著者
堺 鉱二郎
雑誌
札幌法学
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.3-4, 1995-03-31
著者
木下 雄斗 中藤 良久 平川 凛 中司 賢一 河野 英昭
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.257, 2019

<p>走行中の電車内では走行音や人の話し声など様々な雑音が存在するため、アナウンス音声がマスキングされることで聞きとりづらくなるという問題がある。本研究では、周囲の話し声を雑音とみなし、電車内アナウンス音声を分離することで聞き取りを改善することを目的として、スピーカから出力されたアナウンス音声と生の音声の間の音響的特徴量の差を解析した。その結果、スペクトル重心・スペクトルロールオフといった音響的特徴量が、スピーカから出力された音声は減少することがわかった。</p>
著者
須藤 崇夫 藤井 春彦
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.15-26, 2012

本研究では教科「情報」における教員研修の改善のため,協調的な学習の一つの技法であるジグソー法を導入した参加型の教員研修のカリキュラムを開発,実践し,研修受講者への質問紙の回答結果と授業実践者へのインタビューを通してその有効性と課題を明らかにすることを試みた.その結果,参加型の研修の有効性が示唆されるとともに,ジグソー法の指導方法を習得や授業に利用したいという意欲を意識化させ,また,教員研修を踏まえてジグソー法による学習指導を授業で実践できたことが明らかになった.また,教科「情報」のいくつかの学習分野や問題解決の学習において,協調的な学習方法は,有効な学習方法である可能性が指摘された.一方,研修時間の確保等について課題が残った.
著者
龍岡 寛幸 磯﨑 哲夫
出版者
広島大学附属東雲中学校
雑誌
中学教育 : 研究紀要 (ISSN:13441531)
巻号頁・発行日
no.47, pp.35-40, 2016-03-18

本研究の目的は,協働的問題解決を生起させる中学校理科の授業の特徴を見出すことである。そこで,「知識構成型ジグソー法」に着目して,その手法を用いた先行の授業実践の分析や文献調査によって検討して,「知識構成型ジグソー法」を用いた中学校理科授業の特徴を明らかにした。また,「知識構成型ジグソー法」を用いた授業をデザインして実践することで,その有用性を検証した。
著者
友重 秀介
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.411, 2021 (Released:2021-05-01)
参考文献数
2

分子糊はタンパク質に結合することでその高次構造を変化させ,他のタンパク質との相互作用を誘導する化合物の総称である.なかでも,タンパク質分解系に関与する分子糊は相手タンパク質の分解も誘導するため,分子糊型タンパク質分解薬(以下,分子糊型分解薬)として注目されている.タンパク質分解薬としてはproteolysis targeting chimeras(PROTACs)が有名だが,PROTACsは2つの薬剤の連結分子であるため分子量が大きく,体内動態などに懸念がある.一方,分子糊は低分子化合物であり,ドラッグライクネスの観点でより好ましい.しかし分子糊の創製は難しく,過去の分子糊はいずれも偶然見いだされている.そのため,分子糊型分解薬の効率的創製を可能にする手法が求められている.本稿では,Winterらのグループが報告した分子糊型分解薬の探索研究について紹介する.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) Mayor-Ruiz C. et al., Nat. Chem. Biol., 16, 1199-1207(2020).2) Słabicki M. et al., Nature, 585, 293-297(2020).
著者
田中 美郷 三谷 芳美
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.180-189, 1996-04-20
参考文献数
27
被引用文献数
2

言語獲得不能な重度脳障害者とのコミュニケーションのための音楽や歌の効果を調べるために, 東京都八王子福祉園に長期にわたり入園している6名の重度脳損が原因の最重度精神薄弱者に対して音楽療法を4回施行した.これら6名はすべて成人 (男2名, 女4名) で, 年齢は40~55歳の間にあった.これらの1群に音楽療法士がギター, ピアノ, キーボード, オートハープ, 太鼓, 鈴, マイクロホンなどの楽器を駆使して, 日頃聞き慣れているメロディーや歌を聞かせた.その結果, 6名中3名は全く言語刺激に反応しなかったが, 音楽刺激には訓練中ほとんど眠っていた1例を除いて5例は情緒的に反応した.特に幼児期から日常生活の中で母親が歌ってくれる歌を聞いて育てられた2名の反応は劇的であった.5名に観察された音楽に対する反応は, リズミカルな身体運動, 歌い出す, 発声する, 微笑する, ないし拍手などであった.これらの成績は, 音楽は重度脳損傷者の情緒反応を刺激する効果的手段であること, 加えてこの種のコミュニケーションを発達させるには, 幼児期から快適な音楽環境で育てられる必要があることを示している.
著者
福永 裕一 澤 進一郎 澤 完
出版者
日本植物分類学会
雑誌
分類 (ISSN:13466852)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.141-147, 2008-08-20 (Released:2017-03-25)
参考文献数
5

