著者
Mariele Pototski José M. Amenábar
出版者
日本大学歯学部
雑誌
Journal of Oral Science (ISSN:13434934)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.253-258, 2007 (Released:2008-01-15)
参考文献数
30
被引用文献数
28 60

Antiplatelet and anticoagulant agents have been extensively researched and developed as potential therapies in the prevention and management of arterial and venous thrombosis. On the other hand, antiplatelet and anticoagulant drugs have also been associated with an increase in the bleeding time and risk of postoperative hemorrhage. Because of this, some dentists still recommend the patient to stop the therapy for at least 3 days before any oral surgical procedure. However, stopping the use of these drugs exposes the patient to vascular problems, with the potential for significant morbidity. This article reviews the main antiplatelet and anticoagulant drugs in use today and explains the dental management of patients on these drugs, when subjected to minor oral surgery procedures. It can be concluded that the optimal INR value for dental surgical procedures is 2.5 because it minimizes the risk of either hemorrhage or thromboembolism. Nevertheless, minor oral surgical procedures, such as biopsies, tooth extraction and periodontal surgery, can safely be done with an INR lower than 4.0. (J. Oral Sci. 49, 253-258, 2007)
著者
宮川 周士
出版者
The Japan Society for Clinical Immunology
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 = Japanese journal of clinical immunology (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.174-184, 2007-06-28
参考文献数
40

移植を待つ患者の数と実際のドナーの数の差から,今また異種移植が注目されつつある.この総説は実際の臨床を主体としてまたそれを目指した遺伝子改変したブタ作りを焦点としている.<br>   ブタの臓器にDAF(CD55)を中心としたヒト補体制御因子を発現させ,また糖転移酵素,α1,3 galactosyltransferase (α1,3GT)が作り出すα-Galエピトープ(Galα1-3Galβ1-4GlcNAc-R)をノックアウトする試みは,既にハーバード大学,ピッツバーグ大学,メイヨークリニック,ブレザジェンなどでおこなわれている.我々も,DAF (CD55)と糖転移酵素GnT-IIIを発現しこのα-Galエピトープをホモでノックアウトしたブタ,を昨年開発している.<br>   一方,臨床のブタ膵島移植は多くの国(ロシア,スエーデン,メキシコ,中国)で2005年まで行われており,アメリカでもここ3年以内に臨床治験が始まる予定である.<br>   加えて,異種移植領域の最近の研究,たとえば糖鎖抗原や補体の活性化やNK細胞やその他の免疫反応を押さえる研究を紹介する.また,ブタ内在性レトロウイルス(PERV)の感染性に関する研究も報告する.<br>
著者
赤塚 雅則 近江 雅人 山中 正宣 井澤 靖和 中井 貞雄 米澤 喜幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OQE, 光・量子エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.93, no.57, pp.37-42, 1993-05-21

LD励起固体レーザー材料中に生じる、熱的および機械的応力誘起複屈折の2次元分布を測定する方法を新たに開発した。プローブレーザー光は、偏光子、λ,4板によって円偏光にされて複屈折物質に入射する。さらにその後ろで検光子を回転させ、透過光強度の2次元分布を測定することによって、各点での複屈折の主軸の方向と、相対位相差を符号も含めて求めることができる。この測定系を用いてLD励起Nd:YAGロッドの熱および機械的応力誘起複屈析の2次元分布を測定し、さらに、YAGロッドがレーザー媒質とλ,4板の役割を兼ね備えたLD励起能動波長板を考案し、実現した。
著者
堀田 昌克 Tauber D.a. Holmes Jr.A.L. Miller B.I. Bowers J.E.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス
巻号頁・発行日
vol.96, no.192, pp.19-24, 1996-07-25

高出力、 広帯域な半導体レーザの実現を目指して、熱放散特性、高周波信号伝搬特性に優れたマイクロストリップレーザ(Microstrip laser: MSレーザ)という新たなレーザ構造を検討した。MS-レーザは下部クラッド層の直下に厚い金電極を有していることを特徴としている。本構造の作製工程を考案し、 試作した素子の諸特性を評価した。 ボンデイング工程及びその後のレーザプロセスが素子特性に悪影響を及ぼしていないことを、その閾値電流特性から確認した。また、CW発振特性、高周波信号伝搬実験から、本構造が従来の構造に比べて熱放散および高周波伝搬特性に関して優れていることを明らかにした。
著者
田北 啓洋 早崎 芳夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.513, pp.147-150, 2007-01-22
参考文献数
4

我々は,生体情報メディアへの情報の記録を目的として,記録メディアの動きを検出し,記録位置の補正を行うアダプティブレーザー加工システムの構築を行った.非点隔差を有するビームによる表面位置検出と記録メディア表面の反射照明像のパターンマッチングによる横方向の移動検出により,記録メディアの3次元の動きが検出された.許容誤差を5μmとすると,光軸方向で125μm/s,横方向で225μm/sの速度の移動が検出可能である.
著者
中村 薫 柴田 和美 八反田 憲生
出版者
宮崎県総合農業試験場
雑誌
宮崎県総合農業試験場研究報告 (ISSN:03888339)
巻号頁・発行日
no.41, pp.141-150, 2006-03

