1 0 0 0 OA 勝利の福音

著者
海老名弾正 著
出版者
新人社
巻号頁・発行日
1903
著者
森 栄司 実吉 純一
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.45-53, 1953-03-30 (Released:2017-06-02)

For the purpose of irradiading high power ultrasonic waves into various liquids in 10-30kc range, a spherical flask is suitable for obtaining efficient results. Hence, we calculated the natural frequency of liquid-filled complete spherical shells. First, we calculated the kinetic and the potential energy in the liquid and the shell when they are vibrating at the same mode of axially symmetrical surface harmonics(zonal harmonics), and then determined the frequency equation from the conditions that the sum of the both energies is constant with respect to time and that the normal velocity is continuous at the boundary surface. Numerical example for glass flasks containg water is given in the present paper. The experimental results on actual flasks at 14. 2kc agreed with the theoretical result in rough approximation.
著者
渡辺 桂吾
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.1106-1113, 1995
被引用文献数
3

The functional reasoning and the simplified reasoning, which are special cases of the so-called min-max-centroidal method, have been applied to construct a fuzzy controller or to model a system. It is not necessary known, however, for control engineers to rationally and easily design the conclusion part or any parameters in the conclusion part. In this paper, a new fuzzy reasoning is proposed so that the conclusion consists of a function of mean-values on each membership function in the antecedent. It is then shown that any parameters except for the mean-values in the conclusion can be rationally and easily designed as a slope of stable switching plane (or line) which is basically independent of the control rule, if the conclusion is formally regarded as a VSS (variable structure system) controller with the meanvalues in the antecedent as states. Thus, the laber required for designing the conclusion part can be reduced drastically by using the proposed method, compared with the traditional methods. The effectiveness of the proposed method is illustrated by simulating a fuzzy controller with two inputs-single output reasoning or a fuzzy controller with three inputs-single output reasoning.
著者
渡辺 桂吾 原 勝弘
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.647-657, 1995
参考文献数
16
被引用文献数
1

従来のファジィ制御器のほとんどのものは, 入力データ関数型推論や簡略化推論を利用しており, それらのファジィ推論の後件部任意パラメータ等を何らかの方法で合理的に設計する有効な手段は知られていない.従って, それらをファジィ・ニューラルネットワークとして実現しても必ずしも計算時間の短縮や学習パラメータ数の低減化に関しては効果的ではない.本論文では, 前件部メンバシップ関数としてガウシアン型を利用する場合, その平均値を後件部の関数構成に利用する平均値関数型推論に基づくファジィ・ガウシアン・ニューラルネットワークを提案する.この方法によると, 平均値以外の後件部任意パラメータの初期値を予め制御ルールに依存しないVSS制御の安定な切り換え面(または線)のパラメータとして設計することが可能となる.従って, 後件部任意パラメータが制御ルールに依存する入力データ関数型推論や簡略化推論法に基づくファジィ・ニューラルネットワーク制御器に比べて, 後件部の学習パラメータ数を大幅に低減化させることが可能となり, 学習制御器としての計算時間の短縮が可能となることを示す.本手法の有効性は2輪独立駆動型移動ロボット車の軌道追従制御のシミュレーションにて示す.

1 0 0 0 類聚日本紀

著者
源義直 編
出版者
尾張徳川黎明会
巻号頁・発行日
vol.巻第七十三-七十六,
著者
中村 弘陸 小幡 一郎
出版者
物性研究・電子版 編集委員会
雑誌
物性論研究 (ISSN:18837808)
巻号頁・発行日
vol.1955, no.85, pp.36-48, 1955 (Released:2010-12-10)
参考文献数
6

Raman spectra of methanol and the aqueous solution have been observed, of which the former with regard to the effect of temperature change and the latter with regard to the effect of concentration change and of aging have been investigated. From the change of structure and frequency of Raman bands, it has been concluded that methanol molecules associated with each other do not show frequency shift of the band, C-O vibration, but the molecules hydrated in aqueous solution give the frequency decrement due to increment of proton density making hydrogen bonds and that the hydrogen bond between methanol and water molecules is stronger than that between methanol molecules each other.
著者
吉村 幸江 伊藤 茂
出版者
愛知県農業総合試験場
雑誌
愛知県農業総合試験場研究報告 (ISSN:03887995)
巻号頁・発行日
no.35, pp.103-108, 2003-12
被引用文献数
2