四国は四季を通じて雨量が多く,豊かな森に覆われており,その林床には有機質に富んだ腐食土や適度な湿度が必要である地生ランが多く自生しており,菌寄生性無葉緑の地生ランであるオニノヤガラ(Gastrodia)属も比較的数多く自生している.その中でもヤツシロラン類は,開花期間が短く,朔果は受粉後約30-40日後に裂開し種子を飛散し腐敗するため,地上部に出現している期間が短く,更には結実個体標本では同定困難なものが多いため,その分布状況の詳細については十分に把握されていなかった.そこで我々は,四国で現地調査並びに大学や博物館での標本調査を行い,ヤツシロラン類の分布調査を行ってきた結果,ヤツシロラン類の新産地の発見や,過去にハルザキヤツシロラン(G. nipponica (Honda)Tuyama)やアキザキヤツシロラン(G. confusa Honda et Tuyama)であると思われていたものの中にクロヤツシロラン(G. pubilabiata Sawa)が含まれる等の事実が判明した.そこで,今回の調査により得られた知見をもとに,現在までに明らかとなった四国におけるヤツシロラン類の分布調査結果を報告する.
著者
荒木 亮
出版者
日本比較生理生化学会
雑誌
比較生理生化学 (ISSN:09163786)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.94-102, 2020-07-31 (Released:2020-08-20)
参考文献数
64

鳴鳥である鳴禽類はそれぞれの種で特異的な特徴を備えた個体独自の歌をさえずり,求愛や縄張りの主張,個体の識別に用いている。ヒトの幼児が親の話すことばを聴き真似ることで次第に言語の発声を獲得してゆくように,鳴禽類のヒナは成鳥のさえずりを記憶し,記憶を頼りに未熟な発声から次第に成鳥と同様のさえずりへと発達させることで,種特異的な特徴を備えた歌を身につける。このためヒトの発声学習の理解につながるモデルとして,歌学習の神経メカニズムが盛んに研究されてきた。しかし,同種へ向けた情報伝達に重要となる歌い手の種を表す歌の形質を,個体識別可能なまでに歌が多様化する中でどのようにして維持するのか,その神経基盤については多くが不明のままである。鳴禽類の一種であるキンカチョウは集団で繁殖し,ヒナは複数個体のさえずりを聴きながら個体独自の歌を発達させる。本稿では,キンカチョウの種特異的かつ個体独自な歌の発達過程と,その獲得を発達初期で支える聴覚野神経の神経活動について著者の研究も含めながら紹介し,今後の課題について論ずる。

1 0 0 0 OA 幼稚園唱歌

著者
市川八十吉 編
出版者
鴻盟社
巻号頁・発行日
1886
著者
金子 省子 青野 篤子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 = Journal of home economics of Japan (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.363-372, 2008-06-01
参考文献数
11

This study aims to clarify to what extent those directly concerned with the education at child-care facilities are aware of the state of affairs at their respective place of work with a view to helping improve for nursery schools and kindergartens to implement some necessary measures from the gender viewpoint. An investigation covering 38 nursery schools and 34 kindergartens shows that the gender distinction as to equipment and other considerations was generally more evident in kindergartens than in nursery schools. A questionnaire to the staff of five day-care centers helped clarify further the actual conditions of gender considerations as well as the staff members' gender viewpoint. Generally, it was learned that the gender division as well as its extent was left to the management' decision. Of 47 respondents, most expressed their views against the gender division. However, those who had learned about gender issues believed that there was a need of attending to the issue. In fact, there were some reported cases of having changed the status quo by talking among the staff members. It is to be noted that there exists a difference of view among them as far as gender distinction is concerned; the views are split even among those working at the same place. So much so that there is a need for those directly concerned with the child education to get together to improve the subject matter.