著者
奥田 克己 村崎 正道 宇野 九十九
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
造船協会雑纂 (ISSN:03861597)
巻号頁・発行日
no.270, pp.28-42, 1948-05-25

前囘迄の三囘に及ぶ論文に於て, 動荷重を考慮せる齒車の強度計算法に就て詳述したが, 今囘は設計者の便に資するため, 以上の記述を總括して計算の公式を設計の順序に従て排列した, 最後に本計算方法の数値計算例を示し, 三菱重工各場所に於て製作せる各種齒車に對して實施せる強度計算結果を表示し, 安全率を圖示して本論文の結びとした, この結果に依れば大體に於て本法に依て得られた強度の安全率に對し著しき矛盾は認められなかつた。
著者
藤本 桂一 石川 智治 篠田 亮 宮原 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.598, pp.59-62, 2002-01-18

CD盤の構造・材質による音質の違いはCDの始まりの頃, ホットに議論された事はあるが明確な答えが出ないままに立ち消えになった.我々は, 高度感性情報を忠実に伝送し, 深々さ, 凄み, 等の"深い音楽"を伝達する目的の研究の中から, 信号の時間方向の伸び縮み歪み(jitter)が音質劣化の元凶であると推測するに至った.jitterに注目し, 注意深い観察から, 最終的には信号に何らかの問題が生じるとしても, 光学的な平均的とらえ方では, ピット毎の光反射の瞬時的あばれを測定できていない.一方, 機械的振動としてとらえると, 材質, 構造に起因するCD盤の光反射の瞬時的あばれを, 間接的ではあるが, モニターできると見通し, 実験, 考察をしてきた.その仮説は, 過去の種々の問題を説明しており, 矛盾は一つも起きていない.例えば, 音質上大きく違うのに, 反射率は, ほとんど変わらないが, 振動に関係する(アルミ箔の厚み)を計測すると二桁も違う, と言う結果が出ている.CD盤の材質, 構造, プロセスと, 高度感性情報の忠実な再現に関して報告する.CDの音質を向上させる大きなかぎと考えている.
著者
Reddy A. S. Pranesh M. R.
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, 1977-09-15

舗装設計は従来Winklerモデル(弾性支承板)によることが多かったが, これでは板の端で沈下に不連続性が起こる。この矛盾は連続弾性体支持, あるいは弾性スプリング相互の作用を考慮し, スプリング群上に仮想膜を考え, 一つが下がれば引張りのため隣接スプリングも下がるとするFilononko-Borodishモデル(FBモデル)を用い回避できる。また弾性体の代りに厚さHの弾性体層において水平面内のxy軸に関し, σ_x=σ_y=τ<xy>=0,かつ層の上下面で水平変位がないとするReissnerモデル(Rモデル)が簡便である。FBモデルでは膜の特性を知るため平板載荷試験における地表面変位を測って推定し, Rモデルでは土のセン断剛性値が関与する。FBモデルもRモデルもWinklerモデルと弾性体支承の中間のモデルと考えられるが, 両者に関し基礎微分方程式を導き, 解き与え, かつPickett, Rayの方法にならってモーメントと沈下の影響内図表を与えている。
著者
黒瀬 晋 松本 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.255, pp.33-38, 2005-08-19

生協型ビジネスモデルは、顧客と出資者が同じで、常に顧客の利用動向・購買動向や事業運営に対する要望・期待などを把握できる環境にある。これはインターネットを活用したe-ビジネス型ビジネスモデルやポイントカードで顧客囲い込みを行う店舗販売型ビジネスモデルなどと比較しても、顧客の要望・期待に応えて価値を提供するという点で優れた可能性を持っている。これら他のOne-for-One型ビジネスモデルとの対比の上で、生協型ビジネスモデルの利点・欠点を明らかにし、その欠点を補い利点を強化することを支援する情報システムに必要な要件を提案する。
著者
福岡 誠行
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.114-120, 1981-06-15

