著者
Toshiaki Isogai Chizuko A. Kamiya
出版者
International Heart Journal Association
雑誌
International Heart Journal (ISSN:13492365)
巻号頁・発行日
pp.18-729, (Released:2019-04-25)
参考文献数
58
被引用文献数
51

Peripartum cardiomyopathy (PPCM) is a specific cardiomyopathy in which heart failure develops due to reduced myocardial contraction during pregnancy or in the postpartum period in women without a previous history of heart disease. The epidemiology of PPCM has been reported in various countries and areas, and the incidence of PPCM differed among these reports. The incidence was highest (1 in 102 deliveries) in Nigeria and lowest (1 in 15,533 births) in Japan. The incidence was higher in African-Americans than in other races in several reports from the United States, and was also high in African countries and Haiti, indicating that the risk for PPCM is highest in the black race. However, the study design and definition of PPCM differ among studies, and these differences may influence the incidence. Moreover, the incidence of PPCM and the maternal mortality rate were well correlated. Since maternal mortality reflects the level of perinatal health care and hygiene, this finding suggests that the extent of perinatal care is partly related to the incidence of PPCM, which reflects heart failure and cardiomyopathy of unknown cause in women.
著者
石田 豊 高津 雅一 蓬原 弘一
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.877-880, 2003-11-25

非常停止ボタン,トング利用のドアスイッチ,3-ポジションイネーブルスイッチは代表的な機械的安全コンポーネントとして現在現場で盛んに実用され,また国際的にもその利用が推奨されている。国際安全規格はこれらの機械的構造に対して安全確保原則を定め,その適用を強く推奨している。本報ではこれらのコンポーネントの機械的構造を論理的一般式にて表現し,安全確保の構造特性を安全確保原則に基づいて説明する。
著者
神西清著
出版者
踏青社
巻号頁・発行日
1986
著者
堀辰雄著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1958

1 0 0 0 OA 記事条例 78巻

出版者
巻号頁・発行日
vol.[49] 四十八 町方捨物訴之部追加(町方捨物之部),
著者
櫻田 弘治 浦川 宰 小澤 亜紀子 佐藤 真治 澤 貴広 牧田 茂 間嶋 満 許 俊鋭
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.434, 2003

<B>【はじめに】</B>現在、心臓外科術後症例に対する心臓リハビリテーションの有効性は明らかなものである。心臓外科術後早期の短期間での効果も、我々の研究結果において明らかにされている。しかし、この中には改善のみられなかった症例も存在することは事実である。今回、心臓外科術後早期の短期入院での運動療法によって、運動耐容能に改善のみられなかった症例について、その要因を検討した。<B>【対象】</B>2001年9月から2002年9月に当院心臓血管外科にて胸部正中切開による手術後、リハビリテーションを施行した患者のうち、早期離床を目的とした病棟内理学療法施行後、リハビリテーション科での短期入院による運動療法を施行した症例28例(男性:25名・女性:3名、平均年齢63.1±11歳)を対象とした。リハビリテーション科での運動療法は心肺運動負荷試験(CPX)の結果より嫌気性代謝閾値(AT)を決定し、その結果をもとに自転車こぎをおこなった。開始時期は、術後平均病日11.7±4.3、運動療法期間は10.9±4日であった。手術様式別は冠動脈バイパス術14例、弁置換・弁形成術9例、冠動脈バイパス+弁置換術5例であった。尚、術後運動器疾患を合併症した症例は除外した。<B>【方法】</B>運動療法実施後のPeak VOH<SUB>2</SUB>が改善した群(22例)、しなかった群(8例)の2群間において、術前左室駆出率(LVEF)・手術侵襲(手術時間)・術後臥床期間を対応なしのt検定を用いて検討した。<B>【結果】</B>改善した群・しなかった群でのPeak V(dot)O<SUB>2</SUB>は、それぞれ運動療法前:12.3±2.6・12.2/2.2ml/kg/min、運動療法後15.2±3.2・11.5±2.5 ml/kg/minであった。改善した群・しなかった群での、術前左室駆出率(LVEF)は各々、57.4±13.9・63.3±14%、術後臥床期間は2.5±0.7・3.0±0.6日で有意な差はみられなかった。しかし、手術時間は改善した群で263.5±83min、改善しなかった群で344.7±66.9minと有意差が認められた。<B>【考察】</B>心臓血管外科手術は血行動態や心筋虚血の改善、運動能力の向上を目的として行われるが、全症例が同様に改善するわけではない。今回、心臓外科術後約11病日より自転車エルゴメータによる、約10日間の運動療法施行症例中で、運動耐容能が改善しなかった群では、手術時間が長かったことによる、心筋自体の回復、および全身状態安定の遅延が運動耐容能が改善しなかった大きな要因であると考える。<B>【結語】</B>心臓外科術後早期、約11病日より開始した、約10日間の運動療法を施行しても、改善がみられなかった症例の原因としては、手術時間が長いことであった。
著者
尾形 美和 白井 要 古市 保志
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.47-56, 2019-03-29 (Released:2019-03-28)
参考文献数
9

