著者
Idham Riyando MOE Shuichi KURE Nurul Fajar JANURIYADI Mohammad FARID Keiko UDO So KAZAMA Shunichi KOSHIMURA
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.I_283-I_289, 2016 (Released:2017-02-20)
参考文献数
13
被引用文献数
4 8

Floods are considered to be one of the major natural disasters in Indonesia. Jakarta in Indonesia has experienced many floods in the past, such as those in 1996, 2002, 2007 and 2013. In this paper, land subsidence problems contributing to flooding in Jakarta were described and historical and future land subsidence situations in Jakarta were reconstructed and projected using a simple linear extrapolation method. Also, those land subsidence impacts were analyzed by using a flood inundation model. As a result of analysis, it was found that the land subsidence in Jakarta contributed by 17.6% to increase of the total flood inundation volume from 1983 to 2013. Also, it was estimated that the land subsidence situations for the future period of 2050 would increase the flood inundation volume by 10.3% compared to those of 2013. However, impacts from land use/cover changes on the flood inundation were found to be much greater than those from land subsidence in Jakarta. It should be noted that the land subsidence affects flooding from the coast when high waves and surges occur but those effects were not considered in this paper.
著者
蔡 佩宜
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集 第19回廃棄物学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.22, 2008 (Released:2008-11-25)

レジ袋有料化の動きは日本全国で高まりつつある。しかしながら、有料化された場合の削減効果や、効果的な削減のための有料化の方法については、これまで十分に明らかにされていない。そこで本研究では、まず台湾における2003年に実施されたレジ袋使用制限政策の実態や効果、政策の実施に伴う住民の環境意識の変化を明らかにした。次に、日本における調査から、消費者が実際買物袋を持参する行動の要因を検討した。調査の結果により、台湾におけるレジ袋の削減の施策は、レジ袋及びプラスチック廃棄物の減量という点で、また、使い捨ての生活習慣の改善や環境教育の普及という点でも成果を挙げている。一方、政策の実施により、規制対象事業者の範囲の問題、プラスチック産業の廃業や失業者の問題など、多く課題を産みつつある。日本における調査の結果により、消費者が買物袋を持参する重要な要因として事前計画的に買物する習慣が挙げられる。
著者
鈴木 奏到
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.75-78, 2006 (Released:2010-06-02)
被引用文献数
1

都市・地域政策の転換期を迎え,改めて地域を科学する地理学を学んだ人材の活躍の場面も広がっていくと思われる.そのためには,問題・課題を構造化するデザイン能力,地域空間上で定量化する解析・プレゼンテーション技術,そして,理解・合意形成のためのコミュニケーション技術をいかに高めていけるか.都市・地域政策にかかわるシンクタンクのプランナーの立場から,地理学の人材を育成していくための体制・環境づくりについて提言する.
出版者
内閣印刷局
巻号頁・発行日
vol.昭和2年改正, 1927
著者
加納 弘 竹居 春実 大森 健太郎 村上 昌弘 下岡 釿雄 福島 英明 沖 俊一
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.33, no.Supplement2, pp.128-153, 1985-06-25 (Released:2011-08-04)
参考文献数
10

