著者
石川 遼平 井上 博文 三本木 貢治
出版者
東北大学
雑誌
東北大學選鑛製錬研究所彙報 (ISSN:0040876X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.193-200, 1974-03-28

The relation berween cerium and oxygen in liquid iron together with the phase of deoxidation products at 1650℃ was studied. The following results were obtained : 1) The composition of deoxidation products is considered to be that the O/Ce ratio is 1.5 to 1.64 ([%Ce]<10 ppm), 2) If the deoxidation products are assumed as Ce_2O_3,the deoxidation equilibrium constant can be expressed as below, Ce_2O_3=2 Ce__-+3 O__- K=4.0×10^<-15>, 1650℃, [%Ce]<10 ppm.
著者
清水 勇 今福 道夫
出版者
京都大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

1)代表者の清水は、約1200世代以上にもわたって飼育されてきた暗黒バエの視物質オプシン遺伝子(NinaE, Rh2)のサブクローニングとシークエンスを試みた。方法としては約30-50匹の個体をまとめて抽出材料とし、発色団のレチナール結合リジン残基を含むExon4部分(約210核酸配列)をRT-PCR法で増幅し、サブクローニングしてシークエンスをみた。その結果、16クローン中の5クローンに変異がみられ、その内3クローンでは推定ペプチドのアミノ酸置換を引き起こす、それぞれ異なる非同義置換の変異がおこっていた。これは昆虫類の既存オプシンの分子進化速度から考えると異常な高頻度といえるものである。一方、対照群のハエで同様の調査(甲南大学で明暗サイクル下で飼育したもの)をすると、24クローン中わずか1クローンに、しかも同義置換がおこっているだけであった。さらにそれぞれの遺伝子の全長について調査し、NinaE〔20,000塩基中25個〕,Rh2とも暗黒飼育バエでは有意にミューテンションが挿入されていることが分かった。ついで一匹づつ頭部のmRNAを抽出するなど、実験をさらにすすめると変異がみられなかった。そこで再度、ハエをまとめてサンプルにして計ると、19クローン中6個の変異がみられた。分析法とバッチの違いによる結果の違いについて今後、さらに検討する必要があるが、なんらかの変異がおきている可能性が示唆された。2)分担者の今福は京都大学大学院理学研究科で暗黒条件下で継続飼育しているショウジョウバエをパールの培地で育てている。その成虫の光走性とkinesisを見るとL系統(明暗飼育)よりDD(暗黒)系統のほうが、それぞれ強い傾向を認めた。
著者
新発田 杏子
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.259-272, 1998-09-01

第17回産業医科大学国際シンポジウムは,"産業看護の専門性"をテーマに平成9年10月20-22日の3日間17カ国とILOから計352名の参加者を迎えて本学ラマツィーニホールにおいて開催された。小泉明会長の会長講演とILOのDr.G.H.コッペによるILOのメッセージに続き,シンポジウムテーマと同じテーマで米国産業看護協会(AAOHN)会長Dr,B.ロジャース,そして,産業保健のパートナーシップについて米国NIOSHのDr.M.フィンガーハットの基調講演があり,セッションテーマとして1)産業保健のパートナーシップ,2)産業看護職の教育,3)産業看護技術,4)産業看護情報,5)産業看護の経済性についてそれぞれ基調講演,一般口頭発表と討論があり,さらに,ポスター展示による発表において熱心な討議が行われた。この種の会合としては本邦第一回ということもあり,またこの分野での国際的会合も希有であったことから各国参加者の関心も高く,産業看護の専門性および位置づけ,教育の問題,また産業保健の現場における他職種との協働について特に多くの関心が寄せられ予想外の成果を上げることが出来た。
著者
平井 啓之 竹本 浩典 本多 清志 党 建武
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.216-228, 2008-04-01
被引用文献数
1

3次元MRI動画と音声を用いて高品質な合成音声の生成を可能にする声道断面積モデルのパラメータ推定手法の提案を行う。始めに,複数話者のMR画像より計測された声道断面積関数を用いて,複数の話者,複数の音素の声道断面積関数を表現できる声道断面積モデルを構築する。次に,単語発声時の3次元MRI動画の声道形状から作成した声道断面積モデルを初期値として,モデルから計算された伝達関数が同じ単語を発声した時の音声のスペクトル包絡と一致するようにシミュレーテッドアニーリングを用いてパラメータの補正を行う。複数の単語に対してパラメータの推定実験を行い,合成音声と実音声とを比較することにより本方式の有効性を確認した。
著者
西本 卓也 西田 昌史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.12, pp.1030-1035, 2008-12-01
被引用文献数
1

視覚障害者がインターネットを利用するための技術の現状,視覚障害者のための早口音声合成に関する研究,Webページを音声化する技術,漢字を見たことがない方のための仮名漢字変換技術などを紹介する.
著者
阿部 匡伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.93, no.427, pp.69-75, 1994-01-21
被引用文献数
7

音声変換処理技術は、音声出力を利用したアプリケーションに必要な基本技術である。現在これらの技術は、任意の音声が合成できる規則合成をはじめ、蓄積された音声の高速再制(音声ブラウジング)等に用いられている。本稿では、音声の分析合成方式として、音声のスペクトル包絡に着目した分析合成系、音声の調波構造に着目した分析合成系、短時間スペクトル変換を用いる分析合成系、波形領域で処理する分析合成系をとりあげ、これらの分析合成方式毎に、音声の基本周波数、継続時間、声質の変換方式を幾つか紹介する。
著者
小坂 直敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.94, no.167, pp.23-30, 1994-07-22
被引用文献数
1

この論文は、コンピュータ音楽研究の中の中心的課題の一つである音合成方式の枠組について主に解説したものである。ここで紹介している合成方式は、まず加算合成、phase vocoderを中心とした信号モデル、次に非線形変換式としてのFM合成、ウェーブシェーピング、さらに音源の物理モデルなどである。ここでは特に信号モデルを中心に、その基本式の紹介、およびその方式のねらいなどについて述べた。この他コンピュータ音楽システムなどについても簡単に紹介する。
著者
西原 功 吉田 俊之 酒井 善則
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.148-156, 1999-01-20
被引用文献数
32 1

The block matching technique, which is the most widely utilized technique for motion vectors(MVs), often estimates noisy MVs in matching blocks(MBs), which have less variation in brightness or contain a single edge. To improve accuracy and coherence of MVs, this paper proposes a new estimation technique. This technique comprises MB classification based on a reliability metric for MVs, MB integration, and recalculation of MVs for integrated MBs. Several examples have shown that it can accurately estimate MVs even for flat or edge MBs due to the integration. It was applied to an MPEG encoder and a retrieval system for motion pictures. An evaluation of the coding and retrieval efficiencies demonstrated the validity of the proposed approach.