著者
山崎 正幸 森本 伸秀 大政 真一 永井 康秀 菊池 建次 坂口 浩二 林 克哉 山口 貴敏 上河 深 小野 清一郎 下位 紘一 澤田 克仁 坂本 勝治 津田 真啓
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.428, pp.1-6, 2005-11-17

CIGRE SC D2会議が, 2005年6月6日から6月10日までメキシコのクエルナバカで開催された。この会議は, 定例会議, コロキウムおよびテクニカルチュートリアルが含まれている。コロキウムでは, 日本から三つの投稿論文"日本の電力会社の光ファイバー心線貸しビジネスの意義と今後の課題", "日本の電力会社の光ファイバーネットワークデザインと管理システムの構築"および"日本の電力会社のバーチャル・プライベート・ネットワークに関する事項およびアプリケーション"を含めて討議を行った。本会議で討論した内容について報告する。
著者
川添 雄彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信
巻号頁・発行日
vol.95, no.443, pp.55-60, 1995-12-21

6月6日〜8日にオタワで開催されたInternational Mobile Satellite Conference 1995 (IMSC'95)で発表された内容について報告する。本会謙は,移動体衛星通信に関する国際会議であり,システムからサービスまで幅広い情報(論文数:93件,展示:16社)が発表された。
著者
馬渕 充啓 小沢 健史 高田 真吾 豊岡 拓 松井 慧悟 佐藤 聡 新城 靖 加藤 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.459, pp.179-184, 2009-02-26

組織外部の利用者が持ち込んだPCを用いて組織のネットワークを利用することを許可する場合,利用者の利便性を向上させることと管理者による管理コストを低減することを同時に実現することは非常に難しい.従来の手法では,管理者は,利用者を特定するために利用者登録を行う必要がある.これらの管理作業は管理者しか行うことができないため,管理者が不在の場合に利用許可を得ることができないという問題がある.我々は,この問題を解決するために,利用者に対して利用許可を発行するための管理権限を,管理者から組織内部の利用者へ委譲することを可能にするアクセス制御メカニズム(CaNector)を提案する.提案手法では,管理権限委譲を実現するためにケーパビリティに基づくアクセス制御を用いている.CaNectorに対する全ての操作はWebブラウザから行うことが可能であり,利用者は特別なソフトウェアのインストール等を行うことなく持ち込みPCを用いてネットワークを利用することが可能である.この論文では,CaNectorを筑波大学システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻所属のソフトウェア研究室においてテスト運用した結果について報告する.
著者
廣瀬 勝一 桑門 秀典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.162, pp.87-94, 2008-07-17

本稿では,ブロック暗号を用いたMMO圧縮関数とMDP定義域拡大より構成されるハッシュ関数MDP-MMOの証明可能安全性を論じる.まず,理想暗号モデルを仮定して,MDP-MMOがランダムオラクルとの識別不能性(indifferentiability)を満たすことを示す.次に,MDPで使用される置換に関する関連鍵攻撃の下でブロック暗号が擬似ランダム置換であれば,MDP-MMOを用いて構成されるHMACが擬似ランダム関数であることを示す.なお,HMACに関する結果は,(E_<IV>(K &oplus; opad) &oplus; K &oplus; opad)∥(E_<IV>(K &oplus; ipad) &oplus; K &oplus; ipad)が擬似ランダムビット列生成器であるという仮定も要求する.ここで,Eはブロック暗号,IVはMDP-MMOで定められた初期値,opadとipadはHMACで定められた系列である.この仮定は,Eのブロック暗号としての擬似ランダム性により保証されないものの,実現可能性の観点からは妥当であると考えられる.
著者
石田 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.92, no.9, pp.782-790, 2009-09-01
被引用文献数
10

可変長のデータパケットを運ぶリンク規格Ethernetに,40及び100ギガビットの超高速インタフェースが追加される.電気処理速度とコストを勘案し,マルチレーン(並列伝送)技術が採用される.本稿では,まず,Ethernet規格の歴史を振り返り,「ネットワーキング」から「リンク提供」への役割変化と,その特徴である「プラグアンドプレイ」「パケット転送への最適化」「技術進歩への適応」を支える技術を紹介する.次いで,2010年6月に標準化完了予定のIEEE802.3ba 40/100ギガビットEthernet(40GE/100GE)について,そのインタフェース規格の概要と,多様な並列数に適応するレーン振り分け技術を解説する.最後に,40GE/100GEの登場を契機に,従来のSDH中心からEthernet向けに進化しつつある,広域光転送網規格ITU-T G.709 OTNの標準化動向を展望する.
著者
内山 成憲 國廣 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.98, no.268, pp.55-59, 1998-09-17

