著者
新関良三 著
出版者
東京堂
巻号頁・発行日
vol.第3巻 (ギリシャ悲劇作家作品研究 [第2]), 1956
著者
湯面 百希奈 土居 陽菜 髙山 祐美 能瀬 陽子 永井 成美
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.246-255, 2022-08-01 (Released:2022-09-17)
参考文献数
21

【目的】モンゴル国では,幼児のう蝕罹患率が9割以上と高い。そこで,同国幼児のう蝕予防用食育教材を開発し,現地幼稚園での実践と関係者による評価から,教材の利用可能性を検討することを目的とした。【方法】現地におけるアセスメントの結果より,優先課題を「う蝕予防のためのおやつの選び方と食べ方の知識が十分でないこと」に決定し,学習目標を「おやつの選び方・食べ方の知識習得」として,幼児向け演劇教材と保護者・教師向けハンドブック(モンゴル語)を開発した。公立A幼稚園5歳児クラス(52名)で単回の食育を行い,同日に園児の保護者と教師(13名)にハンドブックを配布した。教材の利用可能性(ニーズや幼児の理解度に合っているか,等)を検討するために,演劇教材では食育参観者7名(幼稚園教師,歯科医師等)に,ハンドブックでは幼稚園教師13名に質問紙調査を行った。また,録画映像の観察から食育実施時の園児の反応と参加度(学習への積極的態度)を評価した。【結果】演劇教材に対し,参観者の8割以上が教材名,内容共にニーズや幼児の理解度に合っていると評価し,今後も活用したいと回答した。ハンドブックに対しては,「保護者の役に立つ」「保護者へ配布したい」が共に84.6%と高かった。食育のまとめのクイズにほぼ全員の園児が回答し,参加度は良好と評価された。【結論】結果より,開発した教材は,現地関係者から一定の評価が得られたため,今後同国で利用できることが示唆された。
出版者
国民文庫刊行会
巻号頁・発行日
vol.経子史部 第9巻, 1932
著者
柴田 識人
出版者
国立医薬品食品衛生研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

重篤な疾患を引き起こすウィルスは数多く存在するが、抗ウィルス治療薬の充足率は決して高くない。私はこれまでに酸化コレステロールである25ヒドロキシコレステロール(25OHC)が宿主細胞の生存に影響を与えずに、ウィルスの複製を抑制することを見出している。本研究では、宿主細胞における25OHCの受容機構、そしてそれに伴うストレス関連遺伝子の発現誘導機構を解明した。本結果は25OHCの持つ抗ウィルス作用の分子機構を明らかにすると共に、25OHCを基盤とした新たなウィルス治療薬開発の可能性を提示するものである。
著者
平松 隆円 牛田 好美
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.843-852, 2007-12-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
21
被引用文献数
1

本研究は, 「化粧規範」に関する研究である.化粧を施す生活場面を規定する化粧意識について検討すると同時に, 化粧に関する一連の研究で明らかにされている個人差要因についても検討することを目的としている.その結果, 対人接触や公的性や私的性の高さを主として, 化粧を施す生活場面が構造化されることが明らかとなった.また, 男性では必需品・身だしなみや公的自意識が, 女性では魅力向上・気分高揚, 必需品・身だしなみ, 効果不安, 私的自意識, 内的他者意識が化粧を施す生活場面を規定していることが明らかとなった.
著者
村井 源
雑誌
じんもんこん2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.157-164, 2020-12-05

複雑な物語構造をもった物語ジャンルに対して,基本的な物語のパターンの重ね合わせとして物語構造をデータ化する手法を提案した.また提案手法を用いてブラック・ジャック98話の構造を43種類のパターンで記述し,パターンの共起から7つの因子を抽出した.さらにこれらの抽出結果に読者の人気投票を合わせて用いることで,読者の評価に強く影響する物語の要素を計量的に特定した.
著者
山崎 明子
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.373-382, 2007-03-31 (Released:2017-06-12)

近代日本における女子に対する美術教育は,男子の美術教育とは異なる枠組みを持ち,女子美術教育のあり方を特徴づけるのは,「手芸」という概念で表される女性の手仕事に関わる領域を包含する点にある。近代手芸論と美術家たちによるデイスクールから明らかになるように,「手芸」と「美術」は女子教育下において親和性を持ち,両者は「女子の美術」という特化した枠組みの中に位置づけられるものである。美術/工芸に対する女子の美術/手芸の関係は,美術領域からの「手芸」の除外だけではなく,女子の総合的な創造活動の育成システムそのものを美術教育の枠組みから除外した可能性を持つ。「手芸」概念を照射することにより,美術教育に内在するジェンダー・システムが明確になるとともに,本論は現代のファイバー・アートの受容に関する問題提起も行なっている。
著者
平松 隆円 牛田 聡子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.847-854, 2004-11-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
14

