出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.922, pp.52-55, 2010-03-22

環境共生を前面に打ち出す民間の集合住宅はまだ少ない。2009年5月に完成した東京都杉並区の賃貸マンション「トレステージ浜田山」は、通風を促す配置計画や、外断熱などの基本性能の確保に、積極的に取り組んだケースだ。 昨年秋、最上階の3階住戸に入居した住まい手は、「見学したのは真夏の8月だったが、室内の風通しがよく、暑さが気にならなかった」と感想を語る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションpremium
巻号頁・発行日
no.109, pp.57-59, 2006-11-10

かゆみは一年を通して表れる症状だが、それらを引き起こす原因は季節によって異なる。夏は蚊やブヨなどが発生しやすく、虫刺されによるかゆみは年齢や性別に関係なく発症する。 虫刺され用剤の売り上げは、最高気温が20℃を超す5月の中旬から伸び始め、9月ごろまで好調が続く。ピークを迎えるのは7〜8月だ。
著者
古村 美津代 石竹 達也
出版者
久留米大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

認知症高齢者グループホーム(以下、GH)のケアスタッフが認知症高齢者との関わりの中で抱える困難とその関連要因を明らかし、GHケアスタッフへの支援を検討した。GHケアスタッフは、認知症高齢者との関わりの中で様々な困難を抱えていた。この研究結果において、GHケアスタッフの職場環境の改善に加えて日々の業務に伴う困難を支援する必要性が示唆された。
著者
宮川 英雄 田口 光雄 佐藤 泉
出版者
秋田県農業試験場
雑誌
秋田県農業試験場研究報告 (ISSN:0568739X)
巻号頁・発行日
no.45, pp.147-161, 2005-03

1)「おおすず」は1991年に「刈系437号」(F8)の系統名で配付を受け、1992年および1995年に「東北112号」の地方番号で生産力検定予備試験に供試した。その後、一時試験を中断したが、2000年~2002年の3年間、生産力検定本試験及び現地試験に供試し、秋田県では2003年3月に大豆奨励品種に採用した。本品種は1998年8月「だいず農林109号」として農林登録され、「おおすず」と命名された。2)「おおすず」の特性を「リュウホウ」と比較すると、子実収量は「リュウホウ」並である。粒の大きさは明らかに大きく、検査規格の大粒大豆の条件を満す。豆腐加工適正は「リュウホウ」ほど高くない。3)「おおすず」は「リュウホウ」より熟成期後の茎水分低下が早く、コンバイン収穫可能な50%以下の茎水分に低下する時期が早い。4)普及適応地帯は県内全域である。
著者
外園 豊基 錦織 勤 佐藤 和彦 桑山 浩然 松浦 義則 藤木 久志
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2000

本研究は日本中世(12〜16世紀)を主たる対象とするが、時代を広くとって平安期から近世初頭(9〜17世紀前半)までを考察の範囲とした。「戦争と平和」の主たる内容を、戦争および災害とした。政治的な災害としての戦争と、自然的な災害としての飢饉などと異なるものであろうが、前近代においては不可分の関係にあったといえよう。まず、平安期〜近世初頭における戦争および災害に関する資料の網羅的収集を行うことを第一義とし、共同研究作業を通じて、それらのまとめを行った。具体的には、戦争および飢饉などの災害関連記事を収集し、それらを編年にまとめる作業をしたのちに、それを基に年表を作成した。それとともに共同研究作業として、調査を深化させるための報告会・研究会を通じて、いくつかの作業を並行して進めた。その一つとして、平安時代の戦争・災害関連記事について、『平安遺文』を用いてまとめ、年表の作成を行った。それとあわせて、本研究の主題である「日本中世における日損・水損・風損・虫損・飢饉・疫病に関する情報」年表を完成させた。これに研究分担者および研究協力者の研究成果をあわせて、研究成果報告書としてまとめた。また、動乱の時代といわれる南北朝期(14世紀)に関して、『大日本史料』(第6編)を検索し、戦争関連年表の作成を行ってきたが、完成間近の段階であり、かつ紙幅の関係で、研究成果報告書には反映することができなかった。さらに、近世初頭の関ヶ原の戦いにおける禁制を収集し、その内容・分布状況など考察することによって、民衆の戦争への関わり方を究明することに主眼をおいて考察を加えてきたが、これもまとめる段階までには到達できなかった。
著者
森 徳典 井上 敞雄
出版者
日本林學會
雑誌
日本林学会誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.p43-50, 1986-02
被引用文献数
7 3

