著者
スウィウェク・ リピゴルゴソン ノルハヤティ・ アリ 芳澤 宅實
出版者
Japanese Society of Mycotoxicology
雑誌
マイコトキシン (ISSN:02851466)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.95-101, 2003
被引用文献数
9

タイ,パキスタン,バングラデッシュからわが国に輸入された白米を汚染するアフラトキシン(AF)の分析を,モノクローナル抗体を用いた直接競合ELISA 法ならびにイムノアフィニティーカラムとHPLC(IAC-HPLC)法により行なった.ELISA(検出限界2.8 μg/kg)では,分析した20 検体からアフラトキシンB<sub>1</sub>(AFB<sub>1</sub>)は検出されなかった.しかし,IAC-HPLC(検出限界0.1 μg/kg)においては,20 検体中5 検体(タイ3検体,パキスタン2検体)から0.1 - 0.3 μg/kg のAFB<sub>1</sub> が検出され,またAFB<sub>1</sub> 0.3 μg/kg で汚染したパキスタン米からはAFB<sub>2</sub>(0.1 μg/kg)も認められた.輸入米のAF 汚染レベルはわが国の基準値(10 μg/kg)に比べきわめて低いレベルであったが,アジア地域の主食としてのコメのAF 汚染はヒトのAF 暴露を精確に評価する上で重要な課題である.
著者
太田 弘毅 若菜 弘充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.595, pp.123-127, 2005-01-20

地上デジタルTV放送が開始されて一年を迎えた.固定受信向けにスタートしたものであるが, 携帯端末・移動体受信向けのサービス開始は2005年末を目標に準備が進められている.当機構では, デジタル放送を利用した携帯端末・移動体向けのサービス検証に活用すべく, 地上波デジタル放送テストベッドを整備している.放送規格の信号を生成する機能を有しており, 携帯端末・移動体サービス向けの限定受信モード(1セグメント)の機能を構築している.現在のシステムの概要と現状について述べる.
著者
長山 格 赤松 則男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.12, pp.3127-3138, 1997-12-25

文字認識において, 文字輪郭はしばしば用いられる重要な特徴であり, その抽出には輪郭の追跡処理や微分オペレータ等の n×n マスクによるフィルタ処埋が用いられる. しかし, これらの処理には多くの演算が必要であり, 特に大容量画像や大量の画像を処理する場合は処理時間が長くなる要因となる. これに対して本論文では, フィルタ演算を用いることなく高速に文字画像の輪郭を抽出する手法 (DTB; Double-Threshold Binarization) を提案する. すなわち, 濃淡画像として得られる文字画像の濃度こう配に注目し, 異なる二つのしきい値による2値化処埋と XOR 演算により文字輪郭を簡単に抽出することができる. 二つのしきい値を決定する方法としてニューラルネットワークを応用する. DTBの実際的な評価を行うため, ノイズが混在する手書き郵便番号画像に適用し, 輪郭追跡法および微分オペレータ, Sobel オペレータ等の従来用いられている輪郭抽出フィルタと比較検討した. その結果, 処理の高速性, ノイズに対する頑健性, および抽出された文字輪郭の品質などの点において DTB の特長が明らかになった. 更に, より高速な処理を実現するために提案手法の高速化アルゴリズムを示し, 従来手法と比較して最大1/20以下の処理時間で文字輪郭の抽出が可能であることを示す.
著者
今村 浩一郎 濱住 啓之 渋谷 一彦 佐々木 誠
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.39, pp.1-6, 1999-06-21
被引用文献数
7

In a relay station of SFN (Single Frequency Networks) for DTB (Digital Terrestrial Broadcasting), a coupling effect between transmitting antenna and receiving antenna should be reduced to an allowable level in order to avoid distortion and oscillation problem. Therefore, we have already made a basic report of the coupling canceler using reference signals such as SP (Scattered Pilot) contained in QAM-OFDM signals. In this paper, we propose a method of calculating transfer function of the coupling paths for the PSK-OFDM modulation schemes without SP, and applied the proposal method to the coupling canceler on some computer simulations. The simulations have shown the usefulness of the proposed method.
著者
樋口 幸男 北島 章好 荻原 勲 箱田 直紀 志村 勲
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.744-748, 2000-11-15
被引用文献数
2 1

