著者
大竹 淑恵
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.139, no.5, pp.296-299, 2019-05-01 (Released:2019-05-01)
参考文献数
7
被引用文献数
2

1.はじめにインフラ構造物の安全性が揺らいでいる。道路先進国であるアメリカは1980年代に多くの道路構造物が老朽化し,「荒廃するアメリカ(America in ruins)」とまで言われるほど劣悪な状態に陥った。日本では2012年に笹子トンネル天井板落下事故が起こり,2018年8月14日にはイ
著者
原田 理恵 田口 靖希 浦島 浩司 佐藤 三佳子 大森 丘 森松 文毅
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.73-78, 2002-04-10 (Released:2009-12-10)
参考文献数
22
被引用文献数
12 16

トリ胸肉より, ヒスチジン含有ジペプチドであるアンセリン・カルノシンを豊富に含むチキンエキスを調製し, マウスに投与した場合の体内動態および運動能力への影響について検討した。チキンエキスをマウスに経口投与すると, アンセリン・カルノシンは分解されずにジペプチドのまま吸収されて血流に乗り, その血中濃度は投与約30分後に最大に達した。また, チキンエキスを10% (固形分換算) 配合した飼料を継続投与することにより, 大腿四頭筋内にアンセリン・カルノシンの有意な濃度増加がみられた。このチキンエキスを投与したマウスは, 投与開始6日目以降, 速い水流 (10L/min) のあるプールにおける疲労困憊までの遊泳持久時間が対照群に比べて有意に向上していた。この持久運動能力向上効果の一因として, チキンエキスの経口摂取により, 生体緩衝能力をもつアンセリン・カルノシンが血流を介して骨格筋内に蓄積されることによって, 骨格筋内の緩衝能が高まったことが推察された。
著者
三村 浩史 安藤 元夫 阿部 成治 北条 蓮英 角谷 弘喜
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅総合研究財団研究年報 (ISSN:09161864)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.231-242, 1989

インナーシティ地域では,業務・商業用空間利用が優越し居住利用が圧迫排除される傾向が強まっている。そのなかで,居住人口・維持・回復を都市政策の目標とする地域において,居住用空間を確保するために,都市計画上の規制と誘導の諸手段,とりわけ三次元的制御手段=立体ゾーニングの可能性と条件について考察した。まず,報告書の第I部では,都市計画的制御手段のシナリオ構築を行なった。すなわち,①居住用空間の確保を必要とする理由,判断根拠と対象範囲等の設定について,②各種誘導規制手段の活用可能性と立体ゾーニングのシナリオ作成,③確保する空間における住戸と住環境の要素とその保障水準の設定,および④高価格化,投機利用および他用途への転用等の非居住空間化を抑制する方策という4つの検討項目を設定し,これらの項目に関するわが国および海外の都市(再)開発に伴う住宅供給義務や規制緩和等の事例や学説と照合しつつ,シナリオの論理的構築度を高めた。ついで第IIおよびIII部では,個別もしくは小単位敷地ごとに建設されている集合住宅いわゆるマンション群を対象として,居住用空間の設置状況,形状,採光・日照条件,伴用・混用状混の実地分析を行なった。開発当初から居住性の低い住戸が供給されていること,建て詰りによって居住性が低下する住戸が急増する傾向等が把握できた。並行して実施した居住者調査によって,都心マンション選択要因を解析した。第IV部では,第II・III部で把握した実態における問題点に対して,都市計画の規制誘導シナリオを適用する可能性の検討を行なった。すなわち,第1に,低層階が商業地域等であっても,中層階以上で居住系地域並みの住環境水準を保障する立体ゾーニング方式,第2に,相隣する住戸の採光等の条件について,適用の可能性を検討し,都市計画フレームの提案をまとめた。

1 0 0 0 新日本文学

著者
新日本文学会 [編]
出版者
新日本文学会
巻号頁・発行日
vol.10(8)[(97)], 1955-08
著者
岩崎 貞二
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1188, pp.130-133, 2003-04-21

3月1日の朝、埼玉県所沢市の東京航空交通管制部にあるFDP(飛行計画情報処理システム)がダウンして、全国の空港で飛行機のダイヤが大幅に乱れてしまい、エアライン(航空会社)やお客さんには大変ご迷惑をおかけしました。改めてお詫びします。
著者
松阪 輝久
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
お茶の水女子大學自然科學報告 (ISSN:00298190)
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-4, 1952-07

In his book "Varietes Abeliennes et Courbes Algebriques", A. Weil has proved that every Abelian Variety is generated by a finite number of Curves (cf.prop.30, § IX of the book). We shall show in this paper that every Abelian Variety is generated by one Curve. This will be one of basic tools for the investigation of Abelian Varieties. Using this, and applying Chow's result on Jacobian Varieties, we shall generalize his celebrated theorem to arbitrary Abelian Varieties in the forth-coming paper.
著者
香川 雄一 岡島 早希
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2014, 2014

