著者
海崎 洋一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1060, pp.38-40, 2000-10-02

問 米国で欠陥タイヤ問題が出て以来、海崎さんは一貫して「今年5月まで何も知らなかった」と主張されています。ブリヂストン・ファイアストン(BFS)が米メディアに糾弾される原因の1つとして、事実を知っていて隠したのではないかとの疑念があります。本当に5月以前には耳に届いていなかったのでしょうか。 答 何をやっていたんだと思われるでしょうが、知らなかった。

1 0 0 0 OA うつ病の症状

著者
井原 裕
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.378-385, 2005-09-30 (Released:2014-11-12)
参考文献数
5

うつ病には, わかりやすい症状とわかりにくい症状とがある. ほとんどの症状は, わかりやすい. 気が滅入る, 悲しい, あとに引きずる, 決断ができない, 興昧が湧かないなどである. このような症状を呈すると, 「申し訳ない」「生きていても仕方ない」といった厭世的な思いに陥りがちである. また, 眠れない, 食べられない, 夜「その気」になれない, 「月のもの」が不規則になるなどの症状も出やすい. 一方で, わかりにくい症状もある. 頭痛・耳鳴り・めまい・下痢と便秘の繰り返しなどである. うつ病のなかには, これらのような身体の症状だけを呈する場合もあり, 内科疾患と紛らわしい. 感情面での問題が身体症状によってマスクされているタイプの場合, 不快な出来事に対する情緒的な反応を抑制しすぎるため, 鬱積した感情のはけ口がなく, 身体的な症状として出てしまう場合が多い. うつ病の回復は, 焦燥, 憂うつ, 意欲の順に回復していく. 職場不適応によるうつ病の場合, 発病のきっかけとして仕事と本人の個性とのミスマッチがある場合が多い. したがって, 復職前に労務上の配慮が与えられることが望ましい. 自殺は, うつ病の症状としてもっとも警戒すべきものである. 自殺念慮には周期性があり, あとから考えて「なんて馬鹿なことを」と思えるときがかならず来る. そのときまで, 何とか全力で自殺をくい止めることである. うつ病は, 自殺さえなければ, 「死に至る病」ではない. 憂うつ自体は病的なものではなく, 正常な情緒的反応であり, うつ病も, その人の人生にとって重要な意義をもつ場合もある.
著者
THURUTA Kinya
出版者
International Research Center for Japanese Studies
雑誌
Nichibunken Japan review : bulletin of the International Research Center for Japanese Studies (ISSN:09150986)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.75-94, 1999-01-01

Akutagawa Ryǔnosuke did not write a single love story.In fact Women do not paaer in his narratives nealy as often as men do.When they do appear,many are portrayed as selfish, aggressive, deceitful, dominating and ultimately destructive, while male figures are often described as vistims of female dominance and venom.This is one aspect which characterizes Akutagawa's writings.
著者
大島 綾 角田 典隆 鈴木 慎太郎 長縄 吉幸
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.530-533, 2002-10-20 (Released:2011-04-22)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

Squamous cell carcinoma arising in a dentigerous cyst is extremely rare. Diagnosis requires microscopic evidence of the transition from benign cystic epithelium to squamous cell carcinoma.We report a histopathologically documented case of squamous cell carcinoma showing malignant transformation within the wall of a dentigerous cyst. A 43-year-old woman was referred to our department for diffuse swelling of the left cheek associated with a small fistula of the buccal mucosa. Radiographic examination showed a round translucent image containing an impacted tooth in the left side of the maxilla. Squamous cell carcinoma was confirmed by excisional biopsy, and partial maxillectomy was performed. Histopathological examination of the resected specimens showed transition of the normal cystic epithelium to squamous cell carcinoma. The patient has been followed up for 4 years 5 months, with no evidence of recurrence.
著者
清野 義人 中谷 明光 西川 恒夫 吉田 長作 末松 章雄 東村 一東 伴 義之
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.304-311, 2008 (Released:2008-08-06)
参考文献数
8
被引用文献数
5 5