歯科処置の中でも歯周治療は治療頻度が高い処置であるが,観血処置であることからも菌血症を引起す可能性がある。本症例は,人工弁置換術の全身既往がある患者に対し,感染性心内膜炎予防に配慮し非外科的に歯周治療を行いSPTに移行した一症例である。患者は67歳男性で,下顎前歯の動揺を主訴に来院した。歯科既往歴が僅少であることで,歯科恐怖症を抱え,脳梗塞の既往から右半身麻痺であった。さらに多数の全身性疾患を有しており,付随し服用薬剤も多種であったことから,内科との連携を密に歯周治療を行うこととした。患者には,心臓弁置換術の既往があると菌血症によって感染性心内膜炎を併発するリスクが高く,歯周病がその動因になり得ることを説明した。その上で患者自身の口腔環境が,実際に菌血症を引起こしやすい状態であること,またブラッシングの重要性を説明し歯周治療の必要性を訴え歯周治療参加への同意を得た。結果,主訴である下顎前歯(41歯)は抜歯処置となったものの,歯周基本治療後の再評価時にはPCR値17.2%となった。また下顎前歯部に対し,当初の治療計画では補綴処置を行う予定であったが,歯周組織状態が安定していることからMTMを行い,歯列不正を正すことでブラッシングを行いやすい歯周環境を構築することとした。延いてはPCR値20%以下を維持しSPTに移行した。SPT中もブラッシングに対し高いモチベーションを保持していたため,全身疾患も悪化することなく経過した。感染性心内膜炎の発症を予防するためにも口腔衛生管理の徹底は不可欠である。
著者
安達 常将
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.81, 2004

本発表は,今まであまり注目されてこなかった「深夜バス」に焦点を当てたものである.社会経済的視点からバスを分析した地理学的研究には,従来から過疎地域のバスや高速バスを扱った研究があり,最近ではコミュニティバスに関する研究も増えている.しかし,大都市圏郊外の路線バスを対象とした研究は比較的少なく,特に本発表が対象とした「深夜バス」に関するものはほとんど存在しないといえる.<br><br> ここでは「深夜バス」という語を,深夜路線バスと深夜急行バスを合わせたものと定義する.前者は,23時以降に郊外の主要駅と住宅地を結ぶ運賃倍額のバスで,鉄道からの乗り換え客が利用の大半を占める.後者は,終電後に都心のターミナル駅と郊外を結ぶバスで,終電に乗れなかった人達が輸送の対象となる.したがって,深夜において一定以上の交通需要が発生する区間で運行される点で両者は共通するものの,バスとしての性格には相違が見られる.この点に注意しつつ,「深夜バス」の発達過程を追い,深夜における交通需要の変化とその社会背景を明らかにしていきたい.<br><br> 対象地域は「深夜バス」が最も発達している南関東1都3県とした.国土交通省関東運輸局に「深夜バス」運行事業者を問い合わせの上,各事業者に対し,各系統の起終点・キロ程・ダイヤ・運行開始年月日・利用者層に関するアンケートを行った.さらに,一部の事業者に対しては聞き取りも実施した.その結果,以下のことが明らかとなった.<br><br> 実質的な「深夜バス」の誕生は,1971年に東武が運行を開始した上尾駅から西上尾第一団地までの路線である.ここには行政からの強い要請があった.23時以降の運賃倍額徴収制度もこのとき設けられたものである.大規模住宅団地が郊外で造営され,通勤が長距離化する一方で,深夜における郊外駅からの公共交通の確保が課題となっていたことが背景にある.<br><br> 本格的に「深夜バス」が発達するのは,1980年代後半からである.これは社会の夜型化を反映するものと推測され,バブル期に系統数が急増した.ピークの1989年には,最多の44系統が新設されるとともに,深夜急行バスが初めて登場した.バブル期は,深夜における郊外からの公共交通だけでなく,郊外への公共交通も不足していたのである.<br><br> しかし,バブル崩壊に伴い,「深夜バス」も縮小に転じる.深夜急行バスでは路線の統合や廃止が相次ぎ,深夜路線バスでは運行本数の減少や終車時刻の繰上げが行われた.バブル崩壊以降の1990年代を通し,深夜急行バスの新設はほとんどなく,深夜路線バスも開設ペースが鈍化し,東京都心から近距離の補完的な開設が目立った.<br><br> 再びこの状況が変化するのは2000年以降である.2003年に開設された深夜路線バスの系統数は20に達し,バブル期以来の数字を記録した.つまり,現在再び「深夜バス」に対する需要が高まっていることを指摘できる.運行事業者の話によると,「深夜バス」は,残業帰りの足としての安価な交通機関として人気があり,長引く不景気が「深夜バス」の発達を助長している.バブル期に比べ深夜時間帯における全体の交通需要は少ないものの,安価な交通機関としてシェアを拡大していることが,近年の発達につながっていると考えることができる.<br><br> 本発表は,主にマクロな視点に立ったものであったが,「深夜バス」の発達過程を明らかにする上で,今後はミクロな視点に立った分析も必要であろう.<br> <br>
著者
新川 慶明
出版者
医用画像情報学会
雑誌
医用画像情報学会雑誌 (ISSN:09101543)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.49-52, 2013 (Released:2013-08-28)
参考文献数
13