HOOKER (Genera Plantarum, 1873)は花序が頭状で,花冠は筒状漏斗形,子房は2室,花柱は長くつき出て分裂しなく,集合果になるなどの特徴をもったものをまとめてカギカズラ連とした。その後この連はよくまとまった自然群とみなされ,AIRY SHAW (A dictionary of flowering plants and ferns 8版,1973)は植物体の形状や栄養器官の形質がシクンシ科Combretaceae(特に Combretum)に似ているとして独立した科Naucleaceaeとした。アカネ科とシクンシ科との類縁はすでに指摘されていることであるが,生殖器官からカギカズラ連がアカネ科に属すことに疑問はないし,形状や栄養器官からも何んら矛盾はない。RIDSDALは各子房室に頂生する1個の胚珠をつけ種子に種衣が発達するCephalanthusを独立した連とした。また胎座型,胚珠の形態,果実の裂開のし方,花冠裂片の閉じ方などからカギカズラ属とMitragynaをキナノキ連へ移した。Anthocephalusは偽隔壁があり,子房室の上部1/3は4室,それ以下は2室で,各4室は厚膜組織で囲まれていることなどから亜連として分けた。またタニワタリノキ属などは胎座が小型化し,子房室上部で隔壁につくことなどからタニワタリノキ亜連とされた。胎座型からはここで観察した3属は連として分類しても良いほどの違いがある。しかし扱った属がきわめて限られているためRIDSDALの分類系について充分の評価をすることはできないが,この観察の結果からは妥当な見解といえる。最後にRIDSDALの新しい分類系を紹介しておく。この中でタニワタリノキとヘツカニガキは別属とされている。Cephalantheae Cephalanthus Cinchoneae キナノキ連 Mitragyninae カギカズラ亜連 Mitragyna, Uncaria カギカズラ属. Naucleeae タニワタリノキ連 Adininae タニワタリノキ亜連 Adina タニワタリノキ属,Sinoadina ヘツカニガキ属,他14属. Naucleinae Nauclea, Sarcocephalus,他2属. Anthocephalinae Anthocephalus.
著者
向後 英二 亀田 弘之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.691, pp.17-24, 2000-03-16

矛盾は知識の不備を発見するための有用な手掛かりの一つであるという考えに基づき矛盾の処理に関する基礎的考察, すなわち, 矛盾の分類と, 分類した中の論理的矛盾の分析, 論理的矛盾の解消方法について考察し, その結果について報告する.具体的には, まず矛盾を論理的矛盾, 感情的矛盾, その他の矛盾の3つに分類した.つぎに論理的矛盾について, まず論理的矛盾の発生原因について分析し, つぎに論理的矛盾の対処方法を考案・検討した.この際, 知識の根拠, 根拠の頑強度, 根拠空間という新たな概念を設定した.論理的矛盾解消の際に生じる知識体系の変化を考察し, その結果と新たに設定した上述の諸概念とを用いて論理的矛盾を解消する方法を提案した.
著者
Fukumoto T. Hayashi N. Sasamoto Hamako
出版者
Springer
雑誌
Planta (ISSN:00320935)
巻号頁・発行日
vol.223, no.1, pp.40-45, 2005-12
被引用文献数
12

Efficiency of novel fiber formation was much improved in protoplast culture of embryogenic cells (ECs) of a conifer, Larix leptolepis (Sieb. et Zucc.) Gord., by pre-culturing ECs in a medium containing a high concentration of glutamine (13.7 mM). The fibrillar substructures of large and elongated fibers of protoplasts isolated from Larix ECs were investigated by laser confocal scanning microscopy (LCSM) after Aniline Blue staining and atomic force microscopy (AFM) using a micromanipulator without any pre-treatment. Fibers were composed of bundles of fibrils and subfibrils, whose diameters were defined as 0.7 and 0.17 mu m, respectively, by image analysis after LCSM and AFM. These fibers were proven to be composed of callose by using specific degrading enzymes for beta-1,4-glucan and beta-1,3-glucan.
著者
今水 寛 宇野 洋二 川人 光男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.932-941, 1996-05-25
被引用文献数
14

