著者
金内 博伸 谷内 利明 谷 辰夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.330, pp.1-6, 2007-11-12

無線基地局の電力供給源として,風力発電を利用した独立型の電力供給システムが検討されている.独立型給電システムでは,電力の平準化が課題となる.私たちは,この解決策として電力を水素に変換し貯蔵する方法を取り上げ,発電電力から効率的に水素を製造するため,電力緩衝媒体にEDLC(電気二重層キャパシタ)を用いたシステムを提案した.本研究では,提案した水素製造システムおいてEDLCの効果ついて検証し,発電量に適した水素発生器容量を設定することで,EDLCは頻繁に充放電を繰り返し,極めて少ないEDLC容量でも電力を効果的に緩衝することが示された.また,EDLCの緩衝動作により水素発生量の安定化が図られ,水素発生器容量の削減が図られることも示された.
著者
鈴木 豊 阿部 賢史 山田 英一 秋山 承太郎 雨海 正純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.267, pp.45-48, 2005-09-01

近年半導体パッケージの統合化、微細化、小ピッチ化に伴い開発されたスタック・ダイ・パッケージの内部構造の影響が与えるダイのストレスについて、ストレスセンサーを使用して定量的に評価した。ストレス測定は信頼性試験下で行い、各試験下におけるダイのストレスを測定した。また、4点曲げ試験との相関を取ることで、ストレスセンサーの定量的な応力の測定を行った。
著者
王 彩華 棚橋 英樹 佐藤 雄隆 平湯 秀和 丹羽 義典 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.421, pp.155-160, 2001-11-08
参考文献数
13

本研究では, K2Tで得られた高解像度パノラマレンジデータと全方向ステレオシステム(SOS)で得られた高解像度全方向画像の位置合わせとセンサの相対的な姿勢の推定について考える.本手法はまずそれぞれのパノラマ画像の縦方向のエッジヒストグラムをマッチングし, 2つのセンサーの方位角を合わせる.次に, 各方位角において, それを中心とした90°の視野角を用いて透視射影のエッジ画像を生成し, 横方向のエッジヒストグラムを生成する.これらの横方向のエッジヒストグラムをマッチングすることによってセンサの縦方向の位置と軸の傾きを推定する.実験では, シーンの状況が多少違う画像を用いて, 提案手法の有効性とロバスト性について検証した.
著者
三輪 祐太 野口 拓 川合 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.476, pp.221-226, 2012-03-05

本稿ではBluetoothで構築したアドホックネットワークの構築手法と特性について述べる.Bluetoothは低消費電力・低コストという有利性を備え,近年は携帯電話やスマートフォンなど多くのモバイル端末で実装されている.通信デバイスにZEAL(Bluetooth通信デバイス),制御ハードウエアにSTBee(ARMマイコンボード)を利用し,実機を用いたBluetooth通信の評価を行う.結果を基にBluetoothに適したアドホックネットワークの構成を検討し,その特性に関する実機評価を目指す.
著者
池田 諭 森屋 俶昌 プタンナクール パンラウィー ブッチャ チャトリー
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学
巻号頁・発行日
vol.97, no.286, pp.75-81, 1997-09-26
被引用文献数
1

近年, 放送衛星は世界中で広く使用されている. また, 衛星や受信アンテナの技術が改善されたことにより, 小口径アンテナによる受信が可能になった. CN比は衛星放送受信の質を表わす値の1つであり, その値は伝搬状態の様々な影響により変動する. 特に雨による影響は大きいが, 他の現象として, 今回の観測で太陽雑音妨害によるCN比の低下の影響が, 最高で約5[dB]という値が観測された. 太陽雑音妨害は受信アンテナ, 衛星, 太陽が一直線に並んだ時に, 太陽雑音が受信アンテナのメインビームに入ることにより雑音温度が上昇しCN比が低下する現象である. この現象は年2回起こり, 受信状態(特に受信アンテナの口径), 受信地などの条件により異なるが春分の日, 秋分の日の近辺で数日間観測される. 今回の研究では, 正確にCN比の変動時間を測定するために, 時間に対し連続した値で測定できるCN比測定器を用いて観測した.
著者
丸尾 広行 東 友紀 渡邊 睦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.524, pp.131-138, 2001-12-13
被引用文献数
2

