出版者
政策研究フォーラム
雑誌
改革者
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.52-55, 2021-01
著者
日野 一成 ヒノ カズナリ Kazunari Hino
出版者
鹿児島国際大学経済学部学会
雑誌
鹿児島経済論集 = The Kagoshima journal of economics (ISSN:13460226)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.77-98, 2019-07-31

損害保険代理店が保険契約締結の代理権を付与されていることから,事故発生後に事故者が代理店と共謀して事故発生前に契約成立日や保険料支払日を不正に遡及させて偽装するアフロス契約が存在し得る。実質的契約当事者が共謀して保険契約申込書や保険料領収書の日付を事故前に遡らせて作成すると,書証の持つ事実上の推定力により,保険者において保険料未収の証明責任を事実上負担することになり,従来,訴訟上において,その立証が極めて困難であると考えられてきた。 本来,保険契約は保険者と保険契約者間において保険契約の意思表示の合致すなわち申込と承諾により成立する諾成契約であり,保険料の支払または書類の作成をまたず,合意だけで成立することは判例や学説の一致した見解である。 しかし,保険実務では通常の保険契約は事実上,要式化されており,約款上,保険料領収前事故保険者免責規定がある。したがって,実質的に保険料の支払行為とほぼ同時に損害保険契約が成立すると考えられることから,保険料領収証等の交付が損害保険契約成立の証拠と看倣して, これがない場合には損害保険契約の成立が認められない。 そこで,保険始期に接近した保険事故が発生し, アフロス契約が疑われ,事実関係が真偽不明の場合,保険料未収の証明責任が問題となるが, これを本稿では, もっともIT化が進む自動車保険契約において,保険会社が敗訴した最近の裁判例を手掛かりに改めて考察したい。
著者
中島 文音 田中 仁
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0619, 2015 (Released:2015-04-30)

【はじめに,目的】第49回日本理学療法学術大会にて,訪問リハビリテーションのホームエクササイズにおける脳梗塞患者の痙縮軽減を目的に低周波治療の効果を報告した。脳梗塞片麻痺患者の肩関節亜脱臼に対しては,脳卒中治療ガイドライン2009で低周波での治療効果は(Ib)とされており,今回は,家庭用低周波治療器(以下TENS)を用いたホームエクササイズ指導によって,亜脱臼の改善,痛みの軽減,肩関節可動域の拡大が得られるかどうかABAB型シングルケースデザインで検討した。【方法】66歳男性,1年前に脳梗塞にて左片麻痺を呈した症例を対象とした。Brunnstrom Stage上肢II,下肢III,手指IIIレベル,Acromiohumeral Interval(以下AHI)は3cm,夜間安静時痛のVisual Analogue Scale(以下VAS)は7cm,Fugl-Meyer Test(以下FMT)16点,麻痺側の肩関節は,他動的関節可動域(以下PROM)屈曲70°,外転90°(両項目とも痛みによる制限)であった。基本動作,日常生活動作ともに自立レベルである。A期間(介入期)は,訪問リハビリテーション時の運動療法とホームエクササイズ指導のTENSを毎日実施し,B期間(未介入期)は,運動療法のみを行った。OMRON低周波治療器エレパルスを家庭用低周波治療器として使用し,電極を棘上筋,三角筋に設置した。それを,ホームエクササイズとして,毎日30分間実施するよう指導した。本研究は,A1期,B1期,A2期,B2期に渡って20週間を研究期間とした。【結果】評価として,片麻痺の随意性はFMTを使用した。麻痺側の肩関節は,屈曲,外転のPROMを使用した。AHIは,訪問時に触診で骨頭間距離を測定した。痛みはVASで使用した。各評価項目において,AHIの平均はA1期2.4±0.3cm,B1期2.3±0.2 cm,A2期2.0 cm,B2期2.0 cmでA2期から改善傾向にあった。VASの平均はA1期5.8±1.3 cm,B1期5.2±1.1 cm,A2期3.4±0.9 cm,B2期2.2±0.4 cmでA2期から改善傾向であった。FMTの平均はA1期21.2±0.4点,B1期20.4±0.5点,A2期23.0±0.7点,B2期24.0点でA2期から向上した。肩関節屈曲のPROMの平均はA1期96.0±5.5度,B2期100度,A2期122±8.4度,B2期119±5.5度でA2期から向上した。【考察】脳梗塞後遺症による片麻痺肩関節の亜脱臼に対しての低周波治療の研究は,病院や施設で幾つか報告されている。今回,訪問リハビリテーションにおける,ホームエクササイズとして家庭用TENSを実施して,先行文献と同様の効果があるかどうかを検討した。A1期B1期A2期B2期の20週間の期間では,AHIについて,Griffnらは弛緩性麻痺期に亜脱臼が進行しても,負荷に対する棘上筋の活動がおこれば亜脱臼が進行しにくいとのことから,本研究も同様,低周波刺激による棘上筋,三角筋の筋活動が活性化されAHIの改善が認められたと考える。VASの改善が認められた理由として,庄本らは,筋が弛緩性麻痺を呈することによって,その他の組織に持続的にストレスが加わる可能性も高く,亜脱臼が持続,進行することにより伸張される関節包,靭帯には痛覚受容器を多く含んでいて,これによって疼痛が発生する可能性を述べている。また,大嶋らは,アライメントが崩れた肢位のまま放置される状態が続けば,上肢屈筋群の痙性による絞扼が強化され,さらなる循環不全神経障害を引きおこしている可能性が存在すると述べている。従って,本研究では,ホームエクササイズによる家庭用TNESの効果で,筋収縮が導かれ,筋の伸張が改善したことで,痛みが軽減したと考える。麻痺側のFMTの改善が認められたことから,その随意性の向上が考えられる。それは,AHIの結果から亜脱臼が改善されて,肩関節の中枢部の固定が強化され,麻痺側上肢の随意性向上に繋がったと考える。他動的肩関節屈曲ROMの結果に,改善が認められたことから,上記の肩関節痛の軽減から,肩関節の屈曲可動域が改善し,上記の随意性向上にも繋がったと考える。【理学療法学研究としての意義】ホームエクササイズ指導による家庭用TENSにて,それを使用することは肩関節の亜脱臼の改善,痛みの軽減,また他動的関節可動域が改善して,随意性の向上も認められことから,脳梗塞後遺症による片麻痺肩関節の亜脱臼に有用と考えられた。
著者
山崎 和博 村上 恒二
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.35 Suppl. No.2 (第43回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A1555, 2008 (Released:2008-05-13)