計算論的なアプローチでは, 生体が外部座標(視覚の作業座標など)と身体座標(関節角や運動指令など)との間の座標変換に対応する内部モデルを獲得し, 速く正確な運動制御を可能にしていると考えられている. 本研究では身体座標を含む座標変換の内部モデルが適応的に変化するかどうかを調べるため, 位置計測装置とCRT画面を用いて, 肘と肩の関節角をそれぞれ0.5倍, 1.25倍するように視覚環境を変換した条件下で, 被験者に繰り返し到達運動の訓練を行わせた. 到達運動の正確さは次第に向上し, 学習が起きていたことを示していた. 更に, 実際に使っている腕とは反対側の腕の関節角変換を学習させたところ, 実際に使っている腕の関節角変換よりも難しかった. また, 実際に使っている腕の関節角変換を両腕で交互に学習するときには, 学習効果の両手間転移があることがわかった. 以上の結果は, 被験者が上記のような変換を身体座標での線形変換として学習していたこと, 中枢神経には身体座標を含む座標変換の内部モデルが存在し, 外部環境や筋骨格系の変化に応じて, 比較的短時間で適応的に変化することを示唆している.
著者
綱島 伸明 佐藤 洋一郎 横平 徳美 岡本 卓禰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

マルチウィンドウ合成方式として広く用いられている描画時合成方式では,管理ソフトウェア(例えば,Xウィンドウシステムにおけるサーバ)において,ウィンドウ間の重なり処理や再描画処理が実行されるが,ウィンドウの移動やリサイズなどのように,短い時間間隔で連続的に要求が発生するウィンドウ操作の場合,各操作に伴うこれら2つの処理がこの時間間隔内に終了せず,連続的操作全体の実行時間がユーザの許容範囲を越えてしまう.一方,この問題点を緩和できる方式として拡張表示時合成方式が知られている.この方式では,各ウィンドウの画像(他のウィンドウに隠されている画像も含む)が別々のメモリに格納され,これらから同時に読み出した画像が,各ウィンドウの表示優先順位にもとづいてハードウェア的に合成される.従って,管理ソフトウェアにおける重なり処理は不要となるが,多数のウィンドウの表示を可能とするためには,メモリ量が膨大になる.本報告では,拡張表示時合成方式の利点を極力生かしつつ,メモリ量を大幅に低減することのできる合成方式を提案する.
著者
古川 浩 大崎 邦倫 赤岩 芳彦 清水 裕之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.93, no.255, pp.71-77, 1993-09-30

コードレス電話や無線LANなどの屋内無線通信システムを構築するにあたっては電波伝搬特性の解明が重要である。本論文では将来屋内無線通信に用いられると思われる準マイクロ波帯において中規模建物内での伝搬損推定とフェージング特性の調査を行なった。伝搬損の推定には次の4つのモードを考えた。(1)見通し内における低損失伝搬路伝搬波、(2)廊下伝搬波、(3)障害物を通り抜けた直接波、(4)建物再侵入波である。これらの伝搬モデルに必要なパラメータを実験から求め伝搬損の推定を行った。その結果平均誤差4.5dB前後で推定することができた。一方、フェージング特性についてはレベル分布とライスパラメータにより解析した。また、空間的に離した2本のアンテナに受信される信号の相関係数を測定した。その結果、見通し内のライスパラメータは約2、見通し外のライスパラメータは約1となることがわかった。ダイバシティ受信を行った場合2本のアンテナの相関が0.5以下となる場所率は80〜95%であることがわかった。
著者
菅沼 毅 浦 昭二
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1231-1232, 1989-03-15

通常、プログラマはロジックエラーを次のようにしてデバッグする。まず、プログラムを実行し制御の流れ・変数値の変化等の実行時情報を収集する。次にこれを仕様やプログラムとの比較により解析してバグ原因の仮説を立てる。そして再び情報収集・解析を行い、仮説の正しさ/誤りを調べる。この手続きによるバグの発見には豊富な経験や技術あるいは勘を要し、多くの試行錯誤を伴うため、初心者には困難である。そこで、「'エラー'とは、利用者の意図どうりにシステムが機能しない状態.'バグ'とは、エラーの発生し得る要因のうちソフトウェアに内在する原因.」という定義に立ち返って、エラーが発生した際のバグの発見・真の原因探索の支援方法について考える。従来の代表的なアプローチに対する批判点のうち本研究の着目点として次の2点を想定している。a)プログラムを静的なものとして捉えていること,b)プログラミングの意図を考慮していないこと。a)に関しては、インスツルメンテーションを用いた動特性データの保存により、対象をソースコードだけではなく、プログラムの動作・振舞いとする。b)に関しては、プログラムに込められた意図を、宣言的な表現を用いて記述することにより、処理の対象に加える。プログラムへの意図と実際の動作との間に存在する矛盾はプログラムが期待通りに動作していない点であり、すなわちバグである。 よってこの矛盾点を発見・報告することが出来ればデバッグ時の有力な情報に成ると考えられる。
著者
藤本 桂一 石川 智治 篠田 亮 宮原 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.596, pp.59-62, 2002-01-18

