著者
三上 修
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.161-170, 2009
被引用文献数
8

スズメ<i>Passer montanus</i>の数が減っているのではないか,という声を,近年,各所で耳にする.そこで本研究では,スズメの個体数に関する記述および数値データを集め,スズメの個体数が本当に減少しているかどうか,減っているとしたらどれくらい減っているのかを議論した.その結果,現在のスズメの個体数は1990年ごろの個体数の20%から50%程度に減少したと推定された.1960年代と比べると減少の度合いはさらに大きく,現在の個体数は当時の1/10程度になった可能性がある.今後,個体数をモニタリングするとともに,個体数を適切に管理するような方策をとる必要があるだろう.
著者
礒部 威
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.427-428, 2005

島根医科大学は1975年に開設されました. 医学部は2003年10月に島根大学と統合し島根大学医学部となりました. 島根県は非常に横に長い県で, 医学部は島根県のやや東に位置する出雲市にあります(写真1). 出雲は神話の国として有名で, その中心が「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」をおまつりする出雲大社です. 陰暦の十月のことを神無月といいますが, 出雲では, 神々がお集まりになられるので「神在月(または神有月)」といい, 毎年この時期に出雲大社では, 神迎祭, 神在祭が行われます. 古代出雲大社本殿は非常に高い建造物で, 高さ48m, 15階建てのビルに匹敵するとされます(写真2). 天禄元年(970)と年号が記された「口遊(くちずさみ)」という書物によれば, 当時の大建造物のおぼえ歌があり, 「大屋を誦して謂う. 雲太, 和二, 京三」と書かれています. 雲太とは出雲大社のことで, これが一番大きく, 次いで大和国東大寺の大仏殿であり, 京三とは京都の大極殿八省(今の平安神宮)のことです. 内科学講座(第4内科)は1980年に循環, 呼吸器, 腎臓内科として開設されましたが, 2004年5月に循環器科が分離し, 呼吸器, 腎臓内科として新生しました.
著者
大岩 金
出版者
日本幼稚園協會
雑誌
幼兒の教育
巻号頁・発行日
vol.32, no.10, pp.80-82, 1932-10

1 0 0 0 OA [京小本暦]

出版者
大經師降屋内匠
巻号頁・発行日
vol.萬延2, 1860

1 0 0 0 OA 源平盛衰記

著者
菊池寛 著
出版者
新日本社
巻号頁・発行日
1936
著者
久蔵 孝幸 一條 美香 土田 佳織 山岸 紀
出版者
北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
雑誌
子ども発達臨床研究
巻号頁・発行日
vol.3, pp.29-34, 2009-03-25

久蔵ら(2008)においては、背景要因としてHFPDDが疑われ、かつ家庭内暴力や非行他の複合的な問題により家庭内養育が困難に至った男児10名について、WISC-IIIに見られる評価点のアンバランスが、その後の処遇との間に相関関係があることを示した。これは、認知的なアンバランスが大きいこと自体が養育環境の中での混乱要因の一つであるだろうという直感的な仮説を実証したものである。本論においてはサンプルとなる事例を増やし、その上で同様の傾向が見られることを示す。さらに子どもを家庭で養育するための困難要因が低減すると、この相関が減衰することを示す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.753, pp.78-85, 2003-09-15

2002年度の決算内容などを尋ねた本誌の調査で、設計事務所の建築設計・監理売上高が一段と落ち込んでいることが明らかになった。 今回調査の集計対象は170社。建築設計・監理売上高が前期に比べて10ポイント以上減少した事務所は、有効回答162社のうち56社(35%)に上った。 上位10社の中では、山下設計と池下設計の2社が、それぞれ10.3ポイント、16.0ポイント減少した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1196, pp.86-88, 2003-06-16

国策会社・産業再生機構が日本産業にとっての緊急救命治療室だとすれば、冨山和彦はその主任医師である。 医師、殊に患者の生死を分ける医師の評価に、いい人かどうかは関係ない。診断と手技の正確さがまず問われる。 だから冨山評価の基軸も、その腕前に対するものでなければならない。が、人となりを軽視はできない。
著者
其楽斎
出版者
辻久兵衛[ほか1名]
巻号頁・発行日
vol.[1], 1763
著者
北田 暁大
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は「社会と名指される集合的対象を、特定化し、その集合的状態の変化・改善を、何らかの統制された方法を用いて目指す社会的実践(social practice)」としての「社会調査(social survey)」の歴史・社会的機能を、19世紀末~20世紀半ばのアメリカ社会学、行政、財団の動向に照準して分析するものである。この作業は、現代にいたる量的/質的の区分の誕生や統計的手法の採用の起源を確証し議論を活性化させると同時に、欧州と異なる”social”概念のアメリカ的用法の解明に寄与し、近年注目を集めている「社会的なもの」をめぐる議論のブラッシュアップにも繋がるであろう。
著者
田村 耕成 久保田 一雄 倉林 均
出版者
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.34-37, 2001-01-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
10

水治療の対象者は血栓性疾患の危険因子を有する場合が多い.水浴と血栓性疾患との関連性を研究する目的で,入浴負荷可能な健常成人男性10例を対象として40℃20分浴と42℃10分浴の血小板および凝固線溶系に及ぼす影響を検討した.40℃20分浴では組織プラスミノーゲン活性化因子抗原(tPA)が増加し,プラスミノーゲン活性化因子インヒビターI抗原(PAI-I)が減少する傾向が,42℃10分浴ではHt,tPA,PAI-Iが増加する傾向が見られたが有意な差ではなかった.血小板に対する影響はなかった.以上の成績から40~42℃の水温による水治療は血小板および凝固線溶系には影響を与えないと考えられた.