著者
西郷 清和 片岡 幹夫 小川 祐紀雄 小高 浩 新井 利明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EVA, [システム評価] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-6, 2007-06-22
参考文献数
8

ブレードPC方式シンクライアントシステムへの移行に伴い導入されたフリーアドレスオフィス形態におけるユーザのプレゼンス管理について論じる.従来,座席位置を各社員が手動で入力したり,出勤状況を表示したりするツールはあった.しかしこれらのツールは,手間を嫌った社員がデータを入力しないと,誰が出勤しているのか正確に把握できないという課題を抱えていた.そこでユーザに負荷をかけることなく,自動でプレゼンス情報を収集し,在席・離席も含め平易な手段で提示し,ユーザ同士のコミュニケーションを促進するプレゼンス管理システムの開発を行った.
著者
藤井 寛
出版者
東京経営短期大学
雑誌
東京経営短期大学紀要 = Memoirs of Tokyo Management College (ISSN:09194436)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.29-36, 2014-03

シンクライアント環境でのリモート画面一斉監視システムの構築方法を東京経営短期大学での事例をもとに議論する。このシステムは,Windows Serverを利用する40人の画面を1台の監視用コンピュータからリアルタイムに一斉監視することができる。これにより教員が,授業の進捗状況を把握しながら,授業の進行を調整したり,学生の画面を遠隔で操作してサポートすることができ,円滑な授業の進行ができる環境を提供する。
著者
鈴木 淳 村田 理恵 諸角 聖 村田 以和夫 佃 博之 小島 隆樹 富樫 哲也
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.353-356, 2000-12-25 (Released:2008-01-11)
参考文献数
10
被引用文献数
3 1

近年, 魚介類の生食を原因とする寄生虫症が増加してきた. そこで, 都内で流通しているシラウオを対象に, 横川吸虫メタセルカリアの寄生状況を調査した. その結果, 4産地のシラウオにメタセルカリアの感染が認められ, 特に, 茨城県霞ヶ浦産のシラウオは感染率が平均88%, 1尾当たりの最大感染数が314個体と高い値であった. 一方, 他産地のシラウオの平均感染率はいずれも10%以下と低率であった. したがって, 本吸虫の感染症防止対策として, 生食用シラウオの産地表示を明確にし, 本吸虫の寄生率が高い産地のシラウオについては, 加熱調理用とすることが必要と考えられた.
著者
布袋 敏博
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

日本、韓国、米国各地に所蔵されている新聞・雑誌等の調査、資料の読み合わせ・分析を行なったが、新聞は分量が多く、すべてを終えることはできなかったので、課題として引き続き調査・分析作業を行なう。それにより、近代文学語として、朝鮮語が成立してゆく過程を明らかにできるであろうと思われる。また、李光洙の研究が進み、文体創出や時代意識で傑出していたことが確認されたが、彼一人に帰することはできない。同時代の留学生南宮璧や金東仁など、留学生全体をより深く詳しく考察する必要性を指摘した。また、2度の国際シンポジウムを開催したが、これにより朝鮮人留学生が、朝鮮において近代文学形成に果たした役割が明らかになった。
著者
藤原 大樹
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 39 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.101-104, 2015 (Released:2018-08-03)
参考文献数
6

本研究では,中学校関数領域に着目し,数学的モデリングを通して生徒が新たな数学を生み出すための指導について検討した。第3 学年の「関数y=ax2」単元で教材「リレーのバトンパス」を扱い,グラフ描画ソフトを活用した協働的な解決,及び多様な解決方法の比較・検討を重視して実践した結果,生徒は既習の関数のグラフを用いた視覚的,近似的な解決を端緒に,簡潔さや正確さを志向して,未習である二次方程式の重解条件を自ら生み出した。新たな数学を生み出すことに向けて,数学的モデルをつくったり解釈したりして考える授業を意図的に複数位置付けた単元計画とその実践・検証が課題である。
著者
北 潔
出版者
日本農薬学会
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.408-417, 1999-11-20 (Released:2010-08-05)
参考文献数
32
著者
大森 大二郎
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.200-210, 2012-06-30 (Released:2014-11-11)
参考文献数
38

最古の補欠分子族と考えられているバクテリアから植物, 動物までほとんどすべての生物で多様な機能を担っている鉄硫黄クラスターをもつタンパク質, 特に7Fe-フェレドキシンと2Fe-フェレドキシンの構造に関する研究を中心に, 本学での40年間の研究をまとめた.
著者
山口 忠承 尾關 徹 小和田 善之 中嶋 周平
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 41 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.461-462, 2017 (Released:2018-08-16)
参考文献数
1

新学習指導要領でアクティブ・ラーニングと呼ばれる学習指導要領が求められている。有機化合物は,その化合物と性質が密接に結びついている。中学校や高校でのリアルタイムな有機化合物の化学構造の検証や定量は,問題解決学習に求められるものである。しかし,現場の教員を含め中学生や高校生に何を対象に,どのような測定ができるか情報を具体的に提示する必要があるものと考えられる。本研究では,中学校の教科書に記載されている水とエタノールの分離を通して,核磁気共鳴装置の原理や化学構造の解析が学べる教材を作成した。
著者
大木 道則
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 20 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.S7-S8, 1996-07-28 (Released:2018-05-16)

化学教育は, 後継者養成のために始まった.しかし, 国民全てが受ける教育としては, 後継者養成のための教育は不適当である.今日は, 教育現場は後継者の養成に重点を置き, 社会は生活に必要な化学教育を求めているといった, 一種の混乱期にある.今後は, 化学に才能ある学生を発掘するための教育を早期から行い, 独創的な化学者を養成すると共に, 市民の素養としての化学教育を充実して, 賢明な生き方ができる市民の育成に努める必要がある.