著者
市田 弘 渡辺 俊雄
出版者
Japan Concrete Institute
雑誌
コンクリートジャーナル (ISSN:00233544)
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, pp.17-26, 1973

原子炉の遮蔽コンクリートとして数多い実績を持つ重量コンクリートを強力な波力の作用する灯標建設に応用した施工報告である。コンクリート構造物としての強度 (σ<SUB>28</SUB>, =180kg/cm<SUP>2</SUP>) 指定が比重指定に加わったことが, この工事を価値あるものとした。設計から施工への実験的研究で工法の成功を裏づけ, また実施工の面でも台風が急襲したことなど工法選択の安全性, 確実性を認識させた。<BR>コンクリート量は陸上打設160m<SUP>3</SUP>, 海上打設110m<SUP>3</SUP>であり, コンクリートはすべてプレパクト工法によって施工した。<BR>ブイ標識から灯標に変わり航路確保, 光源保守が非常に安全かつ容易になった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.20, pp.24-27, 2008-09-16

「珠算をする人間は、計数感覚が磨かれ、判断が速くなるだけでなく、記憶力も高まる。珠算は実学であり、仕事に役立つのです。だから、そういう"そろばん人間"育成のため、1962年に珠算部が創設されました」 実際、珠算部のメンバーは、経理担当として、あるいはエンジニアとして、松下電器グループ各社で活躍している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.20, pp.37-39, 2008-09-16

記憶には大きく分けて2つの種類がある。自転車の乗り方やゴルフでの正しいスイングの仕方といった、いわゆる体で覚えた記憶を「手続き記憶」と言う。一度覚えると、通常は忘れることがない。 これに対し、頭で覚えた記憶を「陳述記憶」と言う。これはさらに「エピソード記憶」と「意味記憶」の2つに分かれる。
著者
圓田 浩二
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.75-92,152, 2000-02-29 (Released:2016-11-02)

In this paper, the author discusses the social meaning of eating disorders, especially binge eating and vomiting with bulimia nervosa, from a sociological perspective. First, he identifies from his interviews (thirty cases) two types within the main factors of eating disorders. One type is named "skinny wish type" which indicates those who developed eating disorders to avoid obesity. The other is named "social maladjustment type" to identify those who have eating disorders caused by stresses in their lives. The social maladjustment type has rarely been discussed in sociological literature on disorders. Secondly, the author represents a new perspective by means of critiquing the feminist approach to eating disorders. It is a concept of "de-sociality" through an analysis of the "social maladjustment type". De-sociality is temporarily de-embedding the self from an existing social relationship. For eating disorder patients, the de-social space-time creates a healing space for them to recover their sociality.
著者
平澤 康太 久保田 信
出版者
漂着物学会
雑誌
漂着物学会誌 (ISSN:13491555)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.17-21, 2011-12

和歌山県田辺湾に異例の数のタガヤサンミナシの貝殻が漂着した.それらの貝殻模様の新鮮さを基準に3段階に分類し,漂着の原因を考察した.新鮮な貝殻を多く含む異例の数のタガヤサンミナシの漂着は, 2010年12月-2011年2月の厳寒と,採取した時期に接近した台風の影響が大きいことが示唆された.また,極めて稀に漂着した生きたタガヤサンミナシ1個体を飼育し,摂食行動を確認した.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.20, pp.28-31, 2008-09-16

集団のルールを作ったり、問題点を見つけたりする仕事では力を発揮する。既にある程度の形ができているものについて「○○とは違う」を口グセにすることで、その企画の精度を高めるような発想ができる。注意点突飛な発想が欲しい場合には、新規探索傾向の強いタイプと組むとよい。
著者
李 菁菁 石村 眞一 近藤 加代子 菊澤 育代
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.3_47-3_54, 2016-09-30 (Released:2016-12-21)
参考文献数
24

本論文は、映画シーンにおける電気炊飯器に関する使用実態の分析を通して、製品の機能進化、使用方法、生活との関連性を明らかにすることを目的とする。1945 年から2009 年までに制作された映画で映し出される家庭生活場面の調査より、以下の内容を明らかにした。1)ダイニングキッチン1室に台所・食堂の機能が統合され、またジャー機能付き電気炊飯器が使用されるに従って、炊飯の後に、運んだり保存したりする作業の必要がなくなった。2)電気炊飯器および保存器具の使用方法には、住宅空間、経済状況、家族構成の他、便利さを求めるか、食文化の作法を守るかという文化的な志向性も影響する。3)電気炊飯器およびジャー炊飯器などは、上流階級というよりも、LDK 型の住宅にすむサラリーマンの家庭生活から普及する傾向が見られ、他の電気製品とは違う傾向があった。
著者
守山 雅也
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

水素結合による分子の自己集合・自己組織化を利用した材料では、ミクロな分子間相互作用によって形成される周期構造や階層構造、つまり集合・組織化構造が材料の多機能・高機能を発現させることが期待できる。本研究ではこの自己集合、自己組織化材料として物理ゲルに着目し、その機能(分子間相互作用)を制御する外的刺激として「光」を用いた。まず、前年度に開発したアゾベンゼン部位を有する光応答性ゲル化剤とディスコチック液晶であるトリフェニレン誘導体を複合化して、光刺激による液晶ゲルの複合構造変化を検討した。その結果、紫外線照射によるアゾベンゼン部位の光異性化反応により、ディスコチック液晶の自発的な配向を誘起し、光刺激を与えない場合と異なる複合構造の作成に成功した。また、局所的な紫外線照射を行うことで、この複合構造変化を利用したマイクロメートルレベルの光パターニングにも成功した。さらに、水素結合部位と光応答性部位のアゾベンゼンの距離が近いゲル化剤(イソロイシン誘導体)をあらたに開発し、ネマチック液晶と複合化した際の光誘起複合構造変化について調べた。その結果、非偏光の平行紫外光を照射することで、ゲル化剤が形成する繊維状集合体上のアゾベンゼンの光配向が起こり、周りのネマチック液晶分子もそれに応じて配向することが分かった。基板に対する紫外光の照射角度を制御することで、液晶配向の角度もコントロールできた。低分子液晶の光配向制御に関しては、これまで基板表面の2次元平面に展開した光応答性分子で制御することが主であったが、今回3次元空間に展開した自己組織性集合体により液晶配向を光制御できたことは、液晶の3次元空間的制御を行う観点から非常に興味深い結果である。