著者
大江 正之
出版者
兵庫医科大学
巻号頁・発行日
2004

平成17年6月16日学位取消
著者
林 承緯
出版者
意匠学会
雑誌
デザイン理論 (ISSN:09101578)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.96-97, 2011-05-31
著者
田崎 創 岡田 和也 関谷 勇司 門林 雄基
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.502, pp.113-118, 2014-03-20

脅威検知や解析は今日のサイバー空間において必要不可欠なものとされているが,常に最新のサイバー空間上の悪性活動を検知する事は,観測する情報や視点が限定されているため困難である. NECOMAプロジェクトはマルチレイヤでの脅威分析を導入する事でこれらの悪性行動による影響を軽減する事を目的としている.マルチレイヤ分析は脅威を深く検証する事を可能とするであろうが,この手法は収集データの分量が増加する事による規模の課題や,それらのデータの解析に要する計算資源の増加に対する課題に容易に直面する.これらを解決するため,我々はオープンソースソフトウェアの大規模データの分散処理・格納を実現するHadoopを利用した脅威解析基盤MATATABIを設計・構築した. MATATABIは規模の大きい計測データの解析を高速に行える仕組みと,データの収集から解析,対策までのプロセスを一元的に行える仕組みを提供する.本論文では, Hadoop基盤を利用した脅威分析基盤構築の報告と, 4種類のデータ処理機構において,ログデータやパケットトレースといった利用方法に応じての性能評価の結果と考察を提示する.
著者
榎本 善成 野呂 眞人 伊藤 尚志 久次米 真吾 森山 明義 熊谷 賢太 酒井 毅 坂田 隆夫 杉 薫
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.44, no.SUPPL.2, pp.S2_111-S2_116, 2012 (Released:2013-09-18)
参考文献数
12

症例は29歳,男性.17歳時に不整脈原性右室心筋症(ARVC)による心室頻拍(VT)から心肺停止となり,植込み型除細動器(ICD)を植え込み経過観察していた.2011年3月11日の東日本大震災以降,動悸の訴えあり3月14日ICD作働を認めたため,当院緊急入院となった.入院時心電図は,左脚ブロック型,右軸偏位のHR100台の心室頻拍(VT)であり,over-drive pacing,各種抗不整脈投与でも停止しないため鎮静下でVTコントロールを開始した.約1週間の鎮静でコントロール後,持続するVTは消失したため,第48病日に独歩退院となった.しかし,その後も心不全悪化のために短期間で再入院を繰り返し,6月4日に再入院となった.心臓超音波検査(UCG)では,右心系の著明な拡大のみならず左室駆出率10%程度の両心不全の状態であり,入院後再度VT storm状態となった.鎮静下でのコントロールも無効であったため,補助循環装置(PCPS)導入したが,VT stormが鎮静化することなく,死亡した.震災を契機にVT storm状態となり心機能悪化が助長されたARVCの1例を経験した.

1 0 0 0 OA 内科学会NEWS

出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.102, no.7, pp.News7-News7, 2013-07-10 (Released:2014-07-10)
著者
In Koo HWANG Jin Young CHUNG Dae Young YOO Sun Shin YI Hwa Young YOUN Je Kyung SEONG Yeo Sung YOON
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.279-284, 2010 (Released:2010-04-03)
参考文献数
29
被引用文献数
10 30

We compared the effects of acupuncture and electroacupuncture on cell proliferation and neuroblast differentiation using specific markers, Ki67 and doublecortin (DCX), in the subgranular zone of the dentate gyrus (SZDG) in 13-week old Wistar rats. Acupuncture and electroacupuncture were applied simultaneously in the acu-points, ST36 (Zusanli) and GV20 (Baihui), once a day for 3 weeks. Acupuncture and electroacupuncture at these acu-points significantly increased the number of Ki67-positive cells and DCX-immunoreactive neuroblasts compared to the control or sham acupuncture group. Electroacupuncture treatment significantly increased the number of well-developed (tertiary) dendrites in the SZDG compared to acupuncture treatment. These results suggest that both acupuncture and electroacupuncture increase neurogenesis in the normal, but that electroacupuncture has greater effects on neuroblast plasticity than acupuncture in the dentate gyrus.
著者
真田 樹義
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 = Journal of the Society of Biomechanisms (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.98-106, 2011-05-01

