著者
南雲 淳 田中 二郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.375-376, 1997-03-12

データ構造の表現の方法として, 辺と節からなるグラフ構造がある. このグラプ構造により表現されたデータをわかりやすく提示するために, グラフ自動描画法が研究されてきている. また現在, 並列論理型言語をグラフによって可視化するビジュアルプログラミングシステムを開発中であり, それにグラフ描画アルゴリズムを応用することを検討している. これは, 並列論理型言語での定義節をグラフの節, 論理変数を辺で表現することにより可読性の向上を図るものである. これまでに提案されているグラフ描画アルゴリズムの多くは, グラフの論理的構造を入力として, その構造の最適な配置を求めるというものであったが, ここでは, 特に人間の手によって入力された形の整っていないグラフを, 再配置の過程をアニメーションのような表現で見せることによってわかりやすさの向上を図るためのアルゴリズムの改良を提案する. あるグラフの再配置を行い, 入力されたグラフから再配置されたグラフに表示を切り替える場合, 再配置されたグラフをいきなり表示するのでなく, 元のグラフから再配置されたグラフヘ徐々に変化しているように見せるのが認知の連続性の観点から言って好ましい. アニメーション的な表示をするためには, 再配置された結果を用いてコマ割りを行い, それを順次表示する方法と, 再配置の計算の経過を順次表示することによりアニメーションとする方法が考えられる. 計算過程を表示するだけでスムースなアニメーションを生成できれば, コマ割りというプロセスが必要なくなり, ビジュアルプログラミングシステムなどのような, アニメーションの最中にも表示されたグラフの直接操作をしたいシステムの制作時に有利であると考えられるため, ここでは後者の方法について研究を行った
著者
松原 宏
出版者
日本地理学会 古今書院(発売)
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.p165-183, 1982-03
著者
山本 功
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.138-150, 2005

本稿は,高校生のアルバイトがハーシのいう社会的絆の1つの「巻き込み」として,非行を抑止するのかを検証することを目的とする.そのために,2つの分析を行う.第1の分析として,警察に検挙された高校生439人と一般高校生1,509人を対象に,両者の別を従属変数とし,進学希望,部活動,アルバイトを独立変数としたクロス集計,ならびにそれらを投入したロジスティック回帰分析を行った.第2の分析として,一般高校生における自己申告非行の有無を従属変数とし,同様の分析を行った.警察の検挙という公的記録を用いた分析結果も,自己申告非行を用いた分析結果も同様の結論を導いた.高校生のアルバイトは非行の抑止要因にはなっておらず,それどころかアルバイトをしている高校生は,進学希望と部活動という要因を統制しても,非行を行う確率が高いということが明らかになった.この結果を説明する3つの論理的な可能性を考察した.
著者
阿部 龍蔵
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
大学の物理教育 (ISSN:1340993X)
巻号頁・発行日
vol.95, no.2, 1995-07-05
著者
中村 俊夫 NAKAMURA Toshio
出版者
名古屋大学年代測定資料研究センター
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.22, pp.23-36, 2011-03 (Released:2011-03-00)

第23回名古屋大学年代測定総合研究センターシンポジウム平成22(2010)年度報告
著者
原 千恵子
出版者
東京福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

