸本 曜 高橋 淳人
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.98, no.12, pp.969-972, 2005-12-01 (Released:2011-10-07)
参考文献数
11

Most malignant thyroid nodules are surgically treated. This report reviews changes in size of malignant thyroid nodules; none of them received any medical and surgical treatment. Three hundred and three nodules were diagnosed as malignant using fine needle aspiration biopsy (FNAB) and ultrasonography from 1997 to 2003. In 17 patients (19 nodules), they were observed for more than 6 months. We examined the transition of their major axis by ultrasonography. Large nodules (>10mm) and nodules in younger patients (age<50) tend to increase in size. As compared with benign nodules, malignant nodules tend to increase in large nodules (>10mm).
著者
大西 浩次 齋藤 泉 安藤 享平 大川 拓也 小野 智子 篠原 秀雄 高橋 淳 松尾 厚 奥野 勉
出版者
長野工業高等専門学校
雑誌
長野工業高等専門学校紀要 = Memoirs of Nagano National College of Technology (ISSN:02861909)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.1-10, 2014-06-30

May 21, 2012, solar eclipse was observed in Japan. This time, annular eclipse occurred over a wide range; i.e. the southern part of Kyushu, the southern part of Shikoku, the southern part of the Kinki, the southern part of the Chubu, such as the Kanto. Other regions became a partial solar eclipse. Approximately 83 million people are living in the path of annular phase, we were expected many people to observe the eclipse. Eclipse is a valuable opportunity to increase interest in science. On the other hand, when observing the sun, it runs a strong risk that leads to trouble in the eyes of people due to the strong sunlight. For example, in the case of the eclipse in Germany in 1912, solar eclipse retinopathy patients of 3,500 has occurred. We conducted our activities for many people to observe the eclipse safe. One of them is the spread of safe solar eclipse observation method, another is a research study of the safety of the solar eclipse glasses.In this paper, we report the transmittance measured in the various filters; solar viewing glass on the market, and their substitutes. These are valuable archival material related to solar observation glass for the solar eclipse in the future.
著者
齋藤 泉 大西 浩次 安藤 享平 大川 拓也 小野 智子 篠原 秀雄 高橋 淳 松尾 厚 奥野 勉
出版者
長野工業高等専門学校
雑誌
長野工業高等専門学校紀要 = Memoirs of Nagano National College of Technology (ISSN:02861909)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.1-11, 2014-06-30

We measured the transmittance of filters and the substitutes for direct observation of the sun, from 2009 to 2012. In this paper, we report the results of the measurements in detail. This paper gives fundamental data for observing solar eclipses safely.
著者
鹿村 恵明 高橋 淳一 大山 明子 根岸 健一 伊集院 一成 上村 直樹 青山 隆夫
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.131, no.10, pp.1509-1518, 2011 (Released:2011-10-01)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

Community pharmacists can provide effective pharmaceutical care by questioning the physicians about their prescriptions. The regulatory authority (Ministry of Health, Labour and Welfare or the like) has been issuing instructions/advice to health insurance-covered pharmacies about the nature of questions to be asked to physicians under the national health insurance system. However, this practice has been facing similar kind of problems almost every year. To identify the reasons for repetition of the problems and facilitate proper application of drug therapy at hospitals, we recently examined the nature of questions asked to physicians by conducting a survey of 165 health insurance-covered pharmacies belonging to 8 district branches of the Japan Pharmaceutical Association. When the pharmacists were asked to express their view whether each of the 18 sample questions included in the past surveys was actually necessary, the most frequent answer from the respondents (n=1980) was “neutral” (42.9%), followed by “unnecessary” (29.0%) and “necessary” (26.6%). Further, 55.5% respondents answered that it is necessary to refer to publications of the concerned fields (guidelines, etc.) when questioning the prescriptions. However, the responses about the possible reasons for judging the necessity of the questions suggested that sometimes the pharmacists failed to understand the details of such publications. The results from this study suggest that a high percentage of community pharmacists believed that there was little need to ask questions about prescriptions if the suggestions made by the regulatory authority about the relevant questions were taken into account. Further, our study findings suggested that pharmacists working at clinics cannot present a clear-cut rationale for their judgment about the necessity of asking questions about prescriptions under the current circumstances where sufficient information collection and the evaluation of need for asking questions about prescriptions are not possible.
著者
高橋 淳一
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.5-81, 2015

