著者
金井 清 Suzuki Tomisaburo
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.663-666, 1968-07

基盤における地震動の速度振巾に関する実験式(1)に日本附近のおもな被害地震のマグニチュードと緯度,経度0.4°の網目についての震源距離を代入し,統計的な処理をして,最高遠度振巾の期待値を求めFigs.2~4に示した.なお,震源の深さは,古いものなどわからないものがあるので,資料に出ている深さの頻度のもっとも大きい値の30kmを一律に使った.
著者
Kanai Kiyoshi Suzuki Tomisaburo
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.663-666, 1968-07-25

基盤における地震動の速度振巾に関する実験式(1)に日本附近のおもな被害地震のマグニチュードと緯度,経度0.4°の網目についての震源距離を代入し,統計的な処理をして,最高遠度振巾の期待値を求めFigs.2~4に示した.なお,震源の深さは,古いものなどわからないものがあるので,資料に出ている深さの頻度のもっとも大きい値の30kmを一律に使った.
著者
西本 伸志
出版者
Japanese Neural Network Society
雑誌
日本神経回路学会誌 = The Brain & neural networks (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.39-49, 2012-03-05

神経科学のゴールの一つは,私たちの日常の体験を支える脳·神経系の情報処理メカニズムを理解することにある.しかし,脳·神経の視覚情報処理に関する多くの知見は,特定の仮説検証を行うために特化した限定的な視覚刺激を用いた実験結果に基づいており,より自然な視覚入力に対して容易に一般化できない.自然な視覚入力下における視覚情報処理の包括的な理解を目指す枠組みとして,近年エンコーディングモデルを用いたアプローチが注目を集めている.このアプローチでは,視覚情報処理に関する仮説は任意の刺激に対する応答を予測する定量的モデルとして実装され,その妥当性は新規刺激に対する予測性能によって検証される.エンコーディングモデルを用いたアプローチは汎用的なものであり,その適用例は初期視覚領野における視覚特徴表現から高次視覚領野における意味情報表現まで,受動的知覚条件下から能動的認知タスク条件下まで,また単一細胞電位記録から機能的磁気共鳴画像(fMRI)記録まで,多岐に渡る.本解説では,エンコーディングモデルを用いた研究の枠組み,および同モデルを利用した最近の研究を紹介する.
著者
戸田 一郎
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.298-301, 1995
参考文献数
2

科学史や科学博物館研究を手がけているわけでもない私ではあるが,よき先達にめぐまれてイギリスの科学博物館を訪れたのは今から約7年前である。その後,ヨーロッパやアメリカのおもな科学博物館を見る機会を得た。いずれもそれぞれ特徴があり,すばらしいものではあったが,今それらを振り返って,もし機会があればイギリスの科学博物館を今一度訪ねたいと考えている。
著者
柴田 幹夫 白須 淨眞 野世 英水 川邉 雄大
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

大谷光瑞のアジア諸地域における活動を歴史的に考察した。研究成果としては、研究代表者の編になる『大谷光瑞とアジア-知られざるアジア主義者の軌跡-』(勉誠出版、2010年、本文580ページ)、『大谷光瑞-「国家の前途を考える」』(勉誠出版、『アジア遊学』156号、本文216ページ。2010年)において、多くの若い研究者を組織して大谷光瑞のアジアにおける活動を明らかにした。また研究分担者、白須淨眞の編になる『大谷光瑞と国際政治社会-チベット、探検隊、辛亥革命-』(勉誠出版、2011年、本文375ページ)では、近代国際政治社会のなかで大谷光瑞を中国近代史あるいは、日本近代史のなかで位置づけた。
著者
杉山 貴昭 駒谷 和範 佐藤 理史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.32-40, 2014-01-05 (Released:2014-01-07)
参考文献数
16
被引用文献数
2 1

We have tackled a novel problem of predicting when a user is likely to begin speaking to a humanoid robot. The generality of the prediction model should be examined to apply it to various users. We show in this paper that the following two empirical evaluations. First, our proposed model does not depend on the specific participants whose data were used in our previous experiment. Second, the model can handle variations caused by individuality and instruction. We collect a data set to which 25 human participants give labels, indicating whether or not they would be likely to begin speaking to the robot. We then train a new model with the collected data and verify its performance by cross validation and open tests. We also investigate relationship of how much each human participant felt possible to begin speaking with a model parameter and instruction given to them. This shows a possibility of our model to handle such variations.
著者
磯貝 行秀
出版者
特定非営利活動法人 日本バイオレオロジー学会
雑誌
日本バイオレオロジー学会誌 (ISSN:09134778)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.23-33, 2004-03-25 (Released:2012-09-24)
参考文献数
44

