著者
重光葵著
出版者
日本図書センター
巻号頁・発行日
1997

1 0 0 0 昭和の動乱

著者
重光葵著
出版者
中央公論新社
巻号頁・発行日
2001
著者
大友 翔一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.733-741, 2022-03-15

近年,人工衛星やビッグデータ,リモートセンシング技術の発達が目覚ましく,これら技術の経済分野への応用も急速に拡大している.特に,人工衛星が撮像した夜間光の強度と,国内総生産,雇用,人口,教育などの様々な経済・社会指標と相関関係にあることが明らかになってきた.そこで本稿では,まず初めに夜間光画像にラスタ処理を行い,センシングの際の夜間光画像の特徴に関して述べる.次に,観光地としての新潟県魚沼郡湯沢町スキー場および周辺エリアを事例に,経済・社会データを確認する.そして,夜間光と湯沢町における観光客数や各種統計データとの関連性について時間・地理空間の両面から論述する.また既存のマクロ経済指標だけでは,同一市区町村内の地域経済に関して読み取ることは難しいが,夜間光を使用することで,これらをより詳細に検討できる可能に関して言及する.
著者
吉野 由美子 小田 浩一
出版者
日本ロービジョン学会
雑誌
日本ロービジョン学会学術総会プログラム・抄録集
巻号頁・発行日
vol.9, pp.43, 2008

目的 本発表では事例Aがダイビングというレクリエーション活動の中で、見ることに目覚め、見る能力をもっと高めたいという欲求を持ち、実際に見えなかった海中の小生物が見えるようになっていく過程を追い、ダイビングという活動が視覚リハに役立ちその可能性を広げる存在であることを明らかにする。 方法 事例Aは年齢60歳、先天性白内障手術による両無水晶体眼、矯正視力0.2、片方に杖を持つことで歩行可能な下肢障害がある。下肢障害の原因は不明である。本稿ではAの日記、26年間700回のダイビングログ、撮影した写真などの記録を分析検討する事例研究法を使用する。 結果 事例Aは、下肢障害があり転ぶことに恐怖心を持っていた。偶然に出会ったスクーバーダイビングの無重力で転ぶ心配のない世界に魅せられていった。水中での安全確保のためのゲージのチェックや、言葉でのコミュニケーションが取れない水中でのサインの確認などのため見ることへの動機付けが強まり、見え方を改善するため情報を集め活用することによって見る能力を高めようとした。また、「見えないから興味がない」と思っていた小生物が、アフターダイビングのおり、プロジェクターで拡大され美しい姿を見ることにより「みたい」という欲求が高まった。このように見ることへの有用な刺激を受け、見ることへの欲求がさらに強まり、その結果Aは光学機器や電子エードを積極的に活用し、視覚リハに励むようになり、現在Aは、小生物の世界を見ることができるようになって来ている。 結論 ロービジョン者が見ることの楽しさを知り、見ることに意欲を持って取り組むことが視覚リハを積極的に利用し、その結果視覚活用能力を向上させることにつながって行くのである。見ることへの動機付けと見ることの楽しさを味わう舞台として、スクーバーダイビングは多くの有用な条件を持っている。また「見える」世界が広がることは、ロービジョン者のQOLの向上に多大の貢献をする。
著者
山本 直彦 布野 修司 平尾 和洋 川畑 良彦
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.592, pp.171-178, 2005

This paper analyses the influence of Balinese Hindu principle on the urban formation of Gianyar, one of the traditional towns founded in 18th century in Bali Island. Even though Balinese towns and villages have common house compounds as a fundamental unit, the structure of the settlements make several significant differences between towns and villages. In contrast with the linear composition of villages, urban structure of Gianyar rather has its focus in the center of the town. The analysis on caste distribution also illustrates the importance of the center. The emergence of urban blocks in Gianyar brought about several plot division patterns as opposed to the simple back-to-back plot division in the villages. However the analysis has revealed that the variety of plot division patterns in Gianyar is regulated by the sole principle i.e. the avoidance of building the gate for each house compound toward the north direction. The well-known Balinese cosmological concept of Nawasanga not only influences the planning of the house compound but also the urban formation.
著者
大山 彩子
出版者
お茶の水女子大学生活社会科学研究会
雑誌
生活社会科学研究 (ISSN:13410385)
巻号頁・発行日
no.22, pp.79-88, 2015-11