【目的】足底感覚は加齢により低下しバランス機能に影響を与える。このため高齢者の転倒との関連も報告されており、臨床上足底感覚の検査は重要である。しかし、足底全体を詳細に調査した報告は少なく健常者の基礎的情報は少ない状況である。そこで、本研究では客観的で糖尿病性神経障害のスクリーニング検査でもその有用性が報告されているSemmes-Weinstein Monofilament(以下SWM)を用い、健常者の足底全体の詳細な触圧覚閾値と加齢による閾値の変化を検討し基礎的情報を得ることを目的とした。【対象】対象は中枢および下肢末梢の神経障害がなく、足部に変形のない健常女性57名であり、若年者15名(23.9±2.2歳)、中高年者18名(49.7±6.7歳)、高齢者24名(80.6±4.7歳)の3群とした。なお、対象者には本研究の内容を説明し、書面にて同意を得た。【方法】測定にはSW知覚テスター(酒井医療株式会社)を用いた。SWMの構成はNo1.65~6.65の20本とした。測定部位は、両足底の第1~5趾、第1~5中足骨頭部、中足部の内側・中部・外側、踵の28ヵ所とした。各部位は3回刺激し、3回とも知覚可能な触圧覚閾値を調べた。SWMにより得られた閾値は、SWM値(Log10 Force)で比較を行った。各部位で左右の比較にはWilcoxon符号付順位和検定、SWM値と年齢との関係にはSpearmanの順位和相関分析、3群の比較にはKruskal-Wallis検定を用いた。有意水準は5%とした。【結果】各群で各部位の左右差は認められなかった。年齢とSWM値の間には全ての部位で正の相関が得られた(p <0.0001,r = 0.617~0.843)。各部位で若年者、中高年者、高齢者の3群に優位な差が認められた(p <0.01)。 SWM値の中央値は、若年者の最低値が3.22(第2~5趾、中足部の内側部・中部)、最高値は4.08(踵)であった。中高年者の最低値が3.61(中足部の内側部・中部)、最高値は4.31(踵)であった。高齢者の最低値は4.17(第2~5趾。中足部の内側部)、最高値は4.74(踵)であった。 各群で足趾は第1趾、中足骨頭部は第1中足骨頭部、中足部は外側部の閾値が高い傾向にあった。【考察】触圧覚閾値が最も高い部位は踵であった。足趾、中足部も含め閾値の高い傾向にある部位は、歩行時などに荷重を受け皮膚が肥厚しやすい部位である。閾値が最も低い部位は中足部の内側であった。この部位は土踏まずといわれ、荷重の影響が少ない。足底の触圧覚閾値には荷重による皮膚の影響が考えられた。また加齢により閾値は上昇し、高齢者では若年者の最も高い閾値のSWMを感知できないほどの著しい感覚機能の低下が示された。本研究では足底感覚についての有用な基礎的情報を示せたと考える。
著者
黒田 樹里
出版者
国士舘大学法学会
雑誌
國士舘法學 = Kokushikan law review (ISSN:02868911)
巻号頁・発行日
no.51, pp.227-256, 2018