1998年5月31から6月4日まで, フィンランドで行なわれたEUROCRYPT'98の開催概要及び, 主要な発表内容について報告する.
著者
相良 毅 喜連川 優
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.531-537, 2008-03-01
被引用文献数
1

Webからの店舗情報収集を行う際には,収集したWebページがある店舗に関連することを確認するため,店舗名称を識別語として利用する必要がある.しかし,店舗データベースに登録されている店舗名称には,支店名などWebページには記載されていない可能性のある語(不要語)が含まれているため,収集したページを正しく関連づけられないという問題がある.不要語にはビル名を用いた支店名など多くのバリエーションがあり,不要語辞書を整備して除去することは難しい,そこで,店舗データベースに含まれる住所の情報や,周辺の駅名,同じ住所に存在する複数の店舗名称を用いることにより,店舗名称をクリーニングする手法を開発した.実験によると,提案手法のクリーニング正解率は95.3%と実用的な性能を示した.
著者
桂川 泰祥 佐藤 将 小嶋 徹也 山下 静雨 市村 洋 水野 忠則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.706, pp.39-46, 2002-03-01
被引用文献数
2

インターネットの普及と相俟って遠隔教育は,企業社員教育や学校教育の場において,試用から実用の段階に入ろうとしている.これらの教育の対象教科は論理・科学分野である.学問・教育には,論理や科学分野以外に芸術・体育・技能等の分野がある.この分野の遠隔教育は現在実用期に入ろうとしている論理・科学分野の次に来る次世代遠隔教育と言えよう.我々は,このような分野における次世代遠隔教育をペン字・書道を事例として,インターネットの陸路があっても,稽古手書き文字に対して美しさ・躍動感のある添削結果を実時間で師範が弟子に遠隔指導するための通信方式を研究している.朱書き添削結果に構造を与え,その添削構造情報を事前に遠隔地にいる弟子宛にファイル転送しておき,遠隔実時間指導では添削への構造情報化と実時間音声とポインタ同期方式を提案する.
著者
松永 裕介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術
巻号頁・発行日
vol.96, no.201, pp.1-8, 1996-07-26

6月3日から7日にかけて米国ラスベガスにて開催されたDesign Automation Conference(DAC)について報告を行なう.
著者
高橋 桂太 久保田 彰 苗村 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.573-584, 2005-03-01
被引用文献数
25

Light field rendering (LFR)とは, あらかじめ取得された多視点画像から自由視点画像を合成する, イメージベーストレンダリングの基本的な手法である.この手法では, 合成画像において焦点ぼけのような現象が現れることが知られている.現実のシステムでは, この"焦点"が合う範囲が非常に狭い場合が多いという問題点がある.本論文では, LFRの合成画像における"合焦"の度合を, 安定に判定する新しい尺度を提案する.また, この尺度を用いて, "合焦"距離が異なる多数枚の画像から, "焦点"が合っている領域を統合することで, シーン全体を鮮明にとらえた"全焦点"画像を合成する手法を提案する.更に, 画像合成の実験を行い, 提案手法によって, 最終的な合成画像の品質が向上することを確認した.
著者
小川 耕司 中川 健治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-I, 通信I-情報通信システム・理論 (ISSN:09151877)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.64-73, 1997-02-25
被引用文献数
11

ATM網では10^<-12>オーダのセル廃棄率の特性を知る必要がある. この特性を一般的なモンテカルロ(MC: Monte Carlo)シミュレーションで得るには膨大な時間を必要とする. インポータンスサンプリング(IS: Importance Sampling)法はMC法の高速化に有効である. ISでは真の分布を変化させたシミュレーション分布でシミュレーションを行う. ISで高速化を図るためにIS推定値の分散が最小となる最適シミュレーション分布を決定することが重要である. ATM網のキューイングにおいて, 定常状態のキュー長Qがある値qを超える確率をP[Q>q]とする. 本論文では, ISの最適シミュレーション分布を用いて高速に10^<-12>オーダのP[Q>q]の推定値を得ることを目的とする. 最適シミュレーション分布を決定する従来の方法では決定に相当の時間を必要とする, 等の問題がある. 本論文では, これらの問題を克服して, マルコフ連鎖の性質とLarge Deviation Theoryを利用して理論的に最適なシミュレーション分布を導出した. そして実際に導出した最適シミュレーション分布でISシミュレーションを行った. その結果, M/D/1, 2状態MMPP/D/1モデルにおいて10^<-12>オーダのP[Q>q]の推定値を高速に得ることを可能にした.
著者
緒方 洋介 河原 一彦 澤田 泰輔 鶴 秀生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.455, pp.33-38, 2004-11-19
被引用文献数
4

