2 0 0 0 OA 童馬山房夜話

著者
斎藤茂吉 著
出版者
八雲書店
巻号頁・発行日
vol.第2, 1944

2 0 0 0 OA 新体梅花詩集

著者
中西梅花 (幹男) 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1891
著者
梅原寛重 著
出版者
有隣堂
巻号頁・発行日
1910
著者
榮谷 温子
出版者
日本中東学会
雑誌
日本中東学会年報 (ISSN:09137858)
巻号頁・発行日
no.13, pp.257-285, 1998-03-31

本文中で触れたように、象は、パン屋さんで世界一巨大なカアク、お皿工場で普通のお皿の百枚分もある大皿、靴屋さんで百足分もある靴を作り、そのことは既に先行するテキストで述べられている。つまりこれらは全て限定形で表されていても、読者は文脈的情報によりその指示対象を理解できるはずもので、その原則に従えば限定形で表されるべきなのである。それがカアクだけが限定形で、お皿と靴が非限定形という不揃いが生じている。この場合まずカアクが限定形になっていることから、読者はその指示対象を知るためには、それ以前のテキストをスキャンし、象がパン屋さんで世界一大きなカアクを焼いたという情報を得る必要がある。ところが前節でも述べたように「象」の物語には、パターンの定まったサブ物語が3つあり、象はそのパターンに従ってそれぞれの巨大商品を作ったわけである。もし続くお皿と靴も限定形であったなら、カアクの場合と同じ情報検索の手間をさらに二回繰り返さなければならないことになる。加えてカアク・お皿・靴それぞれに修飾節が後続し、読者はそれらによっても情報を与えられている。この場合、最初のカアクだけを限定形にし、後の二つを非限定形すなわち読者の持っている情報ではその指示対象を特定できない場合の形式を用いて表すことで、逆に読者が情報検索、それも最初の情報検索と全く同じパターンの情報を得るための検索作業に用いる労力を省く効果があるのではないか。つまり最初だけ完全な形で提示し、二・三番目はいわば「以下同文」的な扱いをしたのである。さらに、こうして名詞句全体を"軽く"しておくことで、後に修飾節をつけて読者に別の情報を与えることが、よりやりやすくなった。或いは逆に、非限定形にして、その指示対象を特定するための情報を減らしてしまった分を、新たな修飾節で補ったと考えることもできるかもしれない。
著者
岡本 哲治 吉岡 幸男 福井 康人 星 正治
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

1949 年から 1989 年の間に、旧ソ連(現カザフスタン共和国)セミパラチンスク核実験場(SNT)において行われた 458回の核実験により、周辺住民に、高い頻度で造血系、循環器系、腫瘍性疾患等が発症している。本研究では SNT 周辺および対照地域住民における先天異常、口腔疾患の調査研究を行い、高線量および中等度被曝地域での高い唇顎口蓋裂発症率と口腔疾患罹患率を見いだし、放射線の顎・顔面・口腔系への影響は深刻であることが強く示唆された。

2 0 0 0 OA 古事類苑

著者
神宮司庁 編
出版者
古事類苑刊行会
巻号頁・発行日
vol.第20冊, 1930
著者
日比野 愛子
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.554-569, 2010-03-31 (Released:2012-03-01)
参考文献数
21
被引用文献数
3

本稿では,科学技術に対する態度におけるDK(don't know,「分からない」)回答の意味を質問紙調査から明らかにする.筆者らは2004年に「バイオテクノロジーに関する意識調査」を日本で実施し,541名の成人男女から回答を得た.数量化III類を用いてDK回答の出現パタンを分析した結果,(1)DK回答群が肯定的回答群/否定的回答群の軸から独立して分離するパタン(疎外的DK)と,(2)DK回答群が肯定的回答群/否定的回答群の軸の中に位置づけられるパタン(両義的DK)が見出された.疎外的DKを顕著に示す層は知識量が相対的に少ないという特徴をもっていた.一方,両義的DKの出現は,回答者個人の知識の多寡によらず,科学技術の問題を消費者個人の選好や利用行動に内在化させる質問状況で顕在化していた.2つのDKの意味は,それぞれ,科学技術という主題における主体的かつ二分法的態度をもつ市民像の問題点を示し,社会的意思決定プロセスでの意識調査の位置づけに再考を迫るものである.
著者
瀧川 えりな 細井 聖 川出 雅人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.452, pp.19-24, 2003-11-13
被引用文献数
3

