1 0 0 0 OA 和漢三才図会

著者
寺島良安 (尚順) 編
出版者
中近堂
巻号頁・発行日
vol.総目録, 1888
著者
濱田 良樹 飯野 光喜 近藤 壽郎 石井 宏昭 高田 典彦 佐藤 淳一 中島 敏文 村上 夏帆 清水 一 渡邊 英継 黒田 祐子 中村 百々子 瀬戸 皖一
出版者
一般社団法人 日本口蓋裂学会
雑誌
日本口蓋裂学会雑誌 (ISSN:03865185)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.286-291, 2000

1994年~1999年の6年間に,鶴見大学歯学部付属病院第一口腔外科ならびに関連施設で施行された顎裂部骨移植に関して臨床統計的観察を行った。その結果,以下のような結論が得られた。<BR>1)総患者数は86例で,11歳以下の症例が22例25.6%,12~17歳が32例37.2%,18歳以上の成人症例が32例37.2%を占めていた。<BR>2)生着率は97.7%で,早期経過不良の2例はいずれも成人症例であった。成人症例への対応として,骨移植後の感染源となり得る歯と歯周病の管理が重要と考えられた。<BR>3)受診の動機としては,顎裂に関する他科からの紹介が86例中80例93.0%で,そのうち矯正歯科からの紹介が最も多く72.5%であった。一方,当初他疾患を主訴に来院したものが6例あり,いずれも顎裂部骨移植に関する知識は皆無であった。今後,関連各科との連携強化と患者への積極的な情報提供が必要と考えられた。<BR>4)顎裂部骨移植に関連する併用手術としては,顎矯正手術のほか,デンタルインプラントの埋入,口唇外鼻修正術などが,主に成人症例に対して施行されており,成人症例における顎裂部骨移植の臨床的意義が示唆された。
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.680, pp.51-57, 2007-10
著者
柳瀬 佳子
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.9-17, 1995-09-30

現代社会での女子青年の道徳意識を知るために,向社会性及び慣習性を含む質問紙調査を行った。向社会性については他者が援助を求めてきた時に応じる援助行動を行うと答える割合が多く,積極的に向社会的行動を起こすと答える割合が少なかった。能動的な向社会性の中でも「バスや電車の中でお年寄りに席をゆずる」という事柄には8割の女子学生がかかわると答えているが,それ以外の事柄についてはそれほどかかわる比率は高くない。受動的な向社会性の各項目についてはどれもかなり高い比率でかかわると答えていた。同じ向社会的行動であっても援助を求められるという状況のときの方が援助行動が行われやすい。慣習性については,男性の職業や女性の職業と昔のように性別で職業が分類されないことや,ニューハーフのような性転換をした人もそれほど不思議だとは思われなくなっている。社会の変化に伴った道徳意識があるようである。
著者
松谷 敏雄
出版者
東京大学東洋文化研究所
雑誌
東洋文化研究所紀要 (ISSN:05638089)
巻号頁・発行日
vol.47, 1969-02

This essay is divided into two parts.In Past I, the author reports the 1964 season's excavations at No. 2 mound of Telul eth-Thalathat, in which he himself took part, and reconstructs the culture of the basal two levels.In Part II, he dinned“Thalathat phase”in stead of the so-called“neolithic Hassuna phase.”The assemblage of Thalathat phase is shown in plates.It is important that the assemblage exclude“husking tray.”Sites and levels belonging to Thalathat phase are Hassuna Ia, Matarrah lower levels, Ali Agha, Thalathat XV, XVI and possibly upper Jarmo.Thalathat phase is the oldest one in northern Mesopotamia and it flourished in the sixth millenium B. C. At that time, there were several distinguished culture-areas in West Asia.One of them was the northern Mesopotamia Culture.Jarmo site was a member of another culture-area i. e. Mortensen's“Zagros group.”The now established chronological table is wrong because it does not classify the two culture-areas.The author doubts and denies every reason that was thought to prove Jarmo phase was older than neolithic Hassuna phase.And he reached a conclusion that Jarmo phase and Thalathat (neolithic Hassuna) phase were flourished about the same time in each culture-area.It is better, the author believes, to recognize culture-areas in any time of prehistory and to set up phases as possible.This idea is proposed according to his hunch concerning the process from the origin of agriculture to the formation of civilization in West Asia.The hunch itself will be discussed in another essay.
著者
辻 英明 志澤 寿保
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー学会誌 (ISSN:09167382)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.16-21, 2000-05-31
被引用文献数
6

