著者
松田 和徳 堀 洋二 雫 治彦 武田 憲昭
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.98, no.10, pp.809-814, 2005

In the present study, we evaluated daytime sleepiness in 32 patients with obstructive sleep apnea syndrome (OSAS) using epworth sleepiness scale (ESS). ESS scores of patients with OSAS were significantly higher than those of patients with simple snoring and healthy subjects. ESS scores of patients with OSAS were significantly correlated with apnea-hypopnea index, the longest apnea time, but not with the lowest oxygenation. It is suggested that ESS score is a predictive index of the severity of OSAS. We then examined whether ESS in combination with body mass index (BMI) can identify patients with OSAS among patients complaining of snoring. When the cut off points were 11 in ESS and 25 in BMI, the combination of ESS and BMI correctly classified 18 of 25 patients with OSAS (sensitivity=72.0%) and 7 of 10 patients without OSAS (specificity=70.0%). We concluded that the combination of ESS and BMI was useful for screening of sleep apnea syndrome.
著者
宮本 淳 久留 友紀子 仙石 昌也 橋本 貴宏 山森 孝彦
出版者
愛知医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

医学部初年次チュートリアル教育においてクラウドを用いたレポート課題を課し,剽窃行為を中心に,学生のレポート作成過程の調査を続けている。レポートの作業過程を確認していくと,一見して質の低いと思われるWeb上の情報をコピペによって組み合わせ,体裁を整えただけのレポートが少なからず存在する現状が依然としてある。先行研究では,このようなレポートについて学生がどの程度コピペ剽窃をしているかについて,文字数の増加やコピペの頻度などの量的なデータに注目して調査を続けてきたが,コピペ剽窃情報の質については検討してこなかった。どのような教育的介入がコピペ剽窃だけに頼らないレポートの質の向上に繋がるかを考える上で,学生がどのような質の情報に頼ってレポート作成しているのかを調査することは非常に重要な視点であろう。そこで平成28年度の研究では,初年次学生がどのような情報に依拠してレポートを作成しているか,特に情報源の信頼性に着目して調査した。その結果,初年次学生のレポートにおいては情報源として書籍よりもWebを数多く引用していること,Web資料については,四次資料,すなわち三次資料にも該当しない,大学生以上のレポートの根拠として利用できる信頼性を有していないと考えられる資料を多くの学生が利用していることが明らかになった。平成29年度の研究では,こういった問題のあるWeb上の資料をどのように引用,あるいは「コピペ」しているかについてプロセス分析での調査をした。その結果,一次・二次・三次資料からのコピー&ペーストの場合にはその殆どが正しい形式で引用されているのに対して,四次資料の場合は半数以上がその出典は「不記載」であった。レポートを作成する際に,四次資料に依拠する場合には Webページ上の情報をそのままコピペして使用されることに繋がりやすく,その出典は明記されない傾向が明らかになった。
著者
バレンチナ オスタペンコ 越田 紗葉 片平 亜矢子 平坂 尚久 西川 治 西出 孝啓 西出 巖 湯川 進
出版者
Japanese Society for Thermal Medicine
雑誌
日本ハイパーサーミア学会誌 = Japanese journal of hyperthermic oncology (ISSN:09112529)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.51-59, 2008-06-20
参考文献数
23
被引用文献数
1 2

生活の質 (QOL) の改善は進行がん患者における治療目的のひとつであると考えられる. 今回我々は, 局所温熱療法 (HT) と化学および放射線療法の併用治療を受けたがん患者に対しQOLの評価を行った. 対象はがん患者89名 (M/Fは44/45) で, QOL評価は, European Organization for Research and Treatment of Cancer (EORTC) QOL Questionnaire Core 30, 日本版を用いた. 評価は, HT療法開始前と8回後に行った. さらに, 長期温熱療法を施行した14名の患者に対し, 16回, 24回, 30回後に行った. その結果, 性と年齢がQOLの様々な面に影響を与えることがわかった. 女性患者が社会面に関して改善率は高かったが, 逆に身体面では男性患者に比べ低い事が判明した. 年齢別に比較すると, HT前に60歳未満の患者は経済状況の低下を認めたが, 治療後では60歳未満, 60歳以上の患者共に悪化はなかった. 食欲の回復については60歳以上の患者の方がHT後に改善を認めた. 疾患別に見ると, QOL改善が特に良かったのは, 乳がんと肺がん患者であった. 長期温熱療法の結果に関して, 観察期間中のQOLは安定していた. 以上のことから, 局所温熱との併用治療によって, 身体的, 社会的, および精神的なQOLは改善される事が証明された. さらに, 治療前の精神状態および治療中QOL改善は治療効果にも良い影響を与えられると考えられる.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1733, pp.38-43, 2014-03-17