愛知県の中山間地域で栽培されているエマゴの内容成分と抗酸化性を調査した。種子、葉中のビタミン、ミネラル、ポリフェノール含量は栄養表示基準より高い値を示した。さらに、1、1-diphenyl-2-picrylhydrazyl(DPPH)ラジカル捕捉活性が高かった。エマゴを加工利用するときの前処理として、種子の風味を向上させる焙煎方法と葉を保存するための塩蔵、乾燥方法を検討した。種子の焙煎は180℃、5分間の加熱で最も風味が良く、焙煎後に機能性成分含量とDPPHラジカル捕捉活性の変化はなかった。一方、葉は塩蔵、乾燥後に機能性成分含量とDPPHラジカル捕捉活性が減少した。
著者
伊藤 真人
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.119, no.2, pp.94-98, 2016-02-20 (Released:2016-03-10)
参考文献数
4

2015年1月に日本耳科学会, 日本小児耳鼻咽喉科学会によって「小児滲出性中耳炎診療ガイドライン2015年版」が発刊された. これは本邦の小児滲出性中耳炎ガイドラインの初版であり, 欧米とは医療環境が異なる本邦の現状をふまえて, その実情に即した臨床管理の指針を示している. 本邦のガイドラインは欧米のガイドラインとは次のような点で異なっている. 欧米のガイドラインでは, プライマリケアを担当する家庭医や小児科医に対して, 「いつ, どの時点で鼓膜換気チューブ留置手術のために耳鼻咽喉科専門医へ紹介するか」が主要な論点である. 一方で本邦のガイドラインでは, 中耳貯留液や鼓膜の病的変化などの滲出性中耳炎そのものへの対応だけではなく, その遷延化因子ともなり得る周辺器官の病変に対する治療を積極的に行うことを推奨している. 欧米のガイドラインでは初期の3カ月間は Watchful waiting が勧められており, 治療は行わずに経過観察のみである. 一方で本邦のガイドラインでは, 鼻副鼻腔炎や急性中耳炎, アレルギー性鼻炎などの周辺器官の病変を合併する症例に対しては, それぞれの病変に対する保存治療を行うことを推奨するという大きなコンセプトの違いがある. むしろこの初期の期間こそ, 小児滲出性中耳炎の病因となっている周辺の炎症性病変に対する特別な配慮が必要であり, 適切な薬物療法を含む保存的加療が求められる. これらによっても3カ月以上改善しない両側の小児滲出性中耳炎症例では, 中等度以上の聴力障害 (40dB 以上) を示す場合は両側の鼓膜換気チューブ留置術を行うべきであり, 難聴の程度が25~39dB であっても治療の選択肢として検討することが勧められる. また鼓膜のアテレクタシスや癒着などの病的変化が出現した場合にも, チューブ留置が推奨される.
著者
伊藤 真人
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.123, no.2, pp.123-126, 2020-02-20 (Released:2020-03-07)
参考文献数
8