ラベンダーオイルの品種特性の評価手法を開発するために,ラベンダーおよびラバンジンオイル中の香気成分の解析を行った.材料は茨城県つくば市で栽培した Lavandula angustifolia 9 品種,lavandin(L. angustifolia × L. latifolia)6 品種,北海道北広島市および長崎県雲仙市で栽培した lavandin 3 品種を用いた.開花直前のがくのエーテル抽出物を質量分析検出器付ガスクロマトグラフィー(GC-MS)で分析した.得られた香気成分定量結果から,ラベンダーオイルの特徴的な香気成分であるリナロールとその誘導体である酢酸リナリル,ラバンデュロールとその誘導体である酢酸ラバンデュリルおよびボルネオールと,ラバンディンオイルの特徴的な香気成分である誘導体のカンファーの含有比を算出した.同じ栽培地では採取日により含有比に経時変化が認められたが,品種間の含有比における相対的位置関係には変動がなかった.栽培地や栽培年を変えた場合,同じ品種の含有比に差がみられるが,品種間の含有比における相対的位置関係に変動はなかった.このことから,がくの発育ステージを揃えて同栽培地で同日採取することにより,含有比によるラベンダー品種特性の評価が可能であると考えられた.
著者
トゥルビン アレクサンドル 竹村 豊
出版者
公立大学法人 国際教養大学 アジア地域研究連携機構
雑誌
国際教養大学 アジア地域研究連携機構研究紀要 (ISSN:21895554)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.19-58, 2017

地理的近接性と共通経済利益と露日関係正常化への政治努力とは両国間の経済交流にポジティヴなダイナミズムを生み出すはずであり、日本海をまたぐ露日港湾間の船舶輸送量の増加にもつながるはずである。しかしながら、近年の成果は控えめなものにとどまり、急成長どころか、旧来の協力関係の維持すら難しいのが現状である。メディアや専門家の分析において、そのことは、主に、日本を含む諸外国の対露経済制裁とルーブルの下落に伴うロシア企業の購買力の低下によって説明されている。しかし、それだけが理由だろうか。東アジアでの露日間の貿易量に影響を与えている他の要因は何であろうか。本稿は、露日間の貿易と協力について海上交通の面で検討し、日本海をまたぐ両国港湾間の協力が現在抱えている問題と将来の展望を明らかにしようとするものである。
著者
河野 央 源田 悦夫 牧之内 顕文 飛松 省三
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.115, 2006

本研究は、九州大学の医学・システム情報科学・芸術工学の異なる3分野の研究者の連携により、脳神経疾患患者特有の運動障害を持つデジタルヒューマンを作成し、医学に関心をもつ一般ユーザーや専門家に対してコンピュータグラフィックスを活用した表現を通してデジタルコンテンツとして分かりやすい形で視覚情報を提供するために、研究および制作を展開するプロジェクトの1つである。本研究の目的は、脳神経疾患患者であるパーキンソン病患者と健常者を歩行アニメーション化することで、患者特有の歩行時の症状や健常者との違いを、医学に従事する者や関心を持つ一般ユーザーにわかりやすい形で視覚化することである。 このプロジェクトでは、モーションキャプチャシステム・筋電図記録装置・足圧分布測定装置を中心に構成し、加えて3次元デジタイザによる形状や写真、動画記録など被験者の計測データを記録する。上記の実験から得たデータを基に、医学の専門家の分析を取り入れ、システム情報科学との連携によって、運動障害を持つ患者の歩行アニメーションおよび筋放電量の変化をコンピュータグラフィックスで視覚化した。
著者
高川 健一 宮崎 孝正 五福 明夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.372, 2008

