著者
粕川 正充 角田 博保 森 裕子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.1198-1205, 1993-05-15
参考文献数
3
被引用文献数
10

R.JoyceとG.Guptaは個人認証を行う場合に、個人ごとの特徴をあるキーが打たれてから次のキーを打つまでの時間(以下、これを打鍵間時間と呼ぷ)に求め、その個人差を判定の基準とした個人認証手法を提案した。また筆者らはこの手法を改良し、新JG手法と呼ぷ別方式を提案した。さらに解析を進めて打鍵間時間の分布を調べるうちに、筆者らは連続多打鍵間の打鍵間時間の変動が、それを構成する個々の打鍵間時間の変動よりも小さくなる場合があることを見いだした。以下、この現象をアルペジオ打鍵と名付ける。このアルペジオ打鍵を利用することによって、JoyceとGuptaの提案した方法よりも効率的な個人認証手法を考案することができた。本論文では考案した手法について、JG手法、新JG手法との比較のもとに説明し、実験を通じて新手法の優位性を検証する。
著者
松田 七美男
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
Journal of the Vacuum Society of Japan (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.199-203, 2013 (Released:2013-06-28)
参考文献数
7
被引用文献数
4

To understand the property of gases, it is essential to consider them using kinetic theory of gases. This theory assumes that gas atoms/molecules are freely travelling and frequently changing their speed and direction by collisions each other. The purpose of the present article is to try to introduce the basic concepts of kinetic theory of gases to readers. We also show how it explains the fundamentals of vacuum science such as idealgas laws, origin of pressure, surface impinging rate and mean free path.

6 0 0 0 OA 包結記

著者
伊勢貞丈 (安斎) 編
出版者
津逮堂
巻号頁・発行日
vol.下, 0000
著者
岩野 摩耶
出版者
明星大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2015

情報公開に焦点を当て、大学職員のもつノウハウを活かして、大学情報をどのような定義(算出方法)で収集・共有すべきかを検証するとともに、集積され発信された大学情報を大学の職員組織の改善に活用する方法を模索することで、情報公開を大学の改善活動(IR)に資することを目的とする。【研究方法】①文献調査 : 国内外における大学の数値情報の定義について、国外は文献や各種ランキング、国内は各媒体からのアンケート等をもとに調査(2015年7月~10月)。②国内インタビュー調査 : 国内大学2校(IR関連部署)に対して、学内での情報収集・蓄積、学外への発信、意思決定への活用等関連業務に関する調査(2015年10月~11月)。③アンケート調査 : 全国の私立大学(大学院大学を除く)のIR担当部署の担当者に対して、郵送により調査(2016年2月~3月。配付数 : 582, 回答数 : 201, 回答率 : 34.5%)。【研究結果】英国では大学の基礎的な情報がHESA(英国高等教育統計局)を通じて学外に提供されており、1つの定義に則った情報が活用されるため、標準的・統一的な大学情報を利用することができる。また各大学も統一的な指標をもって自らの立ち位置を比較し、戦略を立てることができる。これに対して日本では各種媒体が個々の大学に調査を行うため、調査ごとに定義が異なり、各大学や対応部署の判断によって左右される可能性がある。そのためステークホルダーのみならず、大学内で情報を活用する際に、定義の異なる情報を利用してしまう危険性がある。今後は、各大学内で共有する情報のみならず、各大学の提供する情報の定義を統一化する必要があり、情報を学内外に対して戦略的に活用する方策が求められる。そのためには、様々なデータ処理がある中で、各部署が効率的に正確な情報を集約し取りまとめて集積し、部署間で連携するしくみづくりが必要である。

6 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1933年04月14日, 1933-04-14
著者
珠久 正憲
出版者
一般社団法人 日本高圧力技術協会
雑誌
圧力技術 (ISSN:03870154)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.20-29, 1990-01-25 (Released:2010-08-05)
参考文献数
8

Floating oil storage system has recently been realized at Aokata Bay Area, Kamigotocho, Nagasaki, Japan.The system, which is a kind of offshore storage and suited to Japanese conditions, was proposed and developed as a new method for stockpiling emergency oil reserves since 1974.The system consists mainly of five (5) oil storage barges capable of holding abt. 880, 000kl (Total amount abt. 4.4 million kl) of crude oil, mooring dolphins, and other facilities.This paper describes special features of the oil storage barge and its mooring system.
著者
今津 均
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.8, pp.463-475, 2011 (Released:2011-11-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