CD盤の構造・材質による音質の違いはCDの始まりの頃, ホットに議論された事はあるが明確な答えが出ないままに立ち消えになった.我々は, 高度感性情報を忠実に伝送し, 深々さ, 凄み, 等の"深い音楽"を伝達する目的の研究の中から, 信号の時間方向の伸び縮み歪み(jitter)が音質劣化の元凶であると推測するに至った.jitterに注目し, 注意深い観察から, 最終的には信号に何らかの問題が生じるとしても, 光学的な平均的とらえ方では, ピット毎の光反射の瞬時的あばれを測定できていない.一方, 機械的振動としてとらえると, 材質, 構造に起因するCD盤の光反射の瞬時的あばれを, 間接的ではあるが, モニターできると見通し, 実験, 考察をしてきた.その仮説は, 過去の種々の問題を説明しており, 矛盾は一つも起きていない.例えば, 音質上大きく違うのに, 反射率は, ほとんど変わらないが, 振動に関係する(アルミ箔の厚み)を計測すると二桁も違う, と言う結果が出ている.CD盤の材質, 構造, プロセスと, 高度感性情報の忠実な再現に関して報告する.CDの音質を向上させる大きなかぎと考えている.
著者
大和田 勇人 溝口 文雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.45-46, 1994-09-20

制約充足問題はAIの中心的問題の一つであり,例として設計,レイアウト問題等がある.制約充足問題とは,制約集合を充足する変数への値の割り当てを決定することであり,NP-完全なクラスに属する.そのため,近似的ではあるが効率のよい解法が求められている.例えば,制約充足問題の代表的な手法であるアーク無矛盾は局所的なものであり,後戻り探索を実施する前に局所的に矛盾するものを除去する.さらに,実問題を考えると,必要十分な制約集合を与えることは困難で,できるだけ多くの制約を充足するものを求めるといった部分制約充足問題も考慮しなければならない.我々は,住宅間取り問題に対して,このような手法を導入してきたが,満足のいく解法を得ることはできず,新たなアプローチを模索している.本研究はこのような問題意識から,制約充足だけでは解決できない部分を過去の事例を利用して,帰納学習により補完するという方法を考える.特に,正,負事例から論理プログラムを生成する帰納論理プログラミングを用いて,制約充足問題の近似解を求めるための規則を生成することを目指す.現状では,帰納論理プログラミングで用いられている相対最小汎化を制約論理プログラミングの枠組みから拡張し,システム化した.本稿ではその概要を報告する.
著者
野見山 寛之 満保 雅浩 静谷啓樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.108, pp.31-35, 1998-11-27

従来の電子透かし法が持っていた否認不可に係わる問題を解決するために、非対称電子透がし法が考案され、理論的な定義と、その具体的な構成例が示されている。しかし、最初に提案された非対称電子透かし法にはサーバの不正の余地が残されており、完全に安全だと言い切れないことが指摘されている。これに対応して、サーバの不正への対策を意図した具体的な電子透かし法が幾つが提案されている。ところが、非対称電子透かし法の定義自体の矛盾はまだ修正されていないため、本論文では、この修正を行う。加えて、今までに見過ごされているサーバの不正が存在することを指摘し、その一解決策を示す。このサーバの不正は、著者の知る限りにおいて、サーバの不正を考慮した各種の方式を含む、既存の全ての方式に共通に存在する不正である。In order to solve the problem of non-repudiation in ordinary fingerprinting, asymmetric fingerprinting has been introduced in [10], and its definition and concrete samples are shown. However, it is pointed out in [8] that concrete asymmetric fingerprinting schemes shown in [10] have a problem of server's deviation. Accordingly, several concrete asymmetric fingerprinting schemes supposedly solving this problem have been proposed in [10] and other papers. In this paper, we change a part of the definition of asymmetric fingerprinting in [8] since it is not well defined on the buyer's security. Moreover, we point out that there is a server's deviation overlooked in the previous papers, and show a scheme secure against the deviation.
著者
永瀬 宏 井上 清一 四七 秀貴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.8, pp.2255-2263, 2000-08-15
被引用文献数
3 3

