著者
金子 美博 谷口泰一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.109, pp.9-15, 2004-11-05

ネットワーク構造のシステムにおいて,ある頂点のbetweenness値は,他の2頂点間の最短路に,その頂点がどの程度深く関わっているかを示す尺度の一つである.一般的に,全点対最短路問題を解けば,頂点数nのグラフに対して,O(n3)でbetweenness値は容易に求められる.本報告では,無向の区間グラフを扱う.考察の結果,そのようなグラフでの1個の頂点のbetweenness値をO(n)で求めるアルゴリズムを提案する.In a network system, the betweenness of a vertex is one of measures that shows how deeply that vertex relates to shortest paths between other vertices.Generally,based on all pair shortest path algorithms,we can easily obtain all betweenness for graphs with n vertices in O(n*n*n) time complexity. In this report, we deal with betweenness of vertices on undirected interval graphs.We propose an O(n ) algorithm to calculate betweenness of one vertex on such graph with n vertices.
著者
吉川 諒 中村 尚彦 高橋 直樹 浜 克己
出版者
函館工業高等専門学校
雑誌
函館工業高等専門学校紀要 (ISSN:02865491)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.1-6, 2010

Recently, many researchers have developed rescue robots in order to assist rescue team by searching survivors in need of help. These robots actually can climb obstacles in broken houses or buildings such as stairs, wreckage. However, most of them require manual control for achieving the task. And this manual control requires operators from rescue team the mutual control for the robot. Because of the complicated control of robots, these robots are difficult to success in real fields. The goal of this research is to develop an uneven terrain rover without any manual control for climbing obstacles for searching survivors in need of help in broken houses or buildings. The rover which we are developing does not need any manual control for climbing obstacles such as stairs, wreckages and so on. In this paper, first, we propose an easy control uneven terrain rover. Then, possibilities/suitability of shrimp mechanism and triangle wheels for our rover are discussed, and, validity of shrimp mechanism and triangle wheels are shown by experimental results with small models. Finally, prototype of the rover is designed based on the experimental results and control system of the rover is also designed.
著者
吉岡 有文
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 = Cognitive studies : bulletin of the Japanese Cognitive Science Society (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.415-432, 2009-09-01
被引用文献数
1

In this paper, I focused on examining how innovation of school education should be from the viewpoint of situated theory, and focused on how cognitive science should be in the future. Concretely, in one case, I critically examined how Tokyo Metropolitan Government Board of Education has been changing their schools in a top-down style. As a result, I discovered some bad effects. Firstly, writing plans for managing lesson are trivialized as a mere procedure. Secondly, documents for administrating teachers are made meaningless, or changed to something other their original expectation. Thirdly, leaders who promote collaboration with teachers, and raise students, and are not managerial staffs are hard to foster. Fourthly, this change of the management style lessens the time that teachers and students communicate with each other. That time should have top priority. And Lastly, I insisted that it was necessary for innovation of school education to change from the Top-Down organization to the collaborative organization by everyone who is committed to school education.
著者
濱口 航介 岡田 真人 山名 美智子 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.153, pp.19-24, 2003-06-20

神経細胞集団のスパイク同期による情報表現仮説が注目を集めるなか,同期発火が連鎖して伝搬するSynfire Chainと呼ばれるモデルが提案されている.このモデルでは神経結合の一様性を仮定する事で,解析的な取扱いが容易になっている.しかし大脳皮質においては局所的な相互作用が存在し,近距離の興奮性,遠距離での抑制性の結合からなる.Mexican Hat型と呼ばれる結合が確認されている.そこで我々はMcCulloch-Pitts型ニューロンモデルで構成された神経層の間の結合をメキシカンハット型の関数で与え,各層を伝搬する同期発火の発展を調べた.この系は発火パターンのフーリエ0次モードと2次モードの強度の発展方程式を用いて統計的に記述される.この系には非発火状態以外に,層状回路を伝播する孤立局在興奮と一様興奮の2つのノントリビアルな安定状態が存在することがわかった.さらに,我々は孤立局在興奮と一様興奮の共存相を発見した.
著者
青西 亨 岡田 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.131, pp.85-90, 1999-06-18