異なる温度条件下におけるプリムラ・オブコニカのプリミン分泌状況を調査し, 幼苗期におけるプリミン検定の可能性について検討した.1. 'Crystal Apricot'では子葉展開期からプリミンの分泌が認められたが, フリー品種の'Libre Light Salmon'では認められなかった.2. 'Crystal Apricot'を低温(昼温20℃, 夜温13℃)および高温(昼温30℃, 夜温23℃)下で育苗し, 個体別および葉位別にプリミン分泌率を調査した.低温下で育苗した場合は, 第1葉展開期にはすべての個体がプリミンを分泌していた.さらに, 低温下では下位葉のプリミン分泌率も高く維持された.一方, 高温下で育苗したところ, プリミン分泌の開始が遅れ, 一度分泌したプリミンの消失も早かった.また, 育苗温度に関わらず最上位葉の一つ下位の葉においてプリミン分泌率が高かった.3. プリミンを保有している'Crystal'シリーズ4品種について葉位別のプリミン分泌率を調査した.プリミン分泌の早晩には, 品種間差異が認められたが, 各品種とも低温下では第1葉展開期の子葉において, また, 高温下では第5葉展開期の第4葉においてプリミン分泌率が100%であった.4. 幼苗期に毛じの形態からプリミン分泌の有無を判定するには, 低温下では第1葉展開期の子葉を, 高温下では第5葉展開期の第4葉を調査すればよいことが明らかとなった.
著者
志村賢範
雑誌
日外会誌
巻号頁・発行日
vol.86, pp.1618-1624, 1985
被引用文献数
3
著者
藤田 広志 志村 一男 白石 順二 西原 貞光 東田 善治 山下 一也
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.1685-1703, 1993-09-01
被引用文献数
16

This professional Committee's report describes the results of the activities made by the Task Group for ROC Analysis in Digital Radiography in 1992. Beginning with interpreting the basis of ROC analysis, explanation is made of ROC curve fitting and ROC curve's statistically significant difference test. Next, explanation is made of LROC and FROC with the development from FROC to AFROC, as well as "continuous confidence method" (provisional designation) as the recent progress in ROC analysis, including its brief experimental results. Finally, report is made in the actual condition of ROC analysis in DR system and the investigational results of ROC analysis of CAD.
著者
志津木 健 小川 郁 井上 泰宏 神崎 仁
雑誌
Audiology Japan (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.242-249, 2000-08-31
被引用文献数
7
著者
Suzuki Keisuke
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.33-62, 1983-02

