著者
Tetsuro Miyazaki Kazunori Shimada Yoshitaka Iwama Atsumi Kume Katsuhiko Sumiyoshi Yayoi Sato Hirotoshi Ohmura Yoshiro Watanabe Hiroshi Mokuno Hiroyuki Daida
出版者
Japan Atherosclerosis Society
雑誌
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (ISSN:13403478)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.6-12, 2008 (Released:2008-03-04)
参考文献数
36
被引用文献数
9 10

Aim: The critical role of hyperinsulinemia, independent of hyperglycemia, in the pathogenesis of atherosclerosis has not been fully determined. We investigated the association between secretion patterns of insulin after oral glucose load and the severity of coronary artery disease (CAD) in patients with normal glucose tolerance (NGT).Methods: We enrolled 116 subjects with NGT from 243 patients who had undergone coronary angiography and a standard 75-g oral glucose tolerance test. The patients were divided into 0-vessel, single-vessel and multi-vessel disease groups on the basis of the severity of CAD.Results: The 2-h insulin levels in the multi-vessel disease group (p=0.005) and the single-vessel disease group (p<0.05) were significantly higher than those in the 0-vessel disease group. Multivariate analysis revealed that the levels of 2-h insulin were an independent variable for the presence of CAD (p=0.02) after adjustment for gender and the presence of each criterion of metabolic syndrome using the definition of the International Diabetes Federation.Conclusion: A slight but significant increase in prolonged insulin secretion, which is associated with the early stage of insulin resistance, in subjects with NGT, may play an important role in the pathogenesis of atherosclerosis.

7 0 0 0 OA 神道百話

著者
小倉鏗爾 著
出版者
金鈴社
巻号頁・発行日
1943
著者
文部省 著
出版者
文部省
巻号頁・発行日
vol.巻2, 1940
著者
庄子 博人
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2011-01

制度:新 ; 報告番号:甲3206号 ; 学位の種類:博士(スポーツ科学) ; 授与年月日:2011/3/15 ; 早大学位記番号:新5502
著者
西野 春雄
出版者
法政大学
雑誌
能楽研究 (ISSN:03899616)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.49-100, 1994-03-30
著者
海老沢 有道
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.37-46, 1965-03
著者
武笠 朗
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学美學美術史學 (ISSN:09122044)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.49-69, 2013-03-05
著者
硲野 佐也香 中西 明美 野末 みほ 石田 裕美 山本 妙子 阿部 彩 村山 伸子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.19-28, 2017 (Released:2017-04-11)
参考文献数
24
被引用文献数
3 4

【目的】本研究は,日本において,世帯収入と子どもの食生活との関連を明らかにすることを目的とした。【方法】 2013年9~12月,東日本4県6市村の19小学校に在籍する小学5年生(10~11歳)及びその保護者を対象に自記式の質問紙調査を実施した。世帯収入が貧困基準以下の群とそれ以外の群に分け,食事区分ごとの食事摂取頻度,家庭での食品の摂取頻度及び外食の摂取頻度と世帯収入との関連について,χ2 検定を用いて検討した。その後,摂取頻度に関する項目を目的変数とし,説明変数は世帯収入として多変量ロジスティック回帰分析を行った。調整変数は児童の性別,居住地域としたものをモデル1,モデル1に家族構成を加えたものをモデル2とした。【結果】調査に同意が得られた1,231名のうち920名を解析の対象者とした。χ2 検定の結果,世帯収入群別に有意な差がみられたのは朝食,野菜,インスタント麺,外食の摂取頻度だった。多変量解析の結果,モデル1,モデル2共に,低収入群が低収入以外群と比べて,学校がある日,休みの日共に朝食の摂取頻度,家庭での野菜の摂取頻度および外食の摂取頻度が低く,魚や肉の加工品,インスタント麺の摂取頻度が高かった。【結論】日本において,世帯収入が貧困基準以下の世帯の子どもは,朝食,野菜,外食の摂取頻度が低く,肉や魚の加工品,インスタント麺の摂取頻度が高いことが示され,世帯の収入と子どもの食生活に関連があることが示唆された。
著者
橋本 行洋
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.92-107, 2006

