著者
早渕 仁美 久野 真奈見 松永 泰子 吉池 信男
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiy◆U014D◆ shokury◆U014D◆ gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.189-198, 2007-08-10
被引用文献数
4 5

女子大生とその両親544人分の食事記録に基づき, 2,877日に摂取された42,508品目の料理を用いてデータベースを整備した。まず, 料理名と使用食品重量, あるいは各料理の栄養価を用いて分析を行った。クラスター分析に使用する栄養価と食品群別重量を絞り込み, タンパク質・脂質・炭水化物と野菜・果物・飲用乳重量を変数として用い, 料理を11パターンに分類した。大きく三つの異なるグループ, 「複合的料理群」と「単独料理群」, その他が存在した。「複合的料理群」は, カレーライスのような「複合主食型」 (<i>n</i>=1,364), すき焼きのような「複合主菜型」 (<i>n</i>=448), おでんのような「複合副菜型」 (<i>n</i>=695) の三つに分類された。「単独料理群」は, 炭水化物を平均60.0g含む「主食型」 (<i>n</i>=5,916), タンパク質を平均20.3g含む「主菜型」 (<i>n</i>=1,789), 野菜重量が平均70gの「副菜型」 (<i>n</i>=4,226), 飲用乳重量が平均187gの「牛乳・乳製品型」 (<i>n</i>=1,362), 果物重量が平均100g (<i>n</i>=1,582) と230g (<i>n</i>=343) の「果物型」の六つに分類された。なお, 料理の過半数はこれら九つには分類されず, 弁当や小鉢で供されるような「小主菜型」 (<i>n</i>=5,865) と, 「飲物・小食物型」 (<i>n</i>=18,918) に分類された。これら11の料理型は, 含まれる食品の種類や栄養価の点から, 食事評価や栄養教育上重要な特性をもっていると考える。
著者
大木雄二 著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1944
著者
高久 雅生
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
2004

筑波大学博士 (情報学) 学位論文・平成16年9月30日授与 (甲第3561号)
著者
赤城泰舒 著
出版者
大濤社
巻号頁・発行日
vol.1, 1949
著者
半谷 裕彦 米田 護
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.459-466, 1982-11-01

中国、特に上海と北京に建設されている代表的な大スパン構造の構造設計と構造概要を紹介する。大スパン構造は主に体育施設に用いられており、全国主要都市には平板型のスペースフレームを利用した体育館が建設されている。大スパン構造を実現させる原動力には経済性の追求を第一に掲げている
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.360, pp.182-185, 2000-05-01

直販メーカーのパソコンを買おうかと思うのですが、通信販売で高いものを買うと思うとなんとなく不安です。上手な買い方などあるのでしょうか。(匿名希望)直販メーカーとは、下の表に挙げたような、製品を店頭で売るよりも通信販売に力を入れているメーカーのことです。注文は、電話やファクス、インターネットで受け付け、宅配便などを使って購入者の手元まで直接届けてくれます。
著者
立石 裕二
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.931-949, 2006-03-31
被引用文献数
1

科学委託とは, 行政が科学者に研究を委託し, その結論をもとに政策を実施する仕組みである.これまでの環境社会学は, 科学者を被害者と加害者の対立構造の中で捉えがちで, 科学者がそこから自律して動く可能性が十分に捉えられていなかった.本論文は, イタイイタイ病, 熊本水俣病, 四日市喘息を事例に, 科学と社会が自律しながらも相互作用するという観点に立って科学委託を分析することで, 科学委託を批判的に検討するための枠組みを提供することを目的とする.<BR>科学委託は, 研究内容が研究者に委ねられる自主型, 行政が特定調査を研究者に委託する限定型, 既存知見のとりまとめを委託する審議型の3形態に分けられる.科学委託の持つ意味は, 科学的知見が蓄積される前後で異なる.当該問題で知見が蓄積される前の自主型委託では, 学術的業績を挙げられる見込みが高く, 学術動機から研究者が積極的に取り組みがちである.業績を挙げた研究者は, 被害者側に立って積極的に研究・発言するようになる.これに対し, 蓄積後の委託や, 蓄積前でも研究内容の限られる限定型・審議型の委託では, 業績を挙げられる見込みが低く, 研究者は消極的に振る舞いがちであり, 意見が途中で変化しにくいため, 最初の人選が重要となる.<BR>こうして進められた科学委託は, 行政の姿勢や研究者のとりまとめ志向, 世論などに影響されつつとりまとめられ, 世論と相互作用しながら政策実施につながる.
著者
湯沢 質幸
出版者
至文堂
雑誌
国語と国文学 (ISSN:03873110)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.p53-66, 1984-02
著者
湯沢 質幸
出版者
筑波大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1987

