著者
石村 友樹 高松 衛 中嶋 芳雄 中島 賛太郎 三間 賢一
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.108, 2005

近年の青色LED(Light Emitting Diode)実用化に伴い,LED表示板においてもフルカラー表示が可能となった.現在では様々な色表示による情報呈示が道路情報板においても急速に普及しており,ITS(Intelligent Transport Systems)の推進化の流れの中でその重要性はますます高まりつつある.一方,大勢の人が観測する道路情報板においては正確且つ短時間で情報収集できることが重要であり,フルカラーによる表示にはまだ様々な課題が存在する.さらにはLEDチップそのものの性能の問題もあり,特にある程度の表示輝度のばらつきが存在するのは避けられないというのが現状である. そこで本研究では,LED表示装置における輝度の変化と色の認識に及ぼす影響との関係について定量的に測定することをその目的とした. その結果より,輝度の変化に対して影響されにくい認識領域は紫が最も広く,次いでピンク,赤と青と緑と白,黄と黄緑とオレンジと水の順に範囲が狭くなる.すなわち紫,ピンクは輝度変化に対する視認性が安定しているということが示唆された.
著者
青木 尚子 渡邊 恵都子 ハーランド 泰代 植野 拓 由川 明生
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.277, 2010

【はじめに】<BR>心臓リハビリテーション(以下、心リハ)は退院後の患者教育と運動療法が継続できれば効果的とされている。当院での外来心リハ通院患者の継続・非継続因子の調査では、非継続因子として統計学的に有意差はないものの1、男性が継続しにくい2、遠方の方が継続しにくい3、自己負担が高い方が継続しにくい傾向にあった。今回は、低心機能にもかかわらず自覚症状が軽度なため過負荷に陥り易い男性の症例に着目した。仕事帰りに利用することができる自宅近辺の非医療施設であるスポーツジムへの利用に繋げることが出来たので、今後の課題と共に報告する。今回の報告は、本症例に対して説明し同意が得られている。<BR>【症例紹介】<BR>70歳台、男性、既往に狭心症や急性心筋梗塞(以下、AMI)など繰り返しており、今回4度目の入院となる。2009年12月に胸痛ありAMI(2枝病変)と診断され経皮的冠動脈形成術を施行した。PeakCK3039U/L。心エコー結果より、左室駆出率40%、後壁、心室中隔・前壁の壁運動低下、中等度の大動脈弁狭窄症みられた。当院のMIパス2週間コースを用い心リハを開始した。5病日目から個別運動療法介入し、その後大動脈弁狭窄症から心不全を合併し、MIパスが停滞したものの19病日目から集団リハを開始し、自転車エルゴメーターにて旧Borg指数11レベルの負荷設定とした。4週間入院リハを行い、退院時には近隣スポーツジムに週3回、当院の外来心リハを週1回継続することとした。その際にスポーツジムには運動許可を示す主治医からの文責と併せて担当セラピストより情報提供目的の心リハ連携シートを渡し、持参して頂いた。内容は、疾患の状態、安全に出来る運動内容、リスク管理チェック項目を記載した。症例にもスポーツジムスタッフにも分かりやすい言葉を用い、定期的に評価を行い運動内容の変更も記載出来るようにし、安全でスムーズな連携を図った。1ヶ月後、歩行時の呼吸苦あり外来心リハ時に受診し、心不全増悪(左室駆出率30%)がみられたため利尿剤の追加あり。その後、スポーツジム利用を週3回から1回に、外来リハを週1回から3回に変更し、医学的管理を中心に心リハを継続した。<BR>【まとめ】<BR>今回、心リハ連携シートを用い患者宅近隣スポーツジムへの紹介と運動指導を行った。本人への運動管理意識の向上と外来心リハも併用したことで症状に応じた運動指導を即座に変更・実施することが出来た。また、症状悪化に伴い循環器の外来受診を薦めることで医学的管理も可能となり、外来での症状コントロールが可能となった。今後の課題として1、症状に合わせた医療施設と非医療施設との役割分担の明確化2、使用料金や場所を考慮した連携施設の選択と拡大3、心リハ連携シートの見直しなどを行っていく必要がある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.770, pp.55-60, 2000-05-22

「プレイステーション2の発売後,アナログRGB信号変換器が飛ぶように売れ始めた。以前はほとんどなかった問い合わせも,1日あたり10件を越える」(東京・秋葉原のあるゲーム機販売店)。この販売店では在庫切れが続き,注文に応じ切れないほどだ。 急にアナログRGB信号変換器が売れ始めたのは,理由がある。
著者
Kobayashi J. Toyama Y.
出版者
気象庁気象研究所
雑誌
Papers in Meteorology and Geophysics (ISSN:0031126X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-22, 1960