1.はじめに<b> </b>航空輸送は迅速性に優れた輸送手段であるが、航空機が発着する空港周辺地域においては、航空機による騒音問題が発生している。我が国では、大阪国際空港や米軍基地に関する騒音訴訟が周辺住民によって提起されてきた。こうした地域を対象とした研究は数多くみられる一方で、航空機騒音が発生しながら、これまであまり注目されてこなかった地域も存在している。 現在、航空機の低騒音化が進み、発生源対策は大きな改善がみられる。そのため、今後は住宅防音工事をはじめとした空港周辺対策の重要性が増していくと考えられる。そこで本研究では、名古屋飛行場周辺住民による航空機騒音に対する意識を明らかにし、今後の空港周辺対策における課題を明らかにしていく。本研究の意義は、空港周辺自治体の参考となることと航空機騒音問題の解決に寄与することである。<br>2.研究方法 まず、予備調査により把握した全国の空港周辺自治体に対し、空港周辺対策の実態等に関するアンケート調査を実施した。次に、名古屋飛行場の周辺住民を対象としたアンケート調査を行った。調査票は、騒音対策区域に含まれる区域内の地域と、それ以外の区域外の地域に分けて配布した。この調査結果をもとに、クロス集計やGISを用いた分析を行った。その結果から、名古屋飛行場に関する空港周辺対策の改善策を提案する。<br>3.結果及び考察 全国の空港周辺自治体を対象としたアンケート調査では、航空機騒音に係る環境基準の達成状況は改善傾向であることがわかった。しかし、航空自衛隊基地の周辺など、一部の地域では騒音に対する苦情も寄せられており、地域差がうかがえた。名古屋飛行場の周辺住民を対象に行ったアンケート調査結果をクロス集計したところ、区域内外とも、航空機騒音に対してうるさいと感じる住民が多く存在することを把握した。中部国際空港開設に伴う、2005年の県営化によって民間機の発着数が減少した後も、主に自衛隊機による騒音被害が発生していることがうかがえた。また、航空機騒音への問題意識に関してGISを用いて地図化したところ、飛行ルート直下の地域では区域内だけでなく区域外においても騒音への被害意識が高いことがわかった。住宅防音工事等の助成を受けるには、対象区域や築年数などの条件を満たさなければならないため、施工を断念する住民も存在する。さらに、施工後の修理に困っている住民もおり、継続的な対応の充実が望まれる。空港周辺対策に関する認知度は、全体的にかなり高い結果となったが、若い世代や居住年数が短い住民を中心にやや低い傾向をみせた。本調査の結果により、名古屋飛行場の空港周辺対策の改善策として、防音工事等の助成を受けられる条件の緩和と工事後も補助の充実が望まれる。県営化によって対象区域が縮小されたが、現在においても住宅防音工事をはじめとする空港周辺対策の必要は高いと推測される。また、空港周辺対策に関して周知を行い、住民の関心を高めることも必要である。空港周辺地域においては経済的な利点も存在するが、航空機騒音に悩む住民が存在することを忘れてはならない。今後も、地域住民と空港が共生していくための対策が必要である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1659, pp.40-43, 2012-09-24

電子書籍に関わる日本企業の担当者は今、挨拶のようにこの言葉を口にする。話題にしているのはもちろん、米アマゾン・ドット・コムの電子書籍専用端末、「Kindle」だ。 同社のジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者)は今年4月、本誌の取材に対して「今年後半のニュースにご注目ください」と語った。それから5カ月。日本投入に関する正式な発表は、9月半ば時点でまだない。

1 0 0 0 OA 天保撰要類集

出版者
巻号頁・発行日
vol.[103] 第三十六 下 町奉行之部 三,
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.698, pp.56-58, 2018-10-22

関西国際空港は、全国各地の空港などで広がりつつあるコンセッション事業として初めて一定期間の閉鎖を伴う試練に見舞われた。空港島の沈下対策を民間に委ねるなか、責任を負うべきは誰なのか、今後の焦点となる。
著者
石野 純也
出版者
日経BP社
雑誌
日経network (ISSN:1345482X)
巻号頁・発行日
no.209, pp.46-54, 2017-09

スマートフォン(スマホ)を使っている人の多くが、実は既にお世話になっているはずの音声通話技術が「VoLTE(ボルテ)(Voice over LTE)」です。しかし、普段の利用で存在をあまり意識することはなく、仕組みやメリット、効果などを詳しく知らない人が多いでしょう。