著者
西村 竜一 秋田 祐哉 須藤 克仁 大庭 隆伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.444, pp.61-66, 2006-12-15

本稿では,2006年9月アメリカ合衆国ピッツバーグにおいて開催された国際会議Interspeech2006-ICSLPにおける研究動向を報告する.サーベイ二部構成の後編にあたる本編では,音声認識システム,言語モデル,言語処理関連,音声対話,音声検索,要約,翻訳等のトピックを中心に報告する.
著者
西村 竜一 秋田 祐哉 須藤 克仁 大庭 隆伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.442, pp.61-66, 2006-12-15

本稿では,2006年9月アメリカ合衆国ピッツバーグにおいて開催された国際会議Interspeech2006-ICSLPにおける研究動向を報告する.サーベイ二部構成の後編にあたる本編では,音声認識システム,言語モデル,言語処理関連,音声対話,音声検索,要約,翻訳等のトピックを中心に報告する.
著者
加藤 圭介 野沢 和典 山下 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.519, pp.223-228, 2003-12-11
被引用文献数
1

本報告では、日本人英語学習者の英文発話における韻律を自動評定する手法について述べる。学習者と英語母語話者の発話を比較し、基本周波数、パワー、発話長の類似度を算出して韻律パラメータとする。2つの発話を比較する際には単語や単語境界部など様々な比較単位ごとに比較し、比較単位による結果の違いを考察した。また、基本周波数とパワーに関してはパターン距離などの従来手法に加え、回帰曲線近似誤差を用いた評定手法を提案し、評定結果の妥当性を検証した。さらに、複数の韻律パラメータを組み合わせ、学習者発話の韻律を評定するモデルを作成した。
著者
由浅 裕規 水野 智士 伊藤 敏彦 甲斐 充彦 小西 達裕 伊東 幸宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.519, pp.199-204, 2003-12-11
被引用文献数
1

本稿では,状況及び文脈を利用した言語理解手法をもつ音声対話システムの構築と,その有効性を示すための評価実験について述べる.システムに対する発話方法を「対象を操作」,又は嘱性は値」という文体に制限することで認識率の向上を図り,また一入力だけでなく連続的に複数の入力を一発話で行えるようにシステムを構築した.タスクとしてはエアコン・カーステレオの操作を想定し,その音声インタフェースという具体的な状況設定において,被験者20名による評価実験を行った.対話の分析を行うことによって,状況及び文脈を利用した言語理解の有効性,制限された発話方法における言語的な特徴や複数設定発話に関するユーザ意識など,様々な知見を得ることができた.
著者
鈴木 喜久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.385, pp.11-14, 2007-12-07

地球温暖化対策の一つとして、太陽光発電があるが、経済的には投資額が大きく回収期間が長すぎて普及を妨げている。ここで、オール電化にすると、夜間の電気代が安く、昼間の余剰電力の売電価格が高いので、経済性が出てくる可能性が考えられるので、昨年から、オール電化の設備を導入して、経済性を確認してみた。1年間のデータが纏まったので、報告としてみた。1例に過ぎないが、新しく導入される方の参考になると思う。
著者
宮森 恒 赤峯 享 加藤 義清 兼岩 憲 角 薫 乾 健太郎 黒橋 禎夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.158, pp.103-108, 2007-07-17

本稿では,情報の信頼性を自然言語処理に基づいて分析する際に必要となる評価用データおよびプロトタイプシステムWISDOMについて述べる.われわれは,ウェブ上のテキストを主な対象として,情報信頼性を分析することを目指したプロジェクトを2006年4月より進めている.本プロジェクトでは,ウェブ上の情報の信頼性を,情報内容,情報発信者,情報外観,社会的評価といった4つの基準で捉えることを提案しており,これらを述語項構造を単位とする自然言語処理によって論理的に分析・組織化することを目指している.本稿で述べる評価用データは,これら種々の分析処理の学習・検証用データとして構築されたものであり,時事問題,医療問題等の20トピックを選定し,各100ウェブページを収集して,各評価尺度のデータを人手で付与したものである.また,情報信頼性を多角的に評価するプロトタイプシステムWISDOMを開発した.本システムを用いて上記評価尺度で条件を様々に変化させて情報閲覧することにより,興味のトピックについて,信頼できる情報をより確実に見極めることができるようになる.
著者
村上 仁一 水澤 紀子 東田 正信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. D-II (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.85, no.7, pp.1157-1165, 2002-07-01
被引用文献数
15