早大学位記番号:新7133
著者
小林 憲正 遠西 寿子 坪井 大樹 酒井 貴博 金子 竹男 吉田 聡 高野 淑識 高橋 淳一
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.39-46, 2008-03-31

炭素質コンドライトや彗星中に種々の複雑有機物が検出されていることから,地球外有機物が生命の誕生に重要な役割を果たした可能性が議論されている.隕石・彗星中有機物の起源としては,分子雲中の星間塵アイスマントル中で宇宙線・紫外線エネルギーにより生成したとするモデルが提案されて いる.われわれは模擬星間物質に重粒子線を照射することにより高分子状の複雑有機物に結合したアミノ酸前駆体が生成することを見いだした.このような高分子状結合型アミノ酸は遊離アミノ酸と比較して宇宙環境で安定であること,円偏光照射によりアミノ酸エナンチオ過剰を生じうることなどが わかった.これらの知見をもとに生命の起源にいたる新たな化学進化シナリオを提案する.
著者
松村 秀一 前田 秀一 高橋 淳 吉川 貞雄
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.317-324, 1988-04-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
13
被引用文献数
11 20

ポリピニルアルコール (PVA) の生分解について詳細な検討を行い, 活性汚泥により生分解を受けることを認めた. 細菌としてPseudomonas sp. M1及びPseudomonas putida M2などがPVAのポリマー部分分解菌として単離された. これらを用いた試験からポリビニルアルコールの優れた生分解性が確認された. さらに, ビニルタイブの生分解性を有する高分子電解質の分子設計としてポリアクリル酸ナトリウムの主鎖中に生分解性を有するポリビニルアルコール単位を有するポリ [(アクリル酸ナトリウム) -co- (ビニルアルコール)] [P (SA-VA)] を酢酸ビニルとアクリル酸を共重合させることにより合成し, 得られたものの生分解について検討を行った. その結果P- (SA-VA) は土壌で生分解を受けることが見いだされた. また, 共生的に働いているPseudemonas sp. C1及びC2の2菌株がP (SA-VA) のポリマー部分分解菌として単離, 同定された.
著者
川崎 敏生 荒川 芳輝 杉野 寿哉 光原 崇文 舟木 健史 菊池 隆幸 小柳 正臣 吉田 和道 国枝 武治 高橋 淳C 高木 康志 宮本 享
出版者
医学書院
雑誌
Neurological Surgery 脳神経外科 (ISSN:03012603)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.1005-1010, 2015-11-10

Ⅰ.はじめに もやもや病は,両側内頚動脈終末部に慢性進行性の狭窄を生じ,代償的に脳底部に異常血管網が形成される原因不明の疾患である11).一方,川崎病は乳児および幼児において原因不明の系統的血管炎を主体とする疾患であり6),活動期に稀ながら脳梗塞を合併する4,7,12,15,17).川崎病活動期のもやもや病合併の報告はないが,川崎病罹患歴のあるもやもや病の報告がある1,3,8,9,13,14).今回,川崎病の既往があるもやもや病3例を経験したので,文献的考察を交えて報告する.
著者
趙 奇方 島村 徹也 高橋 淳一 鈴木 誠史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.745-758, 2001-06-01
被引用文献数
7

