著者
尾崎 匠
巻号頁・発行日
pp.1-287, 2014-03-20

授与大学:弘前大学; 学位種類:修士(教育学); 授与年月日:平成26年3月20日; 学位記番号:修第590号
著者
村田 芳子 松本 昌代
出版者
公益社団法人 日本女子体育連盟
雑誌
日本女子体育連盟学術研究 (ISSN:18820980)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.21, pp.21-44, 2004-11-01 (Released:2010-06-22)
参考文献数
31

本研究は幼児から高齢者までの幅広い年齢層を対象としたリズムダンス・現代的なリズムのダンスの縦断的な実践を通して, リズムダンス・現代的なリズムのダンスの特性を捉えなおすとともに, 今後の指導に役立つ資料を提示することを目的に行われた。(1) リズムダンス・現代的なリズムのダンスの指導計画案作成と実施 (幼稚園から社会体育まで),(2) 学習後における学習者の変容の把握,(3) リズムダンス・現代的なリズムのダンスの学習に関する縦断的な指導資料の提示である。その結果, リズムダンス・現代的なリズムダンスの特性は, 「リズムにのって踊る楽しさと」と「リズムを共有して他者と交流して踊る楽しさ」に集約され, リズムダンス・現代的なリズムのダンスの学習は, ダンスの始原的な快感情を保障しながら, 生涯にわたってダンスを愛し, 新しいダンスを創出できる力を育んでいく, という方向性が示唆された。
著者
稲元 格
出版者
近畿大学法学会
雑誌
近大法学 (ISSN:02882809)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.p1-52, 1988-03
著者
福島 あゆみ 岡田 洋右 谷川 隆久 河原 智恵 三澤 晴雄 中井 美穂 廣瀬 暁子 神田 加壽子 森田 恵美子 田中 良哉
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.311-316, 2003-04-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
16

症例は52歳女性. 1996年 (平成8年) に低血糖昏睡 (血糖12mg/dl) で近医に緊急入院したが, 低血糖発作が頻発するため1997年 (平成9年) 当科入院.考えられる低血糖発作の原因を除外した後に, インスリン (IRI) 血糖 (PG) は0.44~1.07, 血管造影で膵尾部に径1.5cm大の濃染像が疑われることより, インスリノーマの診断で膵体尾部脾合併切除 (90%) を施行したが, 術中所見, 切除膵の組織学的検討で異常所見を認めなかった. しかし, その後も夜間空腹時低血糖発作を反復するも, 発作時のIRI PGが0.07と過剰インスリン分泌は消失していたことから, 術後低血糖の主因としては反応性低血糖を考え, ボグリボース内服と夜間補食 (2単位) を開始. 以後, 日常生活には支障ないものの, 依然として早朝空腹時血糖は50mg/dl前後であり, 2001年 (平成13年) 9月病状再評価のため施行した選択的動脈内カルシウム注入検査 (ASVS) にて, 30秒後にIRIが2.5倍以上に上昇し陽性. また, ボグリボースと夜間補食中止下でのdaily profiieでは食後高血糖がみられ, 著明なインスリン抵抗性と低血糖時のインスリン分泌抑制を認めた.本例の低血糖の病態としては, ASVSの結果および術後経過より, 術前の病態としては膵β細胞のび漫性機能亢進があったのではないかと考えられ, 広汎な膵切除によるインスリン総分泌量の減少に加え, ボグリボースにより反応性のインスリン過剰分泌を減少させることで重篤な低血糖発作を改善することができたと推測される.
著者
白井 順也 井元 清隆 内田 敬二 南 智行 安田 章沢 益田 宗孝
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.73, no.12, pp.3086-3090, 2012 (Released:2013-06-25)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

症例は81歳,男性.弓部大動脈瘤の手術予定であったが急性心不全で入院となった.経過中に連続性雑音を聴取するようになり,胸部造影CT検査にて弓部大動脈瘤の左肺動脈穿破と診断され当院転院となった.転院3日後に弓部置換および穿孔部閉鎖術,CABGを施行したが,人工心肺開始時,大動脈肺動脈瘻により循環の維持が困難であった.術後PCPSによる循環補助を要したが2日目に離脱し49日目に退院した.弓部大動脈瘤に伴う大動脈肺動脈瘻は稀な疾患であるが,破裂死のみならずシャント血流過多により致命的な右心不全をもきたし,救命のためには早期の手術が必要である.
著者
西山 登喜
出版者
物語研究会
雑誌
物語研究 (ISSN:13481622)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.106-118, 2008

The power relationship of the person alughs at and the person laughed at surfaces by 'laughter'. The act of laughing rules the situation. Here we study again the relation between the Emperor Suzaku and Nakatada from a new angle of 'laughter'. The Emperor Suzaku laughs at under the cooperation of Nakatada. The Emperor Suzaku tries to advocate the domination of the royal prerogative by laughing, and tries to seize the family of the Kin (seven-stringed Chinese koto). On the other hand, Nakatada rejects his own playing kin. With keeping the logic of 'Matsurohanu', he makes the Emperor Suzaku laugh and then he shows his indirect submission to the Emperor Suzaku by talking about the episode to others. The two persons form strange complicity while they are convinced that the logic of each other is not distorted mutually. The Emperor Suzaku's laughter hids the rising contradiction of both. The consideration to try to utilize and controll each other while checking the other is made and resonated by 'laughter.' 'Laughter' is the expression of the mind with assuming malediction.
著者
佐藤 博 飯野 公彦
出版者
山梨大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 = 教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:18816169)
巻号頁・発行日
no.24, pp.79-85, 2019-02-28

古くから使われてきた鋸であるが、西洋と日本では使い方に違いがある。この違いは東洋と日本の文化の特性にあると考えられる。本研究では、西洋と日本を含む東洋の民族性の違い、力の使い方の違い、住居の立て方の違いと自然とのかかわり方とその文化を調べることにより、鋸の発明とその発展について歴史的、教育的観点においてまとめると以下のようになる。 1 西洋の鋸は17世紀に現代の一般的な形になった。日本の鋸は、江戸時代に今日の鋸の種類のほとんどが出揃った。 2 西洋人は、飛び跳ねて力を開放する力、すなわち「押す力」となる。それに対して、東洋人は、地面にしっかり足をつけ倒れない力、すなわち「引く力」となる。 3 西洋では建物をどんな自然条件にも耐え得る様に石で堅牢に造る。これは自然と闘う姿勢である。しかし日本では、自然条件が過酷であるにも拘わらず、建物と外界を遮る物は障子と襖だけであり、自然は敵ではなく共存する相手なのである。 4 西洋では自然は征服して克服してゆくもの、その為に「押す力」が必要になってきます。それに比べ日本では厳しい自然に逆らうのではなく無理なくその力に寄り添う形で文化を形成していて、押すのではなく引く事で力を微妙に制御するという考え方が深く根付いていると考えられている。 5 最初に木材加工を学ぶときには、機械加工は最小限に抑え、手工具によって日本人が永々と築いてきた木工技術を経験する事で、日本人の物作りに対する考え方やそこに至るまでの精神性をも感じてもらえたらと考えている。