高層大気の温度測定においては 日射誤差と遅れによる誤差が 系統的な誤差の主なものである 日本のラジオゾンデの日射誤差に対する補正は気圧400mb以下の高層資料に対しては既になされているが遅れに基く誤差は考量されていない<BR>この報告の目的は 日射誤差が 補正された改良型のバイメタル温度計が 気温の真値を得たい要求に充分答えうるものかどうかを明にすることである<BR>改良型温度計は 二つのバイメタル片からなり立って 一つには銀鍍金され 他は黒化されたものを用い これらを用いて日射に基く誤差を補正し 気温の真値を指示するように工夫されている<BR>通風筒で遮蔽されたラジオゾンデ用温度計の日射誤差及び遅れによる誤差を見積るために 一連の比較飛揚試験及び実験室におていて 多くの試験が行われた これらの結果によると 太陽高慶角30° において 理在使用されている補正表による日射誤差の差の補正量は少な目で 実際の日射誤差の半分程度しか補正されておらず又遅れの時定数は大凡100mbで14秒 200mbで40秒 50mbで120秒 20mbで280秒程度のものであることを示した<BR>1956年2月に行われた昼と夜の観測から観測された気温差が若干認められ測定器の測定誤差が±0.50℃であるとすると 気温の日変化の量は100mbで 0.15℃, 50mbで 0.3℃ の値を持つことが推定された<BR>この報告は1955年4月から1956年2月に互って実験された結果を集約したものである
著者
Keika MORI Takuya WATANABE Yunao ZHOU Ayako AKIYAMA HASEGAWA Mitsuaki AKIYAMA Tatsuya MORI
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Transactions on Information and Systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.E103.D, no.7, pp.1541-1555, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)
参考文献数
33
被引用文献数
1 2

This work aims to determine the propensity of password creation through the lens of language spheres. To this end, we consider four different countries, each with a different culture/language: China/Chinese, United Kingdom (UK) and India/English, and Japan/Japanese. We first employ a user study to verify whether language and culture are reflected in password creation. We found that users in India, Japan, and the UK prefer to create their passwords from base words, and the kinds of words they are incorporated into passwords vary between countries. We then test whether the findings obtained through the user study are reflected in a corpus of leaked passwords. We found that users in China and Japan prefer dates, while users in India, Japan, and the UK prefer names. We also found that cultural words (e.g., “sakura” in Japan and “football” in the UK) are frequently used to create passwords. Finally, we demonstrate that the knowledge on the linguistic background of targeted users can be exploited to increase the speed of the password guessing process.
著者
内山 秀彦 木下 愛梨 渕上 真帆 嶺井 毅 川嶋 舟
出版者
東京農業大学
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.192-199, 2014 (Released:2015-03-30)

本研究は,動物との相互関係における人の視覚認知に着目し,視線計測装置を用いて馬を観察した際の人の視線追従(注視部位,注視回数,注視時間)ならびに瞳孔径の変化を定量化した。さらに観察者の性格特性や馬に対する印象と視線との関連性を考察することを目的とした。得られたデータから,人の性格傾向において,外向性が高いほど肢・尻の部位に対し,また神経症傾向が高いほど,首・肩・胸の部位に対する注視回数や注視時間が低かった。特に神経症傾向が高い場合,馬の顔に視線が集まるといった,観察者の性格特性と注視部位に関連が認められた。また馬に対する恐怖感は,馬の外貌の中でも脚部から影響を受けると考えられた。さらに乗馬経験および動物の飼育経験と馬の顔への注視回数・時間に有意な正の相関が認められた。これらの結果から,人が動物との関係をもつ場合,アイコンタクトをはじめとした人同士のコミュニケーション方法を動物に対しても同様に適用していると考えられた。これらの視線解析を中心とした本研究の結果は,馬との相互関係から得られる精神的効果,また現在まで多く報告されている自閉症をはじめとしたコミュニケーションに関する障碍に対する動物介在療法・活動・教育の実施内容を支持するものである。
著者
吉田 正彦
出版者
明治大学人文科学研究所
雑誌
明治大学人文科学研究所年報 (ISSN:05433908)
巻号頁・発行日
no.31, pp.87-91, 1990-12-25

グリム兄弟は「子供と家庭のための昔話」の第一巻を1812年に公にした。三年後には第二巻を刊行,合せて二百編の昔話を収録する。1822年に出版された第三巻「注釈」編を含めて全巻が整う。しかし前二巻の第二版(1819年)及び後の版では,前の版に収められた幾編かが他の物語と挿し替えられている。初版第33話「長靴をはいた牡猫」,62話「青ひげ」などがそれであり,20話を超えるはずである。それらが二版以降で省かれた理由として,兄弟の昔話収集の本来の意図からはずれていたためである,という。つまりドイツ本来の伝承ではなく,たとえばフランス,あるいはスコットランド語から兄ヤーコプが翻訳したものなどが多く含まれている。また,その幾つかはフランスの,それも17世紀末のシャルル・ペローによる『過ぎし昔の物語ならびに教訓』に由来する口承であるからだ,ともいわれる。
著者
小林 直樹
出版者
大阪市立大学
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.685-702, 1998

一 『今昔物語集』巻一七第33話は、女人と変じた法輪寺の虚空蔵菩薩が好色な叡山僧を学問の世界へと「謀リ」導く顛末を幻想味豊かに語って、本朝仏法部中でもひと際印象深い一篇である。その末尾は次のように結ばれる。……

1 0 0 0 OA 斐太後風土記

著者
富田礼彦 著
出版者
大日本地誌大系刊行会
巻号頁・発行日
vol.下(巻13至20,附録), 1916
著者
平凡社地方資料センター編
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
1989