平板をエキサイタで点駆動し板面上に曲げ共振を励起する,分布振動モード形スピーカ(Distributed Mode Loudspeaker: DML)の放射音場解析を行った.近距離音場ホログラフィーを用いて板面の振動速度分布を求め,レイリー積分を用いてスピーカ遠方の音圧分布のシミュレーションを行った.その結果,DMLに特徴的な音圧指向特性上の複数のビーム形成が確認できた.
著者
河原 一彦 緒方 洋介 澤田 泰輔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.471, pp.37-42, 2003-11-20
被引用文献数
5

分布振動モード形スピーカは,音の放射のために振動板の曲げ波を利用している.そのため,放射特性は従来のコーンスピーカとは大きく異なると言われている.本研究では,分布振動モード形スピーカが生成する音揚を知るために,自由音場で近距離音揚の音響インテンシティ測定し,従来形の動電形コーンスピーカとの比較を行なった.その結果,分布振動モード形スピーカでは,低い周波数帯域において平均音響インテンシティ分布が従来形のスピーカとは異なり,干渉音場と考えられるような分布となることなどが分かった.
著者
寺井 仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.28, pp.97-102, 2009-05-07

In this study, we investigated effects of information acquisition through a partner in collaborative problem solving. In the experiment, an insight problem that participants met an impasse since some constraints prevent them from reaching a solution was used as an experimental task. To find the solution, they needed to realize an irrelevant problem space where they are captured. Two conditions were set up: (1) the solo condition that the participants evaluated a rejected hypothesis of their own hypothesis during solving problem; and (2) the pair condition that they evaluated same hypothesis as a partner's hypothesis. The experimental results showed that information acquisition through a partner did not influence hypothesis generation process though evaluation time for the hypothesis increased.
著者
伊藤 京子 水野 恵理子 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.28, pp.49-54, 2009-05-07

In this study, the proposal is a circular reflective interface in the experimental learning toward the growth of the group discussion. First of all, the frame of the experimental learning corresponding to the growth of the group discussion was considered, and "(A) the selection of discussion information for "Awareness"" and "(B) the use of discussion information for "identify, analyze, and hypothesize"" were made an examination point corresponding to the step of the experimental learning. "Flow of the discussion" and "remark balance" were selected as for (A), and "under discussion" and "after discussion" were selected as for (B). And, a reflective interface was proposed for group discussion. The interface was designed and developed. The evaluation experiment was conducted. The results showed that it is possible for the interface to give the participants the awareness of the growth of group discussion and to be used for the frame of the experimental learning under and after discussion. In addition, a necessary viewpoint for use was brought together by actually using the interface for the class of the graduate school.
著者
田中 穂積
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.77, no.10, pp.1035-1042, 1994-10-25
被引用文献数
1

プログラム言語のコンパイラで,LR法とよばれる構文解析法がよく使われている.これは,(1)LR法は決定的に解析を進めることができるので高速な構文解析が可能であること,(2)プログラム言語の文法を設計段階でLR文法に限ることができることによる.しかし,自然言語の文法としてLR文法の記述力は十分であるとはいえず,少なくとも文脈自由文法(CFG)の記述力が必要である.一般のCFGを扱うことができるようLR法を拡張したものに一般化LR(GLR)法があり,最近自然言語の高速な構文解析法として注目されている.まず1.では,GLR法の基本的な考え方を説明する.2.ではGLR法の原理を具体例を用いて説明する.3.では,解析結果の妥当性を確率的に計算する確率CFGとGLR法との関連を簡単に説明する.最後の4.では,GLR法に関するいくつかの問題を取り上げて将来の研究課題を展望する.
著者
鈴木 賢哉 鬼頭 勤 鈴木 扇太 日比野 善典 森 淳 清水 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.451, pp.33-36, 2002-11-08

1.5%の高い比屈折率差を有する石英系PLC(Planar Lightwave Circuit)により,10段の広帯域・高分解能マッハツェンダ干渉計多段接続型の可変利得等化器を作製した.本可変利得等化器を用いて,EDTFA(Erbium Doped Tellurite Fiber Amplifier)の利得等化基礎実験を行い,EDTFAの自然放出光を69nmの広帯域にわたって残留リプルレベル1dB以下に平坦化できることを確認した.
著者
鈴木 賢哉 鬼頭 勤 鈴木 扇太 日比野 善典 森 淳 清水 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.447, pp.33-36, 2002-11-08

1.5%の高い比屈折率差を有する石英系PLC(Planar Lightwave Circuit)により,10段の広帯域・高分解能マッハツェンダ干渉計多段接続型の可変利得等化器を作製した.本可変利得等化器を用いて,EDTFA(Erbium Doped Tellurite Fiber Amplifier)の利得等化基礎実験を行い,EDTFAの自然放出光を69nmの広帯域にわたって残留リプルレベル1dB以下に平坦化できることを確認した.