著者
森谷 公俊
出版者
校倉書房
雑誌
歴史評論 (ISSN:03868907)
巻号頁・発行日
no.773, pp.104-108, 2014-09
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人環フォーラム (ISSN:13423622)
巻号頁・発行日
vol.24, 2009-03-20

<巻頭言>期待値と平均 / 河野敬雄
著者
久木元伸如 中田聡史
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.249-256, 2014-07-15

海況予測システムは自然法則に従ったコンピュータシミュレーションによって海水温や流速を予測し,漁業者に携帯電話やPCを通じて配信するものである.この海況予測システムを漁業者に利用してもらい,安全かつ効率的な操業に役立ててもらう試みがなされてきている.しかし,これまでシステムの有用性について十分な評価がされていないので,漁業者にとって必要な情報は何か,改善点は何かなどについて検討する必要がある.本研究では評価グリッド法を活用して,漁業者がどのような目的で海況予測システムを利用し,漁場探索を行うためにどのような情報に注目しているか調査した.結果として漁業者は安全かつ効率的に操業を行うために海況予測システムを利用し,予測水温の水平勾配や鉛直流速差といった定量的な物理量に注目していることが分かった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1417, pp.68-70, 2007-11-19

10月下旬の日曜日、横浜市にあるドラッグストア「クリエイトエス・ディー青葉荏田西店」の店頭には子供たちが続々と集まってきた。訪れた子供たちは熱心に店内を見て回る。 「これだ」 何かを発見した子供は一目散にレジに向かう。 キリスト教の祝日の前夜祭で、日本でも定着し始めている10月31日のハロウィーン。店内ではそれにちなんだイベントを開催していたのだ。
著者
吉田 仁美 伊藤 セツ
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.91-100, 2009 (Released:2011-08-30)
参考文献数
16

This research is limited to the female disabled persons whose hearing is impaired (Deaf Women), and considers the state of their family resource management that fosters their independence of life. The purpose of this research are twofold; (1) To clarify any difficulty regarding food, clothing or shelter in the lives of Deaf Women, and to explore the opportunity of life subject formation for such persons, and (2) To reconsider the "Domestic life" classification of the WHO's ICF. The research method is based on a questionnaire sent to Deaf Women by E-mail. The results are as follows: (1) The following were pointed out as problems in the lives of the deaf women who do not appear to be disabled to ordinary persons: practical household activities, conversation during meal time, child rearing, and community activities. It was part of questionnaire respondents to facilitate or overcome the difficulties. (2) It was clearly shown that it was impossible for the "Domestic life" classification of WHO's ICF to encompass the life needs of Deaf Women.
著者
谷口 千絵
出版者
首都大学東京
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究の目的のひとつは、妊娠期を通じて、対象者自身が生活活動量を測定することによって対象者の妊娠経過および健康に対する認識と行動化へ寄与するか明らかにすることである。子年度は引き続き、生活活動量の測定方法について検討した。1つの方法として、加速度計(ライフコーダEX)を用いた歩数および活動量の実測があり、プレテストを実施した。また、もう一つの方法として、今年度は調査票により生活活動量を測定する方法を検討した。先行研究によると具体的な運動については、自記式でもインタビュー形式でも妥当性にほとんど違いはないことが明らかになっている。しかし、生活活動量については明らかになっていない。第一段階として、日記法を用いて実施したが、どの生活行動を記述するのか明確にならず、対象者によってバラツキがでることが考えられた。第二段階として、主な生活行動を項目として列挙した記録用紙を用いたが、対象者の生活パターンが多様であるため、該当する項目が少なく一定の記録用紙は完成しなかった。主に座位の行動や不活動が生活行動の大半を占める対象を想定しているため、質問紙による測定が困難であった。セルフモニタリングは単独あるいは、別の手法と組み合わせて、個人の行動変容を促す認知行動的介入のひとつの技法である.その有効性は一般成人においては、多く先行研究において確認されている。また、必ずしも目標に設定どおりの行動をとることができずに、やり損なったときめ罪悪感を感じたり、逆戻りの生活行動に戻らないような予防的な措置が必要ともいわれている。妊婦を対象とした場合は、失敗体験として受け止めることや実施しなかったことが児への罪悪感へつがることを防ぐための方策を介入にあたって検討する必要があることが明らかになった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.890, pp.43-45, 1997-05-12

