著者
山本 篤志 松本 達郎 片江 伸之 木村 晋太
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.39-40, 1994-09-20
被引用文献数
3

当社では,音声合成システムの研究開発を行なっており,これまでに,通常の文章を自然に読み上げるシステムを開発した。今回は音楽,ゲームなどのアミューズメント分野への応用として,この音声合成システムをベースとした歌唱合成システムを開発した。このシステムの特徴は,以下のとおりである。・自然音声を分析して得られた歌唱モデル(遷移モデル,ビブラートモデル,ゆらぎモデル)が組み込まれており,自然な歌声の合成が可能である。・合唱の合成が可能である。
著者
小林 俊一 片江 伸之 松本 達郎 木村 普太 加世田 光子 大山 隆之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.41-42, 1994-09-20
被引用文献数
1

音声合成は人間と機械の自然なインタフェースとして注目されており,当社では,NIFTY-Servcでの電子メール読み上げサービスや,視覚に障害のある方を対象とした,ディスプレイ上の文字読み上げシステムFMTALK-IIなどの応用例がある。しかし,これらは音声信号処理用のハードウェアを必要としていた。ここ数年,パーソナルコンピュータの処理能力が著しく向上し,実時間での音声処理が可能となってきた。また,メモリが非常に安価になったため,システムの蓄積データを圧縮する必要性が小さくなった。このような背景のもとで,全ての処理をソフトウェアで行ない,かつ高品質な音声の合成が可能なテキスト音声合成システムを開発したので,報告する。本システムの技術的な特徴は以下の3点である。1.DP照合法と詳細二方向文法による形態素解析2.折れ線モデルによる基本周波数パターン生成3.波形編集方式による音声波形生成
著者
管村 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.94, no.372, pp.31-38, 1994-11-25

きたるべき"マルチメディア時代"に向け,通信インフラの整備が進められつつある.このような状況下で,ここ数年,音声認識,音声合成などの音声情報処理技術の応用が活発に検討され,これらに対する世の中の期待も大きい.パーソナルコンピュータ用の音声認識,音声合成ソフトウェアなども開発され,これらの技術が身近かに利用できるようになってきている.この背景には音声認識,音声合成技術が実用に供せられるレベルにまで達してきたこと,CPU,DSPなどハードウェアの高速化などが考えられるが,音声による数々のサービスニーズが潜在していることが大きな理由の一つとしてあげられる.特に電話を用いたサービスは,利用者が新たな設備を付加することなく,種々のサービスが受けられるメリットがある.本稿では通信分野(電話網)における音声処理技術の応用を傾観すると共に,電話網における音声処理技術の技術的な課題について述べる.
著者
白井 克彦
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1107-1118, 1995
被引用文献数
1

音声によるヒューマンインタフェースは人間にとって自然なもので, その実用化が望まれてきたが, 本稿では, 音声インタフェースを実現するボイスシステムの技術について述べる。音声符号化·音声合成·音声認識の基礎技術および最近の研究動向について解説し, 現在盛んに研究開発されている音声入出力の応用システムや音声対話システムをいくつか紹介する。
著者
桃崎浩平 原 義幸 正井 康之 松浦 博 新田 恒雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.16, pp.21-26, 1997-02-07

パーソナルコンピュータの高速化とオーディオチップの標準搭載により,音声合成・認識機能がソフトウェアだけで実現できるようになった.これにともなって,音声を利用したアプリケーションソフトウェアが容易に開発できるような環境が整いつつある.本文では,標準APIの一つである米マイクロソフト社のSAPIを中心に紹介するとともに,OCXを用いる応用ソフトウェア開発について解説する.Contemporary PCs provide sufficient computer power to accommodate Text-to-Speech(TTS) and Speech Recognition(SR) with no additional hardware. On the other hand, the environment for developing speech application software still remains in a big issue. In this paper, we first explain the Microsoft Speech API, as one of the standard APIs for speech technologies, and then present some examples of applocation software using SAPI and speech OCX.
著者
広瀬 啓吉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.38, no.11, pp.984-991, 1997-11-15
被引用文献数
7
著者
広瀬 啓吉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.520, pp.53-56, 2003-12-12

