著者
飛田 範夫
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.385-388, 1997-03-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
17

平安時代前期に前庭に畝をつくり, キクを植えている例が見られるが, 土を盛って壇を築いて排水をよくして植物を育成させようとしたことが, 花壇を生みだしたように思われる。庭園施設として花壇を観賞に耐えるものにすることは, 二義的に重要なことであった。花壇という言葉は10世紀中頃の中国の詩にあり, 日本では『看聞御記』の応永25年 (1418) 2月28日の条に「東庭築花壇栽草花」とあるのが初見である。最も古い花壇遺構は, 朝倉館跡で室町時代のものが検出されている。江戸時代の花壇としては, 流行の植物専用, 回遊式庭園では重要な施設, 植木屋ではキクの栽培場所民家では草花を植える所, 寺院では草花・樹木の苗畑としての事例がみられる。

2 0 0 0 OA 木戸孝允文書

著者
木戸公伝記編纂所 編
出版者
日本史籍協会
巻号頁・発行日
vol.第7, 1931
著者
湯上 伸弘
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.37-52, 2014-01-25 (Released:2015-01-25)

本報告では、ビッグデータ活用の現状と今後について、ビッグデータの概要、活用事例、ビッグデータ利活用に向けた富士通研究所の取り組み・技術を紹介することで考察する。大きなデータを使うというのは本質ではなく手段であり、ビッグデータ分析は、単純にデータを分析するというだけではなく、それをどう使うかというところと密接に結びついている。実際のビジネスの意思決定の中でどのように使っていくかを明確にし、企業が持っているデータだけではなく、外にあるデータをどう使っていくかを考えていくことが重要である。
著者
高山 智行
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.92-92, 2011

大喜利に対して感知されるユーモアのタイプが、その時の生理反応(脳波)に及ぼす影響を検討した。まず,予備実験において,36名の大学生が30の大喜利作品を,遊戯的ユーモアあるいは攻撃的ユーモアを感知する程度について評定し,それらの中から,どちらか一方のユーモア感知度が相対的に高い作品を3作品ずつ選別した。本実験では,それらタイプ別各3作品を刺激材料として,18名の大学生を対象に,大喜利閲覧前後での脳波を計測するとともに,大喜利作品のユーモア感知度の評価を改めて行った。その結果,両タイプの材料は「おかしさ」の評価自体には違いが認められなかったが,遊戯的ユーモアの感知度が高い作品に対しては,広範囲の測定部位でα波,β波ともに有意に増加し,攻撃的ユーモアの感知度が高い作品に対しては,主に側頭部位でβ波が有意に増加した。遊戯的ユーモアはリラックスと同時に脳活動の広範な活性化をもたらすのかもしれない。
著者
田中 智規
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.75, pp.25-30, 2008-05-23

これまで、サプライヤ・システムの実態把握は、アンケート調査や個別ヒアリングから分析する方法が取られてきたが、多数の企業を一度に、客観的に評価することが困難であった。本稿では、特許情報の分析によって、サプライヤ・システムの実態を客観的に把握することを試みた。特許情報という客観的な情報に基づいて、サプライヤ・システムの実態が把握できれば、将来の動向を予測することが可能になり、企業の経営戦略、技術戦略において、より有効な戦略的企業連携を模索することができるようになるだろう。
著者
大橋栄三 著
出版者
三省堂
巻号頁・発行日
1911
著者
澤田 昭夫
出版者
外国語教育メディア学会
雑誌
Language Laboratory (ISSN:04587332)
巻号頁・発行日
no.18, pp.40-48, 1981-06

ここで申し上げたいのは要するに,1980年代にさしかかった日本は声高に「ナンマイダ,コクサイカ,コクサイカ」と念仏を唱え直しているが,その念仏が空念仏に終って国際化は成功しない危険があるということ,その理由のひとつは「国際化を唱える人ですら外国語教育の抜本的改革を真剣には考えていない点にあるということ,逆にいえば,外国語教育の抜本的改革を真剣に考えて実行に移さぬ限り今日の世界に必要な国際化は達成されないということ,である。
著者
藤森 勝也 鈴木 栄一 荒川 正昭 下条 文武
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.713-718, 1999
被引用文献数
4

慢性持続咳嗽は, 臨床上頻繁に遭遇する問題である。この鑑別診断における気道過敏性検査の臨床的意義について検討した。胸部単純X線写真および1秒率に異常のない慢性持続咳嗽症例に, アストグラフ法による気道過敏性検査を行い, 累積反応閾値のDminと年齢, %努力肺活量, %1秒量, 1秒率, %V_<50>, %V_<20>, 末梢血好酸球数, 血清IgE値との相関性を検討した。慢性持続咳嗽51例(男20例, 女31例, 平均年齢41歳)の原因疾患は, 咳喘息29例, かぜ症候群後持続咳嗽13例, アトピー咳嗽6例, その他3例であった。Dminと有意に相関したのは, %V_<25> (r=0.31, p=0.02)であった。Dmin 10単位未満を気道過敏性の亢進と判定した時, 咳喘息診断の感受性は93%, 特異性は87%であった。気道過敏性検査は, 他の検査では代用が難しく, 有用であるが, その診断限界があることを認識しておく必要がある。
著者
戒能 通弘 カイノウ ミチヒロ Kaino Michihiro
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法学 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.2149-2233, 2010-03

論説(Article)ブラックストーン、マンスフィールド、ベンサムの法思想をルールという観点から、伝統的なコモン・ロー理論と対比的に捉える。Contrasting the legal thought of Blackstone, Mansfield and Bentham with the more traditional Common Law Theory in terms of the idea of rules.