大学生の化粧意識を規定する個人差要因を解明するため, 大学生378名を対象に質問紙調査を行った.その結果, 男性では, 外的他者意識が『魅力向上・気分高揚』を規定し, 女性では, 公的自意識が『魅力向上・気分高揚』を規定し, 外的他者意識が『魅力向上・気分高揚』『必需品・身だしなみ』を規定することが判明した.
著者
豊泉 俊大
出版者
日本生態心理学会
雑誌
生態心理学研究 (ISSN:13490443)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.26-29, 2018-09-08 (Released:2020-12-01)
参考文献数
12

画像的再現をめぐるギブソンとグッドマンの論争について考えたい.論争をあつかったこれまでの論考は,ギブソンの主張をグッドマンの理論の枠組みにおいて再構成するか,論争のきっかけとなった遠近法の慣習性という特殊の話題にのみ言及するかのどちらかであった.この小論では,ギブソンとグッドマンの主張の相違を明確にし,論争が両者の立論の根本に係わっていること,論争の核心が古来の実在論,唯名論の対立へと通ずることを指摘したい.

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出版者
巻号頁・発行日
vol.[2],
著者
佐々木 三和
出版者
日本赤十字秋田看護大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2020-04-01

パーソナリティ障害は精神障害の主要なひとつの様式であり、自傷行為や自殺企図、暴力やひきこもり、嗜癖行動など多彩な問題行動と深く関連がある。入院医療から地域生活中心へと精神障害者の地域移行支援が進むなか、特にかかわりが難しいとされる境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder:以下、BPD)者への訪問看護に関する困難な状況が予測される。そこで、地域でBPD者を支えるための訪問看護師への支援プログラムを開発することを試みることとした。
著者
長江 明宏 住元 巧 関谷 達人 日和田 邦男 国府 達郎
出版者
社団法人 日本腎臓学会
雑誌
日本腎臓学会誌 (ISSN:03852385)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.379-383, 1989-04-25 (Released:2011-03-01)
参考文献数
14

This study analyzed by high performance gel permeation chromatography (HPGC) molecular forms of atrial natriuretic peptide (ANP) in plasma from anesthetized dogs stimulated by balloon inflation at the main pulmonary artery (Group A, n=4), right atrial pacing (Group B, n=4) and low-molecular dextran injection to right atrium (Group C, n=4), Mean pulmonary arterial (PA) pressure, mean right atrial (RA) pressure, mean arterial pressure, heart rate and ECG were monitored by polygraph system Mean PA pressure in Group A, heart rate in Group B and mean RA pressure in Group C increased significantly by the stimulation (p<0.01, p<0.001 and p<0.05 respectively). Other parameters were not changed significantly in the three groups. There were significant increases in ANP concentration after the three stimulations (Group A : 52.4±5.4 (SD) pg/ml→86.4±12.2 (SD) pg/ml, Group B e 43.8±6.7 (SD) pg/ml→72.0±14.1(SD) pg/ml, Group C : 42.7±8.8 (SD) pg/ml→69.3±10.0 (SD) pg/ml; each p<0.01). Gel filtration profiles showed that the increased form of plasma ANP in the three nrouos was α-ANP. These results suggest that α-ANP may be a main molecular form in plasma from dogs stimulated by the stretch of pulmonary arterial wall and right atrial wall, and atrial pacing.
著者
早田 輝洋
出版者
The Linguistic Society of Japan
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.1966, no.49, pp.55-69, 1966-03-31 (Released:2013-05-23)
参考文献数
6

This paper attempts to describe the phonological component of a generative grammar of Japanese. The phonological component is an input-output device, the input into which is a sequence of morphemes generated by the syntactic component and the output a sequence of phones with the pitch contour.Three different kinds of accent marks are employed in order to prescribe the accent pattern of a concatenated word group.Rules (R 1)-(R 13) rewrite grammatical formatives as a sequence of phonological symbols.Rules (R 14)-(R 35) convert phonological symbols and boundary elements into phonemes.Rules (R 36)-(R 44) determine the word accent.Rules (R 45)-(R 46) deal with the devocalization of vowels.Rules (R 47)-(R 54) give the pitch contour.Some rules in the syntactic component are also discussed.