韻律は、文字言語にはない音声言語特有の特徴であり、人間のコミュニケーションにおいては、言語情報はもちろん、意図、態度、感情といったパラ言語情報、非言語情報の伝達に重要な役割を果たしている。しかしながら、この重要性にもかかわらず、特に工学的見地からは、研究の焦点は主として音声の音韻に置かれてきた。音声言語情報処理研究の今後の発展は、韻律の明確な定式化を行った上で、それに立脚して進めることによって初めて可能になると考えられる。このような観点から、韻律に関連した研究を進めているわが国の主要な研究者の緊密な協力により、韻律の基礎から応用までを統合して発展させ、音声言語情報処理の高度化に資することを目的とした文部科学省特定領域研究が2000年10月からスタートした。総括班を含めた8班の計画研究班体制で4年間の研究を進めた結果、韻律のモデル化、韻律の多様性の分析、韻律コーパスの作成、韻律の観点からの音声合成・音声認識の性能向上、韻律を利用した音声対話システムの開発、医療福祉技術の向上等について多くの成果を達成した。本研究は2003年度が最終年度であるが、それによって定着した韻律研究の流れは今後も継続し、真に使いやすい音声言語マン・マシン・コミュニケーションの実現に大きく寄与すると期待される。
著者
江渡 浩一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.109, pp.53-58, 2004-07-16
被引用文献数
1

音声認識,音声合成などの音声処理技術はすでに成熟した技術となったが,まだ一般に普及したとは言えない状況である.コンピュータとのインタフェースに音声を用いる音声インタフェースの応用事例として,本稿では,非日常的な状況,アートやエンターテインメントといった分野における音声処理技術の応用事例についての動向をまとめるものである.音声認識,音響処理,歌唱合成などを応用した事例において,近年注目すべき作品が出てきている.
著者
江渡 浩一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.74, pp.53-58, 2004-07-16
被引用文献数
2

音声認識,音声合成などの音声処理技術はすでに成熟した技術となったが,まだ一般に普及したとは言えない状況である.コンピュータとのインタフェースに音声を用いる音声インタフェースの応用事例として,本稿では,非日常的な状況,アートやエンターテインメントといった分野における音声処理技術の応用事例についての動向をまとめるものである.音声認識,音響処理,歌唱合成などを応用した事例において,近年注目すべき作品が出てきている.Although sound processing technologies, such as speech recognition and speech synthesis, are matured, they are not in widespread use yet. I explore the current movement of the applications in the field of Art and Entertainment, as application of Voice Interface, using voice for man-machine interface. Recently, there are some remarkable works in the applications using speech recognition, acoustic analysis and singing voice synthesis.
著者
曽田 五月也 和田 純一 平田 裕一 山中 久幸
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.59, no.457, pp.29-36, 1994
被引用文献数
10 6

The damper investigated is an assemblage of a couple of units composed of two parallel steel plates and a layer of epoxy visco-elastic material (VEM) between them. When subjected to shear deformation, the VEM exhibits a hysteretic property or an energy absorbing capacity. The purpose of this paper is to present a method to construct a mechanical model to exactly simulate the dynamic behaviors of this damper, paving the way to putting it to practical use in the passive vibration-control design of buildings. A series of cyclic loading tests on the damper reveals that an equivalent stiffness and an equivalent damping coefficient, representing the hysteretic properties of the damper, are mainly dependent on the loading frequency and the current temperature. A linear three-element dashpot-spring model proposed has been confirmed capable of simulating these properties exactly .
著者
田中 博之
出版者
放送大学
雑誌
研究報告 (ISSN:09152202)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.81-93, 1989-09

筆者が滋賀大学附属中学校と研究上のおつきあいを始めてもう5年近くになる。その間,特に当校の「びわこ学習」のカリキュラム開発や評価に関する研究のお手伝いをさせていただいた。(田中1987)そして本年度からは,新しく始められた「選択学習」のカリキュラム評価と改善のプロジェクトに参加する機会を得た。研究開発学校での実験的な取り組みにたいして研究者として新しいアイディアを提供したり,また具体的なデータに基づいて実践の評価を行なうことで当校の実践の基盤を固めることができればと願っている。