It has been heard recently that the blood is SARASARA (sensuous expression as a murmur of a brook) or DORODORO (unsensuous syrupy) used as a means to express its fluidity. The mass media uses these as slang expressing in indices of health condition. It is not desirable that some of hemorheology researchers are using these in spite of the definition of these words being not clear. Also, there are no criteria which can set any reliance as numeric expression on the present state. Author want to make reference about the recent advances on clinical hemorheology based on such a back ground in this paper. This paper describes the relation between the viscosity of blood, deformability of blood cells, and microcirculation from the view point of clinical hemorheology. Furthermore, it outlines about the fluidity of blood concerning with metabolism, hormonal function, exercise, cytokines, growth factors, oxidative stress and the leukocyte rheology. Speaking conclusively. being only that the hemorheology makes on a part of pathophysiology we have to take into consideration that there are many factors in the pathogenesis of disease and progress.
著者
八木 一正 馬目 秀夫
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.143-145, 1991
被引用文献数
1

エレベータの加速度を測定するのに,エレベータ内に体重計を持ち込み"人間の体重がどう変化するか"で観察する方法がテレビの教育番組や図鑑などで紹介されてきた。ところが,この方法で求めた加速度からエレベーターの移動速度および移動距離を定量的に分析したところ,真の値より2割以上の誤差が出ることに気付いた。ここではその原因が体重計の"自重"にあることを明らかにしたので紹介する。
著者
柴田 裕通
出版者
北海道大学經濟學部 = HOKKAIDO UNIVERSITY SAPPORO,JAPAN
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.36-48, 2000-06
著者
木暮 照正
出版者
福島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では,日常生活での問題解決力の基盤の一つである認知的柔軟性(文脈状況に合わせて視点や注意を柔軟に切り替えることができる能力),とくに直面する問題にどのように対処しようとするかという点に着目し,成人の学習経験がこの認知的柔軟性の生涯発達変化に及ぼす影響関係について,質問紙及びオンライン型のアンケート法を用いて検討した。自己学習(インフォーマルな学び)に対して意欲や満足感が高い成人学習者は,直面する日常的な問題に対して柔軟な対処をとることができる可能性が示唆された。
著者
河田 興
出版者
香川医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2001

(目的)今日成人領域においては、パルス式色素希釈法の原理を用いたDDGアナライザ(DDG-2001日本光電工業社製)を用いて心拍出量や循環血液量といったパラメータを低侵襲で、採血することなしにベッドサイドで繰り返し測定することができ、ICUなど適切な循環管理が必要な場面で実際に臨床応用されている。しかし新生児では組織の測定に及ぼす影響が成人と異なることが予想され、パルス式色素希釈法の臨床応用はまだ行われていない。本研究では、新生児においてこの方法が応用可能であるかについて、新生児に応用し、臨床データを収集しその有用性の検討及び新生児の循環動態の生理学的特異性やその発達的変化を明らかにするとともに、この方法を臨床応用しNICUにおいて循環動態の適切な把握を行い、超低出生体重児や重症仮死児などの予後の改善に貢献することを究極の目的とするものである。(研究方法)新生児を用いた研究を行った。(対象および方法)出生体重503-3556g(平均1724g)の20例について日令0-129(平均24)に測定を行った。ICG(0.2mg-0.5mg/kg)を上肢の末梢より静注し、循環血液量、心拍出量の測定はDDGアナライザ(DDG-2001日本光電工業製)で測定をおこなった。(結果)循環血液量(平均±標準偏差)は101.5±31.1ml/kgであった。また心拍出量(平均±標準偏差)は192.0±81.6ml/kg/minであった。パルス式色素希釈法による循環血液量ならびに心拍出量の測定は新生児にも応用可能であり、この方法は新生児の適切な管理および治療を行うために循環動態等を把握する上で大変有用であると考えられる。この方法の新生児領域へ更なる普及が必要であると思われた。