著者
青木 直昭 堀口 興 馬場 勝良
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.303-308, 1970-06-25
被引用文献数
1
著者
藤島 博英 簗瀬 範彦
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F4(建設マネジメント) (ISSN:21856605)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.I_181-I_192, 2012 (Released:2013-03-12)
参考文献数
15

平成17年,「公共工事の品質確保の促進に関する法律」が制定された.以後,地方自治体において,総合評価方式の導入が進んでいるが,広域自治体の4割強は試行段階にあり,基礎自治体の本格的実施は,7%未満である. 本研究は,すべての広域自治体を対象に公共調達実施状況,第三者委員会の運営状況および基礎自治体に対する支援状況に関するアンケート調査を実施した.アンケートの分析結果,地方自治体において総合評価の実施の大きな隘路となっている制度的要件は,第三者委員会であることを明らかにできた.しかし,職員配置状況から,小規模な広域自治体ほど,運営の負担が大きいため,第三者委員会の開催にかかる事務的負担を軽減するような制度的運用を行うことが,技術評価を伴う総合評価の導入促進に効果的であると考える.
著者
空海 書
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
vol.第11帖, 1935
著者
小宮 修太郎 平形 裕紀子 長能 宏子
出版者
筑波大学留学生センター
雑誌
筑波大学留学生センター日本語教育論集 (ISSN:13481363)
巻号頁・発行日
no.16, pp.47-82, 2001-02-23

3 年前に行った「日本人の会話とその教育に関する留学生の意識調査」の結果をふまえ、今回は中国・韓国・台湾の学生を対象に標題の内容のアンケート調査を行った。この調査では日本人の話し方に対するポジティブな印象とネガティブな印象の内容を明らかにし、それらに影響する要因を分析した。調査した要因は、学生の文化的背景、日本における滞在年数、日本や日本人に対するイメージ、日本人との交流の程度、異文化への対応の仕方の差異などである。ポジティブな印象及びネガティブな印象とそれらに影響する要因との関連は文化的要因と時間的要因では明確であるが、その他の要因については国ごとに異なっていることがわかった。 Based upon the results of the survey from three years ago“ A Survey on the Feelings And Thoughts of Foreign Students about Japanese-style Conversation and its Teaching : focusing on the data of students from China, South Korea and Taiwan”, we made another survey as seen above. We surveyed the contents of positive and negative impressions which the foreign students have toward the Japanese way of speaking, and analyzed what kind of factors these impressions are influenced by. The points of analysis were the students, cultural background, the length of their stay in Japan, their image of Japan and Japanese people, the level of their interchangewith Japanese people, and how they have adopted to a foreign culture, etc. The relationshipbetween the factors and the positive/ negative impressions was clear in the sense of culturalfactors and time factors, however other factors differed depending upon the country.
著者
石川 輝
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

三重県英虞湾浜島に調査点を設け,海藻類に付着する渦鞭毛藻Gambierdiscus sp.の出現調査を行った。その結果,夏季から秋季にかけて本種の現存量は多くなる一方で冬季にもわずかながら出現するという,周年にわたる季節消長を明らかにした。さらに同調査点から得た細胞株を用いて,その増殖と生残に及ぼす水温の影響を室内培養実験により調べた。その結果により現場における本種の出現機構を説明することができた。
著者
島本 直人 上原 知也
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

