著者
平野 哲 才藤 栄一 加賀谷 斉 田辺 茂雄 伊藤 慎英
出版者
藤田保健衛生大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

バランス障害を有する患者23名に対してBEARと従来バランス練習のCrossover studyを行った.BEAR介入前後では,快適歩行速度,TUG,FRT,中殿筋筋力,下腿三頭筋筋力に有意な改善を認めた.1名の患者においてはEqui testを行い,足関節戦略の関与が上昇を示した.健常者7名に対して,3種類のゲームで,4段階の難易度の練習を行い,この時の下肢筋活動を表面筋電図によって評価した.各ゲームの筋活動量は難易度の上昇に伴い増加した.前後への重心移動練習中の三次元動作解析・表面筋電図同時計測を健常者,患者各1名に対して実施した.患者においては,健常者よりも膝関節の運動が大きかった.
著者
鎌田 光宏 大谷 浩一
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

ドパミントランスポーター(DAT)の-67A/T gene polymorphismおよびIntron 8 VNTRの遺伝子多型、およびドパミンβ水酸化酵素(DBH)の-1021C/T遺伝子多型のそれぞれが健常人の人格特徴に与える影響を多人数の健常人の対象として、Temperament Character Inventory (TCI)を用いて評価して包括的に検討した。その結果、DATではIntron 8 VNTRはTCIのいずれの項目にも関与を示さなかったが、-67A/T多型において女性群においてのみA alleleを持たない対象が有意に低い自己指向性と低い協調性を有することが示された。また、DBHの-1021C/T多型においては、女性群においてのみTalleleを有する対象が有意に高い損害回避傾向と関与することが示された。これらの結果から、この二つの遺伝多型が日本人の性格傾向に関与することが示唆された。
著者
渥美 浩章
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05272997)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.A59-A64, 1988-10-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
出版者
ボイックス
雑誌
生涯学習空間
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.23-35, 1999-05
著者
秋永 一枝
出版者
早稲田大学語学教育研究所
雑誌
講座日本語教育
巻号頁・発行日
vol.第5分冊, pp.11-21, 1969-07-10
著者
橋本 憲尚 加藤 義信
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.358-368, 1988-12-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
51

It is well-known that younger children up to the age of about 6 yr. have much difficulty in discrimination between oblique lines in contrast with relative ease in that between horizontal and vertical. This phenomenon is called oblique effect and a large amount of studies were conducted over the past twenty years for determining the causes of such effect. This paper reviewed these experimental studies in terms of the development of the children's strategies in encoding and storing information of oblique orientation in memory. Some recent infant studies revealed that even a baby might have his/her categorical ability of orientation, so, during early childhood, the orientational categories should be much elaborated, and several encoding strategies for non-specific orientation such as oblique should be developed in an appropriate way to each stimulus context. This course of the development seemed to be confirmed on the whole from the present overview of the studies concerned. This confirmation afforded a basis for further discussions on a developmental hierarchy in orientational categories.
著者
塚崎 光
出版者
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

ネギとタマネギのゲノムシンテニーを利用した比較マッピングを行うために、タマネギにおいて11連鎖群からなる連鎖地図を構築した。地図上のマーカーの座乗染色体推定を通して、10連鎖群を8染色体に対応付け、染色体レベルではネギ連鎖群との矛盾は認められなかった。QTL解析により、葉身折径および抽苔株率に関するQTLは、対応するネギ連鎖群においても検出されていることから、両種に共通のQTLの存在が示唆された。また、球および葯の着色に関しては、Chr. 7上に主要なQTLが存在し、同領域に存在するアントシアニン合成に関与するDFRが原因遺伝子である可能性が強く示唆された。
著者
谷田部 光一
出版者
日本大学
雑誌
政経研究 (ISSN:02874903)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.329-360, 2013-01-20
著者
中村 圭二 菅井 秀郎
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

