著者
Hiroki OKANISHI Jun MATSUMOTO Hiromi AOKI Yumiko KAGAWA Kazushi ASANO Sadao NOGAMI Toshihiro WATARI
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.13-0116, (Released:2013-07-24)
被引用文献数
1 5

A 13-year-old female Labrador Retriever presented with chronic regurgitation. Radiography and computed tomography (CT) revealed nodules in the caudal esophagus. Upper gastrointestinal endoscopy followed by histopathological examination revealed esophageal granulomas caused by Spirocerca lupi. The infection was treated with milbemycin oxime. The therapy was successful, and a remarkable reduction in granulomas was observed. This case report describes the diagnostic imaging findings and treatment outcome of a dog with S. lupi infection in Japan.
著者
田中 茂穂 徳山 薫平 藤井 久雄 田中 千晶 緑川 泰史 二見 順
出版者
独立行政法人国立健康・栄養研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

エネルギー消費量を評価するヒューマンカロリメーターの分析精度を向上させ、食事によるエネルギー消費量の評価法を提案した。また、エネルギー消費量に対する身体組成の影響や食習慣・運動習慣の影響について明らかにした。さらに、身体活動の種類と強度が評価できる3次元加速度計を用いて、歩数が中高強度の身体活動量をかなり反映するが、歩・走行以外の身体活動も重要であること、1日の身体活動量に対する歩・走行以外の身体活動の相対的な寄与が職業間で異なっていることを明らかにした。
著者
多賀谷 一照
出版者
獨協大学法学会
雑誌
独協法学 (ISSN:03899942)
巻号頁・発行日
no.87, pp.1-15, 2012-05
著者
多賀谷 一照
出版者
獨協大学法学会
雑誌
独協法学 (ISSN:03899942)
巻号頁・発行日
no.87, pp.1-15, 2012-05
著者
高橋 知史 四方 順司 松本 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.746, pp.87-92, 2003-03-20

物理的攻撃に対して耐性のある署名方式として, Forward-Secure署名方式やKey-Insulated署名方式などが提案されている.Forward-Secure署名方式は,署名対象期間を複数の期間に分割し,署名生成鍵を期間毎に使い分けることにより,署名生成鍵を盗まれた期間以前の鍵で作られた署名の安全性を守る署名方式である.またKey-Insulated署名方式は,安全なICカード等のデバイスの中に"マスターキー"と呼ばれる鍵更新のための鍵を格納し,署名生成鍵を更新していく署名方式であり,署名生成鍵が盗まれた期間だけで被害が収まるといった利点がある.本稿において提案する署名方式は,Forward-Secure署名方式を基にして構成されており,必ずしも安全なデバイスを仮定することがなくとも"過去の期間に作成した署名"を用いて鍵更新を行うことでKey-Insulated署名方式と同等の性質を実現している.また,過去に作成した署名は偽造署名発見時の証拠としても利用できるといった利点も挙げられる.
著者
佐塚 隆志 北野 英己
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

イネの胚発生突然変異体club-shaped embryo1(cle1)、tryptphan deficient dwarf1(tdd1)、club-shaped embryo3(cle3)の3系統を用いて、イネ胚の器官形成におけるマイクロRNAやオーキシンによる制御機構について解析を行った。cle1、cle3は、胚が棍棒状になる変異体であり、tdd1は胚が球状になる変異体で、共に器官形成を行うことができない。ポジショナルクローニングの結果、cle1の原因遺伝子はOsDCL1、tdd1はアントラニル酸シンターゼベータサブユニット遺伝子であることが明らかとなった。これらの変異体を用いた詳細な解析の結果、イネの胚発生におけるマイクロRNA及びオーキシンによる制御機構が解明された。また、別の棍棒状胚変異体cle3の原因遺伝子は第6染色体に、また、重力屈性が異常な変異体crown root less2(crl2)は第1染色体に原因遺伝子が座乗することが明らかとなり、イネの胚発生とオーキシンの関係についての研究基盤が構築された。
著者
中村 幸雄 宮川 勇生 石丸 忠之 加藤 紘 木下 勝之 黒島 淳子 小辻 文和 玉舎 輝彦 中村 幸雄 楢原 久司 野田 洋一
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.755-761, 1999-08-01
参考文献数
10
被引用文献数
18