録音編集方式による音声合成において,可変部の単語件数が多い場合,必要な音声をすべて同一話者の音声で録音するのは困難である.本論文では,必要な単語の一部を同一話者の声で録音し,その音声波形から切り出した音節波形を信号処理をしないで接続することで,録音していない単語音声を合成する方法を検討した.本方式は,各音節の韻律的な情報として単語のモーラ数と音節の単語内モーラ位置を使用し,ピッチ周波数やパワーの定量的な分析や予測を行わないのが特徴である.日本の地名を合成対象として必要録音件数の調査を行ったところ,1万7千件の録音音声から4,5,6モーラ語の地名10万5千件が合成できることがわかった.また,地名を合成して聴覚実験を行ったところ,合成音声の品質も十分実用的なものであることがわかった.
著者
佐賀 聡人 牧野 宏美 佐々木 淳一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1620-1629, 1994-08-25
被引用文献数
23

本論文では,ペン入力システムにおいて手書きによる直接的な図形入力ヒューマンインタフェースを実現することを目的として,ファジー理論を応用したオンライン手書き曲線同定法「ファジースプライン曲線同定法(Fuzzy Spline Curve Identifier,FSCI)」を提案している.FSCIは,手書きされた曲線の形状のみならずその書かれ方の丁寧さ加減をもファジー情報として利用することにより,その曲線が「線分」,「円」,「円孤」,「だ円」,「だ円孤」,「閉自由曲線」,「開自由曲線」の7種類の基本的な曲線プリミティブのいずれを意図して書かれたものかを推論し,かつその形状パラメータを同定する.書き手が本手法の性質を利用することにより,7種類の基本曲線プリミティブの中から自分の意図する曲線を自然な描画動作表現によって選択し,同時にその形状パラメータを直接的にシステムへ入力することが可能となる.FSCIは通常の線図形の構成要素として必要最少限の曲線プリミティブの同定を実現しており,その意味でペン入力による直接的な図形入力ヒューマンインタフェースの汎用的な要素技術と位置づけられる.
著者
平山 浩一 林 義男 小柴 正則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.305, pp.41-48, 2000-09-14

著者らはこれまで, 有限要素法を用いてマイクロ波の計算機シミュレーションに関する種々の解析法(ソルバー)を提案し, 実際に数値計算を行ってその有効性を示してきているが, ここでは, これまでに開発したソルバーに対して市販のツールをプリ・ポストプロセッサとして利用することで, シミュレータを構築することを試みる.具体的にはプラットホームはWindows98とし, プリプロセッサはGiD, ポストプロセッサはMATLAB, これらに自作のソルバーを加えた全体を統合する環境として, Word97を利用する.このシミュレータを用いて, 2次元問題としては導波管H面不連続の伝達特性解析, 遮へい型プレーナ線路の固有モード解析, 3次元問題としては空洞共振器の固有モード解析を行っている.
著者
江頭 徹 稲村 雄 竹下 敦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.200, pp.27-34, 2004-07-14
被引用文献数
4

マルチタスクOSにおいてプロセスのデータが改ざんされたことを検知する完全性検証機能に関して報告する。本機能により、不正プロセスが権限昇格などを通じて他のプロセスの重要なデータを改ざんすることにより攻撃者が隠れて他人の権限を継続的に利用することを防ぐことができる。本機能の実用化に向けた基本設計案は多数のデータを動的に検証対象として登録することができ、検証に必要となるメタデータについても改ざんを検知できることを特徴とする。基本設計案の1つである遅延検証方式ではさらに、データアクセスがあるまでは検証処理を省略することで完全性検証の処理負荷を削減する。
著者
藤林 俊彦 徳丸 正孝 村中 徳明 今西 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.534, pp.7-12, 2002-12-13

