著者
森 由弘 井上 亜希子 粟井 一哉 荒川 裕佳子 厚井 文一
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.24-30, 2010-06-30 (Released:2016-09-01)
参考文献数
9

間質性肺炎の終末期には合併症や呼吸困難への対応,人工呼吸器装着の可否など多くの問題点を抱えている.最近,NPPVを急性呼吸不全時に挿管までの橋渡しとして一時的に使用したり,終末期呼吸不全に対してNPPVを限度として,慎重な観察下での導入は許容範囲とされつつある.また,終末期の呼吸困難の緩和にモルヒネの有効性が注目されている.今後,終末期医療の決定に関するガイドラインに示された「医療・ケアチーム」による治療方針の決定が望まれる.
著者
小山 弘健
出版者
長野大学
雑誌
長野大学紀要 (ISSN:02875438)
巻号頁・発行日
no.3, pp.p13-21, 1974-12
出版者
巻号頁・発行日
vol.第4冊,
著者
源 豊宗
出版者
日本美術教育学会
雑誌
美術教育 (ISSN:13434918)
巻号頁・発行日
vol.1973, no.198, pp.1-10, 1973-01-01 (Released:2011-08-10)
著者
by Rebecca N. Agheyisi
出版者
Ethiope
巻号頁・発行日
1986
著者
佐藤 雅彦 秋吉 亮太
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

述語論理を史上初めて整備し、分析哲学の源流となったフレーゲがその著書『Grundgesetze der Arithmetik』で構築した論理体系は、ヒルベルトの形式主義への道を切り拓いた極めて重要なものであったがラッセルのパラドックスを含んでいた。本研究は矛盾の根本原因を証明論的および意味論的手法により解明することを目指す。本年度はフレーゲ論理学に関して、(i)フレーゲの無矛盾性証明の分析 (ii)フレーゲの『概念記法』における記号法の分析、という二つの課題に取り組んだ。(i)については引続き、伝統的証明論の手法を適用することでフレーゲの無矛盾性証明の矛盾の原因を明らかにすべく取り組んだ。分担者である秋吉はパリ第一大学科学史・科学哲学研究所(IHPST)で、ドイツにおける伝統的証明論の手法であるΩ規則に関するレクチャーを昨年に引続き行い、パリ第一大学アルベルト・ナイーボ准教授と討論を行った。今後は、より抽象的な仕方で証明を捉えるフランス証明論の概念(具体的にはフランスのジラールによるlinear logicやludics)を用いることで,まずはΩ規則の理解を深めることを目標とすることで合意を得た。また,本研究の成果として, 2018年出版予定の著書『よくわかる哲学・思想』 (納富信留,檜垣立哉,柏端達也編, ミネルヴァ書房 ) に「論理学」の項目を執筆した。(ii)については、普遍限量子の論理的振舞いを分析するために、λ項の代数的構造を分析した。この結果、変数の概念を経由せずに、普遍限量子の導入および除去の規則を記述できることを解明した。
著者
田中 裕之
出版者
立正大学経済学会
雑誌
経済学季報 (ISSN:02883457)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.143-156, 2016-03

本稿の主題は,世界経済の実体的基礎を担ってきた現代製造業を中心とする産業再編である.特に中国・アジアシステムにおける産業構造の転換とその世界市場的意味である.中国は,21 世紀に入り世界経済の実体過程を担うアジアシステムの基軸となり,現在製造業を中心として労働力不足と賃金上昇による生産システムの転換に直面している.中国経済の実体過程は同時に世界市場の実体過程の基軸となっており,既に自動車産業を中心として機械機器産業は,国際競争市場である.その生産システムにおける自動化やロボット化,あるいは作業現場単位の情報ネットワーク化の進展がもたらす産業構造の転換は,欧米製造業にとっても最大の再編課題となり,製造業を超える問題と言える.実際に,IoT(Internet of Things),情報データの分析の自動化(AI)の登場は,建設・インフラから医療や新産業のヘルスケア・バイオを中心に,研究開発投資(R&D)が拡大している.その中国・アジアシステムを軸とする世界的な産業再編とその 21 世紀前半世界における地位と方向性の考察が最終課題となる.