明度ヒストグラムを基に求めたカメラ視野内関心領域の明度確率分布を, シーン中に存在する各物体の挙動に起因する確率分布の重ね合わせと捉え, 混合分布モデルにより定式化することにより, 画像の初期領域分割を行う手法を開発した.本手法では, 最尤推定手法であるEM(Expectation-Maximization)アルゴリズムを用いて, シーンに存在する背景や移動物体に対応した各分布のパラメータを逐次的に推定する.次に, この推定した各分布パラメータを用いて, 対応する領域の明度範囲を決定し, この範囲に対応した領域分割を実施する.本手法をPC上のソフトウェアとして実装し, 実画像を用いた実験により妥当性を確認した.
著者
高柳 ヤヨイ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1998, no.1, pp.345-346, 1998-03-06

ウォルト・ディズニー創設の大学であるキャル・アーツにて、キャラクターアニメーションを学び、その後ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツにて初めて、ロドニー・アラン・グリーンブラッド氏やその当時のボヤージャーの会社の方により、インタラクティブ・マルチメディアの制作技術を習うことになったのが、今より5年前のことになります。リネアーな映像制作から、^*ユーザーによるインタラクティブ性のあるマルチメディア・コンテンツ制作へ移行した時には、かなりの制作上の難しさを覚えたのがまだ記憶に浅いといえます。以下論文では多くのマルチメディア・コンテンツビジネスや研究に携わる方々に再認識していただきたいインタラクティブ・マルチメディア制作上での重要点と、今後このメディアにおいて私なりに発展させていきたいと考えている部分を要約しています。
著者
向井 孝徳 宮下 裕充 若木 利子 松永 久美子 福本 太郎 沢村 一 新田 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.38, pp.1-6, 2006-05-11

これ迄,マルチ議論エージェントシステムにおいて,各エージェントの知識ベースは,対象問題に関する言明文(ルール)で表現され、オントロジー知識は用いられていない.一般にWeb上の電子商取引等の問題では,売り手と買い手の売買に関するそれぞれの固有の戦略的知識以外にオントロジー知識を用いた推論が必要と考えられる.本研究では、各議論エージェントがセマンティックWeb上のOWL DL言語,または,記述論理SHOIN(D)で表現された共有知識としてのオントロジーと,EALP(或は,ELP)の論理プログラムで表現された各自のルールベースの知識の両者を議論・推論で扱えることを目的として,オントロジーに関する単調な記述論理推論系と対話的証明論に基づくマルチ議論エージェントの非単調な推論との統合推論方式の提案,及び,それに基づく議論エージェントシステムとセマンティックWeb推論系の統合推論システムの試作と評価を行なった.
著者
山口 倫照 浅川 和久 柏田 師宏 瀬川 典久 澤本 潤 矢澤 正人 玉置 晴朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム = IEICE technical report. LOIS, Life intelligence and office information systems (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.470, pp.19-23, 2012-03-01

センサネットワークの基本技術が開発され約10年経ち,現在その技術をいかに一般社会に生かして行くかが重要な課題となっている.現在おこなわれているセンサネットワークの実用化の実証実験は,都市部または安定してネットワークインフラが構築できる地域を対象とすることが多い.しかしながら,中山間地等の条件不利地域が多い東北地域では携帯パケット,ADSL等の通信網はもとより,容易に電源を得るのも難しい状況である.また,山間地等の地理的条件から,簡単にセンサネットワークのインフラを構築するのが困難であるのが実情である.しかし,都市部,中山間部といった利用する場所が異なるだけの理由でセンサネットワーク技術の利益が得られないことは避けたいと考えている.本研究は,災害時に要救助者を迅速に発見することを目的にしたシステムを提案する.提案するシステムでは,要救助者の位置情報の他に生体情報を基地局に送信することで,救助後の救命処置を助ける.
著者
宇佐見 義之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.291, pp.41-46, 2008-11-06