小児滲出性中耳炎の診断目的は, ① 原因となる急性中耳炎との関連の中で患児のおかれた病状を推定するとともに, ② 難聴の程度とその及ぼす影響を判定すること, さらに ③ 周辺器官の感染・炎症の状態を評価して, 治療を計画することである. 小児滲出性中耳炎の約50%は急性中耳炎を契機に生じるか, 以前からあったものが発見される. 現在では小児滲出性中耳炎の病態は, 急性中耳炎と同様に感染であると考えられており, 発症後3週間以上遷延するものが亜急性, 3カ月以上遷延するものが慢性滲出性中耳炎である.「小児急性中耳炎診療ガイドライン2015年版」がカバーする範囲は, 亜急性期以後の滲出性中耳炎であり, 急性症状発現から3週間以内は急性中耳炎としての対応が求められる. 小児滲出性中耳炎と急性中耳炎は, 鼓膜所見だけでは鑑別が難しいこともあり, 耳痛や発熱などの急性症状出現後48時間以内に受診した場合は急性中耳炎と診断される. 家庭医が初療を担当することが多い諸外国においては, 急性中耳炎と滲出性中耳炎をどのように鑑別診断するかが, 昨今大きなテーマとなっており, 新しい診断機器の開発が進められている. 小児急性中耳炎と小児滲出性中耳炎とは相互に移行する関係にあり, その境界を厳密に分けることが難しいばかりではなく, 鼓膜チューブ留置術などの治療選択においても, どちらか片方の疾患だけを念頭において治療を決定できるものではない. したがって,「慢性中耳炎以外の小児中耳炎」として, 急性中耳炎と滲出性中耳炎という, 移行する疾患群の全体像を俯瞰した対応が求められる. 小児中耳炎の診療に際して, 病院・診療所を問わずわれわれすべての耳鼻咽喉科専門医に求められることは, 正確な鼓膜所見の評価とおおよその聴力域値を推定することであり, 患児の中耳炎が上記どちらの病態と考えられるのかを明確に保護者に伝えるとともに, 必要な症例を選別して精密聴力検査や手術管理が可能な施設に紹介することである.
著者
上出 洋介
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.122, no.9, pp.1198-1201, 2019-09-20 (Released:2019-10-02)
参考文献数
11

小児中耳炎の起炎菌の耐性化が問題となり, 2009年頃から医療社会動向に大きな変化があり, 中耳炎起炎菌にも変化が見られた. しかしあまりに急激な変化にわれわれも十分追従していないように思われた. その一つとして重症肺炎球菌感染症が激減し, さらに急性中耳炎へ波及し莢膜血清型ワクチンタイプの減少と血清型置換が報告されている. 肺炎球菌予防接種は乳児期の中耳炎症状の軽減化を起こしている可能性が示唆された. 副鼻腔炎を伴う滲出性中耳炎治療では副鼻腔治療を行うことで結果的に滲出性中耳炎の改善が見込まれる例が多い. 難治性中耳炎には GERD が関与していることがあるので中耳貯留液の pH を測定して関連を予想することも一つの手段である.
著者
林 知里 早川 和生 前田 知穂 西原 玲子 尾ノ井 美由紀
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.701-715, 2008 (Released:2014-07-01)
参考文献数
35

目的 双生児は単胎児に比べてことばの発達が遅れることが報告されており,その原因として「双子だけで通じる独自のことば(以下 twin language とする)」が注目されている。本研究では,twin language と学童期における社会性の発達の関係を明らかにすることを目的とした。方法 1999年にツインマザースクラブの会員の親2,733人に自記式質問紙を郵送,回答のあった1,428人(52%)への 5 年後の追跡調査として,2004年に追跡可能であった958人に自記式質問紙を郵送,516人から回答を得た(53.9%)。このうち,学童期(6 歳~12歳)の261組(522人)を分析対象とした。双生児の社会性については,「TS 式幼児・児童性格診断検査」を用いて評価した。結果 双生児ペアのうち第 1 子と第 2 子では異なる結果となった。第 1 子では,「社会性」,「学校適応」,「家庭適応」の 3 領域の合計得点で判定される「社会的不安定」において有意な関係は認められなかった。一方,第 2 子については,出生時体重が2500 g 未満の児は2500 g 以上の児と比べて1.846倍(95%CI: 1.039-3.278, P<0.05),妊娠中に妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と診断された母親から生まれた児はそうでない児と比べて1.903倍(95%CI: 1.044-3.467, P<0.05),twin language を話していた児は話さなかった児と比べて2.022倍(95%CI: 1.167-3.503, P<0.05)多かった。結論 今回の調査により,乳幼児期の twin language が学童期の社会性の発達に関与することが明らかとなったため,乳幼児健診時における医師,保健師,心理職からのフォローアップ,保育園や幼稚園に通わせるなどで他の大人や子どもとの関係性を築く機会を多く作ること,双生児に対して個別的に関わる時間を多くもつように親に指導するなど,言語発達を促すための積極的な介入が必要であると考えられる。また,双生児の親の会などを組織的に活用し,双生児の親の子育てをサポートしていく必要がある。