本論文では, 自己相関関数の雑音低減能力を利用し, 線形予測分析に基づくホルマント周波数抽出法の雑音耐性の改善を考える.自己相関関数は, 白色雑音が混入した音声信号に対して, 雑音成分を遅延の低い部分に集中させる性質がある.これを利用し, 音声信号の代わりにその自己相関関数をホルマント周波数の抽出に用いることにより, ホルマント周波数抽出の雑音耐性を改善することが可能であると考えられる.本論文では, まず自己相関関数からホルマント周波数を抽出するための原理を解析し, その問題点及び可能な解決策を詳細に検討する.そしてこれらの解析に基づき, 音声信号の自己相関関数に線形予測分析を施す提案法1を提案する.実験結果より, 提案法1を用いることによってクリーンな音声に対しては従来法と同程度の抽出精度が得られ, 雑音の混入した音声に対しては従来法より抽出精度が大幅に改善されることが確認される.しかし一方で, 強雑音環境下においては抽出精度が十分でない点も指摘し, その原因を解析した上で, 自己相関関数の引き算を利用する改善法を提案法2として提案する.実験結果は, SN比が15dB以下のとき, 提案法2ではホルマント周波数抽出誤差(Average Absolute Error)が従来法の3分の1程度に, また提案法1の2分の1程度に抑えられることを示す.
著者
鹿村 恵明 大山 明子 高橋 淳一 赤木 祐貴 根岸 健一 伊集院 一成 上村 直樹 青山 隆夫
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.132, no.6, pp.753-761, 2012 (Released:2012-06-01)
参考文献数
18
被引用文献数
5 5

This study examined the impact of pharmaceutical inquiries regarding prescriptions on drug costs by surveying the actual condition of inquiries at 13 pharmacies. The study also investigated the significance of inquiries from a medical economics perspective by calculating the medical cost savings realized by preventing adverse drug reactions (ADRs). As a result, the total change in drug costs for the 13 pharmacies after pharmaceutical inquiries represented an increase of ¥9,018/month. However, upon recalculating the cost of drugs by assuming that those with an “Incomplete entry in the prescription (compared with previous prescription, etc.)” should in fact have been prescribed, and excluding them, the total drug costs for the 13 pharmacies is decreased to ¥154,743/month, translating to a cost-savings of ¥7.2/prescription. The study then undertook a comprehensive assessment based on the Diagnosis Procedure Combination (DPC) system to determine the total medical cost-savings for 5 patients in whom ADRs could have occurred if the prescriptions had not been modified as a result of pharmaceutical inquiries. The obtained figure of ¥1,188,830 suggests that pharmaceutical inquiries contribute to reduced medical costs. The findings of this study indicate that pharmaceutical inquiries regarding prescriptions by staff pharmacists not only ensure the proper delivery of drug therapy to patients, but are also effective from a medical economics perspective.
著者
森実 飛鳥 高橋 淳
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.147, no.5, pp.264-268, 2016 (Released:2016-05-13)
参考文献数
27
被引用文献数
1

パーキンソン病の治療としてはL-dopaをはじめとした薬剤による内服治療が標準的である.薬剤治療は初期には有効であるが,4~5年を経過すると薬の有効性が減じ,ジスキネジアやon-off現象などの副作用が出現し,薬剤のみでの疾患コントロールが困難になってくる.補助的な治療の一つとして中絶胎児組織を使った中脳細胞移植治療が欧米で試験的に行われてきた.この胎児移植では一定の効果はあるものの,ドナー細胞の供給が難しく,そのために質の安定性が保たれないことなどから一般的な治療とはなっていない.この問題点を解決すべく,人工多能性幹細胞(iPS細胞)の応用が期待されている.我々はiPS細胞からドパミン神経前駆細胞を分化誘導し,パーキンソン病に対する細胞移植治療を目指して研究を行ってきた.すでに臨床応用可能な分化誘導のプロトコールを確立し,パーキンソン病モデル動物等を用いて前臨床試験を行っている.移植した細胞は脳内に生着し,モデル動物の機能回復に寄与することを確認している.iPS細胞利用の1つのアドバンテージとして自家移植の可能性が挙げられる.自家移植は拒絶反応が最小限に抑えられて理想的ではあるが,コストや時間の問題から臨床現場で普及するにはハードルが高い.次善の策として,健常者の細胞から臨床グレードで樹立された既存のiPS細胞を用いる方法が考えられる.京都大学で始まったiPS細胞ストックプロジェクトではヒト白血球型抗原(HLA)がホモ接合体である健常人ドナーの細胞から樹立したHLAホモiPS細胞を備蓄していき,各患者の種々な型のHLAと適合し易いiPS細胞を集めている.これが整備されると将来的には様々な領域でHLA適合移植が可能となる.我々はこのストックiPS細胞を利用し,パーキンソン病に対し他家(同種)移植を行う臨床治験を計画している.
著者
高橋 淳 中辻 憲夫 笹井 芳樹
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