本稿は、新語の成立および定着・普及の経緯を「食感」という語を通して観察するとともに、その要因について考察したものである。「食感」は近年広く用いられるようになった新語であるが、この語は教科書や公的文書にも使われ、筆者のいうところの《気づかない新語》の一つに数えることができる。この語はもと食品学・調理学研究者の間で、「味・香・触」を総合した〈広義の「食感」〉の意味で用いられたが、食品のテクスチャー研究が本格化した1960年代ころから、現在のような口内の触覚を示す〈狭義の「食感」〉の用法が多く見られるようになった。この〈狭義の「食感」〉発生の背景には、先行する同音の類義語「触感」の存在が関与しているものと考えられる。「食感」が《気づかない新語》となり急速に一般語化した要因としては、この語が漢字表記を本来の形とする漢字語であること、また「味」や「色」に対応する触覚を総合することばの欠を補うものであったことや、「食味」「食育」などの「食-」語彙の一つに位置づけられるといった、《語彙体系のささえ》の存在があげられるだろう。
著者
大水 智恵 小野寺 博義 小野 博美 手嶋 紀子 近 京子 渋谷 大助
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
人間ドック (Ningen Dock) (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.59-64, 2015 (Released:2015-09-29)
参考文献数
8

目的:主膵管の変化をとらえることは膵疾患の診断に有用性が高く,また膵管拡張が膵がんのハイリスクであるとの報告もあることから,腹部超音波検査にて主膵管の拡張を認めた症例のその後について調査し,経過観察をどうすべきかを検討した.方法:対象は平成8年4月から平成25年3月に,当協会の腹部超音波検診にて膵管拡張が指摘された162症例である.さらにそれらの症例のうち,当協会が検診後約1ヵ月に実施している2次超音波検査(US)を受診した症例を,2次USでも膵管拡張を認めたA群(31例)と,認めなかったB群(98例)に分けて比較検討した.結果:血液検査データには両群間で有意差を認めなかった.A群からは慢性膵炎5例,膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)3例,膵嚢胞1例,膵がん1例が発見された.B群からも2年後に膵がんのハイリスクとされる膵嚢胞2例,8年後に粘液非産生性膵管内乳頭粘液腫瘍1例が発見された.結論:膵管径は生理的に経時的な変化をすることが知られており,検診後に拡張が消失した場合は積極的には経過観察を行っていなかった.しかし,そのような場合にも経過観察が必要であると考えられた.
著者
銭谷 真人
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.48-66, 2014-10-01

明治33年の小学校令施行規則において平仮名の字体が定められる以前から、既に文学作品などの出版物において、字体は収斂していく傾向にあった。本稿においてはそれが出版物全般に見られる現象であったのかを、明治期の代表的な大新聞の一つである『横浜毎日新聞』を調査することにより検証した。また使用できる字体が制約される活版印刷の導入が、仮名字体にどのような影響を及ぼしたかについても考察を加えた。使用される活字を基準に調査を行った結果、やはり字体は統一される傾向にあったことが判明した。ただし単純に時代が下るにつれて収斂していくのではなく、場合によっては字体数が増加することもあった。そしてそれには使用される活字が大きく関わっていることが考えられた。また字体の選択には仮名文字遣いも関係しており、使い分けのある、あるいはかつて使い分けのあった字体が最後まで用いられ続けたものと考えられた。
著者
小川 時洋 松田 いづみ 常岡 充子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.90, no.4, pp.426-432, 2019 (Released:2019-10-25)
参考文献数
20
被引用文献数
3