ヨーロッパにおいて「多文化主義は失敗であった」という声が高まっている\が,多文化主義に関する議論は現在も続いており,現代社会において文化的多\様性をどう受け入れていくかを検討することはますます重要になってきてい\る.本論の目的は,欧米で出現し発展してきた多文化主義のコンセプトを概観\し,多文化主義的政策の動向を探ることである.多文化主義は文化的多様性へ\の社会的・政治的姿勢を示すものであり,使われている文脈ごとに理解するこ\とが重要なコンセプトである.それゆえ本論は,イギリスにおける多文化主義\と多文化主義的政策の動向について注目した.\ イギリスの多文化主義は,戦後の旧植民地からの大量の移民流入により急速\に広まった人種差別を減らす解決策として導入された.しかし,イギリス国内\で異なる民族間の衝突が引き金となって起こった2001 年の暴動と,欧米での\相次ぐテロ攻撃を契機に,非難の対象へと変化した.「多文化主義は失敗であっ\た」という批判言説が形成されたが,「イギリスの多文化主義」が明確に定義\されてきていないこと,多文化主義的政策が社会問題をつくりだしたという証\拠がないことなどから,この批判言説に異を唱える学者もいる.\ イギリスの多文化主義議論の中心となるマイノリティグループは,戦後の旧\植民地からの移民と彼らのイギリス生まれの子孫で形成された「エスニック\マイノリティ」である.多文化主義への懸念が高まっているが,イギリス政府\は「人種関係アプローチ」を基盤とした多文化主義的な政策から撤退すること\なく,そうした政策に加える形で,民族間で分断されてしまっているコミュニ\ティ間のつながりや新規移民を主流社会に統合させることを重視する「市民統\合」アプローチをすすめている.\ 人種問題と密接に関係しているイギリスの多文化主義や,その他の国々にお\ける多文化主義から学びつつ,「日本の多文化主義」を考えていくことが重要\である.また,イギリスを含むヨーロッパの多文化主義にとって最も難しい課\題の一つはイスラム教徒への対応だと言われている.異なった文化や価値観を\持つ人々と一緒に暮らしていくよりよい方法を考えていくために,さらなる研\究が求められている.
著者
青山 幹雄 村瀬 珠美 鈴木 香予 中道 上
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.3018-3029, 2009-12-15

形式概念分析に基づき,複数ステークホルダが提起するゴールを階層的に構造化するためのゴールラティスモデルと,それを用いたゴール整合方法を提案する.ステークホルダのゴール,サブゴールに対し属性に基づき半順序構造をゴールラティスとして生成し,ゴールを階層的に構造化する.提案方法に基づき,あるステークホルダ群の共通ゴールやあるゴール群を満たすサブゴール群の抽出などを視覚的に分析する方法を提案する.抽出したゴール群の妥当性評価尺度としてゴール拡散率とゴール縮約率を定義した.提案方法を大型スーパーマーケットのセルフレジシステムへ適用し,提案方法の妥当性と効果を示す.This article proposes a method of structuring and reconciling goals among multiple stakeholders based on the FCA (Formal Concept Analysis), and demonstrates the effectiveness of the proposed method by applying the method to the requirements acquisition of self-checkout systems in supermarkets. We propose the goal lattice model which is a semantic extension of FCA, a formalism based on the lattice theory, to model goals. With the goal lattice, the method enables to identify the relations among goals, sub-goals and stakeholders, and structure the goals independently required by multiple stakeholders, and reduce the complexity of the goals and their dependencies by reconciliation.
出版者
日経BP
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.1057, pp.32-35, 2021-12-09

2021年5月、知的財産高等裁判所(知財高裁)が注目の判決を下した。ファーストリテイリング(以下ファストリ)が運営する「ユニクロ」や「GU」に設置されているセルフレジについて、大阪市のスタートアップ、アスタリスクが持つ特許の有効性が争われていた件…
著者
ロザキ ズフッド コマリア スマニ シ・デウィ ウィデイヤットミ 吉山 浩平 伊藤 健吾 千家 正照
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.59-66, 2017
被引用文献数
1

人間生活に与える気候変動の影響は避けがたく,とくに農業への影響は顕著である。ほとんどの国民が農業に従事しているインドネシアでは,多くの農家が気候変動の影響を感じ始めている。そこで,現在と過去における害虫による被害,水の充足,収穫被害の頻度に関する認識について,農家にインタビュー調査を実施し,集計したデータを統計分析した。その結果,雨季の初めの降雨がしばしば不安定であるため,農家は第1作目の作付け時期を遅らせており,そのため,第2作目の途中から乾季となり収穫が不安定になっていることが示された。本研究はこうした結果を踏まえて,農家が水不足の懸念なく雨季の初めから第一作目を開始できるよう圃場内に小規模貯水池を建造することを提案し,このような小規模貯水池は,収穫不良の原因となる雑草や害虫が発生しないよう水田内を湛水状態に維持するための用水を供給することもできる点を指摘した。