我々は、2005年5月から再生医科学研究所で樹立されたヒトES細胞(KhES-1,-2,-3)の解析を行っている。これらの細胞株からもドーパミン産生ニューロンが誘導され、培地中にドーパミンを放出しうることを確認した。パーキンソン病モデルカニクイザルの線条体に移植を行ったところ、3頭中1頭で腫瘍形成が認められた。このケースでは、PETスキャンにおいて腫瘍部位に限局して糖代謝の亢進が確認され、細胞分裂を示すfluorothimidineの取り込み上昇も認められた。組織診断では、未分化細胞の増殖が限局的にみられたが、奇形種を裏付ける骨・軟骨、皮膚、筋肉、消化管などの形成は認められなかった。fluorothimidine陽性部位に一致して、ES細胞のマーカーであるOct3/4陽性細胞の集積が認められた。移植細胞の解析を行ったところ、分化誘導期間の違いにより、腫瘍形成がみられたケースでは移植細胞の中にES細胞が混入していたのに対し、腫瘍形成がなかった2頭ではES細胞の混入はみられなかった。つまり、移植細胞へのES細胞混入が腫瘍形成の原因であると考えられた。また、MRIやPETは腫瘍形成を確認する上で有用な手段であることが確認された。これらの結果は現在投稿準備中である。移植細胞による腫瘍形成について、我々はマウスES細胞と正常マウスを用いて検討を加え、分化誘導後に神経系細胞のみを選別して移植することによって腫瘍形成が抑えられることを明らかにした(Fukudaら)。これらの研究によって、安全で効果的なES細胞移植を行うためには、神経幹細胞の純化が必要であることが明らかとなった。現在はヒトES細胞の選別方法開発に取り組んでいる。
著者
高橋 淳 中辻 憲夫 笹井 芳樹
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

我々は、ES細胞由来神経系細胞移植によるパーキンソン病治療法の開発を目指して研究を進めているが、臨床応用を目指すにはヒトと同じ霊長類を用いた実験が必要不可欠である。そこで、カニクイザルES細胞から誘導したドーパミン産生神経をカニクイザルパーキンソン病モデル脳に移植し、行動解析を行った。カニクイザルES細胞をPA6という間質細胞の上で約2週間培養すると、ほとんどの細胞が神経幹細胞様になる。この細胞をsphere法で培養しFGF2とFGF20を加えると、全体の約半数がニューロン、その4分の1がドパミン神経に分化するようになる。MPTPの静脈内投与でカニクイザルパーキンソン病モデルを作成し、その線状体にES細胞由来ドパミン産生神経(前駆細胞)を移植すると移植群においては徐々に神経脱落症状の改善がみられるようになり、移植後10週目に有意な改善が認められた。その後、F-dopaの取り込みをPETにて評価した。コントロール群においてはF-dopaの取り込みが低下しているのに対し、移植群においては有意な上昇がみられ、移植細胞がドーパミン神経として機能していることが確認された。PET後に脳切片の染色を行った。移植に先立ち細胞をBrdUでラベルしたが、移植群の線条体においてBrdU陽性細胞の生着がみとめられた。さらにTH陽性細胞やDAT陽性細胞も確認された。これらの多くはBrdUと共陽性であり、移植されたES細胞由来のドーパミン神経であると考えられた。また、腫瘍形成は認められなかった。カニクイザルES細胞から分化した中脳ドーパミン産生神経の移植によってカニクイザルパーキンソン病モデルの行動が改善したことは、同じ霊長類であるヒトにもこの方法が適応できる可能性を示唆する。ただし、実際の臨床応用の前には1年以上の長期経過観察によって、その効果と安全性の検証が行われなければならない。と同時に、ヒトES細胞からの中脳ドーパミン産生神経誘導とその移植実験が必要である。
著者
中沢 文子 高橋 淳子 宮地 昭弘 岩渕 康司
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.655-659, 1992