18歳以下の続発無月経症例を対象としてアンケート調査を行い, 依頼した90施設のうち53施設(回収率59%)より288例(有効症例280例)の回答を得た. 無月経に至った誘因としては, 減食による体重減少が44%を占めた. 第1度無月経の誘因は, 不明が最も多く, 減食がこれに次いだ. 第2度無月経の誘因は, 減食が最も多く, 61%を占めた. 減食が誘因の第2度無月経では同誘因の第1度無月経に比較して初診時までの体重減少が有意に著しかった(p<0.02). 第2度無月経では第1度無月経に比較してBMIが有意に低かった(p<0.001). 第2度無月経のBMIのcut off値は18.1であった. 第2度無月経では第1度無月経に比較して有意に無月経の期間が長かった(p<0.001). 第2度無月経では第1度無月経に比較して有意にE_2が低値であった(p<0.0001). 第2度無月経のE_2のcut off値は28.2pg/mlであった. 治療法は, 主としてクロミフェン又はカウフマン療法が行われ, hMG-hCG療法はほとんど行われていなかった. 第2度無月経では約9割にカウフマン療法が施行されていた. 治療により, 基礎体温において第1度無月経の61%に二相性が確認されたが, 第2度無月経では二相性が確認されたのは33%に留まった. 思春期の続発無月経は, その後の妊孕性や骨粗鬆症の発生にも重大な影響を与えることから, 今後, prospectiveな検討をもとにした有効な治療法の確立が必要であるとともに, 減食を中心とした誘因がいかにして除去できるかが重要であると考えられた.
著者
阪東 一毅
出版者
静岡大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

(チオフェン/フェニレン)コオリゴマー結晶(TPCO結晶)におけるダビドフ励起子の基礎光学遷移について調べた。下枝ダビドフ励起子はTPCO分子のチオフェン環の数に依存して光学遷移が許容になる場合と禁止になる場合がある。一方、より高エネルギー側に存在する上枝ダビドフ励起子はac面内方向に極めて大きな振動子強度を持つ。TPCO分子は結晶内でH会合体のようにほぼ平行に配向するため、上枝ダビドフ励起子は下枝ダビドフ励起子に比較し、大きな吸収強度を持つ原因となる。これらの光学遷移選択則はそれぞれの結晶における分子の遷移双極子モーメントの配列様式によって決まってくる。
著者
Lahiru N. Jayakody Keisuke Tsuge Akihiro Suzuki Hitoshi Shimoi Hiroshi Kitagaki
出版者
公益財団法人 応用微生物学・分子細胞生物学研究奨励会
雑誌
The Journal of General and Applied Microbiology (ISSN:00221260)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.227-238, 2013 (Released:2013-07-17)
参考文献数
35
被引用文献数
3

Because of the growing market for sports drinks, prevention of yeast contamination of these beverages is of significant concern. This research was performed to achieve insight into the physiology of yeast growing in sports drinks through a genome-wide approach to prevent microbial spoilage of sports drinks. The genome-wide gene expression profile of Saccharomyces cerevisiae growing in the representative sports drink was investigated. Genes that were relevant to sulphate ion starvation response were upregulated in the yeast cells growing in the drink. These results suggest that yeast cells are suffering from deficiency of extracellular sulphate ions during growth in the sports drink. Indeed, the concentration of sulphate ions was far lower in the sports drink than in a medium that allows the optimal growth of yeast. To prove the starvation of sulphate ions of yeast, several ions were added to the beverage and its effects were investigated. The addition of sulphate ions, but not chloride ions or sodium ions, to the beverage stimulated yeast growth in the beverage in a dose-dependent manner. Moreover, the addition of sulphate ions to the sports drink increased the biosynthesis of sulphur-containing amino acids in yeast cells and hydrogen sulphide in the beverage. These results indicate that sulphate ion concentration should be regulated to prevent microbial spoilage of sports drinks.

