著者
梶山 耕成
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.308-309, 2006

液体の屈折率を測定する簡単な屈折計を製作した。光が屈折するときの光路を確かめることができること,また,光源装置を使わないことが特徴である。生徒実験に使用した結果,概ね好評であった。
著者
郭 怡 内山 尚志 長谷川 明弘 史 学敏 中川 弥栄子 田中 政春 福本 一朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.330, pp.23-29, 2000-09-22
被引用文献数
1

痴呆脳に脳容積の萎縮、神経細胞の脱落、脳血流量の低下などの変化が観察されている。そこで、我々はこれらの病理変化から考え、電気刺激が神経活動を誘発できる事実に基づき、末梢神経に電気刺激を加えることによって、低下した神経活動を活性化させ、痴呆症状の改善さらに痴呆のリハビリを目指している。痴呆患者20人を被験者にし、脳神経により近い眉間(睛明穴)に微弱な電流を1回つき30分間、週3回、一ヵ月間行った。その結果、刺激群はコントロール群に比べ、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)及び短期記憶検査の得点が有意に上昇した。したがって、末梢神経への電気刺激が導入神経を通して記憶などの高次脳機能関する中枢神経に伝達され、その活動を賦活したと推測される。
著者
加藤 修子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
Booklet (ISSN:13420607)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.10-34, 1997-01-20

The purpose of this study is to improve the acoustic environment in libraries and to construct the model of the desirable acoustic environment in libraries, based on the theory of soundscape and soundscape design. In order to think of soundscape in libraries, the author set up the following 3 levels: (1) public space, (2) cultural information centers, and (3) libraries, and examined some examples of soundscape design and the possibility of applying them to each levels. First of all, it is important to clarify the existing acoustic environment of the facilities. Therefore the author investigated the existing acoustic environment of the libraries and the acoustic environmental awareness of librarians by questionnaire, focussing on the public libraries in Saitama and Yamanashi prefectures. The results of this survey are discussed from 3 aspects : (1) sound from the outside of the libraries and undesired sound, (2) sound from the inside of the libraries and undesired sound, and (3) environmental music in the libraries.
著者
小西 加保留
出版者
桃山学院大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2003

本調査の目的は、HIV感染者が社会福祉施設サービスを利用しようとする時に、サービス提供者側が抱える不安や課題となる要因を明らかにすると共に、どのような要因が、サービス提供や受け入れ意向に影響を及ぼしているかを分析することにある。平成15年度に実施した調査の対象は、重度身体障害者更生援護施設、身体障害者療護施設、知的障害者更生施設、児童養護施設、精神障害者生活訓練施設の各全数(平成11年度現在)、合計2377箇所。各施設に対して1)施設長、2)生活・児童指導員、3)その他の計3名に依頼。調査期間は、2003年10月〜11月。有効回収数は、施設数で999箇所(回収率42.03%)。結果としては、因子分析により、12因子が抽出され、受け入れ姿勢への阻害要因や促進要因は多岐に複雑に影響していることや施設種別ごとの課題があることが示された。各施設に共通する因子としては、「他者への対応困難」(一方向)「性の陽性価値観」」(+方向)が代表的なものであった。HIV感染者の受け入れ経験は22施設にあったが、受け入れ経験より研修経験が今後の受け入れ姿勢に有意に関連しており、今後具体的な感染発生時への不安や事後対応に対する具体的な知識・情報提供、施設特性に関連する性の支援システム作り、またコスト保障やハード面の対策も合わせて重要であることが示唆された。16年度は、調査結果を踏まえて、HIV医療の現場で感染者支援に従事するカウンセラーらと共に、さらに総合的に考察、検討を加え、今後の支援のあり方や施策、ガイドライン作成の準備段階としての小冊子を作成し、対象とした施設に配布した。また関連学会において研究報告を行うと共に、研究報告書を作成した。
著者
金子 努 柴田 知久 中村 克彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.207-208, 1995-09-20

コンピュータ囲碁において石のグループの死活を判定する問題はきわめて重要である.死活の判定を高速に行うためには,ゲームの木の探索によらず,個々の石とその接続に開する局所的な性質から決定する必要がある.このような方式としてBenson[1]による静的活き判定アルゴリズムが知られている.この報告では,グラフ理論的アプローチによる眼の個数の判定法について述べる.ある石のグループが生きるためには,一般にこれらの石が連結され,2眼をもつことが必要である.本方法では,連結したグループの石の個数および各石の隣接接続数などから簡単な算術演算により空所をもつループ(以下,空ループと呼ぶ)の個数を求めることができ,これから眼の個数が推定できる.
著者
壇辻 正剛 坪田 康 河崎 靖 道坂 昭廣 平岡 斉士 大木 充 河原 達也 木南 敦
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、日本人学習者の外国語のコミュニケーション能力向上を目指して、ICT(情報通信技術)を利用したCALL(コンピュータ支援型語学教育)やe-ラーニングを含む応用言語学的研究を展開した。国際化時代に有効な会話主体の外国語教育支援システムの開発を推進し、良質で多様な言語文化の理解が可能なコンテンツの開発に基づきICT支援型の教材も作成した。研究成果の一部であるマルチメディア教材は希望する教育機関や研究機関に提供することができた。