著者
水島 郁子 山下 眞弘 木村 敦子
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

中小企業が事業承継をする際には、当該企業、その経営者や親族の利益であったり、税制上の利得が、優先されがちである。しかし、事業承継を円滑に行うには、創業者によって築かれた中小企業秩序を尊重し労使双方の利益に配慮することも必要である。本研究では労働法、会社法、家族法の観点から、法人格否認の法理、詐害行為取消権、会社分割など、法交錯領域のテーマの検討を行った。研究会を14回開催し、実務家との積極的な意見交換も行った。
著者
関村 誠
出版者
広島市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

プロティノスにおけるアイステーシスの機能の明確化とその意味づけに努め、アイステーシス論が哲学的思索の中に組み込まれていることを示した。感性的な諸局面の議論に関して、プロティノスがプラトン思想をいかに解釈して引き継ぎ、あるいはいかに独自展開しているかを、両哲学者のテクスト批判を遂行して見極めることを試みた。その結果、アイステーシスのある種の働きが「判断」に連係して哲学構造に組み込まれて、感性と知性とを結びつける積極的な面をもつことを示すことができた。
著者
斎藤梅雄 著
出版者
東洋図書
巻号頁・発行日
1930

1 0 0 0 OA てほん

著者
文部省 編
出版者
文部省
巻号頁・発行日
vol.下 教師用, 1941
著者
大橋 裕美
出版者
明治大学大学院
雑誌
文学研究論集 (ISSN:13409174)
巻号頁・発行日
no.26, pp.333-350, 2006

『維新前後』は、「素人」の劇作家・岡本綺堂が初めて二代目左団次に書いた作品で、「白虎隊」と「奇兵隊」という二つの戯曲から成る。綺堂は「奇兵隊」で、「髪梳き」という歌舞伎や新派に頻出する劇作法を引用し、女方の市川莚若を配して左団次の「英雄」役を引立たせた。また「白虎隊」では、左団次がそれまでに手がけた、松居松葉作『袈裟と盛遠』や『ヴェニスの商人』等の作品をふまえ、「今迄の芝居には余り見掛けない」「老人」役を用意した。左団次はこれを、「従来の調子」を離れた台詞と動作で演じて成果をあげたが、この役は通常の「老役」を超えた、一人の老人」役として綺堂が造形したもので、同じ綺堂の『修禅寺物語』にもつながっている。

1 0 0 0 OA 習字教材

著者
佐藤惟昇 編
出版者
流芳軒
巻号頁・発行日
1908
著者
糸長徳松 著
出版者
富山房[ほか]
巻号頁・発行日
1910
著者
田中 嘉宏
出版者
日本混相流学会
雑誌
混相流 (ISSN:09142843)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.19-31, 2014-03-15 (Released:2014-05-20)
参考文献数
14

In an extrusion process of rubber materials, there are a liquid-liquid phase and a gas-liquid phase. It is difficult to solve viscoelastic flow with high Weissenberg number. In this paper, interface between rubbers is solved by using the commercial software. The difficulty in the numerical simulation is specified. The solution to this problem is proposed. The proposed method is applied to the numerical solution of flow problems for a viscoelastic fluid in arbitrary computation domains. The proposed method is enabled to solve the viscoelastic flow with high Weissenberg number in comparison with the conventional method.
著者
岡崎 彰 栗原 淳一 益田 裕充
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、デジタルコンテンツと理科室のモデル実験とを有機的に結び付けた教材を開発し、新たな視点から展開する天文学習指導プログラムを提案することである。当初の研究実施計画では、(1)「月の満ち欠け」と(2)「日食と月食」で教材開発とそれに基づく天文学習指導プログラムの開発、(3)「太陽の年周運動」と(4)「惑星の動き」で実際に観測された動画や画像を用いた教材開発をテーマに取り組むこととした。(1)「月の満ち欠け」では、月と太陽の離角を媒介として実際の観察結果とモデル実験とを有機的に結び付ける教材と学習プログラムを開発し、公立中学校で授業実践を行った。生徒の理解度の調査・分析の結果、開発した授業が学習内容の理解を促し、その定着を図る上で有効であり、観察記録とモデル実験結果の関連付けを図る上でも有効であることを明らかにした。(2)「日食と月食」では、予備的に開発した教材を用いて公立中学校でモデル実験の授業実践を行い、また、平成24年5月の金環日食では大学内で事前説明会と観察会を実施した。教材の改良と学習プログラムは期間内に完成していないが、本物の日食や月食とモデル教材との結びつきを生徒に実感させることの重要性やモデル教材の作成上の留意点等を考察した。(3)「太陽の年周運動」と(4)「惑星の動き」については、研究期間の短縮もあり次のように統合した形で進めた。恒星に対する太陽や惑星の動きを直接に観察できる素材として太陽観測衛星が太陽と惑星と恒星を同一視野に撮影した実写動画(NASAが公開)に着目し、中学校授業「太陽の年周運動」での利用の有効性を実践例に基づいて論じ、さらに高校地学の探究活動として、この動画を教材とする「合」付近での「惑星の動き」の具体例を提案した。このほか、関連研究として、天球の内側からと外側からとの視点移動を支援する実験用モデル教材作成についても考察した。
著者
雨宮育作 等著
出版者
丸善
巻号頁・発行日
1936
著者
藤本 高志 德永 光俊 渡邉 正英
出版者
大阪経済大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

離島経済を対象に,(1)n種類の産業から成る地域経済の所得決定をモデル化し,(2)ノンサーベィ法による地域産業連関表の推計手法を開発し,(3)それらを活用し,離島の地域所得を,中央政府の直接支出・移転支出,地域外からの純所得受取,移出,所得に依存しない消費・投資,が誘発する所得に分解し,離島経済自立の可能性を探るとともに,(4)離島経済の特徴とその形成要因を定量分析した.また, (5)離島の移出基盤産業である砂糖産業が離島地域内に生み出す所得を評価するとともに,(6)国産砂糖を守ることに対する人々の支払意思額を,表明選好法により推定した.