著者
松本 則行
出版者
新潟県森林研究所
巻号頁・発行日
no.47, pp.17-22, 2006 (Released:2011-03-05)

新潟県下越地方では、スギヒラタケの例年の発生時期は、9月下旬から10月中旬であるが、最近約20年の間に2回の9月上旬発生があった。また、発生の始まる時期は、早い年と遅い年で約1ヶ月の差がある。1996年、1998年、2004年は豊作年であった。新潟県では、脳症が問題になった2004年に、台風による大きな農林水産業被害を受けており、塩害も発生していた。
著者
土生 昶申
出版者
農林省農業技術研究所
巻号頁・発行日
no.11, pp.131-363, 1960 (Released:2011-09-30)
著者
田中 穂積
出版者
日本酪農科学会
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.177-182, 2009 (Released:2011-03-28)
著者
山田 秀秋 佐藤 啓一 長洞 幸夫
出版者
日本水産學會
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.249-258, 1998 (Released:2011-03-05)
著者
奥田 優
出版者
兵庫県森林動物研究センター
巻号頁・発行日
no.1, pp.46-54, 2009 (Released:2017-11-16)

・レプトスピラ症はLeptospira interrogans(病原性細菌)感染に起因する人畜共通感染症である。・レプトスピラの保菌動物はげっ歯類をはじめとした野生動物であり、近年、個体数が急激に増加し、人の生活圏に出没する機会の増えているアライグマもまた、レプトスピラの保菌動物となる可能性のある動物である。・アライグマ防除計画が実施されている兵庫県内のアライグマにおいて、顕微鏡下凝集試験(MAT)を用いてレプトスピラ抗体保有率の調査を行うとともにPCRを用いてレプトスピラ遺伝子を検出した。・主に分布中心において回収された132頭のうちMATで84頭(63.6%)が抗体陽性を示した。・PCRでは48頭中4頭(8.3%)でレプトスピラ遺伝子が検出された。これらの結果から兵庫県のアライグマには広くレプトスピラが感染していることが明らかとなった。・アライグマの生息地域の拡大により、人の生活環境への接触の機会が増すことでアライグマから人への感染のリスクが高まる可能性が考えられる。
著者
黄金井 康巳
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.107, no.1, pp.11-18, 2012 (Released:2013-10-08)
著者
国武 陽子 寺田 佐恵子 馬場 友希 宮下 直
出版者
日本森林学会
巻号頁・発行日
vol.92, no.4, pp.217-220, 2010 (Released:2011-05-27)

アオキ(Aucuba japonica)の花粉媒介様式と主要な花粉媒介者を、網掛けによる訪花者の排除実験と訪花昆虫の観察から推定した。花序当たりの結果率は、花序に網(1mmまたは3mmメッシュ)を掛けて昆虫の接触を制限すると、無処理区に比べて著しく低下したが、網を掛けて人工授粉を施すと無処理区との差はみられなかった。また、1mmと3mmメッシュの網では、網掛けの効果に有意な差はみられなかった。以上の結果より、アオキの種子生産は主に虫媒依存であることが示唆された。次に訪花昆虫の同定と体サイズの測定より、花粉媒介者は、ジョウカイボンおよびゾウムシなどのコウチュウ目や、クロバネキノコバエなどの長角亜目であることが推測された。花粉媒介はこれらの昆虫の機会的な訪花に依存していると考えられる。
著者
丸岡 知浩 伊藤 久徳
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.283-296, 2009 (Released:2011-07-26)
著者
酒井 敬一 永島 宏 木曽 克裕
出版者
東北区水産研究所
巻号頁・発行日
no.47, pp.21-32, 1985 (Released:2011-09-30)
著者
山口 晴幸
出版者
水利科学研究所
巻号頁・発行日
no.302, pp.85-100, 2008 (Released:2011-12-08)
著者
亀森 直 竹内 崇 杉山 晶彦
出版者
Japanese Society of Veterinary Science
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.313-315, 2008 (Released:2011-12-08)

成熟ラットの静脈内に投与したウシラクトフェリン(bLF)は血液-脳脊髄液関門を通過することを免疫組織化学的に解析した。bLFは、投与後10分で大脳白質の毛細血管内皮細胞の小胞膜上に検出された。抗-bLF抗体陽性反応を示す多数の小胞が脈絡叢上皮細胞にも認められた。さらに、脳脊髄液中のbLF濃度は、bLF(10 or 30mg/kg)の静脈内投与後1-2時間で有意に上昇した。これらの結果は、LFが脳脊髄液中あるいは脳実質へ移行する可能性を示している。
著者
堀口 俊英 谷岡 由梨 米澤 加代 小島 加代子 小暮 更紗 山内 淳 古庄 律
出版者
日本食品保蔵科学会
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.55-61, 2019 (Released:2019-08-07)