オンサーガ反作用場はフラストレーションがあるランダム系の平衡統計力学の重要な概念の一つである.大自由度ランダム非平衡系の統計力学はいまだ発展途上にあり,この系におけるオンサーガ反作用場の役割は不明であった.我々は,オンサーガ反作用場により系全体が加速(減速)することを,シナプスを切断した振動子連想記憶モデルを統計力学的に解析することにより明らかにする.対称切断と非対称切断の系では,巨視的状態は同じであるが,オンサーガ反作用場の違いにより,回転速度だけが異なるというノントリビアルな現象が起こる.よって,この系の解析により,オンサーガ反作用場の加速効果へ寄与を明確に示すことが出来る.
著者
小川 正 藤田 昌彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.95, no.389, pp.61-68, 1995-11-24

ステップ-ランプ状に位置が移動する光スポット刺激を呈示し,被験者が視標に向かって行ったサッカードの終了時刻にあわせて視標のランプ速度をステップ状に増加(減少)させた.このような試行を繰り返すと,パシュート速度が適応的に増加(減少)した.視標のランプ速度が同じでも,パシュート開始速度は視標のステップ幅に応じて選択的に増大または減少させることができた(視標ステップ幅依存性)また,パシュート適応によるパシュート速度の変化は適応前の値に一定量のバイアスが重畳するようなものでなく,視標速度に対するパシュート速度の比(パシュートゲイン)を更新するようなものであった.適応前後で運動視標に対するキャッチアップサッカードの振幅に変化がなかったことから,パシュート適応はサッカード系と独立な部位で生じていることが示唆された.
著者
川島 正治
出版者
国際短期大学
雑誌
紀要
巻号頁・発行日
vol.20, pp.29-40, 2005

平成7年1月に阪神、淡路大震災が発生し、あれから十年が経過した。最近、東京都でも震度5という地震が発生し、あらためて自然災害に対する思いを深くした。以前から、私は三次元ルート探索、災害弱者の安全な避難の可能性について検討してきた。特に、中野区全域における地域救援センターと広域避難場所への避難道路に関する指定道路距離、ファジィ避難道路ルートの探索などの研究を実施し、報告してきた。本報告では、中野区の広域避難場所への避難道路の立体視化の可能性を検討したので報告する。
著者
落合 芳博 小林 正
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.64, no.628, pp.2914-2919, 1998-12-25
被引用文献数
3

Elastoplastic problems can be easily solved by the boundary element method. However, even if BEM is used, domain integrals are necessary for elastoplastic problems. The conventional multiplereciprocity boundary element method cannot solve the elastoplastic problem, because the distribution of initial stress or initial strain cannot be given analytically. This paper shows that the elastoplastic problem can be solved without the domain integral by the improved multiple-reciprocity boundary element method. In this method, the distribution of initial stress is interpolated using a boundary integral equation. A new computer program was developed and applied to several elastoplastic problems.
著者
武田 勝藏
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.143-144, 1922-11

書評
著者
中山 泰一 永松 礼夫 出口光一郎 森下 巖
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.985-993, 1993-05-15
被引用文献数
3