本稿では様々な服のデータベースから,ユーザのイメージに合った調和した配色の服装をコーディネートし,ユーザに対して仮想的に提示するシステムの構築を目指し,「Virtual Stylist Project」を立ち上げた.ユーザは様々な衣服データベースから得られた衣服データを基に配色支援システムでコーディネートを行うことで,ユーザのイメージに合い,かつ色彩調和している衣服の組み合わせを得ることができる.その結果の得られた衣服の組み合わせをユーザに対してデジタルカメラなどの撮影機器で得られた衣服と身体の画像を基に,仮想的に試着したかのように加工し,モニタなどの画面に着衣画像を表示する.また,ユーザの使用結果をフィードバックすることで状況や個人の主観などに合わせることができるシステムの構築を行う.本稿ではその際に用いる配色支援システムの構築を行う.配色支援システムではこれまで色彩調和論をもとに作成されたファジィルールとメンバーシップ関数(以下:MF)を作成し,これらを用いてファジィ推論を行うことで色彩調和を自動的に判定して配色を作成するシステムを構築している.本稿ではファジィルールを変更することで,衣服を着る際の状況や個人の主観,流行などに合わせた判定を行うシステムの構築を行う.
著者
岡田 健一 菅原 弘雄 益 一哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.217, pp.97-103, 2005-07-21

本研究では, Si CMOS技術によるマルチスタンダード無線回路の実現に向けて, リコンフィギュラブルRF回路技術を提案する.提案する回路アーキテクチャは, RF回路部とディジタルの制御回路から構成されており, トランジスタや可変受動素子のバイアス電圧を制御することにより, また, 回路をブロックごと切り替えることにより, 回路機能を動的に再構成する.再構成機能を用いることで, マルチバンド化のみならず, 歩留まりの向上や低消費電力化が可能であり, 静的な回路では実現不可能な高品質な回路の実現が可能である.
著者
北條 奈緒美 獅々堀 正幹 北 研二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.408, pp.59-64, 2009-01-19
被引用文献数
1

近年,ユーザが入力した質問文に対して大量の知識源から回答を得る質問応答システムの研究が注目されている.特にインターネットの普及により,Googleに代表されるWWW検索エンジンを用いて,WWW空間から回答を探す技術が研究されている.これらのシステムでは,質問文内から抽出されたキーワードをWWW検索エンジンに入力し,その検索結果から回答を出力している.本稿では,質問文からキーワードを抽出する際に起こる,用語の過分割問題に着目し,WWW検索エンジンを用いた質問文内の用語特定手法を提案する.本手法は,学習フェーズおよび用語特定フェーズから構成される.まず学習フェーズでは,学習データの各用語候補に対して,WWW検索エンジンでの検索結果(サマリ)から継続度,品詞,文字種などの特徴量を抽出し,Support Vector Machine(SVM)を用いて用語判定モデルを作成する.次に,用語特定フェーズでも同様に特徴量を抽出した後,用語判定モデルを用いて用語を特定する.実際に,NTCIR4-QAC2の質問文に対して本手法で用語特定を行った結果,従来手法と比較して約55%の質問文に対して用語特定精度の向上が認められた.
著者
吉田 育弘 山本 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.312, pp.13-18, 2001-09-10

液晶ディスプレイの高階調化について検討した。ディスプレイは、一般にR:G:B=8:8:8bitsの階調性があれば一定の画質レベルが得られるとされているが、高画質を得るためにはより高い階調性が必要とのレポートもある。ここではR:G:B=10:10:10bitsの液晶ディスプレイを試作し、疑似輪郭の見えについて実験を行いつつ、実験結果を視覚特性の観点から考察した。R:G:B=8:8:8bitsのシステムでは、SN比の高いなめらかな面に明らかな疑似輪郭を感ずる。R:G:B=10:10:10bitsのシステムでは、同様の輝度傾斜を持つ面では疑似輪郭を感じなくなるが、よりなだらかな面では未だわずかな疑似輪郭が残る。これら疑似輪郭の見えには、視覚の空間周波数特性や差感度特性、さらに、順応効果などが関連していると思われる。今後高画質のディスプレイシステムを検討するには、少なくともこれらの視覚特性に関連する条件を定義する必要があると考えられる。
著者
Hattori Hiroaki Nakamura Satoshi Shikano Kiyohiro Sagayama Shigeki
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on information and systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.219-226, 1993-02-25