市場で流通している生産地の異なるスペシャルティコーヒーとコマーシャルコーヒーのpHおよび滴定酸度,有機酸,総脂質量および酸価を測定し,それらの差異がコーヒーの風味に与える影響を官能評価と関連づけて検証した。(1) 各生産地のSPは4.75から5.00,COは4.79から5.05とSPのpHが有意に低く,また滴定酸度は高い傾向がみられ,それらが酸味に影響を与えていると考えられた。(2) 各生産地のコーヒーは,クエン酸の含有量が多く柑橘果実のような酸味を与えていると考えられた。(3) 各生産地のSPの総脂質量は,17.2~18.4g/100gであり,COの17.2~17.6g/100gに比べ多い傾向があり,風味におけるBody(コク,滑らかさ,質感など)に影響を与えていると考えられた。(4) 各生産地の酸価は,2.7~7.1の幅があり,SPは2.7から4.4とCOより有意に数値が低く,生豆の品質指標の1つになることが明らかとなった。(5) 理化学的な分析により得られた数値の有意性は官能評価の点数に反映されていることが判明した。
著者
堀口 俊英 谷岡 由梨 米澤 加代 小島 加代子 小暮 更紗 山内 淳 古庄 律
出版者
日本食品保蔵科学会
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.129-134, 2019 (Released:2019-11-14)

コーヒー豆の梱包資材,輸送コンテナ,保管倉庫の違いによる入港時から1年後までの成分変化の分析と併せて官能評価を行い,適切な生豆の品質維持方法について検討することとした。実験の結果,試料生豆は入港時に比べ1年後は,有意に総脂質量の低下がみられ,酸価とpHが上昇した。官能評価の結果は,入港時はいずれの試料もスコア80以上でSPの基準値を上回ったが,1年後はRC/VP/CTW保管が高いスコアを維持していたものの,DC/GS/WTC保管の評価はSPの基準値を下回った。官能評価と理化学的分析値間の相関関係について解析した結果,理化学的な分析により得られた数値の有意性は官能評価の点数をよく反映していることが明らかとなった。これらの結果から,生豆品質は1か月程度の輸送ではコンテナや梱包資材の影響は少ないと判断された。しかし,保管する倉庫の温度,湿度の影響を受け,理化学的分析値である総脂質量,酸価および焙煎試料豆抽出液のpHは経時に変化することが明らかとなった。この中でRC/VP/CTW保管は,最も成分の変化が少なく,1年間程度はSPとして使用可能な官能評価のスコアを維持した。一方,DC/GS/NTW保管の場合は風味の低下が大きく,SPとしての基準スコア80を下回ったことから,半年以内の消費が望ましいと考えられた。
著者
小山 千明
出版者
群馬県蚕業試験場
巻号頁・発行日
no.1, pp.27-30, 1994 (Released:2011-03-05)
著者
青山 智哉 鷹見 達也 下田 和孝
出版者
北海道立水産孵化場
巻号頁・発行日
no.56, pp.115-123, 2002 (Released:2011-03-05)

1.ブラウントラウトの年齢、成長と成熟を明らかにするため、北海道で採集された175尾のブラウントラウトについて鱗や生殖腺などを調べた。 2.プラウントラウトの1+、2+、3+、4+、5+および6+の4から5月における尾叉長の平均は、それぞれ9.1、19.4、26.4、30.6、38.4および59.9cmであった。 3.成長履歴の解析により、2+の一年間の成長が極めて良い群が認められた。それらのうちの2個体は2+の春に降海していた可能性が高いと考えられた。 4.ブラウントラウトの成熟は、雄では1+から、雌では2+から始まった。 5.紋別川においてプラウントラウトの産卵は11月下旬から始まった。 6.以上のことからブラウントラウトは北海道の自然環境に適応し、河川型から降湖型、降海型へと変化していることが推測された。
著者
山田 昌彦 山根 弘康 佐藤 明彦 平川 信之 岩波 宏 吉永 勝一 小澤 俊治 三谷 宣仁 白石 美樹夫 吉岡 美加乃 中島 育子 中野 正明 中畝 良二
出版者
農業技術研究機構果樹研究所
巻号頁・発行日
no.7, pp.21-38, 2008 (Released:2010-07-07)