チャンネル・トランスポーター遺伝子は、数百あるといわれ、神経疾患やがんをはじめとする種々の疾患との関連性が指摘されているものも多い。近年、チャンネル・トランスポーターのポリクリロナル抗体やモノクロナル抗体が多く開発されてきており、診断・治療に応用できる放射性標識抗体の開発が期待されている。多くの腫瘍細胞に発現するとされるアミノ酸トランスポーターLAT1 を標的にした中性アミノ酸トランスポーターイメージング剤の開発を検討した。放射性標識抗体の評価実験系として、ヒト大腸がん株化細胞DLD-1 を移植した担癌マウス等とし、 腫瘍組織への集積性を評価することとした。 細胞については、リアルタイム PCR により、注目する主なアミノ酸トランスポーター等およびその補助因子(4F2hc, LAT1, LAT2, LAT3, LAT4, ATA1, ATA2, ASCT1, ASCT2, MCT8, TAT1, B0AT1等) に対して既に確立した方法で発現を確認した。 更に、 放射性標識抗体の評価実験系として、これら DLD-1 や AsPC-1 を移植した担癌マウスでの蛋白レベルの発現を確認し、腫瘍組織への集積性を免疫組織化学的な解析に有用であることが確かめられているモノクロナル抗体を125I 標識した放射性抗体とし評価した。用いたモノクロナル抗体は、ヒトの LAT1 タンパク質の N 末端近傍領域に特異的結合をする抗体であったためか、腫瘍組織切片で内在性レベルのLAT1 タンパク質を検出が可能であったが、インビボでの腫瘍検出には適さなかった。
出版者
奈良教育大学
雑誌
天平雲 : 奈良教育大学学生広報
巻号頁・発行日
vol.192, 2009-01-30

第2回大学懇談会を開催しました!!/平成20年度国際学生宿舎懇談会を開催しました!!/水餃子レシピ。/学生企画活動支援事業活動報告/学生が企画するイベント情報/大学からのお知らせ
著者
筒井 隆夫 堀江 正知
出版者
産業医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

暑熱職場で作業している労働者の熱中症を予防するために、作業中の労働者の深部体温を外部から連続モニタリングする手法を開発した。研究当初は作業中に測定可能な深部体温として鼓膜温を検討したが、赤外線を使用した非接触式の鼓膜温計は測定精度に問題があり、また、接触式の鼓膜温計は安全性に問題があるため、耳栓で密閉した外耳道空間の体温を深部体温として評価した。6名の男子学生を被験者として、温度35℃、湿度60%の人工気候室内で、20分間の75Wの運動と15分間の休憩を1セットとし、これを3回繰り返させ、外耳道温、直腸温、食道温、平均皮膚温の推移を測定した。その結果、外耳道温から代表的な深部体温である直腸温を推定することが可能であった。次に、作業者の外耳道温を外部からモニタリングできる装置を検討した。汎用の無線式温度測定用データロガーに外耳道温測定用プローブを取り付け、測定温や環境温を変化させ、熱伝対を使用した標準温度計と比較してデータロガーの校正を行った。その結果、このデータロガーの精度は、測定温度が30度から40度の範囲では、環境温に関係なく±0.2度以内であり、外耳道温の測定が可能と考えられた。そこで、さまざまな暑熱作業として、夏季から初秋にかけてメンテナンス作業、リサイクル作業、焼却炉の解体作業を選び、27名の作業者にデータロガーを使用した外耳道温測定器を装着し、作業中の外耳道温の推移を測定した。その結果、外耳道温の最高値や平均値と作業後の疲れや疲労との間に相関関係が見られた。外耳道温の最高値は暑熱ばく露の許容値を、外耳道温の平均値は暑熱ばく露量を表していると考えられた。外耳道温の最高値や平均値は、熱中症予防の指標に有用であると考えられた。
著者
込山 悠介 番野 雅城 鑓水 優行 加藤 文彦 大向 一輝 武田 英明 清水 謙多郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.356-363, 2014-07-01 (Released:2014-06-18)
参考文献数
12