原子炉施設情報公開ライブラリーに公開された情報を、原子力安全システム研究所が考案した原因分類により、複数の「一般大衆」と「専門家」の分析者による分類結果のばらつきを評価したところ、両者ともばらつきが見られたが、そのばらつきの傾向に類似性の有るものと無いものに区分できた。
著者
片山 訓博 甲藤 由美香 甲藤 史拡 大倉 三洋
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0675, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに】筋肥大を目的としたレジスタンストレーニング(以下,RT)の効果は,負荷量,頻度,期間に影響を受ける。RT効果をより短期間で得るために加圧トレーニングが用いられ,局所的な酸素不足を生じさせての筋負荷を増加が実施させている。本研究では,常圧低酸素環境を用い局所的な酸素不足ではなく,全身の酸素不足を生じさせた場合のRT効果を検討したので報告する。【方法】対象は,疾患健常で肘・肩関節に疾患を有さない男性12名,平均年齢20.3±0.5歳,平均身長171.4±6.5cm,平均体重66.5±6.8kgであった。RTの対象筋は上腕二頭筋とした。RT前に徒手筋力測定機器(アニマ社製 μ-TAS F-1)を用いて対象筋の最大筋力値(kgf)と肘関節屈曲位上腕最大周径をメジャーを用いて測定した。常圧低酸素環境は,酸素濃度14.5%(標高3,000m相当)に設定した。RTは,負荷量70%1RM,上肢自然下垂位から肘関節最大屈曲までの運動を10回,3日/週,3週間継続させた。尚,RTの前には低酸素環境順化を行った。各測定項目をトレーニング開始から1週間ごとに1週間後・2週間後・3週間後に再測定し,統計学的手法は,一元配置の分散分析法を用い有意基準は5%未満とし比較検討した。【結果】上腕二頭筋最大筋力の平均値は,開始時・1週間後・2週間後・3週間後の順にそれぞれ23.3±4.0kgf・27.8±6.1kgf・28.9±6.4kgf・30.0±6.2kgfであり,開始時に比べ3週間後は有意に高値を示した(P<0.05)。肘関節屈曲位上腕最大周径の平均値も同様にそれぞれ30.5±2.2cm・31.4±2cm・32.3±2.1cm・32.9±2.3cmであり,統計学的有意差は認めなかったが,開始時に比べRT後は大きくなっていた。【結論】常圧低酸素環境下で酸素濃度14.5%のRT結果は,3週間後の上腕二頭筋筋力において開始時より有意に筋力増強効果を認め,増加率は29%であった。Nishimuraらの常圧低酸素環境下で酸素濃度16.0%,70%1RM,2回/週のRT結果は,6週間後には上腕二頭筋筋力の61.6%の増加率を認め,通常酸素濃度下の38.9%に比べより有意であったことを報告している。本研究結果は,この先行研究の通常酸素下の結果と比べると3週間後ですでに6週間後の筋力増強率の74.6%を占めていた。これは,常圧低酸素環境では,筋内の低酸素ストレスは高く,活性酸素種の活性が上がり,一酸化窒素が有意に上昇した結果,一酸化窒素が筋の幹細胞である筋サテライト細胞の増殖・分化を促進したからと考える。また,本研究結果を先行研究の低酸素環境下の結果と比べると,3週間後ですでに6週間後の筋力増強率の48.7%を占めていた。Nishimuraらは3週目からより筋力増強を認めたとの報告する。酸素濃度の低い本条件は,すでに3週間で約半分の効果があり,酸素濃度がより低ければRT効果が高いことを示唆した。
著者
篠原 恒樹
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.142-146, 1978-03-30 (Released:2009-11-24)
参考文献数
10
著者
和多田 淳三 有澤 正樹 松村 幸輝 縄田 文子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.508-513, 1992

本論文では, ニューラルネットワーク (neural network) をもちいたアパレルに関する消費者行動のクラスタリング分析を提案している.本論文の目的は, 消費者の属性や判断をもとにアパレル商品に関する消費者行動の専門家の分析をモデル化することである.<BR>本論文では, ファッションの専門家によって提示された消費者のファッションスタイルクラスターの結果をニューラルネットワークに学習させ, それによって消費者の属性や判断による消費者の複雑で困難な分類を行う専門家の潜在的な能力を実現している.実例を用いて本モデルが消費者のクラスタ分析をファッションの専門家が行うのと同等の能力を実現していることを示している.
著者
津田正夫
出版者
日本新聞協會
巻号頁・発行日
vol.昭和23-24年, 1948