著者
シェアマン スザンネ
出版者
日本映像学会
雑誌
映像学 (ISSN:02860279)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.5-18,118, 1996-05-25 (Released:2023-03-31)

Contrary to the Romantic view of the author and his life as important for the creation of Art, the Russian Formalist Movement in the 1920s centered on the artwork. Besides some theoretical articles who mainly raised the question of the difference between the plot and the story, Vladimir Propp tried to analyze (authorless) fairy tales. These initial studies were reconsidered in the 1960s in France, specially in the Communications review. In this review, Christian Metz, Tzvetan Todorov, and Gérard Genette laid the foundations for the theory of narratology.A clarification of the main terminology of narratology and its origins is given.
著者
多門 靖容
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.1-17, 2018-04-01 (Released:2018-10-01)
参考文献数
17

古代和歌に、連体歌、序歌、倒置歌の三つの世界を構成し、それぞれの世界の課題と三つの世界の関与を論じた。まず連体歌による事態の時空間飛躍を考察し、萬葉では時空間が飛躍しない歌が多いが、飛躍がある場合の、或るケースに関する「浅田予想」が妥当であることを論じた。また飛躍がある場合の、飛躍の偏りも指摘した。次に序歌について、従来、序歌の典型とされてきたものをAタイプとし、この他にBおよびCタイプがあることを述べ、3タイプを類別する必要を論じた。倒置歌については述部用言の特徴に触れた。三つの世界の繋がりを述べれば、連体歌は本論で提案する序歌Aタイプと類似し、Aタイプは倒置歌と強く関与している。以上の考察はすべて歌の時系展開に沿った享受を前提に意味を持つ。
著者
毛利 正守
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-15, 2011-01-01 (Released:2017-07-28)

筆者は,これまでに字余りをいくつかの視点から眺めてきたが,本稿では,脱落現象という観点を導入して字余りを生じる萬葉集のA群とB群の違いを追究した。その際,唱詠の問題が関わるかも知れない和歌の脱落現象は除外し,あくまで散文等の脱落現象をとり挙げ,それと字余りとを比較するといった立場をとっている。A群もB群も唱詠されたものとみられるが,B群は,散文の脱落現象と同じ形態または近似した形態のみが字余りとなっており,A群は,基本的に脱落現象とは拘わらずいかなる形態も字余りをきたしている。散文における脱落現象というものは,日常言語に基づいた音韻現象の一つである。これらを総合的にとらえて,B群の字余りは,音韻現象の一つであると把握し,A群の字余りは,日常言語のあり方とは離れた一つの型として存する唱詠法によって生まれた現象であると位置づけた。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1945年10月24日, 1945-10-24
著者
中瀬 安清
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.631-643, 2003-11-25 (Released:2009-02-19)
参考文献数
86
著者
藤田 裕嗣 吉田 剛 高橋 清吾 鈴木 康之 宇根 寛 牛垣 雄矢 安藤 哲郎 深瀬 浩三 宮里 修 上島 智史 堀 健彦 仁木 宏 山元 貴継 塚本 章宏
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

歴史地理学研究で取り上げられた地図・絵図資料の中には地震・水害など、災害に関わる古地図も多数含まれるが、現在の地図情報には反映されておらず、実際の対策に活かされてきたとは言い難い。そこで本研究課題は、地域中心として機能し続けた城下町に特に注目し、全国各地に残る過去の古地図情報をGISデータ化し、それらをデジタル地図情報に反映させて、防災・災害復興に向けた歴史災害情報をデータベース化し、情報発信することで各地の防災・災害復興への寄与を目指す。2022年度の高校教育「地理総合」必修化も念頭に置き、中等教育に貢献できる歴史災害GISコンテンツの提供も視野に入れる。