数種殺虫剤を用い,直径5.5cmの処理ろ紙面の中心の無毒餌と,無処理面中心の無毒餌に接近摂食する個体数を比較し,処理面通過接触による死亡の起こり方も観察した.ペルメトリン水性乳剤処理(10倍希釈0.4cc)ろ紙は激しく忌避され(50分〜78分後3区平均87.7%忌避),死亡率は低かった(6日後平均5.6%).フェニトロチオン乳剤処理(10倍希釈0.4cc)ろ紙にはやや忌避性があったが(4区平均42.3%),長期間後に若干の死亡がみられた(6日後平均37.5%).ダイアジノンMC剤処理(10倍希釈0.4cc)ろ紙では忌避は少なく(2区平均-39.6%),ホウ酸粉末に次ぐ死亡率が得られた(6日後平均83.3%).プロペタンホス乳剤処理への忌避は殆どなかったが(10倍希釈で-61.3%,3倍希釈で16.4%),死亡率は低かった(10倍希釈3区6日後平均5.6%).ホウ酸粉末処理(200メッシュ篩過紛50mg)ろ紙に対する忌避は少なく(3区平均4.3%),殺虫効果は最も高く,かつ最も速やかであった(6日後3区100%).ホウ酸粉末剤+プロペタンホスのエアゾール剤(不快害虫用市販品)200mg(乾燥後の重さ)を処理したろ紙上(直径11cm)に市販ベイト(ヒドラメチルノン)を置いた場合,ベイト容器への侵入は阻害されず,無処理ろ紙上にベイトがある場合より1〜2日速くゴキブリが全滅した.

1 0 0 0 OA 東瀛珠光

出版者
審美書院
巻号頁・発行日
vol.4, 1909
著者
永田 憲史
出版者
関西大学
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.479-502, 2008-11
著者
浜田 宏
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.259-276, 2012 (Released:2013-08-12)
参考文献数
29

重回帰分析に代表される説明変数の線形結合モデルは,その適用において単純な数式による真の関係の近似という以上の積極的な根拠を従来持っていなかった.本稿では特定の条件下で,社会学的仮定から導出された数理モデルによって,線形結合モデルが基礎づけられることを示し,計量分析で用いられる統計モデルに対して,単なるあてはめではない理論的な根拠を与えることを目指す.具体的には階層帰属意識研究におけるFararo-Kosakaモデルと地位継承モデルが重回帰モデルの基礎付けとなり得ることを示し,階層帰属意識研究という文脈における,計量モデルと数理モデルの統合的な発展の条件を検討する.
著者
横田 誠 武子 政信 薦田 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-03-27

情報的感性対応のシステムの入力系としての線路的パタンの基本系として,抽象画の基礎系としたモンドリアンパタン:MP系を考えている。絵画的パタンは,それぞれ表情をもっている。又一般に絵画的パタンには,そのイメージの元になる実体像があり,その内,人間の,特にその顔の表情が典型的パタンとして問題となる。今回は,与えられた3次元の実体像を源系(ここでは原型)として,これから誘導される3次元モンドリアンパタン系:3DMPの為の基礎系について考える。3DMP系は立方体を素体とする。(n×n×n)の立方体型系を基礎系としている。ここで,その外面の様相によって,表情が変わるとして,一定の外ワクである輪郭を仮定した場合,その表面の凸凹が,その決定要因と考える。一般には複雑な連続的な凸凹となるが,今回は,その最も基礎的系として,埴輪(ハニワ)的な2値パタン系について考える。正面を向いた顔的表情パタンの基幹系は対称型系であるので,又,MP系は,対称系であるタータン・パタンから虫食いパタン系でもあり,一般に非対称系である。今回は,これ等の系の基礎系としてハニワ的対称系パタンの基礎系について考えた。
著者
木村 直弘 KIMURA Naohiro
出版者
岩手大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13472216)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.115-136, 2015-03-01 (Released:2016-05-17)