Sultamicillin tosilate (SBTPC) の経口投与時の吸収, 分布及び排泄をラット及びイヌを用いて検討し, 下記の結果を得た。1. SBTPCは経口投与後主として十二指腸より吸収され等モルのampicillin (ABPC) 及びsulbactam (SBT) を血中に遊離し, 末梢血中にはSBTPCの未変化体は存在しなかった。2. SBTPC100mg/kgを経口投与したラットの血中ABPC及びSBT濃度は共に投与後1時間にピーク (ABPC: 7.3μg/ml, SBT: 6.3μg/ml) を示し, 以後漸減した。血中濃度半減期はそれぞれ約60分, 約50分であった。またABPC・SBT併用投与時よりはるかに高い血中濃度を示したことからprodmgとしてのSBTPCの効果が認められた。ラットにおける血中ABPC及びSBT濃度はほぼSBTPCの投与量に依存していた。イヌにSBTPCを経口投与した時のABPC, SBT濃度推移もラットとほぼ同様であった。3. SBTPCをラットに経口投与した場合, ABPC及びSBTは共に各種臓器・組織に広く分布し, 特に肝臓及び腎臓には血中より高い分布が認めら礼血中濃度の減衰につれて臓器・組織内濃度も同様に減衰した。また両薬物の各種臓器・組織への分布傾向は近似した。このときのABPCの血中及びへの分布傾向は近似した。このときのABPCの血中及び組織内濃度の推移はBAPC投与の場合とほぼ同じであった。また, ラットgranuloma pouch内滲出液中へのABPC及びSBTの移行は良好で特続性が認められた。4. SBTPCをラットに経口投与した時の投与後96時間までの尿中排泄率はおよそABPC20%, SBT30%, 糞中排泄率はそれぞれ5%, 20%であり, またわずかであるが胆汁中へも排泄された。イヌでもほぼ同様の排泄パターンを示した。なお尿中及び糞中にはABPCSBT以外の抗菌活性を持った代謝物は認められなかった。5. ABPC, SBT当モル共存下のヒト及び各種動物血清蛋白に対する結合率はそれぞれ単独での結合率とほぼ同じで, ラット血清蛋白に対するSBTの約55%以外はいずれの動物血清に対してもABPCSBTともに約30%であった。6. SBTPCをラットに連続投与してもABPC及びSBTの血中濃度の上昇, 尿中排泄の増加及び組織への蓄積は認められなかった。7. SBTPCの経口投与を受けた四塩化炭素惹起肝障害ラットでは健常ラットに比べ血中ABPC, SBT濃度はわずかに低く, 尿中排泄率はやや増加した。一方, 塩化第二水銀惹起腎障害ラット及び馬杉型糸球体腎炎ラットでは健常ラットに比べABPCSBTの尿中への排泄の抑制がみら礼血中ABPC, SBT濃度が高くなる傾向を示した。8. ラットにSBTPCを経口投与するとき, SBTPCの塩として用いられたp-toluenesulfonic acid (PTS) は血中のピークがABPCSBTよりやや遅れるが吸収は良好でほとんどの臓器・組織に分布したのち, 投与量のほぼ全量が主として尿中に排泄された。また連続投与による蓄積もみられなかつた。
著者
中尾 七重
出版者
文化学園大学
雑誌
文化学園大学・文化学園大学短期大学部紀要 = Journal of Bunka Gakuen University and Bunka Gakuen Junior College (ISSN:24325848)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.29-38, 2018-01

九州には、広間型間取のテノマ・ナカエ接合分棟型民家と、縦割型間取の平行二棟造系分棟型民家が分布している。そのうち、平行二棟造系民家は、佐賀県南部・福岡県南部・熊本県北部に分布する。この分布域は、肥前守護小弐氏の支配領域および肥後守護菊池氏の支配領域と重なり合うが、守護家活動期と民家建設時期に同時性はない。平行二棟造系民家は、室町幕府の後継者たる江戸幕府の九州支配正統性を示すため、旧守護家支配地にのみ、この民家形式を許可した在地政策が成立起源と推測される。
著者
Yusuke Matsui Yusuke Uchida Hervé Jégou Shin'ichi Satoh
出版者
The Institute of Image Information and Television Engineers
雑誌
ITE Transactions on Media Technology and Applications (ISSN:21867364)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.2-10, 2018 (Released:2018-01-01)
参考文献数
53
被引用文献数
1 21

Product Quantization (PQ) search and its derivatives are popular and successful methods for large-scale approximated nearest neighbor search. In this paper, we review the fundamental algorithm of this class of algorithms and provide executable sample codes. We then provide a comprehensive survey of the recent PQ-based methods.
著者
横山 俊一郎
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
関西大学東西学術研究所紀要 (ISSN:02878151)
巻号頁・発行日
no.48, pp.213-228, 2015-04