高齢者のための心理療法の開発とその実際的展開-包括的セラピーを中心として-本研究以前に4年間にわたり、高齢者施設で認知症・高齢者を対象にして包括的セラピーを実施してきた。包括セラピーは、心身にはたらきかけ、体験したものの再生や得意なことを取り入れることにより達成感、やる気をひきだし、自己効力感を得られるもので構成され、セラピストの受容的、支持的な対応の中で実施された。研究期間内にさらにセラピーの充実にむけ、実践を続けた。実施内容自体は既存の心理療法を使ったが、方法において認知症・高齢者に受け入れやすく、情緒安定、認知能力の維持、向上に貢献できるものとした。動作法、自律訓練法、芸術療法が中心であるが、対象者にあわせ工夫がなされた。動作法は、車椅子に座っていてもできるように動作を工夫し、6動作とした。自律訓練法は第2公式までとし、長期間実施した。芸術療法では、たとえばコラージュでは、会話を多く交えながら、ナラティヴメソッドによるものとした。箱庭療法では、箱庭の大きさを個別にし、ミニチュアは種類別に分類し、スタッフが運んだ。音楽療法では、高齢者にクラシック音楽鑑賞を行い、感動を色で表現してもらった。認知訓練では、百人一首を用いて「読み、書き、描く、ゲームをする」などにより脳の機能訓練を行った。結果、これまで話さなかった人が自分の思いを述べて明るくなったり、昔の思い出を箱庭に表現したり、「読み、書き、描く」に進歩が見られたなどの効果を得た。介護予防として「ケアを学び予防に生かす-元気をつらぬく」のテーマでシンポジュームを開催した。他者を援助することにより、自らの心身の健康を維持、増進することができる、という結論にいたり、6ヶ月間にわたり「傾聴ボランティア育成」を実施した。この結果については後日、まとめる予定である。
著者
上条 末夫
出版者
駒澤大学
雑誌
法学論集 (ISSN:04393287)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.77-119, 1986-01-20
著者
王 暁葵
出版者
愛知県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、中国における日本関連の遺跡及び記念物の調査を通して、中国の日本に対する記憶とイメージの形成において、記憶の表象物としての役割を明らかにするものである。具体的には、南京・広東・広西などを調査対象地域にして、文献調査・フィールドワークなどの手法を取り、南京大虐殺記念館・広西桂林の月嶺村などの日本関連の遺跡や記念物の現状及び変遷について包括的に調査を行った。これによって、現在の中国人の日本に対する記憶の特徴を明らかにした。

2 0 0 0 OA 少年科学世界

著者
関口定伸 著
出版者
広文堂
巻号頁・発行日
vol.3 (ラジオのお話), 1925
著者
大藤 茂 佐々木 みぎわ
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.50, pp.159-176, 1998-07-31
被引用文献数
12

岩質, 古生物地理および剪断帯の分布と運動像から, 東アジアの各地帯とオーストラリアとの中〜古生代の運動史を次の様に考えた。(1)カンブリア-オルドビス紀の各地帯は熱帯〜亜熱帯区に位置し, オルドビス紀には, 筆石の太平洋区と大西洋区とが識別される。(2)各地帯の上部オルドビス〜デボン系は, サンゴ礁の形成可能な熱帯地域にほぼ東西に配列する, 火山弧近辺の堆積物からなる。(3)上記火山弧列は, 後期デボン紀〜ペルム紀に時計回り回転し, オーストラリアは南極域へ, アンガラ剛塊は北半球の温帯域へ移動した。北中国地塊, 南中国地塊および日本は, 熱帯のカタイシア植物区にとどまった。(4)三畳紀には南北中国地塊の東部が衝突し, 朝鮮半島の臨津江ナップが形成された。(5)南中国地塊は北中国地塊と癒合した後, モンゴル-オホーツク海を消滅させつつ北上し, 前期白亜紀までにはアンガラ剛塊と衝突した。上記の運動の中での, 日本の位置づけも議論した。
著者
重田 勝介 中澤 明子 田口 真奈 松河 秀哉
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、高等教育初任者のキャリア形成を促し不安感を緩和するハイブリッド型対話支援システムを開発し評価するものである。そのために、オンラインで教員が普段の研究・教育活動を共有し語り合う教員用ソーシャル・ポートフォリオシステムを開発した。さらに、大学院生がプレFDの一環として反転授業を実施する知識や技能を身につけ、将来教員となるにあたってのスキル育成や不安感の低減を狙う研修プログラムを開発し実施した。評価の結果、参加者は教材内容に関する知識や実習における評価方法のほか、教材と授業双方に渡って学習目標の一貫性を保つことの重要性と難しさについて学んだことが明らかとなった。
著者
宇陀 則彦
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.163-173, 2008
被引用文献数
2