恐竜は速くは走れなかったとされる学説に反論し、走れる可能性を提示する。人間の動きを参考に、ティラノサウルス・レックスの走行姿勢を求めた。力学は剛体モデル、動きはフーリエ級数で表し、係数をランダムアルゴリズムで求めた。その結果、Hutchinsonの学説より走れる可能性が増すことがわかった。
著者
大淵 康成
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.5, pp.821-832, 2005-05-01

複数のマイクを使った音声認識において, 個々のマイクへの入力の品質が大きくばらついていることがある.そのような場合, それらの入力を重ね合わせることより, 最適なマイクを正しく選ぶことが重要である.本研究では, 同一発声に対する複数チャネルの音声データをもとに, 音声認識に最も適したチャネルを選択する手法として, デコーダに基づくチャネル選択(Decoder-based Channel Selection: DBCS)を提案する.各チャネルの評価には, 従来用いられていた信号対雑音比や音声認識ゆう度などに代わり, デルタケプストラム正規化方式による特徴補償前後の認識仮説の比較に基づく手法を導入する.また, この手法を様々なマイクの組合せからなる部分遅延和アレーと組み合わせることにより, 更に性能向上が得られることを示す.評価実験の結果, デルタケプストラム正規化, チャネル選択, 部分遅延和アレー利用の三つの方式が相補的に働き, 全体として従来の遅延和アレー方式に比べると, 二つの評価データセットに対してそれぞれ35.8%/26.8%の誤り削減率が得られた.
著者
西森 博紀 岡本 竜 柏原 昭博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.453, pp.253-258, 2011-02-25
被引用文献数
1

プレゼンテーション・リハーサルは,発表終了後,レビュアからの指摘をもとに質の高い議論を行い,発表内容の改善に役立つ有効な知見を得ることが重要である.しかし,議論フェーズでは,議論を行う上での準備や進行,結果の記録に関する問題などにより,議論内容の理解や議論結果の記録に不備が生じている.その結果,リハーサル終了後の改善作業が不十分に終わる場合が多い.そこで,本研究では発表全体の構成を示すプレゼンテーション構造を軸とし,議論フェーズにおける問題を解決するための支援方法を検討する.本報告では,支援環境の機能,構成の提案とプロトタイプシステムの開発について述べる.
著者
チョウ ケツテイ 須山 聡 鈴木 博 府川 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.147, pp.59-64, 2007-07-12
被引用文献数
1

MIMO-OFDM移動無線伝送システムにおいて,周波数選択性フェージング環境における伝送特性の改善と送信信号のピーク電力の低減を同時に実現できるサブキャリア位相ホッピング選択マッピング(SPH-SLM)を,非線形入出力特性を有する送信電力増幅器のある伝送系に適用し,送信信号スペクトラムおよびパケット誤り率(PER)における改善効果を明らかにする.SPH-SLMは,各サブキャリアの位相を回転させ,誤り訂正符号による周波数ダイバーシチ利得を向上する.また,位相を回転させるパターンを複数用意し,ピーク対平均電力比(PAPR)を最小にするパターンを選択する.具体的には,4×4MIMO-OFDMシステムにおいて,SPH-SLMによりPAPRを抑えた信号を送信電力増幅器に入力し,非線形歪が送信スペクトラムや伝送特性に及ぼす影響について計算機シミュレーションを行う.位相パターン数U=16のSPH-SLMを用いることにより従来のMIMO-OFDMに対してCCDF=10^<-3>においてPAPRが3.1dB低減できることを示す.また,帯域外スペクトラムにおいて,入力バックオフ(IBO)を8dBとしたときSPH-SLMにより20MHzにおける帯域外幅射電力を5dB以上抑えられることを示す.さらに,伝送特性においては,R=1/2のQPSKとR=3/4の16QAM,64QAMにおいてSPH-SLMによりPERが改善され,非線形歪の影響をほとんど受けないIBOの下限はSPH-SLMでは6dBであることを示す.
著者
唐沢 好男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.396, pp.57-62, 2015-01-15