Researchers of agriculture, life science and drug design of the need to acquire information that combines two or more life science databases for problem solving. Semantic Web technologies are already necessary for data integration between those databases. This study introduces a technique of utilizing RDF (Resource Description Framework) and OWL (Web Ontology Language) as a data set for development of a machine learning predictor of interactomics. Also, for SPARQL (SPARQL Protocol and RDF Query Language) we sketched the implementing method of interactomics LOD (Linked Open Data) in the graph database. Interactomics LOD has included the pairs of protein--protein interactions of tyrosine kinase, the pairs of amino acid residues of sugar (carbohydrate) binding proteins, and cross-reference information of the protein chain among an entry of major bioscience databases since 2013. Finally, we designed three RDF schema models and made access possible using AllegroGraph 4.11 and Virtuoso 7. The number of total triples was 1,824,859,745 in these databases. It could be combined with public LOD of the life science domain of 28,529,064,366 triples and was able to be searched. We showed that it was realistic to deal with large-scale LOD on a comparatively small budget by this research. The cost cut by LOD decreased not only expense but development time. Especially RDF-SIFTS (Structure Integration with Function, Taxonomy and Sequence) that is an aggregate of 10 small LOD was constructed in the short period of BioHackathon 2013 or was developed in one week. We could say that we can obtain quickly a data set required for the machine learning of interactomics by using LOD. We set up the interactomics LOD for application development as a database. SPARQL endpoints of these databases are exhibited on the portal site UTProt (The University of Tokyo Protein, http://utprot.net).
著者
佐藤 弘夫
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究においては、石塔や金石文を資料として、普遍的で民族固有の感覚とみなされがちな遺骨の重視が、実はこの列島で展開した長い歴史の中でしだいに形成されたものであったことを明らかにした。遺骨に対してまったく関心を払うことがなく、遺骸を放置して省みなかった古代の人々。火葬骨を大切に霊場まで運んだ中世の人々。家の墓を作って骨を収め、定期的に墓参を繰り返した近世以降の人々。この三者に、死者や霊魂についての共通する観念を見出すことはきわめて困難である。それは、「日本人の死生観」という形で総括されてきたこれまでの通説が、根本的に見直される必要性があることを示すものにほかならないのである。
著者
杉本 忠則
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.134, no.5, pp.265-270, 2009 (Released:2009-11-13)
参考文献数
13

薬物を併用した場合の相乗効果の評価を行う際に検定を用いることがあるが,薬物反応の理論的背景を考えると適切でない場合がある.受容体理論に従えば,薬物用量と反応値との関係は数式として記述することができる.2薬物が併用された場合も,受容体理論を展開し薬物用量と反応値との関係を数式化することができるため,薬物反応の理論に基づくデータ解析が可能である.今回紹介する解析手法は,効力の異なる2種類の部分作動薬あるいは余剰受容体がない完全作動薬が併用されたときに測定される反応値と理論的な反応値とを比較する手法である.本解析手法は実験データを理論式に非線形回帰させ反応を決定するパラメータを推定するものであるが,回帰させる理論式には相加効果からの解離度合いを示すパラメータが組み入れられている.なお,本稿では相加を2種類の薬物を併用した場合に各薬物が同一受容体に結合し独立に発現する反応の加算としている.解析により各パラメータの点推定値と95%区間推定値が得られるが,相加効果からの解離度合いを示すパラメータの大きさに対し薬理学的意味を考慮して検討することにより2薬物併用による効果が評価できる.
著者
篠田 浩一 渡辺 隆夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. SLP, 音声言語情報処理 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.75-81, 1996-12-12
参考文献数
10
被引用文献数
4

近年,隠れマルコフモデル(HMM)を用いた大語葉音声認識システムにおいて,コンテキスト依存サブワード単位がしばしば用いられてきた.その場合すべての認識単位のパラメータを十分な精度で学習するためには,一般に学習データ量が不足しているため,これらのシステムのほとんどは,モデルの自由度を下げるために様々な方法でパラメータのクラスタリングを行なっている.しかしながら,これらのクラスタリングの手法は停止基準を内包していなかった.本稿では,情報量基準の1つであるMDL基準を停止基準として用いる方法を提案する.評価実験の結果,提案法は少ない計算量で従来の発見的な方法と同等以上の性能をもつことが明らかになった.