線虫接種後にクロマツ樹幹のエチレン生成は著しく促進され, そのピークは樹脂分泌異常が起こる前後に一度ずつ出現した。しかし, 接種木が枯れずに回復したような場合には, 最初のエチレン生成促進だけで終わった。また, テーダマツやジェフリーマツなどの抵抗性樹種でも, 最初の促進ピークだけは認められた。最初のエチレン生成促進は, 程度の差はあるが, 接種木すべてにみられた反応で, 接種線虫の樹体内移動と関係が深いことが示唆された。市販のセルラーゼをマツ切枝片に与えると, 線虫の場合と同様にエチレン生成の促進が生じた。一度凍結して線虫を殺した懸濁液でもかなりのエチレン生成が認められたが, 煮沸液ではほとんど認められなかった。セルラーゼのこの促進作用は, 切枝では, 抵抗性と感受性マツの間ではっきりした差を示さなかった。以上のことから, 線虫接種木におけるエチレン生成は, 線虫自身によって引き起こされること, そして, その大部分は線虫が分泌するセルラーゼのエチレン生成促進作用に帰せられることがわかった。
著者
小川 昭之 石和 俊 鈴木 正義 中下 誠郎
出版者
大分医科大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1985

脳波, 心臓拍動, 姿勢などの制御系の揺らぎ現象に自己回帰解析を施し, 発育しつつある生体に潜む動的活動の年齢特性を明らかにすることを目的として, 昭和60年より62年に至る3年間に次の実績をえた.1 脳波解析による正常小児脳活動の発達現象に関する定量的研究未熟児より15歳に至る健康小児の覚醒・睡眠脳波に自己回帰・要素波解析を施すと, 複雑な脳波活動を構成する要素波の周波数, パワー, 減衰時間持続性, 情報活動量などの諸特性を求めることができる. そこで, 新生児から学童に至る小児の各脳部位導出脳波の要素波特性の発達に伴う変化を明らかにした(昭60). さらに, 自己回帰モデルを応用した脳波の2次元表示の手法を開発し, 互に有意差のない脳波群からなるいくつかの2次元脳電図の平均パターンを図示する方法や, 2つの2次元脳電図を比較して推計学的に有意差のある部分を図示する方法を開発し(昭61), 未熟児や学童の発達に伴う2次元脳電図の定量的変化を明らかにした(昭62).2 直立姿勢調節制御活動の解析と, その発達特性に関する研究健康幼児・学童の前後・左右の揺らぎ曲線に自己回帰解析を施し, 構成要素波を求める手法を開発し(昭60), 5歳から12歳に至る正常児の直立姿勢の揺らぎの発達を求め(昭61), さらにパターン識別によって発達過程の定量的変化を明らかにした(昭62).3 心拍変動の揺らぎの解析と, その発達特性に関する研究任意の時刻の心拍変動はそれ以前の過去の刻々の拍動状態の歴史に確率的に関連する面としない面とがあるので, 拍動周期の時系列も自己回帰性を示す. そこで, R-R間隔時系列の自己回帰解析システムを開発し(昭60), それを用いて新生児の心拍変動を生直後より解析し(昭61), さらに静・動睡眠期での発達特性を明らかにした(昭62).
著者
八月朔日 泰和 後藤 薫 渡辺 雅彦
出版者
秋田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

中枢神経系において、野生型と比べDGKbノックアウト(KO)マウスの線条体投射ニューロン樹状突起における棘突起数が減少していた。また、DGKbとAMPA型グルタミン酸受容体のサブユニットの1つであるGluA2は、DGKbのカルボキシル端で結合していた。さらにDGKb-KOマウスの線条体において野生型に比して減少する分子が認められ、DGKbはGluA2を介して棘突起形成に関与する可能性が示唆された。次に、中枢神経系におけるDGKeの機能解析を行い、DGKeがプルキンエ細胞の樹状突起形質膜直下の滑面小胞体であるsubsurface cisterns(表面下槽)に局在することを明らかにした。
著者
小塚 洋司
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.28, no.11, pp.1096-1102, 2004-11-01
参考文献数
13
被引用文献数
3