一般に体組成の加齢変化としては,体脂肪の増加とともに全身筋量の低下が認められる.すなわち,高齢者は「肥満」と「やせ」の問題を同時に抱えていることになる.現在の生活習慣病対策では,国民の医療費適正化対策の一環として,メタボリックシンドロームの基準値に基づいた特定保健指導が義務付けられているが,介護予防の観点から考えると,加齢による筋量およびそれに伴う筋機能の低下,すなわちサルコペニア対策も重要であると考えられる.本稿では,サルコペニアおよびメタボリックシンドロームと運動・身体活動,体力,遺伝との関連について解説し,生活習慣病予防のためのテーラーメイド運動処方プログラムの可能性について言及する.

1 0 0 0 OA 御伽草子

出版者
巻号頁・発行日
vol.第6冊 (こわたきつね),
著者
山岸 光 吉田 善一 坂上 榮松 守屋 俊浩 増澤 恒明 矢島 正男 池田 博通 尾坂 一 小口 京吾 若林 優治
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.955-956, 2008

超精密微細な表面構造を持つ光学部品や、マイクロ医療用デバイスなどの加工を実現するために、ミリメートルからセンチメートルサイズの面積を、ナノメートルからマイクロメートオーダーで加工できる「レーザー・集束イオンビーム複合加工機」を開発した。この加工機は、FIBと3種類のレーザー、そしてAFMを有し、工作物の着脱無しで機上計測しながら、デバイス形状の全体に亘り、超精密微細三次元構造を加工できる。
著者
佐々木 重洋
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.242-262, 2015-09-30

本稿の目的は、エヴァンズ=プリチャード(以下、E-P)の思考の軌跡と、彼が示していた問題意識と手法をあらためて批判的に再検討し、その知的遺産と検討課題を現在に再接続させることにある。本稿では、民族誌や論考、講義録や書簡から読み取ることができるE-Pの構想のなかでも、人間の知覚と認識、その作用に影響を与えるものとしての社会、それも決して閉じた固定的なシステムではなく、人間関係の動態的な諸関係としてのそれとは何かをモンテスキューにさかのぼりつつ自省し続けた点と、民族誌と人類学の主要な仕事としていち早く解釈という営為を強調した点にとくに注目し、その背景を再検討した。アザンデの妖術やヌアーの宗教を扱った民族誌においては、当時の西欧的思考の枠組みに対する疑義ないし違和感が表明されていたが、E-Pとその後進たちの遺産は、そこに「インテレクチュアル・ヒストリー派」としての省察がともなうかぎり、主知主義批判、表象主義批判や言語中心主義批判、主客二元論批判や心身二元論批判としても、今なお私たちにとって着想の源泉たり得る。さらに、共感や友情を強調したその人文学的経験主義からは、絶えず自己に立ち返り、自らが影響を受けている知的枠組みと社会背景に対する自省を保ちつつ、調査する者と調査される者のあいだの共約不可能性を乗り越えようとする姿勢を継承でき、それはフィールドワークと民族誌を取り巻く思想的、物理的環境が大きく変わりつつある今こそ、あらためて参照に値することを指摘した。今日、E-Pに立ち返って考えることは、モンテスキューを脱構築しつつ、人類学的思考が哲学や社会学はもとより、法学や政治学、経済学などと未分化の状態であった時点に立ち返って考えることにつながるものでもあり、今後の人類学が人文学とどのように関係すべきかという点も含めた人類学の知のあり方を模索するうえで一定の意義があると考える。