1 日本漢字音資料, 取り分け中近世漢字音資料として有用なものを追求すべく, 京都泉涌寺を初めとして東北大学, 京都大学, 国立国会図書館等を巡り, 漢字音文献の調査を行った.2 各調査箇所において, 本研究に寄与する文献のリストアップ及び一部収集をした. 泉涌寺では特に執筆から,宋音(資料)に係わる実際の読経音や経文に付された各種記号の指示内容についての貴重な情報を直接得ることができた.3 本研究開始以前に収集したものも含め, 資料の分析を日本漢字音史の展開を脳裏に置きながら進めた. それとともに, 分析結果のコンピュータ処理を図るため付属部品を購入し, 必要な情報の入力を行いつつ所期の目的に沿って従来の研究を踏まえながら中近世漢字音, そしてその一構成要素であるところの泉涌寺宋音について考察を試みた.4 考察の過程で, 中近世漢字音なかんずく泉涌寺宋音の特徴の把握や歴史的な位置づけをし, さらにそれを通じて中近世日本語の音韻状態を明らかにするためには, 上代以降の日本漢字音史の解明が必要であることが明白となった. そこで, 中近世漢字音・宋音の研究を旨としながらも, 上代中古の漢字音すなわち呉音漢音の研究も行った.5 上記4までの研究の結果, 当初の目的を達成することができた. その成果の一部は, 62年度中に発刊予定の筑波大学の紀要で発表する. なお, 現在, その他の成果の発表を行うべく準備を進めている.
著者
上條 隆志 川越 みなみ 宮本 雅人
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.157-165, 2011-07-30
被引用文献数
6

2000年噴火以降の植生にみられた変化について、著者らの既存の報告を中心にして紹介する。噴火初期の植生被害は、陥没カルデラの形成に伴う山頂部の消失、泥流の発生、火山灰の堆積による被害であった。山頂部の消失によりハコネコメツツジなどが島内で絶滅した可能性がある。火山灰放出の終息後も、二酸化硫黄を含む火山ガスの放出が続いたため、噴火後も樹木被害が進行し、植生は退行的に変化した。その一方で、特定の草本種が増加した。草本優占種の変化としては、オオシマカンスゲからハチジョウススキへと変化する地点が多かった。2005年以降オオバヤシャブシなどの木本は全体増加傾向にあるが、増加がみられない地点も多く、場所によってはハチジョウススキ優占群落が長期的に成立し続ける可能性がある。噴火と二酸化硫黄放出によって島内で減少した種がある一方で、噴火後に特異的に増加した種もみられた。その一つであるユノミネシダは火山ガス濃度の高い島の東部に多く出現した。
著者
加藤 竜哉 後藤 真 Tatsuya Kato Makoto Goto
出版者
桜の聖母短期大学
雑誌
桜の聖母短期大学紀要 (ISSN:03868168)
巻号頁・発行日
no.39, pp.25-41, 2015-03

The present article describes a method for enhancing peer collaboration and active participation among college students through an alternative Co-Active Poster Session( C.A.P.S.) in an educational setting. The authors set four criteria to define an "effective" peer collaboration-focused poster session: It minimizes the necessity of creating a neatly designed poster which often requires time-consuming preparation; It reduces a presenter's emerging emotional pressure by liberating him/her from having to give a well-organized speech in front of an audience; It allows the audience to ask questions anytime during the session without hesitation; It enhances the dynamics of continuous discussion among all the participants. Three different kinds of educational workshops were conducted in 2014 to compare C.A.P.S. with traditional, presentation-focused poster sessions. The qualitative review of 116 participants' written reflections suggested that C.A.P.S. met all four of the criteria listed above and showed the potential of this co-active learning method.