一国内の各都市の人口をP,最大の都市人口から数えたその都市人口の順位をRとするとき,それらの間には,log P = -a log R+b (1)という関係が成立する(aおよびbは,パラメーターである)。これが,今日,一般に,「ジップの順位規模法則」とよばれている法則である。この法則の成立機構,性質,適用の可能性等については,すでに,これまで多くの研究がなされている。しかし,一国内でこのジップの順位規模法則が成立しているとき,その一国内の部分的地域内にある都市人口に対して,やはり,ジップの順位規模法則が成立し得るかどうかという問題についての研究は,まだなされていない(ただし,一国の部分的地域の都市人口へのこの法則の単なるあてはめは試みられている)。ここでは,この問題に対する検討をおこなった。検討の結果,『ある一地域(第k地域)内の都市人口P_kのもつその地域内の都市人口における順位R_k』と『その都市人口のもつ全地域(一国)内の都市人口における順位R』との間に,ほぼ R≒κR_k (2)という関係(ただし,κはある定数)があるとき,もしも,全地域内の都市人口が順位規模法則に従っていれば,第k地域内の都市人口もまた,近似的に順位規模法則に従うことが理論的に見いだされた。すなわち,一国全体の都市人口が,ジップの順位規模法則に従っているとき,同時に,その国の部分的地域の都市人口もまたジップの順位規模法則に従うことが可能であることを理論的に示すことができた。また,この事実をシミュレーションによっても示すことができた。ジップの順位規模法則のもつ上記のような性質-全地域内の都市人口と部分的地域内の都市人口が同時に順位法則に従うことができるという性質-を,筆者は,『ジップの順位規模法則の可分解性(decomposability)』と名づけた。さらに,検討の結果,いくつかの地域内の都市人口が,同様のジップの順位規模法則に従うとき,いいかえれば,第k地域における都市人口をP_k,その地域内の都市人口におけるO_kの順位をR_kとすれば,R_kとP_kとの間に,P_k=-a log P_k+b(k=1,2,…)(3)という関係が成立する(a,およびbは各地域共通のパラメーターである)とき,これらの地域全体の都市人口にジップの順位規模法則を適用し得ることが理論的に判明した。順位規模法則のもつこのような性質を,ここでは,「ジップの順位法則の可結合性(composability)」と名づけた。最近のわが国においては,わが国全体の都市人口に対しても,また,各種地域内の都市人口に対しても,ジップの順位規模法則が適用され得るが,このようなことが可能となった理由は,ジップの順位規模法則の可分解性,または,可結合性にあることが認められた。この研究の一部は,日本大学の1981年度における総合研究:『21世紀目本の針路』に与えられた研究資金によっておこなわれた。その研究結果は,鈴木啓祐:「地域的人口分布の動向」,黒田俊夫編:『21世紀日本の針路』東京,古今書院,1981年,159-193頁および,鈴木啓祐,黒田俊夫:"On the structure of the spatial distribution of recent urban population in Japan," NUPRI Research Paper Series, No.4,東京,日本大学人口研究所,1981,という形で公表されている。この研究をおこなう際,この研究に対して関心を示し,大きな刺戟を与えられた日本大学の黒田俊夫教授に謝意を表する。また,この研究の一部は,1981年に東北学院大学(仙台)で開催された日本入口学会の第33回研究発表会,ならびに,1981年に明治学院大学(東京)で開催された目本地域学会の第18回研究発表会において発表した。これらの発表の内容は,鈴木啓祐:"On the homogeneous structure found in the system of the population of cities in Japan,"『人口学研究』第5号,1982年,49-56頁,ならびに,鈴木啓祐:「ジップの順位規模法則の可分解性について」,『地域学研究』第12巻,1982年,35-52頁,という形で公表されている。これらの研究発表の際,有益なコメントを与えられた,宇都宮大学の大友篤教授,慶応義塾大学の高橋潤二郎教授,および摂南大学の岡崎不二男教授に対して感謝の意を表する。なお,この研究に必要となった重要な文献を閲覧する機会を与えられた成蹊大学の志村利雄教授および石井三郎教授に感謝を表する。さらに,また,この研究に必要な計算作業に協力された芙蓉情報センターの土屋政晴氏,蒲耕二氏,および藤原史之氏に対しても感謝の意を表する。
著者
伊藤 孝行 横尾 真 松原 繁夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.602, pp.15-22, 2002-01-18

インターネット上のオークションでは, 不特定多数の人間が商品(財)を販売しており, 商品の質を正確に見極めるのは困難である.例えば, 骨董品が売られていたとしても, その骨董品が本物であるか偽物であるかを見極めることは難しい.もし買い手が, 偽物の骨董品を高い値段で購入してしまった場合, 買い手は, このオークションによって損害を被る.骨董品の質を見極めることができる専門家は, このオークションによって利益を得ることができてしまう.これは, オークションプロトコルが, 財の効率的な配分に失敗していることを意味する.そこで, 本論文では, 専門家に, 自然の選択に関する情報を正しく申告させることによって, パレート効率的な配分を実現し, かつ, 合理的な参加者が損害を被らないようなオークションプロトコルを設計する.本論文で提案するオークションプロトコルは以下の4つの特長を持つ.(1)専門家にとって真の申告をすることが支配戦略である.(2)専門家の人数に関する仮定の下で, 素人にとっても, 真の申告をすることが支配戦略となり, 反復支配戦略均衡を得られる.(3)反復支配戦略均衡のもとでパレート効率な割り当てを実現する.(4)非合理的なプレイヤが存在しても, その数がある閾値以下ならば, 合理的なプレイヤは損をしない.