我々は視覚による顔の理解技術の研究開発を進めている。性別、年代、人種、表情といった視覚から得られる情報は、人対人のコミュニケーションに大きな役割を果たしており、同様に機械が視覚によって人の顔をセンシング・理解できれば、従来の人が機械に合わせるインタフェースを革新し、機械が人に合わせるインタフェースの実現が可能であると考える。本稿では、顔画像にガボールウェーブレット変換+Retinaサンプリングによる特徴抽出と、サポートベクタマシンによる識別器を適用し、人種推定を試みた。また、顔を見せるだけで自動的に推定が可能なシステムも構築した。推定精度はAsian/European/Aficanの3分類において、約9割以上と高い推定精度を実現した。
著者
吉田 貴富
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学 : 美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
no.31, pp.401-413, 2010-03-20

本論は,三根和浪・宮本恭二郎・吉川昌宏「『高学年造形遊び不要論』の検討」(美術科教育学会誌『美術教育学』第27号,2006年,pp.391〜402)の問題点を指摘するものである。上記論文は,口頭発表:吉田貴富「高学年造形遊び不要論」(第27回美術科教育学会千葉大会,2005年3月27日)への反論であるが,「手法」と「内容」に看過しがたいいくつかの問題点がある。発表者に無断で録音あるいは撮影した記録を用い,その音声を文字起こしした原稿を発表者に校閲させていない。執筆者による誤記や曲解も散見される。その結果,口頭発表は発表内容から歪められて反論の土台とされている。本来有効であったはずの一提案が,不当な手法によって利用された結果,議論そのものが不安定なものとなってしまった。議論を封じ込めようとする姿勢にも問題がある。口頭発表が指摘したリアルでシリアスな問題は,ほとんど論破されていない。
著者
小谷野 康子 宮本 真巳 森 真喜子 立石 彩美 小泉 仁子
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、精神科外来デイナイトケアにおける感情活用能力促進プログラムの有効性を明らかにすることである。弁証法的アプローチを用いた当該プログラムに衝動性コントロールの目的で1年以上参加している患者1事例にインタビューを実施して介入後の変化についてグラウンデット・セオリー・アプローチを用いて質的帰納的に分析した。当該プログラムは、患者の感情制御、思考の修正、行動の変化に貢献していた。その結果、患者は社会での新しい役割に関与し、健康的で現実的な生活を模索する新たな生き方を獲得していた。
著者
木村 淳 佐々木 晶 藤本 正樹
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.146-151, 2013-09-25

日本が木星系探査に参加する. 2012年5月に欧州宇宙機関(ESA)の大型惑星探査プログラムとして選定され2022年の打ち上げを目指す木星氷衛星探査機JUICE(ジュース: JUpiter ICy moons Explorer)は,日本チームもその開発に参加する国際協同計画として始動した.太陽系最大の衛星ガニメデの周回探査とエウロパ,カリストのフライバイ探査を行って氷の表面に広がるテクトニクスの全容や内部海の存否を明らかにし,さらに木星大気や磁気圏プラズマ環境などの調査を通して,木星と衛星,それらの相互作用の様相をつまびらかにする.日本のコミュニティにとって数年前まではただの夢だった木星探査へついに手が届くようになった経緯を記し,これからのあゆみを連載していく.
著者
Masaki Ishikawa Kanae Sano Yoko Kunimasa Toshiaki Oda Caroline Nicol Akira Ito Paavo V Komi
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
The Journal of Physical Fitness and Sports Medicine (ISSN:21868131)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.361-363, 2013-08-25 (Released:2013-09-08)
参考文献数
17

The superior success of East-African endurance runners has stimulated a large amount of interest in exploring valid reasons for their performance, especially for neuromuscular mechanics. This review provides a brief overview of classic neuromuscular interaction during running; and, thereafter, describes a specific neuromuscular interaction alternative to the classic stretch-shortening cycle concept for enhancing the running economy of East-African distance runners.