著者
緒方 正則 下間 頼一 塩津 宣子
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.97-98, 2007

Up to the present, authors surveyed the cart ruts in ruins of the Greece age and the Rome age in Turkey. The places are the western coastal region around the Aegean Sea. Those investigated places were Perge, Hierapolis of Pamukkale, and Efes. The date was August, 1998. The wheels and the chassis of the carriages were mentioned in the investigation results. The carriages in various places by the field survey were thought to be used in the ancient times.
著者
伊藤 慎二 イトウ シンジ ITO SHINJI
出版者
西南学院大学学術研究所
雑誌
西南学院大学国際文化論集 (ISSN:09130756)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.71-97, 2015-03

旧筑後久留米藩領の福岡県三井郡大刀洗町今(通称:今村)周辺は,江戸時代禁教期の潜伏キリシタン(かくれキリシタン)集住地区であったことで良く知られる。今村キリシタンは,九州の交通の要衝地である筑後平野中央部の開けた田園景観の中で,周囲の仏教・神道信仰社会と日常的に関わりながら,禁教期を通してキリシタンとしての宗教伝統を秘密裡に継承し続けた。他の潜伏キリシタン集住地区とのつながりは,長崎浦上の教会・信徒との接触・往来が幕末になって初めて行われたのみである。今村キリシタンは,多くの物理的に不利な制約のある環境的諸条件の中で,信仰という高度に文化的側面の独自性を孤立状態で長期間持続させた。強制的同調圧力の強い社会文化の中で,ヒトはどのように固有の地域文化・精神文化を形成維持できるのか。今村キリシタンの歴史的経緯は,人類史研究の上でも普遍的示唆に富む重要な事例といえる。しかし,幕末~明治時代初頭の久留米藩による今村キリシタンの一斉検挙拘束後,藩側のごくわずかな記録を除いて,禁教期の信仰細部に関するほとんどの同時代史資料を失ってしまった。禁教期の今村キリシタンの様相を探るためには,文字資料以外の物質文化に対して,考古学の観点から迫ることがこれまであまり試みられていない重要な課題と考えられる。そこで,小論では,久留米藩側による尋問に対してまとめられた口書帳類の記述と近世から近代の墓碑に着目して,考古学からの検証課題を試行的に整理する。
著者
相良 徹
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.308-323, 1978
被引用文献数
11

最近の建築は環境衛生学的には自然換気が極めて乏しいことから空調施設が著るしく発達してきた。しかし必ずしも充分な空調がなされているとはいえないものがある。とくに病, 診療所等においては空調の在り方によつて却つて各診療室の汚染を他の診療室に及ぼし, わゆる院内感染の原因となりうることが考えられている。歯科においてはエアータービンンジンによる歯牙の切削が効果的な反面, 切削粉塵とともに微生物が室内に飛散し汚染の因となる。今回著者は空調施設を異にした, 二医療機関における空気中の粉塵, 菌についの測定を行なった。<BR>方法: 1. 測定場所, Y歯科病院 (以後Yとする) 及びZ総合病院歯室 (以後Zとする) の診療室, 技工室, 待合室において, 診療室ユニット附近, 技工室のぼ中央と各診療室の空気吹出口及び吸込口について空気中粉塵数並びにコロニー数を診療始前 (9時), 診療中 (11時) 及び診療終了前 (15時) の3回測定した。2. 大きさ別粉塵の定, 直接法による光散乱式のRoyco 202 Airborne-Particle Moniterを用いて空気中粉塵. μ以上を粒子の大きさ別に15段階に分けて測定した。3. 気菌の測定, (a) 気菌の採取はYPinhole samplerを用い測定場所の空気50<I>l</I>/2minを採取し, トリプトソイ寒天培 栄研) を用い培養し, コロニー数を算定した。またDHL培地 (栄研) による観察を行なつ。 (b) 気菌を大きさ別に採取するためAndersen samplerを用い, 菌の大きさ別に6段階に分て捕集した。4. 大きさ別粉塵数と在室人員との相関関係について相関係数を求めた。5. きさ別粉塵数と菌数との相関関係について相関係数を求めた。6. 診療器具の汚染につい診療室の受付台及びブラケットテーブル (5×5cm<SUP>2</SUP>) とハンドピース表面につて拭きとり検査を行なった。以上のことから次の結果を得た。<BR>(1) 粉塵数a) 総粉塵, 診療室, 技工室と吸込口ではYは48.8×10<SUP>4</SUP>~58.9×10<SUP>4</SUP>個/<I>l</I>, Zは4.8×10<SUP>4</SUP>~9.9×10<SUP>4</SUP>個/<I>l</I>でYはZに比し約510倍であり, 吹出口はYでは45.4×10<SUP>4</SUP>~49.2×10<SUP>4</SUP>個/<I>l</I>, Zでは3.3×10<SUP>4</SUP>~3.9×10<SUP>4</SUP>個/<I>l</I>でYはZに比し約12~17倍を示した。b) きさ別粉塵数, Y, Zとも0.3~0.4μ未満の粉塵数が最も多く粉塵粒子が大となるにつれて少し, 1.0μ以上の粉塵数は1%となる。プレフィルター及びアフターフィルターを用いてるZにおいては吹出口では1.5μ以上の粉塵は認められなかった。<BR>(2) 在室人員と総粉数との相関係数はr=0.31を示し, 大きさ別粉塵数とでは大きさが増すにつれて相関係数はとなり10μ以上とではr=0.87であつた。<BR>(3) コロニー数は診療室, 技工室, 吸込口にいては, Yでは0.16~1.82個/<I>l</I>, Zでは0.10~0.24個/<I>l</I>であり, YはZより多った。吹出口からはZでは認められなかった。<BR>(4) 総粉塵数とコロニー数との相関係数はr=0.28を示したが粉塵の大きさ別とでは衛生学的に重視される1.0~5.0υ未満とではr=0.75, 1.2μ以上とでr=0.77であった。<BR>(5) 菌の大きさはAndersen samplerによる測定では1.0μ以下の菌は全体の3%であった。<BR>(6) 診療器具のブラケットテーブルとハンドピースの汚染は診療時間の経過と共に増大し, DHL培地 (+) のものがあった。<BR>以上のことから中央空調施設及びそれに使用されるフィルターの材質及び用い方によって粉塵数及び大きさ別粉塵数やコロニー数が診療時間と共に増加される度合の相違することがわかった。大きさ別粉塵数とコロニー数との間には, 一定の相関関係のあることがみられた。本邦に於ては病院及び医療施設の構造と設備に関する一般基準に類するものは見られない現状にあることから, 今後これらに対しての基準を定めると共に医療機関についての空調施設に一定の規格を設定する必要があると考えられる。