1 0 0 0 OA 偽物談議

著者
森田 亀之助
出版者
金沢美術工芸大学
雑誌
学報 (ISSN:04513215)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.2-6, 1963-11-03
著者
伊藤 孝行 横尾 真 松原 繁夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.614, pp.11-16, 2003-01-23

インターネット上のオークションでは,不特定多数の人間が商品(財)を販売しており,商品の質を正確に見極めるのは困難である.例えば,骨董品が売られていたとしても,その骨董品が本物であるか偽物であるかを見極めることは難しい.そこで筆者らは過去に,買い手が財の質(例えば本物か偽物か)について正確に判断ができない場合,条件付きの入札が可能なオークションプロトコルを提案した.ここでは,専門家に,自然の選択に関する情報を正しく申告させることによって,合理的な参加者が損害を被らないようなオークションプロトコルの設計に成功した.本論文では,上のような状況において,複数財の組合せに対して入札が可能なオークションを設計する.ここで,専門家が単一の財に関して専門知識を持つ場合と複数の財に専門知識を持つ場合が考えられる.前者の場合でも複雑な問題であるが,後者はより複雑な問題になっている.そこで,本論文では,まず前者の場合のオークションプロトコルを設計する.すなわち,単一の財に関して専門知識と興味を持つ専門家に自然の選択に関する情報を正しく申告させ,素人にとって,真の申告をすることが最適反応戦略になるプロトコルを設計する.
著者
中島 一 亀山 幸義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.45, no.12, pp.11-24, 2004-11-15
被引用文献数
2

本研究の目的は,抽象化・精密化の手法を用いて,実時間モデル検査の状態数爆発問題を解決することにある.実時間モデル検査は,実時間システムの検証に用いられる手法で,そのシステムを時間オートマトンで記述する.実時間モデル検査における状態数爆発問題は,探索する状態空間が,実数値をとるクロック変数の数に対し指数的に大きくなり,実用的な時間内で検査が終了しないというものである.抽象化・精密化に基づくモデル検査法では,抽象化によりクロック変数をすべて省いた,初期抽象システムを構築し検査する.しかし,このような抽象化では検証結果として,間違った結果すなわち偽物の反例を得てしまうことがある.その場合,初期抽象システムから抽象化のレベルを低くしたシステムに作り替え,検証をやり直す.これを,正しい結果が得られるまで繰り返す.この手法の最大の課題は,得られた反例を基に,抽象化のレベルが高くかつ検証可能なシステムをどのように作るかということである.提案手法では,取り除いた変数のうち必要なものを復元する精密化を行う.また状態数を抑えるため,システム全体に変数を復元するのではなく,部分的に復元する.さらにクロック変数を復元せず不必要な遷移を除去する,もう1 つの精密化を併用することで状態数の増加を抑える.本稿では,提案手法の適用例として時間オートマトンの到達可能性解析を試み,実験でその有効性の検証を行った.We address the state explosion problem in real-time model checking. Real-time model checking automatically verifies real-time systems described as timed automata. This method suffers from the state explosion problem: the size of the state space grows exponentially with the number of real-valued clock variables. We use abstraction-refinement for reducing the state space. Using this method, an initial abstract system, which is an over-approximation to behaviors of the timed automaton, is constructed by removing all clock variables, and then the abstract system is verified. This kind of conservative abstraction may lead to a false result, that is a spurious counterexample. In this case, the abstract system is refined on the basis of the counterexample and the refined system is verified. The process is repeated until a correct result is obtained. The difficulty in this method is how the system is refined. In our approach, we extract clock variables needed in the refinement. Additionally, we do not refine the whole system but a part of the system. Besides this refinement, we introduce another refinement removing transitions which are proved to never fire in the timed automaton. Our approach avoids the state explosion problem by combining these refinements. In this work, we apply our techniques to reachability analysis of timed automata.
著者
米田 閏一
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.161-166, 1997-11-01

種種雑多の音楽が氾鑑している現代において、如何に正統的な伝統音楽の良さを再確認させるか、これは、我々音楽教育に携わる者に課せられた、焦眉の急を要する重大な責務である。それには、音楽においても正邪の立て分け、偽物と本物のを聞き分ける感度の良い耳を育てることも大切になってくる。その最初の入口として如何に取り組むべきか、そして発展させていくのかをまとめてみた。