Few studies have examined serial physiological variations during the concealed information test (CIT). This study analyzed both pre- and post-stimulus physiological measures from a CIT experiment under knowledgeable and unknowledgeable conditions. The physiological measures assessed in both the pre- and post- stimulus phases included skin conductance level (SCL), normalized pulse volume (NPV), and heart rate (HR). Moreover, skin conductance response (SCR) was assessed in the post-stimulus phase. The results showed that the post-stimulus SCL and SCR and post-stimulus NPV in the knowledgeable condition differed not only between the relevant and irrelevant CIT items but also between the irrelevant items that were presented before and after the relevant items. In both knowledgeable and unknowledgeable conditions, physiological activities and reactivity were higher at early positions than at late ones. However, in the knowledgeable conditions, serial positions of the relevant items modulated this tendency, such that physiological activities were maintained until the relevant item was presented and then declined afterwards. The practical and theoretical implications of these findings are discussed.
著者
小栢 進也 建内 宏重 高島 慎吾 市橋 則明
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.97-104, 2011
参考文献数
25
被引用文献数
1

【目的】筋の作用は解剖学的肢位で考えられることが多いが,実際の運動では関節角度変化に伴い,筋の作用や発揮できる筋力が異なる。本研究では数学的モデルを用いて角度変化に伴う股関節周囲筋の屈伸トルクを検討した。【方法】股関節周囲筋を対象とし,生理学的断面積,羽状角,モーメントアーム,筋線維長から股関節屈曲角度を変化させた際に筋が発揮する屈伸トルクを求めた。なお,大殿筋下部線維,縫工筋,腸腰筋は走行変化点を考慮したモデルを用いた。【結果】大腿直筋は屈曲10〜30°で大きな屈曲トルクを有し,伸展域や深い屈曲域ではトルクが小さくなった。一方,腸腰筋は深い屈曲域で強い力を発揮し,伸展域でもトルクは維持された。また,ハムストリングスは屈曲域で大きな伸展トルクを発揮するが,伸展につれて急激に小さくなり,伸展域では大殿筋下部線維が主動筋となることがわかった。内転筋は伸展域で屈筋,屈曲域で伸筋になる筋が多かった。【結論】関節角度によって変化する筋の発揮トルク特性を考慮することで,弱化した筋の特定など筋力の詳細な評価が可能になると考えられる。
著者
福田 正治
出版者
[富山大学杉谷キャンパス一般教育]
雑誌
研究紀要 : 富山大学杉谷キャンパス一般教育 (ISSN:1882045X)
巻号頁・発行日
no.38, pp.39-54, 2010-12-25

近年、癒しという言葉が世の中をにぎわしている。癒しグッズ、癒しの音楽、癒しの空間、癒しの旅、癒しの宿など数えきれない程、さまざまなところで癒しという言葉が使われている。そして多くの人びとがそれを求めてうごめいている。この癒しとは何なのか、これを感情との関係で考えてみたいと思ったのがこの論文である。癒しという言葉が、本格的に市場に現れてきたのは1990年代に入ってきてからである。おりしも日本では、経済的バブルがはじけ、長期の不景気に突入し、人びとの不安が高まってきた時期に相当する。将来への不安、リストラへの不安、就職できない不安とさまざまな不安が社会を取り巻いていった。そのような人びとの不安に便乗して、この癒しという言葉が人びとを引きつけ、それを追い求めるというブームが起ったと考えられる。それ以前では、ストレスに対してリラクゼーションという言葉が学問的にも商業的にも多く使われていた。また新精神世界というスピリチュアルな心の糧を求めるという若者の動きもあったが(2)、世代を超えた動きにはなっていなかった。そのような時代背景の中に、癒しという言葉が突然現れ、多くの人びとの心を捉えた。人びとはこの癒しという言葉の意味をどのように理解し使用しているかを考えたとき、そこに大きな曖昧さがあるように思える。この癒しという言葉が、近年、医療の中にも浸透し、心身医療や全人的医療、代替医療の中でよく使われるようになってきている。そもそも癒しという言葉の英語であるhealingは病気を治すという意味を含んでいるために、古代から医学の中で使われていた。しかしデカルトの心身二元論以来、身体の機械論的見方が医学の中を席巻し、今日の西洋医学といわれる巨大な自然科学的知識の空間が形成されている。その中でhealingは伝統医学の中に閉じ込められ、曖昧さを伴った科学的でない概念であると考えられてきた。しかし人間に対する近代科学の限界と危険性が指摘され、生態系の限界も見え隠れしてきている状況の中で、癒しとは何か、生理学的に、また心理学的に再考しようとしたのがこの論文である。