著者
植田 宏
出版者
熊本大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

ダニエレ・バルバロ著『透視図法の実際』について、同時代の他技法書との比較によりバルバロの独自性を明らかにすること、およびパート4の中で描かれた舞台背景作成に関する図を図形科学的に明らかにすることを目的とした。その結果、ピエロ・デッラ・フランチェスカの図と類似図が多数みられるものの、それ以外の図も多数あることを指摘した。また、後者については、立体的な図を回転させることにより、バルバロの図の誤りを指摘した。
著者
蘆原 郁 桐生 昭吾
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.871-876, 2006-12-01
参考文献数
20
被引用文献数
3
著者
大本 達也
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿国際大学紀要Campana (ISSN:13428802)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.95-106, 2013-03-01

This paper aims to clarify the activities of novelists (Gesakusha) in the early Meiji era. First, we will assesstheir actions before and after the proclamation of the three educational constitution articles (Sanjou no kyouken).Next, we will discuss the social situation of Gesakusha during this time. Third, we will determine the causes of thechanges in their activities that were accompanied by the publication of newspapers aimed towards the general public(Ko-shinbun). Fourth, we will interpret their understanding of imagination and fact in their writings. Fifth, wewill examine the meaning of the appearance of their serials (Tsuzuki-mono) in Ko-shinbun.
著者
小林 直人 赤松 幹之 内藤 耕 藤田 茂 小野 晃
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.722-734, 2013
被引用文献数
1

2008年に第2種基礎研究を中心とした原著論文を掲載する学術誌「Synthesiology(シンセシオロジー)–構成学–」が創刊された。Synthesiology(シンセシオロジー)に掲載される研究論文は,研究開発がめざした目標,それを実現するためのシナリオ,シナリオを実践するための要素技術の選択と統合の方法,研究成果などを明確に述べることが求められている。本稿では,この学術誌がめざした理念や,発刊に至った経緯,発刊の趣旨などを述べた後,実際に掲載された70編の論文を対象にして,構成の方法論を分析した結果を紹介した。全体として,共通の構成方法として,「技術的な構成」とも呼ぶべき方法論が重要であり,さらに研究成果を社会に導入していくためには,「社会導入に向けた構成」と呼ぶものを連続して起こす必要があることが明らかになった。また,今後はさらにシナリオの構成方法とその使用,役割についても詳細に分析を進めていくことの重要性が認識され,これらを含む本学術誌の今後の課題についても言及した。
著者
野田 哲夫
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.355-362, 2013

IT産業において日本発のオープンソースプログラミング言語Rubyの活用が注目されている。2012年4月にはRubyはその言語仕様が国際規格ISO/IEC 30170として承認された。これによってRubyの安定性や信頼性が増すと同時に,Rubyを活用した市場がさらに拡大することが期待される。本稿では,オープンソースがビジネスにつながることを根拠として,RubyおよびRuby on Railsの特徴とこれが注目される背景,そして島根県松江市で始まったオープンソースRubyを活用した地域産業振興の成果と課題について概説する。
著者
近藤 佳大
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.344-354, 2013
被引用文献数
1

第183回国会において成立した「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」の検討経緯および概要を解説するとともに,行政機関の間で個人番号を用いて情報交換を行うに際しての行政統制のあり方と3種類の個人識別子(見える番号,連携符号,認証識別子)の利用に伴うプライバシーインパクトについて国際比較を試みた。具体的には,分野によらず共通の番号を用いるフラットモデルの代表国として米国,分野毎に異なる番号を用いながら分野間での連携を可能とするセクトラルモデルの代表国としてオーストリアとの比較を試みた。

1 0 0 0 OA 群書類従

出版者
巻号頁・発行日
vol.第232-234,
著者
田村 重四郎 岡本 瞬三 久保 慶三郎 片山 恒男 韓 国城 小川 好 野中 昌明
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.p10-24,図巻頭8p, 1982-01
被引用文献数
1

小特集:海域・唐山地震の被害と中国の耐震研究1975年海域地震、1976年唐山地震によって中国では甚大な人的および物的被害が生じた。本報告は、東京大学生産技術研究所の耐震工学の研究者を中心とした調査団が1981年夏に中国を訪問して海域県・唐山市・天津市をはじめとする各地で調査した結果をとりまとめたものである。この調査によって、両地震による建築物・土木構造物等の被害の実体がかなり明らかになった。特にレンガ造りの構造物の脆弱さが再認識された一方、よく設計・施工されている構造物の被害は少なかったことがわかった。
著者
笹根成哉 小川 秀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.819-827, 1994-05-15
参考文献数
9
被引用文献数
4

本論文は、雲画像における雲頒域を抽出するための領域分割法と雲種を識別するための有効な特徴パラメータを提案し、それらによる雲種の識別法を与えている。対象とする雲種は、代表的な雲である巻雲、巻積雲、積雲の3種類としている。雲の領域は多様な濃度分布および形状を呈する。また、一郵の雲種では雲と空との境界が暖味である。一方、空の領域の濃度分布は比較的均質である。本文では、このような性質を有する雲画像に有効な領域分割法として磯率的弛緩法の利用を提案し、その初期磯率の与え方を示す。雲種の識別では、雲の形状が不走あるいは多様であるため、幾何学的な形状を特徴パラメータにすることは難しい。そこで、本文ではテクスチャ特徴を表す濃度勾配方向ランレングス、形状の複雑さを表す等濃度線フラクタル次元為よび雲と空との境界のエッジ強度を定義し、それらが各種の雲の特徴パラメータとして有効であることを示す。最後に、これらの特徴パラメータを用いて雲種を識別する手順を与える。