一 はじめに二 氏の法的性格 1 氏の歴史 2 現行法下における氏三 氏の取得と変更 1 氏の取得 2 身分行為にともなう氏の変更 3 婚氏続称制度四 夫婦別氏論 1 1996 年の民法改正要綱 2 1996 年の民法改正要綱以後の動向 3 世論調査五 おわりに
著者
髙山 知也
出版者
日本文化大學
雑誌
柏樹論叢
巻号頁・発行日
no.17, pp.101-114, 2019-12
著者
山崎 達夫
出版者
古今書院
雑誌
地理 (ISSN:05779308)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.71-79, 2004-06
被引用文献数
1
著者
草柳 俊二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.281-292, 2004
被引用文献数
1

建設技術者 (Civil Engineels) が担うべき機能は, 国民にとってどのような社会資本整備が必要かを見出してゆくこと, 建設技術の開発・革新, これら二つの機能を有効に結び付ける機能, マネジメントであると考えられる.戦後復興, 急速な経済発展基盤整備といった状況下で, 我が国の建設技術者は技術開発・革新の機能向上に傾注し, 他の二機能に対する認識が希薄であった.建設産業への国民の疑念に対して, 建設技術者が明確な意見を発することができにない理由は, 自身の担うべき機能を狭めてしまった結果ではないか.国民の信頼に応え, 国際化等の社会変化に対応してゆく建設技術者が求められており, 建設マネジメント教育はその鍵と考えられる.我が国の実態に即した建設マネジメント教育に必要なプログラムの構築が求められている.
著者
川口 和英
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.121-126, 1999-10-25 (Released:2018-03-01)
参考文献数
11

This report tries to research on comparision of assembling faculty of the amusement facilities. Recently an urban complex system is needed to study the cost and benefit analysys. Many dome type facilities are increasing in Japan to animate and activate the rural cities. And it si becoming important to evaluate the attraction degree or impact of these facilities. So this report tries to compare the amusement facilities and it's activity. To research on amusement facilities we put importance on following 3 aspects. 1) Research on comparison of attraction faculty of amusement facilities. 2) Method of measuring the assemblong element. 3) Research on environmental and economical influence of amusement facilities.
著者
畠山 義彦
出版者
日本野鳥の会 神奈川支部
雑誌
BINOS (ISSN:13451227)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.41-51, 2019-12-01 (Released:2020-01-08)
参考文献数
13

巣箱内に赤外線カメラを設置した巣箱観察システムを用いて、シジュウカラの営巣時における行動を観察した。営巣期間は巣作り開始の3月16日から巣立ちの5月8日まで54日間であった。抱卵時間と雨量、湿度、日射量の間には相関関係が見られ、雨の日には抱卵時間が短かった。雨量が多い日は食料調達が困難であり、親鳥♀自身の採食時間の確保が必要なため、抱卵時間が短くなったと推測される。巣内育雛期間においては雨の日は雛への与食回数が減り、雨が雛の成長に影響を与えていることがわかった。また1日の与食回数は与食開始から5 日目までは増加傾向にあったがそれ以降は減少している。しかし雛の体長は増加していっている。これは親鳥が1回に運んでくる虫の大きさが最初は小さかったが、次第に大きい虫へと変わっていき、与食回数は少なくなっても食べ物の総量は増えていっているからと考えられる。 巣内育雛期間において雛の羽毛が一定レベル以上に達 して抱雛が必要ないと考えられる日でも夜間の抱雛が 観察された。これは当日雨が降り、濡れた親鳥から与 食を受けた雛も濡れ、雛の身体に付着した水滴の蒸発 により気化熱を奪われ、体温低下を招き雛が衰弱する 可能性があり、これを防ぐために抱雛が行われると推 測する。
著者
天川友親 編
出版者
播磨史談会
巻号頁・発行日
vol.名跡之部, 1918
著者
坪井 祐司
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.8, pp.12-15, 2009-09

2009年5月に海外住宅設備メーカーのアジア部門を買収し、グローバル化を進めるINAXは、機動的なグループ経営を実現すべく、2010年度から新たな経営管理システムを稼働させる。指揮を執るのは、経営管理本部長も務めるCIO(最高情報責任者)の坪井祐司取締役だ。

1 0 0 0 OA 婦人従軍歌

著者
加藤 義淸[作詞]
出版者
キング
巻号頁・発行日
1937-11