宮崎県総合農業試験場花き部育種科で育成したスイートピー新品種'シルキー・チェリー'の主な特性は下記のとおりである。1.草型は高性で,葉柄着生部の色は無い。2.花型はウェーブ。花径は中輪。旗弁および翼弁の中央部の色は淡黄ピンク(日本園芸標準色票9502)。舟弁中央部の色は黄白(同3301)。1花房あたりの小花数は4輪。3.開花特性は春咲き系。9月上旬播種の作型で種子冷蔵を行わない場合,発蕾は2月23日で節数は53.4節。28日間種子冷蔵を行うと発蕾は10月17日で節数は10.3節。4.適する種子冷蔵期間は28日。宮崎県沿岸地域を中心に県内全域の地域での栽培に適する。
著者
奥田 正浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.139-144, 2010-02-01
参考文献数
5
被引用文献数
8

暗所視から明所視までの輝度順応を考慮した場合,人間の視覚特性のダイナミックレンジは200dBを大きく超え,単一のシーンでも暗所と明所の比が100dBから120dBになり得る.これに対して一般に市販されているカメラのダイナミックレンジは高性能なものであっても80dB程度であり,シーンすべての輝度情報を記録することはできない.高ダイナミックレンジ画像(High Dynamic Range画像,HDR画像)はシーンの可視範囲の輝度すべてを記録するために開発され,人間の視覚特性と同等のダイナミックレンジと色域をサポートする画像である.ここではHDR画像処理における重要なテーマである,取得法,符号化,トーンマッピングについて解説する.
著者
林貴志著
出版者
ミネルヴァ書房
巻号頁・発行日
2007
著者
北畠 尚子 三井 清
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.827-840, 1998-11-30
被引用文献数
3

1995年11月7日から8日にかけて日本海で急発達した低気圧について, 総観〜メソαスケールの前線の構造を中心に解析を行った.日本付近にはもともと南北2組のジェット・前線系があり, 低気圧は北側のジェット・前線系に発生したもので, 最盛期には南の前線系の雲とともに1つの閉塞した低気圧の雲パターンになったinstant occlusionであった.実際には, 地上低気圧に伴う(北の系の)下層前線は最盛期にもかなりの温度傾度を持ち, 閉塞はしておらずfrontal fractureもなかった.閉塞前線の雲のように見えたのは実は上空の寒冷前線(UCF)の雲で, 南の系の前線の遷移層から北上・上昇した高θ_e空気と, dry intrusionとによって生じたものである.この新たな高θ_e気流とそれに伴う雲の発達が, 低気圧・前線系全体の発達に寄与したことが考えられる.
著者
島津 好男
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
Journal of the Meteorological Society of Japan. Ser. II (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.437-445, 1998-06-25
参考文献数
7
被引用文献数
3

通常レーダー網のデータを使って、成熟期から衰弱初期段階にあった日本周辺の16個の台風における、降水システムの大きさ・形・位置・寿命・動きを明らかにした。これらの特徴に基づき、中緯度前線帯から離れた台風における降水システムを、内側レインシールド・外側レインシールド・内側レインバンド・外側レインバンド・眼の壁雲に分類した。一方、中緯度前線帯に近づきつつある台風の北側にできるデルタ型の降水システムの存在を示し、これをデルタ型レインシールドと名付けた。
著者
伊達 ちぐさ 田中 平三
出版者
大阪市立大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

健康な成人男子6名(年齢21〜26歳、身長160〜176cm、体重57〜63.5kg)をバランス・スタディーの対象者とした。食塩以外の栄養素は、すべて対象者の栄養所要量を満足させており、摂取食品群の構成も片寄りのないように工夫された基本食を作成した。この基本食を用いて食塩の摂取量が4レベル(1日当たり10g、7g、4g、1.5g)となるように使用する調味料の量を調整して、4種の実験食とした。6名の対象者を2群に分け、一方には10g食塩食を4日間、7g食塩食を7日間、4g食塩食を7日間、1.5g食塩食を10日間、最後に7g食塩食を4日間、合計32日間連続摂取させた。他方には10g食塩食を4日間、7g食塩食を11日間、4g食塩食を10日間、最後に7g食塩食を4日間、合計29日間摂取させた。実験食摂取期間中は、連日蓄尿した。また、7g食塩食と4g食塩食摂取時の最後の2日間には、バランス・スタディーを実施した。すなわち、体外へ排泄されたナトリウムを求めるため、尿へ排泄されたものと共に、この48時間に皮膚と便から排泄されたナトリウムを含むミネラルを全て収集した。実験食摂取中は3〜4日間隔で採血し、一般生化学検査と共に血中ミネラル類、レニン活性、アンギオテンシン、アルドステロン、抗利尿ホルモン等を測定した。ナトリウム出納は、7g食塩食、4g食塩食摂取時はほぼ零平衡を示したが、1.5g食塩食ではやや負出納を示した。血中成分の中では、アルドステロンは4g食塩食摂取時までは大きい変化は認められなかったが、1.5g食塩食摂取時には200%近くにまで上昇した。また、カルシウム摂取量は全実験食で一定であったにもかかわらず、尿中カルシウム排泄量は食塩摂取量が低いほど低下し、日本人にとって不足しやすいといわれているカルシウム摂取の面からは、食塩摂取量は低いほど望ましいことが示された。これらを総合すれば、わが国における成人1日当たり食塩最適摂取量は、4g付近にあるのではないかと推察された。
著者
山下 進 小倉 力
出版者
[出版者不明]
雑誌
農業土木試験場技報 A 土地改良 (ISSN:05495660)
巻号頁・発行日
no.28, pp.p61-84, 1982-03
被引用文献数
3
著者
大蔵省 編
出版者
財政経済学会
巻号頁・発行日
vol.第12巻, 1940