1. ‘シャインマスカット’は、果樹試験場安芸津支場(現 農研機構果樹研究所ブドウ・カキ研究拠点)において、1988年に安芸津21号に‘白南’を交雑して得た実生から選抜された、肉質が崩壊性で硬く、マスカット香を持つ黄緑色の大粒ブドウである。1999年よりブドウ安芸津23号の系統名を付けてブドウ第9回系統適応性検定試験に供試し、全国30か所の国公立試験研究機関において特性を検討した。2003年9月に農林水産省育成農作物新品種命名登録規程に基づき、‘シャインマスカット’と命名、ぶどう農林21号として登録された。また、2006年3月に種苗法に基づき登録番号第13,891号として品種登録された。2. 樹勢は強い。長梢剪定では花穂の着生は良く、平均1.6花穂/新梢着生した。短梢剪定においても花穂着生率が高かった。満開時と満開10~15日後にジベレリン25ppmに花(果)穂を浸漬処理することにより無核化生産できる。開花前にストレプトマイシン200ppmを散布すると、無核化はさらに安定する。無処理の有核栽培では、満開時に花穂整形すると、長梢・短梢剪定樹とも新梢の強さにかかわらず結実が良く、適度に着粒した。花穂整形労力は‘巨峰’なみ、摘粒労力は‘巨峰’に近い程度と評価された。3. 果実成熟期は‘巨峰’とほぼ同時期である。果粒重は有核栽培では10g程度であるが、満開10~15日後にジベレリン25ppmに果房浸漬処理を行うと、1g程度増大する。また、育成地における無核化栽培では、有核栽培と比べて2.4g増大し、平均12.4gであった。裂果性は非常に低く、系統適応性検定試験では‘巨峰’よりやや裂果しにくかった。‘巨峰’より脱粒しにくく、日持ちも長かった。糖度は‘巨峰’と同程度であり、育成地で18%程度であった。酸含量は‘巨峰’より0.1g/100mLあまり低く、育成地では0.4g/100mL程度であった。果肉特性は崩壊性で、噛み切れやすくて硬く、マスカット香を呈し、食味が優れる。渋みは一般に感じられない。4. 東北以南の‘巨峰’栽培地域における栽培に適する。耐寒性は‘巨峰’なみと評価された。べと病・晩腐病・うどんこ病については、ある程度の抵抗性があり、‘巨峰’を対象とした防除により栽培可能と見込まれる。しかし、黒とう病には強くないため、降雨の多い地域では簡易被覆またはハウス栽培が望ましい。
著者
成澤 直規 川崎 幸正 中島 圭右 阿部 申 鳥居 恭好 竹永 章生
出版者
日本食品保蔵科学会
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.273-278, 2014 (Released:2015-03-30)

う蝕原性Streptococcus mutansおよびStreptococcus sobrinusはスクロースを基質として非水溶性グルカンを産生し,歯面表面上に強固なバイオフィルムを形成する。本研究ではセリンプロテアーゼに属するナットウキナーゼの抗バイオフィルム効果について検討を行った。S. mutansとS. sobrinusのバイオフィルムはナットウキナーゼ1mg/ml濃度において約80%程度阻害された。このとき,非水溶性グルカン量の著しい低下が確認された。以上の結果からナットウキナーゼは非水溶性グルカン合成酵素に影響しているものと推察された。セリンプロテーゼに属するトリプシン,プロテイナーゼK,サブチリシンはナットウキナーゼと同程度のバイオフィルム抑制効果を有した。一方,パパインやブロメラインなどのシステインプロテアーゼのバイオフィルム抑制効果はセリンプロテアーゼと比較して著しく低下した。
著者
浅尾 俊樹 谷口 久美子 冨田 浩平
出版者
園藝學會
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.519-521, 2001 (Released:2011-03-05)

養液栽培された葉菜類について、自家中毒の種間差異について検討した。6科16種の葉菜類を活性炭添加および無添加の条件において培養液非交換で栽培した。葉菜類の収量にあたる地上部の生体重は、パセリ、セルリーミツバ、リーフレタス、サラダナ、葉ゴボウ、シュンギク、チンゲンサイおよびケールで活性炭添加区に比べて無添加区で劣った。活性炭無添加による生育抑制はパセリで最も著しかった。コマツナ、ハクサイ、葉ダイコン、ネギ、シソおよびホウレンソウでは活性炭無添加による生育の抑制はみられなかった。以上より、セリ科、キク科および一部のアブラナ科に自家中毒を示す葉菜類がみられた。
著者
大河原 睦
出版者
埼玉県農林総合研究センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.120-124, 2008 (Released:2011-01-27)