理想郷づくりの行き詰まりと菓子不振で11年ぶりに無配転落。製菓部門の社内分社化を進め,トップに30代社員を抜擢。創業一族の新社長,リストラへ大ナタを振るえるか。緑豊かな丘陵地にお菓子の工場を建て,その周りに従業員の住宅を用意する。近所には大きな遊園地や美術館があって,子供たちが通う学校もある。
著者
杉山 高世
出版者
奈良県農業技術センター
雑誌
奈良県農業技術センター研究報告 (ISSN:13456393)
巻号頁・発行日
no.36, pp.41-45, 2005-03
被引用文献数
1

インドネシア、タイおよびベトナムの3カ国はいずれもコメの主要生産国であるが、その加工・利用はごはんとしてだけではなく、麺や菓子、飲料類にも及んでいる。豆類ではいずれの国でもリョクトウの利用が多く、日本と同様もやしとして利用するほか、日本のアズキのようにお菓子にもよく利用されている。
著者
熊谷 悠香
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012

当初の予定ではPI(3,4)P2の動態をマウス乳がんに置いて観察する予定であった。しかし、バイオセンサーの感度不足のためか、生体イメージングで目的分子の動態変化を観察することは難しかった。そこで、細胞増殖に関与する分子であるERKの活性を観察することとした。1. HER2陽性乳がんに置けるERKの活性を二こうしていき顕微鏡を用い生体観察した。その結果、個々のがん細胞に置けるERK活性は不均一であり、長時間にわたって維持されることが明らかとなった。2. MEK阻害剤、EGFR/HER2阻害剤をマウスに静脈注し、がん組織に置けるERK活性の変化を観察した。その結果、ERK活性の高い細胞は低い細胞に比べ活性を顕著に下げること、ERK活性の低い細胞はほとんど阻害剤に反応しないことが明らかになった。1と2の結果から、ERK活性ががん細胞の何らかの特性を反映しているのではないかと考え、実験3を実施した。3. ERK活性に基づき、細胞を分取し、tumorsphere形成能、がん形成能、がん幹細胞マーカーの発現度を検討した。その結果、ERK活性の低い細胞は高い細胞に比べ、tumorsphere形成能、がん形成能、がん幹細胞マーカーの発現レベルが高いことが明らかとなった。これらの結果は、ERK活性の低い細胞群にがん幹細胞が多く含まれることを示す。4. さらにERK活性とがん細胞の幹細胞性を調べるため、正常マウス乳腺細胞株J3B1AにMEK阻害剤を添加し、ERK活性を抑制したさいのがん幹細胞マーカーの発現レベルを検討した。その結果、MEK阻害剤処理群はがん幹細胞マーカー(CD24, CD61)の発現を充進させることが明らかとなった。以上の結果は、ERKの活性ががん細胞の幹細胞性を制御する可能性を示すものであり、MEK阻害剤の投与ががん細胞の幹細胞性を上昇させる可能性を示唆するものである。
著者
林 巳奈夫
出版者
日本考古学会
雑誌
考古学雑誌 (ISSN:00038075)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.193-206, 2003-03
著者
陸 艶
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.19-34, 2014-03-25

長年、日本近代文学と中国との関わりを視点として研究してきた私は、故郷の蘇州にある寒山寺に縁があったという「寒山拾得」が日本近代文学に度々登場していたことを知った。また、文学に留まらず日本の禅画や謡曲などにも多くとりあげられていることを知った。そこで、中国では既に忘れ去られている「寒山拾得」が、なぜ日本で脚光を浴びたのかについて、その実態を調査し、「寒山拾得」の日本近代文学に与えた影響を研究した。まず、「寒山拾得」の日中像の差異について検討するために日本文学の古典に遡り、その背景を調査した。その上で、森.外をはじめとして、日本近代文学の著名な作家による「寒山拾得」の捉え方を調査し、中国の「寒山拾得」との比較検討を行った。その結果、日本文学における「寒山拾得」像には、日本独自のイメージで描写されていることが明らかになった。中国での「寒山拾得」は、道教思想のイメージで表現され、仙人とも言われているが、日本近代文学に表象された「寒山拾得」とは、日本で長年の間に育まれた仏教思想・禅思想の形象化を担って書き記されているのであった。また、「寒山拾得」が、日本の中では俳画にも出没し、陶器にも描かれるなど、文学以外にも日本文化の中に広く浸透していることが明らかになった。