宮崎駿と並ぶ日本アニメ映画界の「レジェンド」で1998年には紫綬褒章を受章し,2015年には『かぐや姫の物語』で第87回アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされるなど今日国際的な評価を得ている高畑勲監督(1935年生)は,2014年10月,NHKテレビのインタビュー(1)で,宮澤賢治作品をアニメ化することについて問われた際,「僕にとっては,畏れ多い」と答えている。以前,5年の月日を費やしてアニメ映画『セロ弾きのゴーシュ』を自主制作したこともある高畑に賢治作品への畏敬の念が本当にあったかどうかについてはさて措き(2),賢治作品について高畑がこのようなイメージをもつに至ったのは,1939年,賢治没後初めて出版された子ども向け童話集『風の又三郎』(坪田譲治解説,小穴隆一画,羽田書店)を読んだという彼の最初の賢治体験に依るところが大きい。羽田書店は,この前年,賢治の盛岡高等農林学校時代の後輩でその思想に多いに影響を受け農村劇活動などを実践した松田甚次郎の『土に叫ぶ』を刊行し,ベストセラーになった。同店はその余勢を駆って,松田編の『宮澤賢治名作選』を1939年3月に刊行,これが賢治の童話作家としての名声が広まる大きなきっかけとなったことはよく知られている。このいわば大人向けの選集の好評を受け,さらに同年12月に子ども向けとして刊行されたのが童話6編を収めた前掲『風の又三郎』で,当時文部省推薦図書指定を受け,これも多くの子どもたちに読まれた。さらに,翌1940年10月には,日活によって映画化された『風の又三郎』(監督:島耕二)が公開され,「はじめての児童映画の誕生」ともてはやされ「文部省推薦映画」となり,映画文部大臣賞を受賞,宮澤賢治の名は人口に膾炙することになる。同年,小学校三年生の時に故郷岡崎で観たこの映画や小学校六年生の時に読んだ〈銀河鉄道の夜〉の「すごくメタリックに光る,キラキラした印象」(3)をもとに,名実ともに「一大交響楽」(4)を作曲したのが,高畑より3歳年上のもう一人の「勲」,すなわち,数多くの映画音楽やテレビ番組の音楽を手がけ,またシンセサイザー音楽で世界的に評価されている作曲家・冨田勲(賢治没年の前年である1932年生)である。
著者
小林 裕子 俣野 修身 後藤 真康
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.p449-453, 1984
被引用文献数
2

酢酸グアザチンguazatine triacetate [1, 1′-iminodi-(octamethylene)diguanidinium triacetate]はアルカリ溶液中において, りんごおよびぶどう中の成分に結合しやすい.そこで, りんごおよびぶどう中のどの成分に結合するかを検討した.その結果, フルクトースがグアザチンに結合する要因物質の一つであることが判明した.また, フルクトースのどの位置がグアザチンとの反応に関与しているかを検討した結果, C_1位およびC_2位における水酸基およびカルボニル基が関与していると推定できた.
著者
苅宿 俊文 朝川 哲司 石井 理恵 中尾根 美沙子
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.1-11, 2012-03-31

本研究では,コミュニケーション能力の育成を目的とした,東京都内の私立中学校にて実施されたコミュニケーション・デザイン教育における具体的な学習成果を視覚化することを試みた。学習成果の視覚化に際しては,参加生徒による内省的な振り返りを目的として書き記した外在化カードのデータを用い,同データの分析法として,テキスト・マイニングによる形態素解析と質的研究法による概念形成を組み合わせた方法を導入した。同分析法を通じて18の概念を生成し,改めてアンケート調査を用いて,これらの概念のクラス内での共有の度合いを確認した。また,次年度の同活動にて継続的な妥当性の検証を行った。これらの検証を通じて,18の概念の全てが,同教育活動向けに開発した学習プログラムの有効性を認め得る学習成果として視覚化することができた。
著者
藤巻 祐規
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.17, pp.155-165, 2004-08-10 (Released:2010-04-21)
参考文献数
22

In 1977, Malcom Spector and John I. Kitsuse proposed for the study of the social problems focus on the activities of participants, which is well-known as “claims-making activities”. They also contended that social problems are to be conceived of as a topic for the sociological study in themselves. Although the focus on the activities is a significant proposal, with respect of the latter point, however, their proposal taken literally tends to deflecting attention from social problems as such. My contention is that what is lacking and what is needed is some clear notion of the relation between studying the activities of participants and the study of social problems as such. In addition, I tentatively sketch one possible notion of such relations.