MIMOシステムの伝送特性評価(通信路容量やBER特性)には、通信路行列(A)の相関行列(A^HA、AA^H)の固有値分布を把握することが重要である。次世代ワイヤレスシステムでは、大規模アレーによるMIMOシステム(Massive MIMO)に期待が高まっているが、Massive MIMOでは、相関行列のサイズが大規模になる。そのような大規模ランダム行列の漸近固有値分布は、マルチェンコ・パスツール則に従う。本稿では、漸近固有値分布とそこから導き出される漸近通信路容量に対し、限定されたMIMO(それほど大規模でないMIMO)の特性評価に、漸近固有値分布の理論がどこまで通用するかを明らかにする。
著者
辻井 重男 山口 浩 五太子 政史 角尾 幸保 井堀 幹夫 山本 拓真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.363, pp.19-24, 2011-12-10

先ず,電子行政を,精神構造,社会システム,技術システムの3階層として捉え,各々の階層について概説した後,現在,内閣官房を中心に政府で検討が進められている情報連携基盤について技術システムの立場から考察する.情報連携基盤は,認証機能,番号機能,情報連携機能の3機能を有するが,認証機能については,公的個人認証などの実績があるので,これらを利用すれば良く,番号機能については,個人情報保護を中心に政府で議論が深められている.しかし,情報連携機能については,考察が進んでいないように見受けられる.情報連携基盤の大きな目的は,個人情報を最大限保護しつつ,これを国民のために活用することにある.本論文では,暗号技術などの利用により,個人情報の保護と活用の間の矛盾を可能な限り超克し得る技術システムの構成法を提案する.
著者
室谷 友和 橋本 匡史 高林 宏忠 黒木 修隆 沼 昌宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.36, pp.17-23, 2000-05-05

内部の論理を電気的に書替え可能なLSIであるFPGAとメモリから構成された汎用エンジンRM-V(Reconfigurable Machine-V)を対象とする, 高位合成システムRMAC-V(Reconfigurable Machine Application Compiler for RM-V)を開発した。本システムでは, C言語による動作記述を入力し, RTレベルのVHDL記述を合成する。アプリケーションのメモリ・アクセスに要するクロック数を削減するために, マルチクロック・スケジューリングと行アドレスの先行入力を提案している。WTE(Wavelet Transform Engine)を用いた実験の結果, 従来手法と比較して総クロック数が33%削減される効果が確認された。
著者
渡邉 哲 小池 京太郎 尾形 正泰 篠沢 一彦 今井 倫太
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CNR, クラウドネットワークロボット (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.227, pp.1-4, 2014-09-19

インターネットを使った配信において,不特定多数の視聴者と,配信者側の人たちのコミュニケーションを実現する上で肩乗りロボティックアバタが有効な手段となりうるか検証した.視聴者の存在を実体化するために,ロボティックアバタを導入する.不特定多数の匿名な視聴者に一つの身体としてロボティックアバタを与え,全員で身体を共有し,キャラクター化させることによって,多数視聴者と配信者の周辺にいる人々をつなげた会話の場の構成を容易にすることが狙いである.また,広角カメラから取得したパノラマの映像やクリックと連動して動く映像を配信することによって,ロボティックアバタの周囲の会話状況を視聴者に捉えやすくする.
著者
加藤 康男 秋岡 幸 三林 浩二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.256, pp.61-64, 2005-08-25
被引用文献数
6

ユビキタス・コンピューティング時代の到来に伴い、在宅、予防医療の発展的な形態として、体温、脈拍、血糖値等の生体情報を検知するセンサを身体各所に装着して日常生活を送る提案がなされている.被験者の身体に装着した複数のセンサで検知した生体情報を被験者自身が携帯する情報端末に集約する必要があるが、情報端末と複数のセンサ間を接続するデータ伝送用ケーブルは被験者の動作を制限してしまう.被験者の身体を伝送路として用いることで、それらの問題を解決出来る.今回、被験者の身体を伝送路として用いるユビキタス人体通信を応用した脈拍計を開発したので報告する.
著者
青木 直史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IMQ, イメージ・メディア・クオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.485, pp.57-60, 2015-02-24

リアリティのある仮想世界を作り出すには,その前提として,人間がどのようなものにリアリティを感じるのか理解することが重要である.本稿では,食をキーワードとして取り上げ,食からリアリティの本質について考察したい.