This paper examines the mutual relationship between the academic connections and the political practice of Adachi Seifu, a graduate of Hakuen-juku in Osaka and Shoheikoin Edo, as an example of the depth of Confucian learning that samurai engaged in practical affairs had acquired by the late Tokugawa period. Examples of Adachi's scholarly contacts are two men he befriended during the course of his education toward the end of the Tokugawa period: the Confucian scholar Mori Kiemon and the village headman Okubo Shichirozaemon. Adachi's political practice was embodied in a land reclamation project he conducted in the Shoboku district of Okayama prefecture after the Meiji Restoration of 1868. This examination reveals that Seifu saw the rise of an educated populace as desirable, and practical education in the classroom as crucial to achieving this end. The paper concludes with an examination of the scholarly connections and political ideas of Yamada Kodo, a graduate of the Kaitokudo in Osaka, and demonstrates that Adachi Seifu wasengaged in a practical implementation of Kodo's political vision.
著者
山崎 晃嗣 竹村 豊 有馬 智之 益海 大樹 長井 恵 井上 徳浩 杉本 圭相
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.359-365, 2020-08-05 (Released:2020-08-20)
参考文献数
10
被引用文献数
1

【背景】食物経口負荷試験(OFC)の方法は各施設で総負荷量や摂取回数,摂取間隔を設定しており,この違いが結果に影響を与えることが考えられる.【対象・方法】卵白特異的IgE抗体価がクラス3,4の児に対し,20分加熱ゆで卵白8gを総負荷量として実施したOFCを対象とし,60分間隔2回漸増法と30分間隔3回漸増法を比較してOFCの陽性率,誘発症状時の陽性閾値量,誘発症状時の重症度等を検討した.【結果】2回法,3回法でOFCの陽性率はそれぞれ21例(30.4%),24例(38.6%)(P=0.72),誘発症状時の陽性閾値量は,8g,3gと統計学的有意差はなく(P=0.76),両法間とも認められた症状は全てmodified Sampson分類のGradeIII以下であった.統計学的な有意差は無かったが,2回法でのみ神経症状と循環器症状が出現した.【結論】卵白IgEクラス3,4の児に対する20分加熱卵白8gのOFCにおいて,2回法と3回法は安全性と有効性に有意差は認められない.
著者
大澤 啓志 横堀 耕季 島村 雅英
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.453-456, 2020-05-31 (Released:2020-07-28)
参考文献数
14

トンボ池創出後の園芸スイレンの繁茂に対し,除去効果を検討した。スイレンに覆われた水域に15m2のスイレンを除去した開放水面区画を設け,トンボ類の飛来回数を非除去区画と比較した。初夏から秋季にかけての計10回の調査により,3科9種の計127回の飛来を確認した。それぞれ飛来数の多くなる繁殖期間で比較すると,シオカラトンボ(開放水面区:平均1.5~4回,繁茂水面区:平均0.3~0.7回)とギンヤンマ(同:平均2~3.3回,同:平均0.7~1回)が開放水面区に有意に多く飛来していた。確認数は多くはなかったが,クロスジギンヤンマは非確認であった繁茂水面区に対し,開放水面区に飛来する傾向が認められた。一方,必ずしも繁殖に広い開放水面を必要としないアオモンイトトンボでは,条件間で飛来回数に有意差は認められなかった。繁茂スイレンの除去はトンボ相修復に対して一定の効果が期待されるものの,飛来が期待されたかつての生息記録種の飛来は多くはなく,対象水域周辺地域のトンボ類の生息状況も影響していると考えられた。
著者
津田 敏秀 Toshihide TSUDA
出版者
総合研究大学院大学教育研究交流センター
雑誌
科学における社会リテラシー3;総合研究大学院大学湘南レクチャー(2005)講義録
巻号頁・発行日
pp.79-102, 2006-02-28

第Ⅰ部 科学原論 第5章 疫学入門-疫学的方法論と因果推論津田 敏秀[岡山大学大学院環境学研究科教授]

8 0 0 0 OA 樺太要覧

著者
樺太庁内務部調査課 編
出版者
樺太庁
巻号頁・発行日
vol.昭和13年, 1939