This paper proposes a new speaker adaptation method using a speaker weighting technique for multiple reference speaker training of a hidden Markov model (HMM). The proposed method considers the similarities between an input speaker and multiple reference speakers, and use the similarities to control the influence of the reference speakers upon HMM. The evaluation experiments were carried out through the / b,d,g,m,n,N / phoneme recognition task using 8 speakers. Average recognition rates were 68.0%, 66.4%, and 65.6% respectively for three test sets which have different speech styles. These were .8%, 8.8%, and 10.5% higher than the rates of the spectrum mapping method, and also 1.6%, 6.7%, and 8.2% higher than the rates of the multiple reference speaker training, the supplemented HMM. The evaluation experiments clarified the effectiveness of the proposed method.
著者
CHANG Yeim-Kuan
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.239-246, 2005-01-01

Building next generation routers with the capability of forwarding multiple millions of packets per second is required for the increasing demand for high bandwidth on the Internet. Reducing the required memory size of the forwarding table is a possible solution since small forwarding table can be integrated into the application specific integrated circuit (ASIC). In this paper a hash technique is developed to reduce the size of the IP forwarding table. The proposed data structure is a compressed 8-8-8-8 multibit trie that is based on hash tables of 4-bit addresses. Two optimization techniques are also proposed to further improve the performance of the proposed schemes. Our experimental results show that the proposed hashing-based schemes are better than the Small Forwarding Table scheme [6] both in memory size and lookup latency.
著者
関谷 勇司 長 健二朗 加藤 朗 村井 純
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.1542-1551, 2004-10-01

DNSはインターネットの基盤サービスである.しかし,DNSのサービス状況を測定するための手法はまだ確立されていない.そこで本研究では,インターネットにおける名前解決システムであるDNSのパフォーマンスを測定並びに評価するための手法を確立する.本研究にて提案する手法は,世界各地において手軽に実施できる測定手法であり,どのようなDNSサーバ,若しくはDNSサーバ群に対しても行える手法である.本手法では,dnsprobeというツールとダイヤルアップを用いて手軽に測定を行い,基準DNSサーバを用いることによって,測定結果を補正することが可能である.これによって,世界各地からの測定結果を,補正して一律に比較することが可能となる.今回は,この手法を用いて,ルートDNSサーバヘの到達性を27地点から測定する.この結果によって,現在のルートDNSサーバヘの世界の各地点からの到達性と傾向をつかむことができる.本研究の手法を利用することにより,DNSサービスの公平性を判定したり,新たにDNSサーバを設置する場合の設置場所決定に関する一助とすることができる.
著者
坂井 秀樹 中尾 光之 本堂 毅 山本 光璋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.94, no.350, pp.73-80, 1994-11-18

外的同調時はもとより、時間的手がかりを取り去ったフリーラン環境下においても体温リズムと睡眠-覚醒リズムの間には規則的な関係が存在することが知られている。本稿では、これらの現象を統一的に理解するために、我々が新しく構築したサーカディアンシステムモデルのダイナミクスについて述べる。このモデルは2つの写像で構成されており、1つは体温リズムに対する就寝位相を決定する写像で、もう1つは起床位相を決定するものである。そのダイナミクスは1つの分岐パラメータで決定され、外的同調時から内的脱調時における睡眠-覚醒リズムの多様な振舞いが分岐現象として解釈できることが示された。
著者
鈴木 成一郎 本郷 裕子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.96, no.437, pp.31-37, 1996-12-20
被引用文献数
2

ダクト開口部からの放射音の能動制御において長手軸方向のモードだけを考慮するときの制御音源の設置位置と放射特性について考察する. 波長を考えると点音源とみなせる制御音源から放射される音響波の波面がダクト断面で平面波となる条件をシミュレーションで求め, 実験と比較する. シミュレーションでは制御音源位置に湧き出し点を仮定して, ダクト壁面に沿ってポテンシャル流が存在するようにダクト壁面に垂直な軸上に無限個の湧き出し点を想定して, ポテンシャル流を求める. そして湧き出し流が平面波状になる位置を求めて実験で求めた断面方向の音圧分布の軸方向分布と比較する. さらに制御音源として通常用いられる動電型のスピーカの音響特性である伝達関数を電気系も含めてモデル化して実験と比較する. これにより本手法の有効性を確認し, 制御要素を含めた能動騒音制御の制御効果の予想が可能となるようにする.