電子密度のモニタが可能で,プラズマへの擾乱を最小限に抑制可能な平板型周波数シフトプローブに着目し,プローブ周囲に形成されるシースによる影響を調べた。またシース効果を抑制して測定精度を向上させるとともに、電子温度の算出方法などについて検討した。スリット幅が異なる2種類のプローブについてシミュレーションと実験を行ったところ,シースを考慮せずに算出した電子密度は,真の電子密度に比べて低めに見積もられ,シース幅が厚くなるにつれてその傾向が顕著となった。しかしスリット幅を広くすると,シース効果が緩和されて測定精度が向上した。さらにスリット幅が異なる2つのプローブを用いることで電子温度の算出も可能となることがわかった。
著者
森下 一男 秋山 毅志 田中 謙治 岡島 茂樹 中山 和也
出版者
核融合科学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

2波長テラヘルツレーザーを用いた計測システムを大型ヘリカル装置の高瀬能プラズマや、 将来の核融合装置のために開発してきた。これまで、我々はCH3OD レーザーの光励起を用 いて波長57.2 ミクロンと47.7 ミクロンの2 波長レーサーを開発してきた。ここでは、2 波長 レーサーを用いた計測システムの開発や、その原理実証としての2 波長レーザーシステムの開 発そして同装置を用いた機械的振動の補正について記述する。
著者
久保 純子
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究はインド東海岸ゴダバリ・クリシュナデルタの完新世(過去1万年)における形成過程の解明を目的として、インドのアンドラ大学の研究者の協力を得ながら、1)アンドラ大学で保管しているボーリングコア(試料)の分析、2)対象地域における平野地形の分布、3)対象地域に分布する遺跡と地形の関係、について調査をすすめた。その結果、ゴダバリ・クリシュナデルタについて初めて詳細な形成過程を示すことができ、また平野の地形分布図と遺跡の年代測定データなどを得ることができた。これらの成果をアンドラ大関係者らと2015年に国際第四紀研究連合(INQUA)大会で発表し、また国際誌Paleo-3で公表した。
著者
阿部 永
出版者
The Mammal Society of Japan
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.51-65, 2003-06-30
被引用文献数
5

本州,九州,四国および隠岐島(島後)のほぼ全域にわたる63水系,191箇所において大型はじきワナ(幅 8.5cm,長さ 14cm)によるカワネズミ Chimarrogale platycephala の捕獲を行い,本州と九州の調査地177箇所中86箇所から139個体を捕獲した.四国と隠岐島(島後)では良好な環境でも全く捕獲できなかったことから,従来の予測通り生息しないものと考えられた.河床沿いの線状ワナかけによるワナ数と捕獲結果の関係から,カワネズミは個体ごとの縄張りをもつことが示唆された.生息地の標高分布の下限は北方で低く,南方で高い傾向があり,その上限は川の源流の標高に依存した.昼間の活動個体目撃例や捕獲例が比較的多いことから,カワネズミは1日複数回の活動周期を持つことが示唆された.相対的に遮蔽物の少ない河床環境において昼間も活動するカワネズミにとっては,下側に空隙や陰を作る岩や倒木などが数m から 10m 程度の間隔で存在するような河床環境が生息場所としての重要な条件であることが分かった.また,川岸が水流によって削られた河岸洗掘洞も同様の働きを持つ環境要素であった.これらの環境要素を備えたところでもカワネズミの採集されない川が多く見られたが,その場合には,濁流の発生をもたらし,水生昆虫相を壊滅させる各種土木工事等が上流側で行われているか,あるいは過去に行われたと思われる例が多く見られた.そのことから,カワネズミは環境の人為的改変に対して大変脆弱な動物であることが示唆された.
著者
大和田 裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.231, pp.48-53, 2012-07

大和田 裕 情報処理推進機構(IPA) 技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC) エンタプライズ系プロジェクト 研究員 高い品質や新技術へのチャレンジを求められるが、予算も工期もギリギリで余裕はない。そんな難しいプロジェクトが増えるに伴い、プロジェクトマネジャー/プロジェクトリーダー(以下プロマネ)には、緻密なマネジメントが求められてい…