著者
遠藤 潤一
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.169, 2014 (Released:2014-07-04)

本研究では,適切な視覚的抽象化の範囲を明らかにするために,視覚的抽象化を行った映像を対象に,人物の知覚について調査する。これにより,視覚的抽象化の違いが人物の知覚にどのような影響を与えるのか,という点を明らかにする。被験者に視覚的抽象化を行った映像を呈示し,「プライバシーが保護されていると感じるか」「人の動きを感じるか」という点について評価してもらった。実験結果から,プライバシーを感じる抽象化と人の動きを感じる抽象化に差があることがわかった。
著者
村田 由美
出版者
崇城大学
雑誌
崇城大学紀要 (ISSN:21857903)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.136-125, 2015

漱石の熊本での四年三ヶ月を考えるとき、第五高等学校での英語教師としての生活を抜きにしては考えられない。漱石はここで初めて教師として教壇に立つだけではなく、学校行事に参加し、英語科主任として、また後には教頭心得として学校行政にも関わった。漱石の学校行政家としての手腕を評価する研究者もいるが、本稿では特に、その人事面に着目して考察した。詳細に見ていくと漱石が行った人事は、決して漱石一人で行ったものではないことが分かる。また、漱石が、いかに生徒を教育できる教師を招聘するかという事に心をくだいたかが見えてくる。それは学生時代に書いた「中学改良策」にもつながるものであった。
著者
安部 規子
出版者
有明工業高等専門学校
雑誌
有明工業高等専門学校紀要 (ISSN:03856844)
巻号頁・発行日
no.46, pp.1-13, 2010-10

In this paper, three English language teachers at Shuyukan, a middle school in Fukuoka, were investigated, focusing on their educational background and careers. They were the teachers who gave lessons shen they had a visit from Soseki Natsume, a famous professor of English at Daigo High School in Kumamoto, and a prominent novelist later. The professor visited four schools in Saga and Fukuoka in 1897 to inspect English education there, wrote a report to describe the classrooms, in which Shuyukan was evaluted generally high for their communication-oriented teaching.
著者
竹中 龍範
出版者
四国英語教育学会
雑誌
四国英語教育学会紀要 (ISSN:09145850)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.21-30, 2010

Although Natsume Soseki is better known as a novelist, his career began as an English teacher at middle schools and high schools, and also as a teacher of English literature at the Imperial University. This paper investigates Natsume Soseki's teaching career and his ideas on ELT at middle school level, specially focusing on his days at Ehime Prefectural Lower Middle School, later renamed Matsuyama Middle School, and also known as the setting of his novel Botchan.
著者
大石 康介 小泉 貴弘 諏訪 大八郎 井田 勝也 石原 康守 大貫 義則 鈴木 章男 中島 昭人 神谷 隆
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 = Journal of abdominal emergency medicine (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.525-528, 2007-03-31
参考文献数
13
被引用文献数
2

腹部緊急手術後の, 感染による腹壁欠損症例を2例経験した。症例1 : 26歳, 男性。交通事故による左側腹部広範囲挫滅創, 腹腔内臓器損傷に対し緊急手術を施行した。術後, 創周辺に感染, 壊死を起こし, 15&times;10cmの腹壁全層欠損が生じ, Bard Composix Mesh<sup>&reg;</sup> (以下, メッシュ) で欠損部を充填し, 腹壁を閉鎖した。創部感染の収束を待ち, 腹直筋皮弁を用いた腹壁再建術を行い得た。症例2 : 77歳, 男性。閉塞性大腸炎による大腸穿孔をきたし, 横行結腸部分切除, 人工肛門造設を行った。術後, 空腸皮膚瘻による人工肛門周囲の感染を併発し, 同部周囲に腹壁欠損を生じた。人工肛門閉鎖時, 欠損部は5&times;10cmとなり, メッシュで欠損部を覆った。感染収束後メッシュを除去, 閉創を行った。高度感染を伴う腹壁欠損の2症例において, メッシュを用いた二期的再建が有効であった。
著者
Watanabe Moriyuki Ashida Koichi
出版者
広島大学水畜産学部
雑誌
Journal of the Faculty of Fisheries and Animal Husbandry, Hiroshima University (ISSN:04408756)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.431-447, 1964-12-20