-色即是空.空即是色.-629年,秋八月,唐の玄奘三蔵は,長安を発ち仏法を求めて天竺(インド)に赴く.空に飛ぶ鳥なく,地に走獣,水草もなし.熱砂のタクラマカン砂漠を徒行し,氷雪春夏にも解けずといわれる標高七千メートルに迫る天山山脈を踏破して,天竺に至る苦行は想像を絶するものであったという.玄奘三蔵ときに29歳であった.16年の歳月を経て長安に戻った玄奘は,般若心経をインド語の原典から中国語に翻訳する.上記はその一仏説である.さて,磁性電波吸収体の主材料であるフェライトは,加藤与五郎,武井武雨博士によって,我が国で発明された誇るべき電気電子材料である.銅一亜鉛系のソフトフェライトが初めて作製されたのは,昭和5年のことであった.しかし,当時の未発達なエレクトロニクス技術環境下では,その実用化への道のりは,苦難の旅立ちにも似た険しいものがあったと伝えられている.本橋では,ソフトフェライトを中心とする電波吸収体技術について,基礎事項から説き起こし,電波吸収材としてのフェライト,電波吸収特性を支配する透磁率特性などについて述べた後,新しい電波吸収体の考え方として,筆者が提案している材料定数等価変換法について紹介する.とくに,電波吸収原理について,上記仏教哲理を踏まえての解説を試みている.
著者
吉田 智大 吉永 真理
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.134, no.8, pp.901-908, 2014 (Released:2014-08-01)
参考文献数
21
被引用文献数
1

In order to examine the effects of music on mood, we administered a survey to patients awaiting the preparation of their prescription medicines in pharmacy lounges. Two pharmacies took part in this study, both of which are in a metropolitan area treating fewer than 100 prescription sheets per day. Two hundred and fifty-two patients were divided into two groups: one group listened to background music (BGM) while waiting (n=111) and the other did not listen to BGM (n=119). The questionnaire included items assessing mood, present state of health, and demographic information like gender and age. After excluding incomplete questionnaires, 230 patients were included in our final sample for further statistical analysis. BGM was involved in decreasing feelings of fatigue and increasing feelings of vigor in patients with poorer health. This trend was more evident in female patients than in male patients. Using multiple regression analysis, we found that, in addition to BGM, environmental factors such as light level and noise level significantly affected mood. In conclusion, BGM alleviates uncomfortable moods caused by illness, particularly among females in poor health.
著者
山岸 俊男 結城 雅樹 神 信人 渡部 幹
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究の最大の成果は、自集団の成員を優遇する内集団ひいき現象を生みだす直接の心理機序が集団内部における自己の評判に対するセンシティビティーにあることを一連の最小条件集団実験を通して明らかにすることで、集団行動の進化的基盤に対する二つの説明原理である集団選択と間接互恵性の間の論争に対して、後者を支持する実証的知見を組織的に提供した点にある。
著者
田中 秀樹
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産學會誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.345-351, 2011-05 (Released:2012-12-06)
著者
坂本 礼央 大林 哲 古林 与志安 松本 高太郎 石井 三都夫 猪熊 壽
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.191-193, 2010-03-20
被引用文献数
2

チミジンキナーゼはDNA合成に関わる酵素の一つであり、近年牛白血病の発症マーカーとして利用できることが報告されている。今回、牛白血病ウイルス汚染農場において、本酵素の活性を測定することにより、牛白血病罹患牛の早期摘発を試みた。その結果、臨床症状は示さなかったものの、地方病性牛白血病に罹患していた10歳9カ月齢のホルスタイン種雌牛を摘発できた。牛白血病ウイルス汚染牛群における本酵素活性の測定が、地方病性牛白血病罹患牛の早期摘発に臨床上有用であることが本研究により示唆された。
著者
石田 功
出版者
帝京平成大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

緑膿菌の薬剤排出システムに着目して、抗菌薬の抗菌性を増強する研究を進めた。