In late years Autopsy imaging (Ai) attracts attention. Ai is the concept that matched autopsy with postmortem imaging in a wide sense. On the other hand, Ai is postmortem imaging itself in a narrow sense. I explain a role of Ai when a clinician makes a death certificate. Specifically, I introduce examples of Ai which I experienced, tips about examination for Ai-CT and interpretation.
著者
姉崎 正平
出版者
日本保健医療社会学会
雑誌
保健医療社会学論集 (ISSN:13430203)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.42-48, 2005

日本における初めての保健医療社会学の研究集団と思われる「医療社会学研究会」が東京に、1950年代の後半から、1960年代の前半まで、すなわち、昭和30年代に、存在した。現在の日本保健医療社会学会の前身、「保健・医療社会学研究会」の誕生が1974年であるから、前記研究会が消滅してから、約10年間の潜伏期間があったことになる。筆者は、1960年頃、学士入学の社会学々生として、前記研究会の末席に連なった。1960年から1961年にかけて、1961年の国民皆医療保険実施をひかえ、日本医師会の開業医一斉休診、全国的な病院ストライキなどで日本の医療界は激動期であった。1960年の日米安保反対運動で日本社会全体も騒然としていた。筆者はその後、日本および英国での大学院生、厚生省病院管理研究所研究員、日本大学医学部教員として、社会学あるいは社会科学的観点から、医療をつかず離れず眺めてきた。1960年前後に存在した「医療社会学研究会」についての見聞は、日本における保健医療社会学の揺籃期についての史料として残されるべきと思われる。また、当時の医療界の激動に触発された社会諸科学からの医療分析や提言と保健医療社会学を比較し、その有効性や有用性を検討することは保健医療社会学の現在のみならず将来にとって必要なことと思われる。本稿は2004年5月16日、東洋大学で開催された第30回保健医療社会学会大会のリレー講演「日本における保健医療社会学の歴史と展望」の演者としての報告を基にしている。

1 0 0 0 OA 出水一件

巻号頁・発行日
vol.第10冊, 1000

1 0 0 0 OA 続日本紀 40巻

著者
藤原継縄
巻号頁・発行日
vol.[11], 1657

1 0 0 0 OA 本草図譜

著者
岩崎常正<岩崎潅園>//著
巻号頁・発行日
vol.第10冊 巻78香木類2,
著者
神成 淳司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第21回全国大会(2007)
巻号頁・発行日
pp.2E59, 2007 (Released:2018-07-29)

日本の食料自給率は先進国内で最悪のレベルであり,今後,政府の支援が限定されることにより更なる悪化が予想される.この状況は,熟練した農業生産者以外には高い生産性を得ることができない国内農業の収益性の悪さが生み出すものである.海外事例を参考に,収益性に関する課題克服等を主目的とした,農業分野におけるAI研究の適用可能性について論じる.
著者
関口 海良 堀 浩一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.3H1OS25a03, 2018 (Released:2018-07-30)

AI倫理の重要性は近年益々大きく認識されているが,成果がAI技術の研究開発に取り入れられているとは言い難く,両者にはギャップが存在している.本研究では,AI技術者による倫理的な設計の実践を支援することを通じて,このギャップを解消することを課題として,有機的で動的なAI倫理ライブラリを実装し提供を開始した.ここで有機的とは,AI倫理ライブラリが異なるAI倫理間の複雑な関連を踏まえて支援することを意味する.また動的とは,AI倫理ライブラリがAI技術者とのインタラクションを通じて新しい文脈を考慮しながら支援することを意味する. 具体的には,AI倫理ライブラリは各AI倫理の構造の違いを明確にしたり,AI倫理の相互の意味的な距離を提示したり,また,AI技術の研究開発の延長線上に連続的にAI倫理を捉えられるようにシナリオパスを推薦する支援を行う. さらにAI倫理ライブラリによって,上記を通じてAI倫理の側もより実践的に再構築され得るものと期待される. 本論文では,倫理的な設計学を適用してAI倫理を扱う議論の枠組みを整理しながら,AI倫理ライブラリの概要と事例を紹介した上で,上記効果について評価を行う.