全順序関係を持つセキュリティレベル設定アルゴリズムの研究については,グラフ解析に基づいたセキュリティレベル設定法であるSLAアルゴリズム(Security Level Assignment)が発表されている.これは,データを流したいという処理要求とデータを流したくないという機密要求をそれぞれ独立したグラフで表し,それらを重ね合わせたグラフを解析して設計可能判定性とレベル設定を行うアルゴリズムである.SLAで設定されるレベルは,設定が可能なレベルの許容値の中で最小値となることから,レベルを上げても要求実現には矛盾が起こらない場合がある.そこで本論文ではレベルの許容値の中で最大値のレベルを決定する逆SLAアルゴリズムを新たに提案し,これをもとにレベルの変更可能な範囲を導出する.For the research of assigning totally ordered security levels, the SLA (Security Level Assignment) algorithm was proposed from graph theoretic approach. In the SLA algorithm, processing requirement to flow data and confidentiality requirement to inhibit data flow, among entities, are firstly expressed in two independent graphs. Then, two graphs are mixed to an integrated requirement graph. By analyzing the integrated requirement graph, design capability is evaluated, and security levels are assigned to entities. Since security levels, assigned by the SLA algorithm, take minimal value within the allowable range of levels, security levels of appropriate entities may be raised without contradicting to original requirements. Hence, this paper newly proposes inverse SLA algorithm to find the maximal allowable security levels, and to determine freedom of security levels assigned to entities.
著者
太田諭之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.127, pp.7-9, 2008-12-12

インターネットを利用して作曲者と楽曲の情報を呼び出し、聴覚的な情報 (MIDI) や視覚的な情報 (FFT アナライザ) を表示させ、演奏家の演奏の支援となるデータベースを作成した.HTML と簡単な Java Script だけで実現させている.このデータベースにより演奏者が効率的に情報を得ることが出来,必要な情報の収集が容易となる.又,データベースソフトを用いていないので,データの変更や書き換えは HTML のタグを理解していれば簡単に出来る.I created database the information on a musical piece. It was called with the composer using the Internet, hearing information (MIDI) and visual information (FFT analyzer) were displayed, and the database used as support of a performance of a player was produced. It is made to only by HTML and easy JavaScript. A player can acquire information efficiently with this database, and collection of required information becomes easy. Moreover, since database software is not used, change of data and rewriting can be simply performed, if you understand the HTML tag.
著者
村北 宏之 林 守正 三上 博久 石田 泰夫
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.236-240, 1986-03-05
被引用文献数
1 6

高速液体クロマトグラフィーによる血中薬物の分析において,カラムスイッチング法を用いた前処理の自動化を試みた.目的成分を前処理用カラムに保持させた後,流路切り換えにより分析用カラムに導入して定量する方法を採用した.前処理用カラムとしては,テトラメチロールメタントリアクリレート系樹脂を充てん剤とする逆相クロマトグラフィー用カラムを用いた.分析用カラムには,オクタデシル基化学結合シリカを用いた.前処理用カラムに対する血清中のタンパク及び薬物の溶離挙動を調べ,前処理用移動相,前処理用カラム洗浄液,分析用移動相,更に流路切り換えのタイミングを設定した.抗けいれん薬,テオフィリン,リドカインを対象とし,血清直接注入により良好な再現性が得られた.相対標準偏差値は,保持時間に対し0.3%以下,ピーク面積に対し1.2%以下であった.