中でも、ヤマダは売り上げ規模で2位の倍もある、圧倒的なトップ企業だ。家電メーカーに対する仕入れ交渉は「ヤマダさんは総じて、他の量販店よりも数段厳しい」(健康関連機器メーカー)と言われてきた。 にもかかわらず日本の家電メーカーにとって、ヤマ…
著者
中島 弘 大関 直也 西山 徹 唐澤 恒 出井 裕司
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0839, 2016 (Released:2016-04-28)

【はじめに,目的】下腿義足歩行に関する歩行分析は,Winterらに代表されるように数多く報告されている。したがって,義足側立脚期後半における義足足部による蹴り出しは,正常歩行よりも弱いことが明らかとなっている。一方,義足側立脚期前半は,健常者よりも股関節パワーが増加するといわれている。関節モーメントのパワーは,関節モーメントと関節角速度を乗算し求めることが可能であるが,関節モーメントと角度変化の増減は報告者により異なる。本研究は義足側立脚期前半における股関節モーメントと股関節の角度変化を明らかとすることを目的とした。【方法】対象は同年代の下腿切断者10名(61.3±11.1歳),健常者10名(62.1±10.3歳)の合計20名とした。下腿切断者は下腿中断端,TSB義足を使用し自立歩行が可能な者とし,義足足部は普段使用しているものを採用した(SACH足1名,単軸足部1名,蓄積型足部8名)。計測機器は三次元動作分析装置Vicon MX(Vicon Motion System社製)と6枚の床反力計(AMTI社製),10台の赤外線カメラを用いた。赤外線反射マーカーはHelen Hays Hospital Marker Setに準じて34点を貼付した。サンプリング周波数は赤外線カメラと床反力計ともに100Hzとした。計測課題は自由速度歩行とし,義足側1歩行周期を5試行計測した。赤外線カメラから得られたデータは6Hz,床反力計から得られたデータは15Hzにてフィルタ処理後,1歩行周期を100%に正規化し平均した。比較パラメータは義足側荷重応答期の股関節モーメントと股関節角度,下腿傾斜角度,足関節角度とした。統計学的分析はマンホイットニーのU検定にて有意差を求めた(有意水準5%)。【結果】義足側荷重応答期における股関節伸展モーメントは,下腿切断者では健常者よりも有意に低下した(p=0.0068)。股関節角度は下腿切断者では健常者よりも伸展のタイミングが早く,角度変化は有意に増加した(P=0.0089)。また,足部底屈角度は下腿切断者と健常者では有意差を認めなかったが,下腿傾斜の角度変化は下腿切断者では健常者よりも有意に減少した(P=0.00021)。【結論】下腿義足歩行における義足側荷重応答期は,健常者と同様に足部は底屈するが下腿前傾が減少するため足部ロッカー機能が不十分である。したがって,重心の前方移動を代償するために,健常者よりも早期に股関節を伸展させることが明らかとなった。その結果,床反力ベクトルは後方へ傾き股関節近傍を通過するため,健常者よりも股関節伸展モーメントが低下することが明らかとなった。義足側立脚期前半における股関節パワーの増加は,股関節伸展モーメントの増加よりも角度変化が大きいことが要因である。
著者
根本 明宜
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.180-185, 2005-10-01 (Released:2010-02-25)
参考文献数
14
著者
片桐繁雄ほか著
出版者
ヨークベニマル
巻号頁・発行日
1998

1 0 0 0 OA 大日本史料

著者
東京大学史料編纂所 編
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
vol.第6編之21, 1924