共有メそリ型の汎用高並列計算機において、非常に多数の細粒度の処理単位を並列に実行するための並列実行管理機構として、あらかじめプロセッサの台数と同数の軽量プロセスを用意しておき、これらを繰り返し使用するアクティビティ方式が提唱されている。その利点として、どのような形武の並列プログラムにも適用でき、処理単位の実行中にサスペンドがまったく発生しなげれば高い効率が実現できることが確認されている。しかしながら、ネストしたfork?join形式の並列プログラムにおいて、親処理単位が再帰的に子処理単位を生成していき、しかも、それぞれの親処理単位がそのすべての子処理単位の実行の完了を待って後処理を実行する場合、子処理単位の完了待ち合わぜによる多数のサスペンドが発生し、従来のアクティビティ方式のままでは顕著な効率の向上が得られない。本論文では、上記形式のプログラムの実行効率をも向上させるため、従来のアクティビティ方式に「遺言」とよぷ新しいコンストラクトを追加する方式を提案する、これは、後処理を子処理単位に「遺書」して親処理単位は実行を完了し、最後に処理を終える子処理単位を実行した軽量プロセスがその「遺言」を実行する方式である。この方式に基づいた並列実行管理機構を試作し、シミュレーションにより性能評価した。その結果、アクティビティ方式の利点を活かしつつ、プロセッサ時間とメモリ消費量が大幅に節減されることが示された。
著者
依田 恭二
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.247-254, 1974-12-31
被引用文献数
8

1. 1971年7月と1973年2月に, 西マレーシア・ネグリセンビラン州のパソー保護林にあるIBP研究地域で, 光合成有効日射量および林内相対照度の日変化, 垂直分布, 水平分布に関するくわしい測定を行った. 2. 乾期にあたる1973年2月中旬の光合成有効日射量は, 平均約260cal/cm^2・dayで, その0.4%が地表に透入した. 3. 林内のいろいろな高さでの相対照度の日変化曲線は, 朝やや低く夕方やや高い傾向を示したが, これは測定場所の特性のようであった.また, その変動は直射光照度の変化とマイナスの相関を示した. 4. おなじ高さにおける林内相対照度の頻度分布曲線は, 対数正規分布とよく一致した.したがって, 相対照度の代表値としては, 測定値の幾何平均を用いるのが適当であることがわかった. 5. 林内相対照度の平均値の垂直分布は, 森林の垂直成層構造と密接な関係を示し, 高さ48-55mにある巨大高木の樹冠層, 4-32mの範囲にわたる連続的な高木層, 4m以下の低木層の3層が区別できることを示した.各層内では, 相対照度は高さとともに指数関数的に減少し, 層内の葉面積密度の垂直分布がほぼ一様であることが推定された. 6. 上記各層の直下での平均相対照度は, それぞれ30%, 1%および0.4%であった. 7. 森林内の相対照度の三次元的配列があきらかにされた.
著者
新納 浩幸 井佐原 均
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.32-40, 1995-01-15
被引用文献数
35

本論文では簡易な字面処理によって、助詞に相当する定型表現(助詞的定型表現)をコーパスから自動抽出する手法について述べる。ここで抽出する表現は、例えば「に関して」や「に基づく」のように、助詞的な働きをする定型的な表現である。これらの定型表現は処理上、一単語として扱うのが妥当であり、予め収集しておく必要がある。定型表現を自動抽出する従来の手法の多くは対象言語が英語である。しかし日本語の場合、英語と異なり、単語間の共起の強さを計るには、基本的に文を単語に分割するための形態素解析が必要である。しかも形態素解析には、暖味性、未知語などの問題がついてまわり、単語間の共起の強さを計るのは英語ほど容易ではない・完全な字面処理からのアプローチとしては、「ある文字列が1つのユニットになっていればその文字列の前後には様々な種類の文宇が現れる」というアイデアをもとに、大規模コーパスから得られたNグラムによって定型表現を取り出す手法がある。本手法は墓本的にこの考え方を利用する。ただし、助詞約定型表現の持ついくつかのヒューリスティックスと句読魚情報を活用し、完全なNグラムを作ることを避け、そのサブセットである疑似Nグラムと呼ぷある種の文宇列の頻度情報だけを利用する。結果として、簡易な字面処理だけによって、定型表現の抽出が可能となっている。このため、本手法は、実験の拡大、再現が容易であるという利点も持つ。