Cytoscapeはバイオインフォマティクス分野などの複雑ネットワーク解析や視覚化ツールとして開発され,現在ではソーシャルネットワークやセマンティックWebなどを含むさまざまな分野で活用されている。しかしながら,わが国ではCytoscapeの活用事例は少ないようであり,世界的に見ても「Cytoscapeを特許情報解析に応用した」という事例を見いだせていない。そこで,本稿ではCytoscapeを特許情報解析に活用する具体的手順と,その応用事例を通じてCytoscape視覚化機能の豊富さやネットワーク解析機能による特徴ノード群の抽出方法などのテクニックと,Cytoscapeを含めたテキストマイニングなどによるマクロ解析における注意点などをも合わせて解説する。
著者
柳 水巴[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1932-08
著者
結城 俊也
出版者
日本保健福祉学会
雑誌
日本保健福祉学会誌 (ISSN:13408194)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.21-38, 2011

本研究の目的は脳卒中者における身体経験の内側から職人技の回復プロセスをみつめ、その意味を現象学的に解釈することにある。さらにそこから脳卒中後のリハビリテーションプログラムにおける視点の再考を促すことを試みる。職人歴30年以上の3名の脳卒中者(すし職人、和菓子職人、建具職人)に対して、発症時、5日目、2週間目、1、2、3、4、5、6ヶ月目、1年目の計10回にわたり半構造化インタビューを実施した。得られたデータは解釈学的現象学的分析を用いて身体経験の意味を解釈した。結果として全13テーマが析出され、それらが6つの上位カテゴリーにまとめられた。本研究の主たる知見は、時間経過における身体経験は三つの局面に類型化できることを示したことにある。すなわち、(1)麻痺したことによって自分の身体を「物」としか感じられないという身体経験から、麻痺の改善によりいきいきと外界を感じられる身体へと移行する局面、(2)手という部分的な改善への固執という身体経験から、手仕事を円滑に行うためには全身機能の改善が重要であることを認識する経験へと移行する局面、(3)個人としての身体経験から、同病者や健常者との関係性を通じての身体経験へと移行する局面、という三つの局面である。これらの局面は過去から未来という時間軸のなかで相互に絡み合いながら身体経験の意味づけがなされていた。リハビリテーション支援においては、単に「できる-できない」といった表層部分にのみ拘泥するのではなく、世界を媒介するものとしての身体、その身体が多様なチャンネルをもって世界と切り結んでいける経験の多様性を支援することこそが肝要であることが示唆された。
著者
廣瀬 真人
巻号頁・発行日
2017-03

Supervisor:篠田 陽一
著者
平山 大作 藤井 範久 阿江 通良 小池 関也
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム (ISSN:13487116)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.91-102, 2008 (Released:2017-02-15)
参考文献数
19
被引用文献数
6 4

本研究は, 大学野球投手を対象とし, 投球数の増加にともなうキネティクスの変化について検討することを目的とした. 実験試技は, 2台のフォースプラットフォームを埋設した簡易マウンドからストレートを投球するものであった. 被験者には, 10秒間隔で15球投げることを1イニングとし, イニング間に6分の休息をはさみながら9イニング, 計135球の投球を行わせた. 投球数とそれぞれのパラメータから単回帰分析を行い, 回帰係数の有意性について検定を行った (p<0.05). その結果, 投球数の増加にともない, ①踏込脚の股関節伸展の正仕事, 負仕事, 絶対仕事が減少する傾向がみられた. ②投球腕の肩関節内旋の正仕事が減少する傾向がみられた. ③投球腕への関節力による力学的エネルギーの流れの減少がみられた. ④投球腕の肩関節水平内転の正仕事および絶対仕事が増加する傾向がみられた. 以上のことから, 踏込脚の股関節伸展の仕事の減少は, 下肢のトレーニングの重要性を示唆するものであり, 投球腕の肩関節水平内転の仕事の増加は, “上肢動作に頼った投球動作” を示すものであると考えられる.

6 0 0 0 文化経済学

出版者
文化経済学会「日本」
巻号頁・発行日
1998