属間雑種の作出を目的としてコーライキジ雄をニワトリ雌(小しゃも雄を白レグ雌lこ交配して得たF1) に交配して6羽のF1を得ることに成功した.その雑種卵の受精率,ふ化率及び雛の発育過程における種々の変化について観察した結果は次の如く要約される.1. 自然交配により得られた雑種卵6個は全部受精卵で,ふ化日数は22-26日,平均23.8 土1. 6日で6個が全部ふ化した.2. 雑種の雛の一般外貌及び行動はニワトリよりもむしろキジに類似した.3. 6カ月令で雑種の平均生体重は1,672gに達し,その両親鳥の体重の何れをも凌駕し所謂heterosisの現象が認められた.4. 羽装の色は可成り遣いがあり,白,薄茶,濃茶及び黒が現われた.5. 瞬及び脚の色も亦可成りの遠いがあり,灰白色,石盤色及び石盤色様の黒となった.6. 雑種の尾羽長はその両親鳥の中間であった.7. 雑種はニワトリの特徴である肉髭や耳梁もなければ又キジの特徴である耳房も無い.しかし約5カ月令に達する頃より全雑種に低いパラ冠が現われて来た.8. 雑種の性比は雄:雄=4:2でHaldane rule に一致する.9. 雑種の蹴爪は形,大きさ,及び位置については両親鳥の蹴爪の夫々の中間であった.10. 雑種の脚の鱗片数は平均14 でその両親鳥の中間であった.11. 雑種の性機能の特質は観察出来なかった.
著者
三宮 真智子 Machiko SANNOMIYA
出版者
鳴門教育大学学校教育実践センター
雑誌
鳴門教育大学学校教育実践センター紀要 (ISSN:13459414)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.151-161, 2005-02-08

国際化,情報化などの影響を受け,文脈依存性が高く言語的明示性の低い従来の日本固有のコミュニケーション・スタイルは,現在では通用しにくくなった。現在の日本において解決すべきコミュニケーションの問題は,自分の考えや気持ちをうまく伝えられないことである。そのために,(1)優れた意見であっても相手に伝わりにくく受け入れられなかったり,共同思考に貢献できなかったりする,(2)気持ちが十分に伝わらず,信頼感のある共感的な関係が築きにくい,といった結果を招いている。考えや気持ちを効果的に伝えるためには,コミュニケーションに関わる人間の認知や感情を対象化してとらえること,すなわちコミュニケーションに対するメタ認知が重要である。本稿では,メタ認知に基礎を置き,考え・気持ちを伝える情報表現力を育てるコミュニケーション教育の必要性とその理論的背景を述べ,コミュニケーション教育で扱うべき内容について提案した。
著者
畢 滔滔
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.20-29, 2020-03-31 (Released:2020-03-31)
参考文献数
29

本論文では,米国のカリフォルニアキュイジーヌに関する事例研究を通じて,料理文化遺産が存在しない地域において,スローツーリストを誘引するためのスローフードをつくりだす方法を検討する。本論文の結論は2点にまとめられる。第一に,カリフォルニアキュイジーヌがスローフードとして高い集客力を誇るようになった要因は,料理自体が持つ優れた特性のみならず,料理が生まれるまでのストーリーにある。第二に,そのストーリーは,スローツーリストがもつ「不純物,虚像,作り話,大量生産のもの」に溢れた生活空間から離れたいという要求や,米国の文化を知りたいというニーズ,さらに倫理的消費を重視する価値観に合致することで,スローツーリストの経験価値の向上に寄与している。ストーリーづくりの過程においては,地元の文化に関する深い知識を持った上で,倫理的消費を個人の快楽と同様に重視するスローツーリストの特徴を十分に考慮する必要がある。本論文では,こうしたストーリーづくりから生まれる観光マーケティングの可能性が示唆される。
著者
Daisuke ITO Naoko SHIOZAWA Naoki SEKIGUCHI Chieko ISHIKAWA Nick D. JEFFERY Masato KITAGAWA
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.82, no.6, pp.721-725, 2020 (Released:2020-06-16)
参考文献数
12
被引用文献数
1

A 30-month-old Maine Coon presented with progressive proprioceptive ataxia, paraparesis, thoracolumbar pain, and decreased appetite. An extradural mass was detected within the left side of the 13th thoracic vertebral canal that compressed the spinal cord on magnetic resonance (MR) and was considered to be mineralized on computed tomography (CT) images. The resected mass was diagnosed as a vertebral vascular hamartoma. Clinical signs improved, but recurrence was diagnosed by MR and CT imaging at 7 months after surgery. Repeated excisional surgery yielded the same diagnosis and the clinical signs abated. Fifteen months after the second surgery, there was apparent vertebral deformation, but there was no further change on CT images by 29 months.