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巻号頁・発行日
vol.第2帖, 1000
著者
中溝 和弥
出版者
Japan Association for Asian Studies
雑誌
アジア研究 (ISSN:00449237)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.3-21, 2015

Can we interpret the result of the 2014 general elections in India as the re-emergence of Hindu nationalism? If we can, does this mean that the majority support exclusive nationalism that is propagated by Hindu nationalists? In this article, in order to answer these questions, I analyze elector's voting behavior at national, state, and village levels. <BR>At the national level, the election issues were the mal-governance of the incumbent UPA government as exemplified by stagflation and corruption, and the exalted hope in the capacity of Narendra Modi's decisive leadership to solve these economic difficulties. In this election, the lower strata of society, that is, the Lower Backward Castes and Scheduled Castes, who were not traditional supporters of the BJP, voted for Narendra Modi's BJP. In this sense, the BJP succeeded in consolidating the long-awaited "Hindu vote" in a loose way. This does not necessarily mean that the "Hindu vote" supports the exclusive Hindu nationalism that was expressed during the 2002 Gujarat carnage. However, they did implicitly endorse the political decision that Modi took at that time. <BR>In Bihar, which the BJP has been eager to capture for a long time but had failed to do so, the BJP and its alliance won the election. On analysis, the voting behavior in the state shows the same trend as at the national level. Considering the good reputation of the incumbent JD(U) state government, this result may reflect strategic voting behavior in which many voters took account of the national elections. However, we can observe that the "Hindu vote" is loosely taking shape in Bihar, also. <BR>Lastly, at the village level, the BJP could not win in the constituency where I conducted my fieldwork. However, the BJP candidate did succeed in getting a considerable number of votes. In a Yadav dominated village, most Yadavs supported the RJD, which is known as the Yadav's party, and the Scheduled Castes supported the JD(U) government. However, among stubborn supporters of the RJD, there were some who held out strong hopes for Modi. Their main concerns are economic issues, not the exclusion of minorities. <BR>In conclusion, BJP's victory represents the aspiration of voters for economic betterment. On the other hand, the political responsibility for the 2002 Gujarat carnage has become a thing of the past. The present Modi BJP government does not seem interested in instigating religious violence to consolidate their power. However, if they fail to meet voters' aspirations, the danger of a violent exclusion of the minority is ever-present as Hindu nationalists have vigorously conducted an anti-Muslim campaign since Modi seized power.
著者
TAYLOR BD
雑誌
Wildl Res
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.529-537, 2003
被引用文献数
1 55
著者
宮脇 勝
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.421-426, 2009-10-25
参考文献数
5
被引用文献数
2

本論は、イタリアで2004年に公布され、2006年と2008年に改正された文化財と景観の新しい法律、ウルバーニ法典について、その景観の定義、権限、景観計画、景観許認可(景観アセスメント)の観点から論じている。ウルバーニ法典は、2000年のヨーロッパ・ランドスケープ国際条約における景観政策と2001年のイタリアの憲法改正に基づいて、新たに誕生した。このため、従来からのガラッソ法の景観計画からウルバーニ法典の景観計画へと移行が始まっている。本論の結論において、ウルバーニ法典がもたらす景観への取り組みの発展は、1)景観の定義による価値付け、2)景観財の特定、3)国と州政府の協力の下、自然景観、歴史的景観、そして現代景観の総合化した新しい景観計画の策定、4)景観マネジメントを実施するための、景観許認可制度(景観アセスメント)の仕組みが準備されたこと、特に、2008年の改正ウルバーニ法典による中央政府に景観の許認可の権限を強化した点を明らかにしている。
出版者
巻号頁・発行日
vol.60 駿州江尻古城,

1 0 0 0 IR 日本の家紋

著者
奥平 志づ江
出版者
文教大学女子短期大学部家政科
雑誌
家政研究
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-4, 1983-01-01
著者
山田 祐士
出版者
岡山大学
巻号頁・発行日
2008

博士論文