著者
得能一男著
出版者
宮帯出版社 (発売)
巻号頁・発行日
2016
著者
川村 周三 夏賀 元康 河野 慎一 伊藤 和彦
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.328-332, 1996-03-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
15
被引用文献数
3 1

カリフォルニア産あきたこまち,コシヒカリ,ササニシキの食味を,国内産米の同一品種を比較対照として,調査した.その結果,次のことが認あられた.(1) 理化学的特性においてカリフォルニア産米は,玄米の整粒が少なく,精白米の透光度が低く,タンパク質含量が低く,ヨード呈色度が大きかった.(2) カリフォルニア産米は精白米と炊飯米の外観が悪く,香りが悪く,粘りが弱く,その結果,総合評価が悪かった.(3) 供試したカリフォルニア産米の食味評価が低かった原因は栽培条件にあると考えられた.
著者
森松 博史 内野 滋彦
出版者
The Japanese Society of Intensive Care Medicine
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.3-8, 2003-01-01 (Released:2009-03-27)
参考文献数
28
被引用文献数
1

1983年にPeter A. Stewartが提唱した酸塩基平衡に関する新しいアプローチは近年さまざまな分野に応用され始めている。彼のコンセプトのなかでは,(1)水素イオンは水の電離状態によって容易に変化し,(2)これを決定するのはPaCO2, strong ion difference (SID), total weak acidの3つである。水素イオンや重炭酸イオンはこれら3つの因子のバランスによって決定される。アルブミンは酸性化因子として働き,塩素イオンはSIDを変化させることにより酸塩基平衡に重要な役割を果たす。このアプローチを用いることにより,これまで理解が困難であった生理食塩水による代謝性アシドーシスや人工心肺中のアシドーシスがより容易にまた正確に理解できる。Stewart approachによりわれわれの酸塩基平衡に対する理解が深まると信じる。
著者
竹部 成崇 村田 光二
出版者
人間環境学研究会
雑誌
人間環境学研究 (ISSN:13485253)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.93-99, 2016 (Released:2017-01-06)
被引用文献数
1

Prior research suggests that higher socioeconomic status (SES) individuals help others less than lower SES individuals due to the lack of empathic concern. This is thought to be because higher SES individuals are less likely to pay attention to others and, as a result, less likely to perceive their emotions accurately. Then, it is possible that when the distress of others is clear, higher SES individuals can perceive it and show the same level of empathic concern and intention to help as lower SES individuals. To test this possibility, an experiment was conducted. First, subjective SES of the participants was manipulated to create higher/lower SES conditions by comparing themselves with lower/higher SES individuals. Participants then listened to a tape in which an inpatient expressed either clear/ambiguous distress. After that, they reported their intention to help her or other inpatients, perceived distress, and empathic concern. Contrary to our prediction, only the main effect of the clarity of distress was significant both on perceived distress and empathic concern. Additionally, an unexpected interaction was significant; while there was no effect of the manipulation of subjective SES when they heard ambiguous distress, participants in the higher SES condition were more willing to do volunteer work than those in the lower SES condition when they heard clear distress. There were no differences between the two SES conditions in overall intention to help and intention to do the indirect help such as donation whether they heard clear/ambiguous distress. These results can be explained by the possibilities that the manipulation of distress might have served as the level of distress, which resulted in one's overestimation of the difficulty of volunteer work, and that increased sense of control among participants in the higher SES condition assured them that they could do the volunteer work.
著者
黒川 威人
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.117, 2013 (Released:2013-06-20)

明治維新以降,我が国は西欧の合理主義を国策として発展して来た。しかしその中で失われた固有の文化・文明も少なくない。本論は万葉集や古今和歌集など、日本の古代の詩歌を読み解くことにより,日本固有の美学がいかなるものであったのかを明らかにしようとするものである。結果として「雪、月,花」を平安時代から日本人は愛して来たこと,中でも「雪」に対して特別の愛情を抱いて来たことが明らかとなった。その雪は日本特有の温暖な気候下に降る柔らかな雪である。そこから様々な日本美が生まれて来たことと、今日のモダンデザインがシンプルであることを是とする日本人の精神性の根源をうかがい知ることができた。

1 0 0 0 OA 都々逸水調誌

著者
有田正夫 編
出版者
巌々堂
巻号頁・発行日
1882
著者
宋王古撰
巻号頁・発行日
vol.上, 下, 1128

宋、王古撰。元豊7(1084)年の自序によれば、戒珠撰『浄土往生傳』を増補したもので、浄土信仰の僧俗の往生者115人の伝記を集めるという。元祐4(1089)年、楊傑補筆。
著者
石原 与四郎 髙清水 康博 松本 弾 宮田 雄一郎
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.120, no.Supplement, pp.S41-S62, 2014-08-31 (Released:2014-12-26)
参考文献数
40
被引用文献数
2 2

宮崎県の日南海岸沿いには,古第三系~新第三系の深海相がよく露出する.このうち日南市の猪崎には,古第三系日南層群がオリストリスとして見られる.その内部はチャネル・レビーシステムのタービダイトサクセッションから構成されるが,ソールマークや生痕化石が顕著に観察できるとともに,様々な液状化・流動化構造がよく発達していることで知られている.日南層群を不整合で覆う宮崎層群は,前孤海盆充填堆積物であり,粗粒な“宮崎相”と砂岩泥岩互層からなる“青島相”からなる.“宮崎相”は河川~浅海および,狭い陸棚をもつ斜面上に形成されたファンデルタシステムで,相対的海水準の変動と対応した堆積相の分布を示す.これらには石灰岩や波浪を特徴付ける堆積相,さらに重力流堆積物が顕著である.一方,“青島相”は海岸沿いによく露出し,全体的に単調な砂岩・泥岩互層からなる“タービダイト”サクセッションをなす.これらの“タービダイト”は,通常とは異なる堆積構造をもち,その重なりは通常のタービダイトサクセッションとは違う層厚分布を示す.そして一部には津波堆積物と考えられる厚層理砂岩層も挟在する.●本巡検では,主に日南海岸沿いに分布するこれらの深海相・タービダイトサクセッションをめぐり,様々な重力流堆積物やそれらが構成する地層を見学する.

1 0 0 0 OA 医通

著者
伊勢錠五郎 編
出版者
伊勢錠五郎等
巻号頁・発行日
1883
著者
一井 亮介 前田 陽一郎 高橋 泰岳
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.560-570, 2012-02-15 (Released:2012-02-27)
参考文献数
12

本研究では,リラクゼーションサウンド生成システム構築のためのリラクゼーション効果計測手法の提案を行う.まず意識集中(ストレス時)と音楽聴取(リラックス時)の脳波計測を行い,人間の覚醒状態に関わりがあるとされる特定の周波数帯(θ波,α波,β波)を抽出し,各含有率を解析することによりリラクゼーション傾向をつかむ.次に,提案手法の有用性を検証するため,本研究室で開発した同期性を制御できる大規模カオスを用いて音高,音長,音量を決定し,ユーザが自在にサウンドを生成することが可能なインタラクティブ・カオティック・アミューズメント・システム(ICAS)により人間にサウンドを提示することでリラックス度の有効性検証実験を行った.実験を行った結果,被験者にICASのサウンドを提示したときのアンケート評価値と,本提案手法によるリラックス度の数値がほぼ同じ傾向を示していることが確認できた.