根菜類, なす, 肉類など比較的含水量の多い食品を電子レンジで加熱し, 加熱中の食品内部の昇温過程を検討した.ゆで加熱では, 多数の食品がゆで水より速く昇温し105℃程度まで昇温した.直接加熱したいも類では, 一旦は118℃にも達してから100℃にもどり, 100℃に保持された.加熱による蒸気発生の初期には, 食品表面から抜けでる気体より食品内部に発生する気体が多いため, 内部の圧力が上がり沸点が上昇すると推察した.細胞組織がこの圧力に耐えられなくなり小数の破裂点が生じ蒸気の通り道が通じて圧力は緩和され, 100℃に戻ると考えられた.顕微鏡観察によると, 電子レンジ加熱したいもでは壊れた細胞壁が少数あり, 細胞内容物が流出していた.これが糊の役目をして, 電子レンジ加熱したいものテクスチャに影響を与えていると考えられた.
著者
高橋 淳
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 = Electrocardiology (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.242-244, 2009-06-04
参考文献数
7

心房細動(AF)の根治を目的としたカテーテルアブレーション治療は,AFの多くが肺静脈内心筋起源の心房期外収縮を契機に発生するという発見以降,めざましい進歩を遂げてきた.肺静脈隔離アブレーションは,各肺静脈を個別に隔離する方法から始まったが,施行例増加とともに再発や合併症の問題が浮上してきた.そこでわれわれは,同側上下肺静脈の広範囲同時隔離法を考案し,良好な成績を収めた.その後,画像システムの進歩により左房や肺静脈の解剖的把握が可能となり,発作性AFに対するアブレーションは一般的な治療法となりつつある.一方,慢性AFに対しては各種アブレーション法が考案されており,成績も徐々に向上してきた.しかし,慢性AFでは焼灼範囲が広くなるため合併症リスクも高く,より安全性の高い手技の開発が望まれる.
著者
高橋 淳雄
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学水産学部紀要=Memoirs of Faculty of Fisheries Kagoshima University (ISSN:0453087X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.133-140,

The origins of chlorine contained in the waters emitted from the hot springs nearthe sea coast in Kagoshima Prefecture are discussed, on the bases of the amounts ofchlorine, the deviations from the relative amounts of five major constituents of the seawater, and the hydrostatic pressure equilibrium. They are attributed to the present seawater, the sea water enclosed underground in the geological age, and the volcanicprocesses.鹿児島県海岸温泉を,海水混入の如何を主として調査した。Cl量の多少,泉温との関係,成分比の偏度,静水圧平衡を根拠として以下の如き結果が導かれた。(表9省略)海岸に近い温泉はすべて海水混入があり,Cl量が甚だ多く,且つ成分比は海水に類似して居り,その偏度は小さい。但し海水混入の様式は各温泉群によって相異している。海潟温泉,古里温泉は現海水の混入で説明されるが,阿久根温泉,鹿児島市温泉,指宿温泉は,地質時代の封入海水の混入或は火山性源も考えられる。海岸から離れた湯之元温泉,霧島温泉にも海水混入の疑がある。尚すべて以上の温泉は海水比以上のKを含有していることも注目される。以上の考察は海岸に近い温泉にCl量が多いという事実に着目し,主としてこれを海水源と見こしたのであるが,もし海岸からの遠近を論ぜず,すべてCl源は火山性であると考えれば如何になるか。海岸に近い温泉にCl量が多いという事実は,この考え方のみによれば海岸に近い火山の活動が強くて火山性のClを多く出したことに基くと見こすべきことになる。一方海岸から遠い場合は,火山性源のCl量多い温泉水が深所にあって,水圧弱くて地上に湧出し得ず,水蒸気のみが高地に迄上昇し得る状況にあると相像できる。Kの多いと云う事実は,かかる考え方に対する一つの支持を与えるが,しかし海岸に近い火山の活動が強いということは必ずしも当を得ない。従ってCl源は海水と火山性の両方にあると見こすことが出来る。