著者
木村 晶子
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.345-368, 2003-09-30

平和の実現には、真の対話が必要である。フィリピンの状況においては、まずカトリック信者の間にあるイスラムに対する偏見や誤解、さらに強者の論理を取り除くことが必要である。また、これまでの対話はいまだキリスト教優位の姿勢が強いことを反省し、相互に聞き合い、ともにパートナーとして成長し、回心の道を歩むことが求められる。そして、単に理論的な対話ではなく、互いの信仰生活における霊的な交流を深め、ともに兄弟姉妹であるという意識を浸透させてゆくことが最も大切である。このためには、指導者レベルの対話とともに、イスラム教とキリスト教の信徒間の草の根運動やNGOなどによる民衆の意識改革、平和教育が必要不可欠である。このような運動の実践は根気と忍耐が要求されるが、このプロセスを経て相互に理解と受容が可能となるのではないだろうか。
著者
時実 象一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.249-255, 2007-05-01
被引用文献数
3

最初のオープンアクセス出版社BioMed Centralが設立されてからすでに7年となる。その節目にオープンアクセスのさまざまな動きをまとめた。(II)では日本でも盛んになってきた大学・研究機関リポジトリ,NIH,Wellcome財団,RCUKなど研究助成機関のオープンアクセス支援などについて最近の動向をまとめた。Wellcome財団やCERNが出版社にオープンアクセスのための費用を支払う方向を示したことが注目される。
著者
熊野 宏昭 織井 優貴子 鈴鴨 よしみ 山内 祐一 宗像 正徳 吉永 馨 瀬戸 正弘 坂野 雄二 上里 一郎 久保木 富房
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.335-341, 1999-06-01
被引用文献数
2 2

がんに罹患しやすいパーソナリティ傾向を測定するShort Interpersonal Reactions Inventory(SIRI)の日本語短縮版を作成した.SIRIと平行検査を含む質問紙調査を, 病院職員485名を対象にして行った.因子分析により, 原版に含まれる4因子20項目からなる日本語短縮版SIRIが作成された.因子分析の結果と平行検査との相関分析の結果より, 従来からがんの発症と関連があるとされてきた合理性・反情緒性と社会的同調性のうち, より関わりが大きいとされる後者を, 日本語短縮版SIRIは測定できることが明らかになった。さらに, 4下位尺度の標準得点を算出することにより, 4つのパーソナリティタイプが識別できる可能性が示唆された.
著者
桑名 映子
出版者
校倉書房
雑誌
歴史評論 (ISSN:03868907)
巻号頁・発行日
no.569, pp.96-106, 1997-09
著者
Aoyama Rumi
出版者
Center of Excellence-Contemporary Asian Studies
巻号頁・発行日
pp.1-21, 2007-02

Copyright (c) Center of Excellence-Contemporary Asian Studies
著者
黑田 通
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉醫學會雜誌 (ISSN:00093459)
巻号頁・発行日
vol.5, no.9, pp.1313-1340, 1927-09-28

所謂ワイル氏病治療血淸ハ其効果確實ニシテ理想的ナレドモ罹患海?ノ病機既ニ進行シタル場合ニ於テハ其効力確實ナラズ所期ノ効果ヲ擧ゲ得ラレザルモノナルコトハ既ニ第一囘報告ニ詳述セルガ如シ、仍テ吾輩ハ此ノ免疫血淸ヲ應用シテ救命シ能ハザル時期ニ本血淸ト同時ニサルバルサン、イマミコール或ハイクテルミン等ノ藥物ヲ併用シテ血淸ノ効力ヲ一層確實ナラシメ其救助率ヲ昂上セシメ得ザルカヲ知ランガ爲メ先ヅ海?ノ此等藥劑ニ堪フル最大量ヲ定メ次ニ藥劑ノミヲ用ヒテ罹患海?ヲ救助シ得ルヤ否ヤヲ檢シ進シデ兩者ヲ併用シテ其治療的効果ヲ明カニシタリ。(自抄)新字体抄録:所謂ワイル氏病治療血淸ハ其効果確実ニシテ理想的ナレドモ罹患海?ノ病機既ニ進行シタル場合ニ於テハ其効力確実ナラズ所期ノ効果ヲ挙ゲ得ラレザルモノナルコトハ既ニ第一囘報告ニ詳述セルガ如シ、仍テ吾輩ハ此ノ免疫血淸ヲ応用シテ救命シ能ハザル時期ニ本血淸ト同時ニサルバルサン、イマミコール或ハイクテルミン等ノ薬物ヲ併用シテ血淸ノ効力ヲ一層確実ナラシメ其救助率ヲ昂上セシメ得ザルカヲ知ランガ爲メ先ヅ海?ノ此等薬剤ニ堪フル最大量ヲ定メ次ニ薬剤ノミヲ用ヒテ罹患海?ヲ救助シ得ルヤ否ヤヲ検シ進シデ両者ヲ併用シテ其治療的効果ヲ明カニシタリ。(自抄)
著者
渡辺 知恵美 中村 聡史
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

オノマトペは料理の味覚・食感やレシピの手順を表現するのに重宝される.我々はオノマトペをキーワードに料理を検索するオノマトペロリを開発している。我々は料理レシピに登場する用語とオノマトペとの関連度を分析し,ユーザの検索オノマトペを関連度の高いオノマトペに置き換えて検索する。またよりユーザの求めるニュアンスに近い料理を求めるスコア関数を定義しランキングを行う。
著者
増田 豊
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.268-274, 2009
参考文献数
10

電子ジャーナルは学術図書館における定期刊行物予算の多くを占めているが,その管理をどのようにシステム化するかに関しては模索が続いている。本稿では,電子情報資源管理システム(ERMS)とリンクリゾルバーが電子ジャーナルの業務にどのような効果をもたらすのか,代表的な製品であるEx Libris社のVerdeとSFXの機能を概説することにより考察する。また,ERMSとリンクリゾルバーとの連動,その他の図書館システムとの相互運用性や,出版機関との連携とその背景にあるデータの標準化の動向などを通じて製品の位置づけの現状を近未来も含めて報告する
著者
水野 稔
出版者
法政大学
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.103-104, 1980-02-10