1 0 0 0 OA 朝鮮鉄道状況

著者
朝鮮総督府鉄道局 編
出版者
朝鮮総督府鉄道局
巻号頁・発行日
vol.第25回, 1938

1 0 0 0 OA 朝鮮鉄道状況

著者
朝鮮総督府鉄道局 編
出版者
朝鮮総督府鉄道局
巻号頁・発行日
vol.第20回, 1938

1 0 0 0 OA 朝鮮鉄道状況

著者
朝鮮総督府鉄道局 編
出版者
朝鮮総督府鉄道局
巻号頁・発行日
vol.第29回, 1938
著者
畝田谷 桂子 和田 礼子
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究は、留学生の工学実験系日本語論文作成や読解に資することを目的とし、同分野論文の「結果と考察」章の表現意図による細かいレベルの構造と重層的論理構造を明らかにした。また、「考察」の表現意図に含まれる種々の下位の表現意図別に文型を整理した。さらに、英語論文作成手法「スタンダードプロセス」(潮田(1999)『科学英語論文のすべて』日本物理学会編、丸善)を留学生の日本語論文作成に一部改変して試行した結果、添削可能な文章の自立的産出に有効であった。この手法と上述の論文分析結果を合わせて教育方法を考案し、提言を行った。
著者
浅井 幸子
出版者
一般社団法人日本教育学会
雑誌
教育學研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.183-192, 1999-06-30

本論文は、大正期に「新教育」の実験学校として設立された池袋児童の村小学校における野村芳兵衛の教育の展開の過程を、彼の一人称の語りの様式の変容に着目して叙述することを目的としている。野村の試みの特徴は、教育の意味と関係の変革が、彼の教師としてのアイデンティティの解体と再編を通して行われ、「私」という一人称を主語とする語りにおいて鮮明に表現された点にある。彼は、明治時代に確立した「教育」と「教師」の役割に懐疑を抱き、ラディカルに「自由」を提唱し「教育」の制度と秩序の破壊を企図した「池袋児童の村」の教師となっている。その際、彼の中心課題として表現され、彼の探究の出発点となっていたのは、「教育」でも「児童」でもなく、「私」の救済と模索であった。野村の教育の展開過程を、彼の一人称の語り、とりわけ実践記録の叙述に着目して叙述することを通し、本論文では以下3点を指摘している。第一に、1924-25年頃に成立した野村自身を「私」、子どもを固有名またはイニシャルで表記する物語的な記述の様式に、「教師-児童」の役割的な関係に対して「私-あなた」の関係と呼びうる野村と子どもとの関係が現出していること。野村が最初に子どもを名前で表記した際、そこでは教師が子どもを見る、教師が子どもに問うという教育において一般的な視線と言語の関係が逆転し無効化していた。彼は教育を語る言葉を一旦喪失するが、その後「私」と固有名の子どもが登場する実践記録の記述を通し、子どもとの「私-あなた」の関係において教師としてのアイデンティティを再構築している。また同時に教育を、目的に向かう活動としてではなく、その具体的な関係において既に成立し,でいる一回性を持つ実践として見い出していた。第二に、野村が1925-26年頃に構想したカリキュラムが、子どもの学習経験の意味と関係を重層的に表現し構成していたこと。彼は、教師と子ども、子どもと子どもの固有の関係を、それぞれの「個」の世界の鑑賞として表現し、学習の社会的な意味を構成している。そしてもう一方では、とりわけ「教科目」の再編において、子どもの経験を学問あるいは芸術の活動として意味づけていた。彼のカリキュラムは、制度的な教育の計画というよりも、学習経験の関係と意味のネットワークとして成立している。第三に、1930年以降に再構成された野村のカリキュラムが、「協働自治」を一元的な原理とすることによって、学校を組織化し教育の関係を「協働」へと定型化していたこと。カリキュラムの変化に先立って、野村の使用する一人称は「私」から「吾々」へと変化し、彼の子どもとの経験の叙述が激減している。彼は「社会」へと眼を向けた一方、彼自身と子どもの固有性への視線を衰退させていた。その結果、「池袋児童の村」は、「ハウスシステム」と呼ばれる子どもの班組織、校歌、校旗等の導入を通して、機能的かつ象徴的な組織へと再編されている。
著者
青木 康晴
出版者
成城大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、(1)利益情報の有用性、(2)会計上の保守主義、(3)配当政策という3つの観点から、支配株主の機会主義的行動について検証した。研究(1)では、支配株主の存在は総じて利益情報の有用性を高めるものの、最大株主がアウトサイダーの場合、その持株比率が一定水準を超えると利益情報の有用性が低下することが示唆された。研究(2)では、最大株主持株比率が高い企業ほど保守的でない会計利益を報告し、役員派遣と相対的規模がそれに影響を与えているという証拠が提示された。研究(3)では、最大株主がインサイダーかアウトサイダーかによって、配当の水準、および最大株主持株比率と配当の関係が異なることが示唆された。