本稿はあるべきシステムをイメージするためにはバンテージポイントから大局的に眺める必要があることを主張する。現在,デジタルライブラリ,デジタルアーカイブ,機関リポジトリなどさまざまなシステムが存在するが,そのどれもが図書館,文書館,博物館,美術館のシステム担当者が求めるシステムとは一致しない。そこにはおそらくまだ概念化されていない「あるべきシステム」が存在するに違いない。本稿ではそのシステムを提供する主体を「リソースプロバイダ」と定義し,あるべきシステムを考えるための視点を与える。最も重要な視点は利用者のメンタルモデルである。<br>
著者
松田 祐児 大澤 博隆 大村 廉 今井 倫太
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.317, pp.41-46, 2008-11-16
被引用文献数
1

本稿では,目や口といった顔のパーツがヒューマンロボットインタラクションに与える影響を調査,検討を行ったものである.近年ではヒューマンロボットインタラクションに関する研究が盛んになってきている.しかしながら,インタラクションで重要とされるロボットの擬人的外見がヒューマンロボットインタラクションに与える影響に関しては究明されていない.そこで我々はシステムの反応時間(SRT)に応じたユーザの評価を得て,そのデータを元に擬人化度を測り,3つの結果を得ることができた.1つ目はユーザはインタラクションの対象となるロボットが不完全な擬人化パーツであってもそのロボットに対して擬人化の認識を持つということ.2つ目は目パーツのほう口パーツよりも擬人化に対して効果があるということ.3つ目は擬人化することでインタラクションそのものの評価が向上するということである.
著者
遠藤 康行 今泉 昌之 吹田 宗義 大塚 健一 井須 俊郎 布下 正宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, pp.471-472, 1995-03-27

1990年に米3M社よりZnCdSe/ZnSSe系を用いた電流注入型レーザ(LD)が報告されて以来、II-VI族化合物半導体を用いた青〜青緑色LDの研究が精力的に行われてきた。1993年には複数の研究機関よりZnMgSSeをクラッド層とした構造での室温連続発振が報告され、素子の長寿命化や素子作製の再現性といった実用化へ向けての研究課題に関心が寄せられるようになってきた。これまでに報告されたこれらLDのワイドギャップII-VI族半導体結晶はほんとど固体ソースMBE法(以下MBE) によって作製されてきたが、構成元素の蒸気圧が非常に高いため、クヌーセンセルにおいて固体原料を加熱することにより分子線を供給するMBEでは分子線量を制御することが極めて困難である。そのため混晶組成の厳密な制御が困難であるという本質的な問題点を有している。一般に構成元素の蒸気圧の高い材料の組成制御性は、ガス流量によって制御可能なMOCVD法等の気相成長が優れている。しかしながらMOCVD でこれまではMBEで成功している窒素による高濃度のP型ドーピングが困難であったため積極的なデバイス作製を行われなかった。これでは気相中あるいはドーパント分子中に含まれる水素が窒素アクセプタの活性化を妨げるためで、ここ最近になってt-BNH_2をドーパントとした光MOCVD法による高濃度p型ドーピングの報告がされるようになってきた。ガスソースMBE法(以下GSMBE)は、分子線量をガスの流量あるいはガスセル内の圧力によって制御するため制御性に優れ、MBEと比較して特に構成元素の蒸気圧の高い材料を再現性良く成長するのに適した結晶成長方法である。我々は、特に蒸気圧の高いS,Seの原料としてH_2Se(100 %)、H_2S(H_2 希釈)を用いたGSMBEによりZnSe、ZnSSeの結晶成長、p型ドーピングの検討、LD素子の作製を行ってきた。その結果、ZnSSeの結晶制御が容易であること、水素雰囲気下でも高濃度のp型ドーピングが可能であることを明らかにし、さらにLDの試作を行ってきた。本講演では、それらの結果について述べる。

2 0 0 0 宇宙兄弟

著者
小山宙哉著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
2008